【エリザベスタウン】クレア(キキ)はドリュー(オーリー)の人生の添乗員♪
ストーリー展開に惹き込まれるというよりは、ワンシーンごとの素晴らしい映像と音楽に吸い込まれるように見入ってしまった、という趣の映画。ただ、アメリカの音楽や歴史に疎い人には決してオススメできない。サバイバル・ツリーっていう固有名詞が出てきても「ハア?」って人には何が何やら??だろうし(その辺りの解説は驚くほど何も無い)。ある意味不親切とも言えるが、まあはっきり言って、監督は今回音楽に力を入れ過ぎる余り、他は極力アッサリと済ませたかったのだと思うw試写会でそれを指摘され、あわてて編集をやり直したらしいが、そういうツギハギのあとも垣間見受けられる、不自然な出来栄えになっているところもあったような気がする。
キルスティン演じるクレアが、うるさい子供を大人しくさせるために渡すビデオの内容。家を爆破する
胡散臭いオッサンが出てくるのだが、キャッキャッわめいてた子供らがそれ見てピタッ!と静かになり、
食い入るように画面を見つめるところにワロタワロタ。赤ちゃんを泣き止ませる効果のある、財津一郎の「タ
ケモトピアノ」のCMみたいなモンなのかなあ・・?
る限り、父と子の感動巨編!!みたいに思えるが実際はまるで違った。。。女の子に夢中になっててオ
ヤジの骨壷をついつい置き忘れちゃう、みたいな軽いエピソードだらけ。予告で印象的なシーンを3つ。
①親友らしい中年のオヤジとの抱擁シーン
②橋の上から亡き父の灰を撒くシーン
③父との思い出シーンとともに運転席で激しく泣き叫びくずおれるシーン。
どれもが全く予想だにしない使われ方をしていることに愕然となった・・・。
②は長い旅の途中の単なるつなぎシーンで挿入されるだけで、たとえばフワァアア~~~って欠伸をして伸びをしているうちに見逃してしまってもおかしくない扱い。てっきりクライマックスの感動シーだと思ってた私は目が点になった・・・
③に至っては、高速道路で降りる所を見逃し、迷子になった主人公が、「60Bはどこなんだぁあぁあ
ぁっ!!」てパニクってハンドルに八つ当たりしてるだけのトホホなシーンであったという・・・。