狡い三連星③
『ポッポヤは どんなときだって 涙のかわりに笛を吹き、げんこのかわりに旗を振り、大声でわめくかわりに、歓呼の裏声を絞らなければならないのだった。ポッポヤの苦労とはそういうものだった。』 |
出展:「鉄道屋(ぽっぽや)」(集英社) |
発言者:浅田次郎 (小説家 1951年12月13日~) |
→ 『解説:浅田次郎は現代小説、歴史小説、中国を舞台にした小説など幅広いテーマに取り組んでいる。しかし、共通しているのは悲しみ苦しみに生きる者たちの心情を描く作品が多いことだ。直木賞を受賞した「鉄道屋」もそうだ。配線間近なローカル線と定年を迎える鉄道員。彼は妻に先立たれ孤独の中にいる。紹介した言葉は、その作中の1シーンだ。日本の美徳に我慢強さ、忍耐強さが静かに表現されている。』
→ 『■内容紹介:書斎の内外で起こる爆笑と福音の日々。JAL機内誌『スカイワード』で好評連載中のエッセイ『つばさよつばさ』から生まれた『アイム・ファイン!』の文庫版を電子化。「飛行機の座席を選ぶにあたって、私は必ず窓側を指定する。旅慣れた人は通路側を好むものだが、どうも外の景色がみえないと損をしたような気がするのである」1年の3分の1は旅の途にある、超多忙作家の浅田次郎氏はまさに好奇心のかたまり。自身の目を通した国内外の出来事は、たちまち優れた一編の随筆へと姿を変えていきます。
/■登録情報:/フォーマット Kindle版 /ファイルサイズ 647 KB /紙の本の長さ 253 ページ /出版社 小学館 /販売 小学館 /言語 日本語 /ASIN: B009HPEATG /Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) 有効 /X-Ray 有効 /Word Wise 有効にされていません /おすすめ度 5つ星のうち 4.5 /■カスタマーレビュー:Corybant 5つ星のうち5.0 「飛び切りのエッセイ・シリーズ第二弾」2013年4月12日・・・浅田次郎さんのエッセイ集としては一番かなと思う理由はやはり初出で読む場所がJALの中ということだからかもしれない。雰囲気が機内という環境の中で機内誌を読むしかやることがないとどうしても浅田さんのエッセイを意の一番で読んでしまうし、フムフムと納得しながら笑いながら目的地までの旅情を味わうのが出張でも旅でも恒例となってしまった。勇気凛々シリーズも最高だったがどれか一つと言われればこれですね。「つばさよつばさ」シリーズが今後も永く続くよう切望する。次回の発売は来年くらいかな?』
※谷村新司さんはいま、息子さんの不祥事で大変デスが・・・
素敵だ。すばらしい。舞台のコントのために、頭頂部を剃ってこの髪型にしたそうです。本人曰く「浅田次郎風」とのこと。わはははは…いいなあ~。俺もしてみようかなあ。』
※博士の芸風、未だ変わらず。。。
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
この日は曇天だった。分厚い雲が空を密におおい、夕方過ぎから部屋の中は凍るような寒さになった。漱石は瓦斯(がす)ストーブを焚いた。が、しばらくすると瓦斯がもれているらしくイヤな匂いがしたので、いったん止めた。夜、修理したあとで、再びストーブをつけた漱石は、子供たちとともに声を合わせて唱歌をうたった。「もういくつ寝るとお正月~」滝廉太郎作曲の明るいメロディに、ふと哀調がまぎれこむ。幼い末娘の雛子を失って初めての正月が、まもなくやってこようとしていた。
『知恵のある人。知恵を出す。金のある人、金を出す。物のある人、物を出す。命ある人、命出す。四つが組んで頑張れば、世界の砂漠は緑化する。』 |
出展:? |
発言者:遠山正瑛 (農学者 1906年12月14日~2004年2月27日) |
→ 『解説:遠山正瑛のような人が、世界が尊敬した日本人といえるのだろう。遠山は地球の温暖化・砂漠化の中、中国・ゴビ砂漠に300万本ものポプラの木を植え、緑を復活させた奇跡の男なのだ。と紹介するのは簡単だが、遠山は65歳の大学退官後に、昼は40度、夜はー10度という環境の中、10年以上、毎日毎日、黙々と植え続け、誰もが不可能と思った緑化を成功させるのだ。彼の原点には、日中戦争体験がある。遠山は緑化し、食料を増産し、世界平和も訴え続けた。』
→ 『20年ほど前、中国で砂漠緑化の父と呼ばれる83歳の日本人・遠山正瑛氏は、内蒙古の恩格貝(エンゲルべい)で植林を始め、97歳で亡くなるまで14年間も続けた。その植林事業は今も日本沙漠緑化実践協会に参加する数多くの日本人に受け継がれている。協会の名前が「砂漠」ではなく、「沙漠」と書くのは、砂漠の地下に水があるからこそ植えた木が生きられるのだと、協会の人々が確信しているからだという。
