「ザ・万字固め」万城目学

Amazon ザ・万字固め (文春文庫) 万城目学(著)

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『■内容(「BOOK」データベースより):ひょうたんへの限りなき愛。城崎温泉で構想した「タオル本」小説。台湾で「しゅららぼんコール」の不意打ちに出くわし、大阪市営地下鉄を戦隊ヒーローになぞらえる―。文庫化で、ブラジルW杯観戦記、畏敬する作家・車谷長吉への追悼など10篇を新規収録。迷想する。旅する。栽培する。縦横無尽!奇才マキメのエッセイ集! /■登録情報:/文庫 302ページ /出版社 文藝春秋 /言語 日本語 /ISBN-10: 4167905531 ISBN-13: 978-4167905538 /発売日 2016/2/10 /梱包サイズ 15.2 x 10.6 x 1.8 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.5 /■カスタマーレビュー:志村真幸 5つ星のうち4.0 「台湾と東電」2017年7月9日・・・2013年に出た単行本の文庫化。エッセイ集である。「平日開店ミシマガジン」連載のものを中心に、20数篇が収められている。いずれもとぼけた味わいで、黄泉ながらニヤニヤしてしまう。電車のなかで読むのは激しく危険。ひょうたんを育ててみたり、戦国武将でサッカー日本代表を組んでみたり、東電の株主総会に出かけたり、台湾へサイン会に行ったり。正直、小説よりこっちのがおもしろいと思う。』

※関西のノリで妄想するところがツボだった。大阪地下鉄の路線を戦隊モノに

譬えていくやつが特に好き♪(リーダーは御堂筋レッド!とか・・・w)


●天才作家萬城目學台北簽書會實況精彩直擊!(18分17秒)


※この、台北での講演&サイン会の模様、心境なども、本の中でいろいろ

と告白してくれていたーー。


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※ひょうたん入りサイン・・・w


●京都を舞台にした小説家、万城目学さん



☆その他の話題・・・

楽演祭

『News & Topics 2019.2.28 小説家・万城目 学が観たKAN×秦 基博「楽演祭EXTRA」・・・2018年1月に別冊カドカワ×A.C.P.C.×昭和音楽大学三者主催イベントとして立ち上がったばかりのエデュテインメント・ライブ「楽演祭」。そして、今年11月6日、早くも近畿大学での大阪公演が決定した。通常は「講義」と「ライブ」が別々に行われる「楽演祭」だが、今回は畿大学の文芸学部30周年の記念イベントとして「楽演祭EXTRA」と銘打ち、講義とライブが一緒となるエンタテイメント色を濃くしたステージとなった。 出演はKANさんと秦 基博さん。「MUSIC SESSION~音楽的なトークを中心としたスペシャルイベント~」というサブタイトルどおりのスペシャル・イベント。さらに、このステージのレポートを、なんと!小説家の万城目 学さんに書いていただけることになった。このスペシャルなステージを小説家の万城目さんがどう感じただろうか?

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【HATAから見たって、KAN無量!】万城目学(小説家):たぶん、この道を歩くのは予備校生のときに模試を受けにきて以来ではないか。 そんなことを思い返しながら、暮れなずむ街の光と影のなかを、最寄り駅からてくてくと歩き続け、たどり着いた近畿大学東大阪キャンパス11月ホールのステージ。そこにKAN氏と秦 基博氏が立っていた。 何という、贅沢な時間だっただろうか。心から尊敬してやまない二人が同じ舞台の上で共演している。しかも、その内容は音楽の講義である。さらには授業の内容をおさらいとばかりに、教材として使った楽曲をライブで披露してくれたのだ。もしも、感受性豊かだったティーンのころの私がこのステージを間近に見たなら、家に帰るなり、「何や、できる気がするわ」と普段は誰も使っていないピアノの前に座り、「これが分数コード」と体得したばかりの知識を自慢げに披露しつつ、「鱗は勝つ」という楽曲を作ったかもしれない。そんな知的興奮に充ち満ちた空間だった。

