『ピーピー兄弟』 松之助師匠定点観測!

イメージ 1


eiga.com 作品情報 『ピーピー兄弟』

■解説:放送禁止用語を連発する過激な下ネタで人気者となった兄弟漫才コンビが巻き起こす騒動を描く、大阪を舞台にした人情コメディ。監督・脚本は、サントリーのコピーライター出身で本作で1998年度サンダンス/NHK国際映像作家賞を受賞した藤田芳康。出演は「大阪物語」の剣太郎セガール、コメディアンのぜんじろう、「鬼が来た!」の香川照之、「さゞなみ」の岸部一徳

イメージ 2

■ストーリー:大阪・十三のストリップ小屋で、ステージに立つ兄弟漫才コンビタツオ・イクオ”。小柄でメガネの兄のイクオ(ぜんじろう)と、巨根で男前のタツオ(剣太郎セガール)は、金がなくなれば両親(岸部一徳・田中裕子)の経営する葬儀屋でバイトをしながら日本一の漫才師を目指していた。ある日客からの野次にぶち切れたタツオが過激な下ネタを連発すると、それが大受け。客席にいたテレビ・ディレクター有沢(香川照之)にスカウトされ、テレビに出演する。過激すぎてネタがすべて“ピー音”で消される“タツオ・イクオ”は、一躍お茶の間の人気者に。新ネタとして考えたのは、タツオが女をナンパしてイクオがそれをのぞいてネタを作る実録ポルノ漫才だった。実はセックス恐怖症で童貞だったタツオはこれで女にめざめ、実録ポルノ漫才は大成功。イクオは憧れだった女性・文江と結ばれ、すべてが絶好調に。しかし有沢はもっと“ピー音”を増やすネタを作るよう要求し、ふたりの漫才がタツオの実体験を元にしたものだとテレビでばらしてしまう。ショックを受けた文江はイクオに実録をやめるよう懇願し、ナンパをしようにももはやどの女も引っかからない。有沢との取引でこれが最後と決めたイクオは、女を誘ったタツオから連絡を受け現場へ向かう。だが部屋をのぞくと、タツオに抱かれていたのは文江だった。(後略)

イメージ 3

■スタッフ:/監督 藤田芳康 /脚本 藤田芳康 /製作総指揮 山田晴規 横濱豊行 /製作 藤田芳康 /プロデューサー 井出秋人 船津晶子 /クリエイティブプロデューサー 万見亮一 向井潤一 /撮影 清家正信 /美術 平田逸郎 /音楽 藤田芳康 大井秀紀 吉良知彦 /録音 島袋保光 /照明 内野泰宏 /衣装デザイン 宮本まさ江 /メイク 石田伸

■キャスト:剣太郎セガール(吉田タツオ) ぜんじろう(吉田イクオ) みれいゆ(吉田文江) 香川照之(有沢) 田中裕子(吉田豊子) 岸部一徳(吉田徳三) キダ・タロー(小柳) 笑福亭松之助(文吉) 北川さおり(絹子) 小林麻子(美紀)

■作品データ:/原題 ピーピー兄弟 /製作年 2002年 /製作国 日本 /配給 シネカノン /上映時間 102分 /映倫区分 R15+

※まず、ぜんじろうと剣太郎セガールの顔をつくづく眺めてみて、「いや、兄弟の

ワケないやん!!」って全観客が突っ込んだだろうに、それについては一切触れない。

母親の田中裕子が、十三のインチキ格闘家もどきにはらまされたのが実は弟だった、

などという裏設定も一切なし、だ。アタリマエヤケド!


●予告編


※又吉先生の「火花」以上に、漫才師とテレビ業界の内幕が、うまく表現

できていて感心させられる。胡散臭いディレクター役の香川照之が上手い

せいもあるんだろぅなーーー。


イメージ 13
  

※プロデューサー役のキダタローが、素人演技で調子のいいキャラを

やり切れたのも、実は香川照之のフォローあってのことなんだなぁー。

いわば、香川はキダのハゲ隠しを担う「ヅラ」的存在だったのだっ!!