かつて、遠山正瑛氏の恩格貝での植林目標は300万本だったが、協会の努力のもと、すでに360万本の植林が達成された。植林の参加者たちは、砂漠に行くたびに変化を感じている。まず、植えた木は太くなり、緑は濃くなった。「植えたばかりの木はせいぜい直径3センチくらいですが、20年前から続けているため、最初のころのものはすでに20―30センチになりました。最初に行ったときは一面平らな砂漠だった場所が、今では東西16キロで、南北10キロの広大な森林になっています」と松村さん。植林した場所には、草も生えるようになった。「列車に乗ると、かつての茶色の山が、今は下のほうが濃い緑が、頂上を薄い緑が取り囲む状態になっているのが見えます」。恩格貝の道端には遠山正瑛氏の像が立っている。作業着姿で、シャベルを手に持ち、ゴム長靴を履き、視線を遠方に向けている。彼が足跡を残した砂漠に、今では数多くの日本人が訪れ、植林することによって人類の平和に貢献したいという彼の遺志を受け継ぎ、黙々と緑を育て、自らの行動で砂漠の生態を改善し、人類の住む地球の再生を目指している。「人民中国」より』
※神々しいお顔です。。。
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
・「海角七号」(2008年 魏徳聖監督)は、台湾映画史上最大のヒット作となった。日本統治時代から60数年を経た今、戦前と現在の日台のラブストーリーが描かれる。「野バラ」は日本統治時代に省歌として唄われ、戦後の中国国民党独裁時代においても、ドイツの歌曲であるが故に禁止されることはなかった。(日本の曲はすべて排斥された。)つまり、時空を超えた、日台共通の歌なのである。
ジョニーAのつぶやき:ネット検閲システム「防火長城(グレート・ファイヤーウォール)」恐るべし・・・
『空の青さをみつめていると 私に帰るところがあるような気がする/どんなよろこびの ふかいうみにも ひとつぶのなみだが とけていないということはない』 |
出展:前者「六十二のソネット41」(角川書店)/後者「黄金の魚」(講談社) |
発言者:谷川俊太郎 (詩人 1931年12月15日~) |
→ 『解説:谷川俊太郎は21歳に出した詩集「二十億光年の孤独」(1952年)で脚光を浴び、以来60有余年、一貫して詩人であり続けている。私たちが知っている日本の詩人の多くが戦前に活躍した人たちだが、戦後これだけ多くの詩や童話、散文で表現し続けている詩人は彼だけだ。紹介するのは、翌1953年発表の「六十二のソネット」からの有名なフレーズ。もう一つはそれから40数年後の作品だ。いずれも谷川らしく心にしみる言葉。ぜひ谷川作品から心に残る詩を見つけてほしい。』
→ 『■内容(「BOOK」データベースより):ひとりの少年が1対1で宇宙と向き合い生まれた、言葉のひとつぶひとつぶ。青春の孤独と未来を見つめ、今なお愛され続ける詩人の原点を英訳付の二カ国語版で初文庫化。著者18歳の時の自筆ノートを(一部)特別収録。
■登録情報:/文庫 272ページ /出版社 集英社 /言語 日本語 /ISBN-10: 9784087462685 ISBN-13: 978-4087462685 ASIN: 4087462684 /発売日 2008/2/20 /梱包サイズ 15.2 x 10.6 x 1.6 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.5 /■カスタマーレビュー: パンと見世物 5つ星のうち5.0 「谷川俊太郎の処女詩集の初文庫化です」2008年3月1日・・・詩人谷川俊太郎の記念すべき出発点となった昭和の名詩集『二十億光年の孤独』が文庫本でお目見えするのは、なんとこれがはじめてなんだそうです。意外な気がします。いまから半世紀も昔に、太平洋戦争の敗戦国でまだ貧しかった日本の、二十歳そこそこの若者が出版したとは信じられないくらいに、みずみずしい抒情と快活な才気に富んだ詩が50篇。当時の詩壇の大御所だった三好達治が序詩を寄せて絶賛したことも納得できる、画期的で清新な詩集です。処女作には作家のすべてがあるとしばしばいわれますが、この詩人の場合も、現在にいたる旺盛な詩作の拡がりと深まりの萌芽をここに見いだすことができるのではないかしら。本書には、表題の詩集のほかに、読解の助けになる貴重な文章がいくつか、草稿となった自筆の大学ノートの一部の写真版、それから高校程度の英語力があれば読めそうな全収録作品のやさしい英訳までも附録についていて、文句のつけようがない充実ぶりです。これはおすすめ。』
※これは有名なフレーズですねえー。
→ 『本になった『谷川俊太郎質問箱』は、連載の内容に新しい質問を加えて、全部で64個の質問と答を掲載しています。巻末に、谷川さんと糸井重里の対談を加え、ほぼ半分が本のための書き下ろしの、192ページの本になりました。また、谷川俊太郎さんに「ぜひ質問がしたい」という谷川さんの「お友だち」のみなさんにも質問を寄せていただき、谷川さんが答えています。「お友だち」からの質問は、ムービーでもごらんいただくことができます。このページのバックナンバー(下のほうにあります)をごらんください。』
※糸井重里さんとの癒着が露骨だ。。。
※これ、大好きな絵本♪
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
※この公園では、落ち着いて休むってことは無理っぽいな~w