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タキシード姿で11月ホールのステージに登場したKAN氏は、背中から羽が生えていた。しかし、互いのプロフィールを読み上げ、紹介し合う時間も、秦氏はいっさい相手の羽の存在に触れることなく、音楽の講義へと移っていく。きっと開催地枠(?)として多数参加していた近畿大学付属高の生徒は、「どうしてあの人、羽が生えているの?」とクエスチョンを抱いただろうが、何事もないように二人のやり取りは進行していく。ひょっとしたら、観客にしか見えていないという深遠な設定だったのかもしれないと、あとで秦氏にお訊ねしたところ、「あ。当たり前すぎて、気づかなかったです」とのことだった。今回のステージは私にとって、人生二度目のKAN氏との出会いであった(秦氏は人生六度目くらい)。一度目は、九月のChage氏の還暦ライブだった。そこにKAN氏とスターダストレビュー根本要氏がゲストとして参加していたのだ。人生はじめてのKAN氏は、やはり背中から羽が生えていた。ステージの真ん中にChage氏がいる。左に根本要氏がいる。右にKAN氏がいる。一人だけ、羽が生えている。どう見ても、おかしな風景である。会場もざわざわしている。当然、Chage氏は会場の声を代弁し、「何なの、背中のそれ」と質問する。「いや、何って羽ですけど……」「おかしいじゃん」「いや、何もおかしくないですけど……」「おかしいって!」普通はこういう認証の段取りを踏む。しかし、秦&KANは段取りを踏まない。仕事相手の背中から羽が生えていても、秦氏は無視である。ひょっとしたら、いちいち指摘するのがめんどくさいわ大先輩、という無意識が働いていたのかもしれないが、この勝手知ったる相手への信頼感、そこから生まれるぶ厚い安心感こそが、今回の企画の圧倒的な質の高さを導く土台となっていたことは疑いない。

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私も作家として、同業者との対談の経験があるのでわかるのだが、二人だけで対談を進行するのは、実はとても難しい。 あくまで互いに作家、ミュージシャンであって、決してしゃべりのプロではない。自分のことなら上手く話せても、他人の作品までケアしながら、上手に話を膨らませ、さらに決められた進行を筋道どおりにたどっていくのは、小説執筆や作詞、作曲、歌唱とはまったく別の能力を要求される。おそらく、ほとんどの人にはできない。雑誌などで対談形式の記事が組まれる場合、ネタばらしをすると、おおよその場合、現場には三人目がいる。すなわち、記事を実際に書くライターが司会となって、放っておいたらどんどん脱線して、記事に書きようがない雑談に墜ちてしまう二人のやり取りを軌道修正し、ときにビシッと締まる質問を投げかける。それが誌面になると、片方が質問を放ち、もう片方が受け止める、そんな二人だけのラリー空間に編集される。ゆえに自分の対談記事を読むと、少し賢くなった気がする。ライターの賢い質問が自分の口を借りて放たれているからだ。それだけに改めて実感したのが、KAN氏と秦氏がいかに互いをリスペクトし、互いの楽曲をコードレベルまで理解しているか、といういわばこの企画に挑むにあたっての真摯さであった。さらには二人の知性の高さ、頭のやわらかさ。編集のきかないライブの場で、あそこまで精度の高い講義形式のパフォーマンスを一発で成功させてしまうのだから、もう、とんでもない。/ステージ上の二人のやり取りを聞きながらふと蘇ったのは、以前秦氏と雑誌で対談したときの記憶だ。このときも類に漏れず、誌面では二人だけの対談でも、取材中はやはり三人目のライターがいたわけで、今も強く印象に残っているのは、秦氏の極めて高い、質問に対する咀嚼力である。一見、つかみどころがない表情でライターからの質問を聞きながら、秦氏の頭は静かに高速回転している。「そうですね」と前置いて、テンション低めに話し始める秦氏の答えを聞くと、「え? そこまで先回りして、さっきの質問を解釈したの?」と驚かされることがしばしばだった。相手の発言の意図を汲み取る能力が、ずば抜けて高い人だなと思った。一方に、往年の貴ノ浪の如き懐の深さで、どんな言葉を投げかけてもそれを咀嚼し、自分の言葉で返してくれる秦氏。もう一方に、変幻自在の球種を隠し持ち、常に読めないタイミングでそれをぶつけてくるKAN氏。互いがともにピッチャーでもいけない。ともにキャッチャーでもいけない。KAN氏の放つ様々な変化球を受け止め、次の展開を読んでそれを返す秦氏という絶妙のバランス。まさしく、キャスティングの勝利と言ってもよい、見事な二人の息の合い方だった。