BOOK STAND もやもやレビュー 『ピーピー兄弟』で、兄(姉)の生きざまに思いを馳せました。

『弟(妹)にとって兄(姉)というものは、いつだって、いつまでだってまぶしい存在。『ピーピー兄弟』を観て、そんなことを思いました。

イメージ 8

  メガネでちびの兄と、男前で長身で巨根(キャッ♥)の弟はストリップ劇場に出演する売れない兄弟漫才師。実家の葬儀屋でお小遣いを稼ぐような冴えない日々を送っていますが、ある時客に野次られキレた弟が舞台で過激な下ネタを連発すると、これが大ウケしてテレビ番組に出演することになります。放送禁止用語を連発するふたりの漫才はテレビではピー音だらけ。ネタのほとんどはピー音でかき消されてしまいますが、この漫才スタイルが人気となり二人は一躍お茶の間のスターに。しかし、次第にエスカレートするピーにふたりは追い詰められ、すれ違いはじめます。

イメージ 19

  弟にコンプレックスを持ち続けていたのは兄です。でも弟は、はなっから兄と自分を比べたりしません。だって、生まれた時には自分の前には兄がいて、いつだってその背中の後を追ってきたんだもの。漫才師になったのだって兄ちゃんに誘われたから。嫌々でもなくノリノリでもなく、ただ兄弟だからです。たぶん。長子は前へ前へと突き進みます。道無き道を切り開いて。石橋を叩いたりはあんまりしません。そしてやらかす。乱暴にいえば、それに「迂闊だよ!」と突っ込み、同じ失敗はするまいと生きていくのが次子(私調べ)。でもね、長子には手本となるような背中(親の背中は遠すぎ)はないのです。いつだって周りの期待を一身に背負い、先の見えない不安をはねのけて先陣を切って進んできた。うん、愛すべきは長子です。ありがとう、全国の長男長女のみなさん! なんだかわからないけど、私、次子としてもう少し謙虚に生きていきたいと思います。(文/森 亜紀子)』

※この映画、ゲスくて軽薄なストーリーで終始するかと思いきや、なんと兄弟

 の悲哀みたいなテーマもちゃんと描いてくれて、最後はジンとしちゃったヨ。

 漫才で泣かせる手法は『火花』(ドラマ版・映画版)以上だったとさえ言える。


イメージ 4

ぜんじろう、最後の輝きだったという訳か・・・?


●メイキングその1



●メイキングその2



●メイキングその3



ヤプログ nnnnnaoko today ひさびさに

『ひさびさにツタヤに行ったよ。邦画を3本も借りてしまった。だって半額☆さっそく一本見ました。タイトルは・・・「ピーピー兄弟」!/出演者は・・・ぜんじろう、剣太郎セガール、田中裕子、岸部一徳みれいゆ。キャッチコピーは・・・この映画はテレビでは絶対見られない!!

イメージ 5

大阪、真夏、クソ暑い。ストリップ劇場でそこにしか居場所が無い兄弟漫才をする吉田兄弟。のっぽでイケメン&デカマラの弟タツオ(剣太郎セガール)と、チビでブサイク&短小の兄イクオ(ぜんじろう)。ストリップ劇場でスケベなおじさんたち相手に下ネタ炸裂漫才をしていた兄弟が、ひょんなことから敏腕ディレクターに見出されテレビに出演することになる。 でも、持ちネタといったら過激な下ネタばっかりだら、あのピーがかぶさって、いったいなに言ってるかわからない。なにしろしゃべくりの90パーセントは、ピーですから(笑)。 でも、そのなに言ってるのかわからないのが好奇心を掻き立ててあれよあれよ、と売れっ子に。

イメージ 6

流れはこんな感じだから、ストーリーだけ聞くと「ただのコメディー?」と思いきや、かなり違っていて、どちらかというと人情話だった。コメディーだと思っていただけに、話は、意外としっかりしていて正直びっくり。テレビじゃ絶対放送されない映画だから、暇だったら見てみるのもいいかも。nnnnnaokoはこの映画で初めてちゃんとぜんじろうを見たよ。背がちっこかった。』


☆さて、というわけで本題。松之助師匠である・・・


イメージ 7

※元姫路市民さんの指摘するように、「芸人の嫁は地獄でっせ」の

 台詞が、一番含蓄を含んでいることは言うまでもない。。


イメージ 9
  

※この面構え・・・もはや大御所の役者さんだ。


イメージ 10

※演じるはストリップ小屋の大将。風船サービスなる企画を考える

 あたり、「出来る」商売人である!


