【大統領の理髪師】ソン・ガンホの魅力炸裂!

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韓国映画『大統領の理髪師』をDVDで鑑賞する。結構「感動した!」「泣けた!」という

評価をあちこちの掲示板あたりで読んでいたので、期待が高まってた中での鑑賞だったが・・・



【ちょっとネタバレ】歴史の潮流に巻き込まれながらも、その中でマイペースな生き方を押し通す

寡黙な散髪屋さんが主人公。漫画家の蛭子能収さんを痩せさせたような、あるいは辰巳琢郎の顔を

引き伸ばしたような風貌のソン・ガンホの飄々とした演技が光る作品だった。前半はどことなく、

フォレストガンプ』を思わせるような、軽妙でオシャレなテンポを見せる。中盤、ややそのコミ

カルな部分が、自分の期待したツボとは真逆に進んでしまった感があり、今ひとつのめり込み損な

ってしまったのは痛かった。拷問シーンはミュージカル調にアレンジを加えていたが、あまり効果

的では無かったように思う・・・。後半はそういう訳で、笑っていいのやら悪いのやら、考える間

ができてしまって、その分興味が削がれたかな~。後半のキモとなる、両親と息子のエピソードが、

やけに薄っぺらく見えてしまう。唯一、山奥の仙人みたいな人に会いに行く時に、小僧に書いても

らう地図の絵には爆笑してしまったが。(あの地図、もう一回見てえ~~~)観る前はてっきり、

大人しい理髪師が、最後の最後に堪忍袋の緒が切れて、大統領の首元をザックリいく映画なんちゃう

かぁ!?などと予想してたのだが(どんなんや!)。まさかそんな恐ろしげな展開になるはずも無く

、、、(そう言えば『バーバー』のビリー・ボブ・ソーントンの時もそういう怖い展開を想像して、

観てる間じゅう落ちつかなかったっけ。でもビリーだったらやりかねんでしょ!??)圧制時代を良

く知っている人が見たらまた印象も違ったのだろうけど、期待が大きすぎた分、やや肩透かしな結果

に終わっちゃったかなあ~。