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ライブパートのラストで、会場が一つになって歌った、KAN氏の楽曲「よければ一緒に」について気がついたことがある。仕事中、スピーカーからこの曲が流れているときに、ふとパソコン画面から顔を上げるとする。(今回のレポも、KAN氏のアルバムを聴きながら仕事をしているときに依頼メールが舞いこみ、こんなすごいタイミング行くしかないわ、と即決した)ちょうど、ラストの「ラララ」が何度も続くところで、なぜか前の部分をまったく集中して聴いていないのに、「これ、次のラララで終わる」とわかることがある。どうしてだろう、と不思議に思っていたのだが、期せずして今回の講義を聴いて、その謎が解けた気がした。KAN氏自ら、スクリーンに譜面を映しだし長々と、失礼、懇切丁寧に解説を与えてくれたところによると、同じメロディの「ラララ」の繰り返しでも、一つ前とは違うコードをまぎれこませることで、かすかな変化をつけているのだという。それを聞いて、「あ」と思った。ひょっとしたら、私自身は何もわかっちゃいないが、耳のほうが何度もこの曲を聴くうちに、コードの微妙な変化を無意識下で把握し、それゆえに、「次で終わりだぞ」とラストの「ラララ」と察することができるのではないか、と仮説を立てたのだが、どうだろう?/ライブ終了後、KAN氏にはじめましての挨拶をして、家から持参した「野球少年が好きだった」にサインをもらった。中学生のときに買った古いアルバムだが、幾度の断捨離の嵐を生き延び、今もときどき聴く一枚である。二十八年越しのサインをもらい、大感激のついでに、「この“愛は勝つ”の次に出た、“イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ”が主題歌になったドラマで、KANさん、主人公と寮が同室の人の役で、ちょこっと演技してませんでしたか?」と急に思い出したことを口走ったら、「そのへんの記憶はすべて消去しました」と誰もいないのにKAN氏は後ろを向いておられた。ついでに、「クイズ番組にも出ていませんでしたか?」と口走ったら、また後ろを向いておられた。今回の企画では、コードの基本から、歌詞の韻の踏み方など、いわゆる作詞作曲の「初級編」の講義が行われた。ぜひ、KAN氏と秦氏には「中級編」として第二回を開催していただきたい。たとえば、ピアノ作曲とギター作曲の違いについて。こういう曲調ならピアノが、こういう曲調ならギターのほうが強い、といったプロならではの感覚。さらには声の出し方、歌い方などのテクニックも教えてくれたら、どんどん内容も膨らんでいくのでは?そんな夢が広がる、すばらしき大阪の夜だった。』

※作家の人が書く音楽リポートって、、、なーんか斬新~~~♪


☆こういった講演会を行った、その舞台裏とかも

もっともっとエッセイで読みたいわ。個人的には、

万城目さんの文章は、小説より随筆の方が好みダナ。


関戸繁樹アメブロ

『ようこそ❗️万城目ワールドへ❗️ 小説作家 万城目学さんをお招きしての『講演会&サイン会』が、以下のとおり開催されます。

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■日時 平成30年7月29日(日)午後1時〜2時30分

■場所 北部リージョンセンター(和泉市太町552番地)

■定員 120名

■対象 中学生以上

■料金 無料

申込方法は、《TRC北部リージョンセンター図書室に直接または電話(0725-90-7512)》です。先着順ですので、お早めにお申込みください。万城目学さんは大阪府出身で、京都大学を卒業後、2006年に作家デビュー。「鴨川ホルモー」でボイルドエッグズ新人賞を受賞。その後も「鹿男あをによし」や「プリンセス・トヨトミ」など数多くのヒット著書があります。

【万】まかふしぎ

【城】きそうてんがい

【目】めくるたのしさ

独特な世界観、『万城目ワールド』をぜひお楽しみください。』





☆「プロレス今日は何の日」と「漱石と明治人のことば」をお届け~♪

(詳細は、1月1日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日4月7日(日)の、「プロレス記念日」は~?