イメージ 11
  

※トイレで密談。。。


イメージ 12

※若き日の香川照之と対峙して、何らひけをとらぬ真っ向勝負演技だ♪


イメージ 14

タツオ「おっさん、サインしたろか」文吉「アホ!魔除けにもならんわい!」

 ここなんかも、まるで漫才のやりとり。


師匠以外の脇役陣の数々


イメージ 15
  

タージンはいつもタージンの役で抜かりない・・・。


イメージ 16

※タローちゃんの驚く演技。ピーーーが取れるぐらい慌てて欲しかった。


イメージ 17
  

※パチンコ屋でタツオに引っ掛かる金髪外人は、エンドレスナイト4期の体操の

お姉さん、ことテレサ・パトリックその人だ!(もうテレサ・リンに改名して

る頃だったようだが。)


イメージ 18

※最後はこの二人の円熟した夫婦の会話が作品世界をギュギュッ!と締めくくる♪

 田中裕子さんは『大阪物語』で漫才やってたもんな。掛け合いは達者なもんだ。





☆「プロレス今日は何の日」と「漱石と明治人のことば」をお届け~♪

(詳細は、1月1日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日3月23日(土)の、「プロレス記念日」は~?


年度・団体【2001年・WWF】
カテゴリー【海外】
見出し:『WWFがWCWを買収。3日後「ロウ」で発表。』

『解説:WWFのテレビ生中継「マンデー・ナイト・ロー」に対し、ライバル団体のWCWが95年の9・4より同時時間帯に「マンデー・ナイトロ」をぶつけてきたことから月曜テレビ戦争が勃発。一時はWCWが83週連続視聴率争いえお制すが、WWFはストーンコールドらの活躍により形勢を逆転させる。/最終的にはWWFオーナーのビンス・マクマホンがWCWを買収。26日のロウで発表し、最終回を迎えたナイトロとの二元中継を行った。これにより米マットは実質上WWFが制圧し、モノポリー時代を迎える。』


◎関連書籍、ニュース記事、試合動画、など。


●Shane McMahon buys WCW 2001 Full Segment



イメージ 20


☆本日の、『漱石と明治人のことば』は・・・

漱石と明治人のことば目次


【今日のことば】「金は時々人が取りに来る。有るものは人に借すが僕の家の通則である。遠慮には及ばず」――夏目漱石


【解説】

明治40年(1907)7月23日付で、夏目漱石が門下生の野間真綱に送った手紙の中の一節である。野間真綱はこのとき結婚を控えていて、不足している結婚費用を同じ漱石門下の皆川正禧に借りようとしていたらしい。


漱石はそのことを知り、互いに余裕のない暮らしをしている門弟同士でそんなことをしていては気の毒だと、金を用立てることを申し出ているのだ。まことに漱石という師は、若い門弟たちを物心両面から支えた。心のこもった的確なことばで癒しや励ましを与えるだけでなく、仕事を斡旋したり、人を紹介したり、飯を食わせる。そして、必要とあらば金も貸す。しかも、ただ「貸してやる」というような言い方はしない。掲出のように、妙な遠慮などさせないようなユーモア交じりの言い回しを整えたり、また時には反対に、ポンと一本釘を刺したりもする。


このときの手紙では、冒頭、「暑いのに牛込迄通うのは難儀だなどというのは不都合だ。口を糊するに足を棒にして脳を空にするのは二十世紀の常である」と、労働意欲を引き出す一方で、こうも言い添える。「君の事を心配したからというて感涙などを出すべからず。僕は無暗(むやみ)に感涙などを流すものを嫌う」


この8日後には、漱石はさらに、こんな手紙とともに郵便為替を送っている。「拝啓 為替で十円あげる。新婚の御祝に何か買って上げようと思うが二十世紀で金の方が便利だろうと思うので為替にした。(略)君には毎度御菓子やら何やらもらっている。些少の為替では引き足らん。決して礼を云うてはいけない。この間印税がとれたから上げるばかりだ。上げなくってもどうせ使って仕舞う金だ。そう思ってうまいものでも両君で食い玉え」


受け取った野間真綱の泣き顔が目に浮かぶ。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「漱石」「金を貸す」で動画検索してみました!!)


夏目漱石1000円札の歴史


※そんな漱石先生が、のちにお札の顔になるというところが面白いではないか。


イメージ 21

※そう考えると、この人ほどお札に似合う人物はいないだろうという気になってくる。


ジョニーAのつぶやき:人にお金を貸すときは、返って来なくても仕方ないと思える額までを貸す・・・ワチクシの信条である。