【親切なクムジャさん】in109シネマズHAT神戸
JR灘駅(三宮の一個東の駅♪中島らもさん出身校、名門灘高で有名だなッス♪)から徒歩10分、
と専門誌あたりには書いてあったのだが、もっとすぐそばのイメージがあった。だもんで、え~らい
遠く感じたッスわ~。延々20分くらい歩いたような気分(未知の土地だというのもあるし)。
ああ、ココは車で来るに限るな~、と学習する。→阪神高速・生田川出口からすぐで、めーっちゃ
車なら便利だ♪3時間の無料駐車場も完備してるみたいだし・・・。
ブルメールというショッピングセンターがあって、いろんな店舗の中に、映画館も同列で並んでいる、といった趣。こりゃあ、買い物ついでにちょっと鑑賞♪って感じで気軽に寄れそう。明石・大久保のカナートホールをもっと大規模にした感じかなあ。↓
『親切なクムジャさん』に白羽の矢を立てたゾイ。『Mr&MrsSmith』とか『ハリーポッター』とかの大作
は地元でも観られるからなぁ~。『オールドボーイ』に衝撃を受けたわたくしとしては、復讐3部
作の一つ、と言われる『~クムジャさん』は是非とも押さえときたい作品だったのだ!!2005
年度のベストテン対象作品(ABCラジオ「アシッド映画館」の募集ベストテン企画)だから、と
いうところもチョットはあったかな?
さてさて、では感想をば。パク・チャヌク監督の 復讐3部作 (←)と位置づけられている本作。最初は『魔女イ・クムジャ』という題名を監督は考えていたらしい。↓(韓国公式の日本翻訳版)
『親切なクムジャさん』にもそのテイストは受け継がれている、と感じた。矢継ぎ早にショットを
切り替えてストーリーを重層化していくテクニックや、クラシック音楽の挿入が小粋なリズムにな
っている。映像はエログロなのに音楽が心地よいので脳が騙されてしまう、という感じ?
ストーリー自体は、『オールドボーイ』ほどの衝撃的展開がある訳でもなく、復讐を果たす爽快感
がある訳でもなく、主人公に感情移入も出来ず・・・と中途半端な部分が多かったのだけれども、
何だろう、この観終わった後のズッシリと重たいものを背負わされたかのような充実感は!!!
拉致するまでの展開は、それこそタランティーノがまた膝を打って大喜びしそうなパターンの連続
で、とてもとてもオチのつけ方に期待を持たされてしまうのだ。が、しかし、終盤の展開が、思っ
ていたのとチョット違う方向にズレてしまい、個人的には惜しいかな、B評価ぐらいに収まってし
まったかな?ってところ。未見の人はここから先は読まない方がいいかも、だが、
みたいな展開に入っていってしまうのだ。かなり話の中身としては、陰惨で惨たらしい、観るに堪え
ない展開と言えよう。そこで、細かなギャグを加えながら、あまり悲惨に思わせない工夫が施されて
いくわけだが、ソコが評価の分かれ目だろう。だいぶ喩えが違うかもしれないが、タランティーノの、
『キルビル1』を楽しめないタイプの人、人を殺めるシーンが生理的にどうしても合わないタイプの
人は、観てはいけない作品だと思う。
感想を読む限り、吾郎チャンは復讐3部作、という認識はせずにこの映画を観てそうなんだが・・・
それでこの高評価は意外だ。自分の場合「オールドボーイ」をイメージして見たからこその、まず
まずの評価だが、そういう予備知識一切なく本作をいきなり観たら、果たして楽しめていたかどうか
激しく疑問だ。なにせタイトルは穏やか~~~で上品~~なクムジャ嬢が、周りの人に親切にして
あげて、最後には幸せを掴みました~、みたいなホンワカしたお話を想像させるものなのだし・・。
今日も、品のよさそうな熟年のご夫婦が観に来られていたが、入り口のところで「やめとかれた方
が宜しいかと・・・」と、いらぬお世話かも知れぬが、止めたくなったもんW
きっと、血がドバァ~!食事しながらバコバコH!といったシーンでは、この作品をチョイスした事
を、心の底から後悔しているだろう事は容易に想像でき・・・(実際に途中で席を立つ常識人は多い
そうな)。まぁ、そういう意味では、内容とかけ離れたタイトルを付けてしまった人々こそは、
不親切な関係者(カンケイジャ)さん |
として、糾弾されなければならないのではないか??などと思う今日この頃。。。
言い忘れていたが、イ・ヨンエさんは魅力的でした。ちゃんとこの人の作品観たの、初めて♪正面から見ると、若い頃の壇ふみさんぽくて、あごを突き上げる表情は伊藤歩さんに極似だなぁ~と思いました。ラスト近く、復讐を遂げた後の、恐ろしげで哀しげな、本当に複雑な表情がとっても印象的ですた。
もないッスなぁ~w