年度・団体【2000年・新日本・東京ドーム】
カテゴリー【名言】
見出し:『「橋本真也34歳 小川直哉に負けたら即引退!スペシャル」』

『解説:99年1・4東京ドームで柔道スタイルから総合格闘家へ変貌を遂げた小川直哉(UFO)に、なすすべなくやられた橋本(結果は無効試合)。10・11東京ドームの再戦でもTKO負けを喫すると、「引退をかけて闘う」と発言。自ら退路を断つことで雪辱戦を実現させた。/今度こそ橋本が勝ってハッピーに終わる・・・それが大方の見方だった。だがそうならなかったところにインパクトがあった。小川の打撃で追い込まれた破壊王は15分9秒、STOで6度叩きつけられKO負けを喫する。/この一戦は「橋本真也34歳 小川直哉に負けたら即引退!スペシャル」と銘打たれ、テレビ朝日が8年3か月ぶりにゴールデンタイムで生中継した。それだけに世間へ与えた反響も大きく、平均視聴率15・7%、勝負が決した直後の瞬間最高視聴率は24%を超えた。/総合の波が押し寄せる中、引退の二文字はそれを超えるリアリティとして、浮動層の関心を集めるフックとなった。10月に撤回し復帰したものの、小川との3連戦によって橋本の運命は大きく変えられた。なお、2人の一騎打ちはこれが最後に。通算成績は小川の3勝1敗1無効試合だった。』


◎関連書籍、ニュース記事、試合動画、など。


●負けたら即引退!試合



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※有吉の司会番組かなんかで、「〇〇で笑ったら即引退!」

と銘打ったコーナーをやってるのも、橋本ー小川戦を意識

してのネーミングなのだろうしーーー


●やたらモノマネもされてますぁ~ナァー



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※故人にゃ失礼だが、笑ってしまうなー、この形態模写には・・・


☆本日の、『漱石と明治人のことば』は・・・

漱石と明治人のことば目次


【今日のことば】「走りつづけて、行きつくゴールというものがなく、どこかしらでバッタリ倒れてそれがようやく終わりである」――坂口安吾


【解説】

明治39年(1906)新潟で生まれ、昭和30年(1955)群馬・桐生で没。坂口安吾の50年に満たぬ生の道筋は、自らが『青春論』の中に綴った上の一文のようであった。事物や金銭に縛られるのを嫌い、徹頭徹尾、ひとりの自由人として生き抜こうと意志した。狂おしいほどの希求であった。


そんな坂口安吾にとって、「おちる」ということはひとつのキーワードだったろう。少年期から、既成の枠をはみ出し落ちた悪戯者。新潟中学在学中には、出席日数が足らずに落第。その上、試験にはわざと白紙答案を提出する始末で、ついには退学に追い込まれた。そして、新潟中学を去る際、木製の机の蓋裏に彫りつけたのが以下のことば。「余は偉大なる落伍者となって、何時の日にか歴史の中によみがえるだろう」


なんとも、安吾らしい。戦後の混乱の最中に発表した評論『堕落論』の中にも、安吾はこう書いている。「人は正しく堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない」


国は焦土と化し、すべての価値観は転倒した。そんな中、小手先でその場を誤魔化すのでなく、深く生き直そうと訴えるこの評論も、読者の圧倒的支持をもって迎えられた。そう。人生にはじめから設定されたゴールはない。ただ力の限り、走りつづけていくしかない。山口瞳の手になる、ウイスキーの広告コピーの1行を思い出す。「諸君! この人生、大変なんだ」


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「坂口安吾」「堕落論」で動画検索してみました!!)


乃木坂浪漫 #2 坂口安吾堕落論」【朗読】橋本奈々未 (4分)



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※あぁーー、映画『堕ちる』が早く観たいよ~~~~ぅ!!


●この本を読めないのが堕落だ!『新・堕落論』の秘密 (15分53秒)



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よしりんの「新・堕落論」をここに並べてよいものかどうか・・・。


ジョニーAのつぶやき:よしりんは、表舞台に出てきてくっちゃべると、漫画の説得力が一気に減退するんだよナァーー。