【ミュンヘン】【運命じゃない人】

今日は、映画を2本観たぞよ。ひとつは劇場で、もうひとつはDVD。洋画と邦画。史実に基いた、

社会派ストーリーと、コメディタッチのこジャレた人間ドラマ。ズシ~~ンと重い内容と、あっけらか

んとした軽快な内容。ある意味、対極に位置するような2作品だったなぁ~~と今、振り返っている。


ミュンヘン

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スティーブン・スピルバーグが、あの不評の嵐だった『宇宙戦争』のあとに手がける、シリアスな一品!!今回は、全般的になかなか好評なようだ。。。まず、シネこみの作品情報から抜粋↓

シネこみ ミュンヘン

≪作品情報≫

「1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピックでの史実に基づく物語。ミュンヘン・オリンピックにてパレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー 黒い9月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。本作は、この事件を題材に、事件を起こした11人のパレスチナ人ゲリラを暗殺することを命じられたイスラエル特殊部隊“モサド”を中心に描いたもの。ストーリーは実際に事件に関わった人々のコメントに基づいて創られている。特殊部隊モサド率いる隊長を『トロイ』のエリック・バナが演じるほか、『トゥームレイダー』のダニエル・クレイグ、『シャイン』でアカデミー賞主演男優賞受賞したジェフリー・ラッシュ、『宮廷料理人ヴァテール』のハンス・ジシュラー、『オペラ座の怪人』のキアラン・ハインズなどバラエティ豊かなキャストが出演しているのもみどころの一つ。」


≪マイ・シネマダイアリー改≫

「相変わらず、自分の撮りたいものを貪欲に追求する、スピルバーグらしい魂(スピリット)を久々に

感じ取ることができた。“報復は虚しいものだ”というテーマを、心底実感できるストーリーに仕上が

っているのではないかな?モロボシ・ダンの名台詞、 血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ

というのが、脳裏を7回ぐらいかすめたナァw 因みに、この台詞は、宇宙人に対抗して武器を増強する

ウルトラ警備隊を見て、セブンの漏らした一言ダ♪(「第26話・超兵器R1号」より)

主人公アヴナーを、冷静非情な殺し屋ではなく、ちょっと不器用だったり実行を躊躇してしまう所のあ

る、人間味のあるキャラとして描いているのが良かった♪そしてエリック・バナがその役柄を見事に演

じ切っていて圧巻!!彼は『ハルク』の時は、あんまり魅力を感じなかったが、監督・作品が変わると、

まるで人が変わったようだったなぁー。前半は緻密な演出で、手に汗握るサスペンスものとして、後半

はだんだん復讐者たちが精神を病んでくると同時に作風が変わり、哀愁溢れるヒューマンドラマとして、

つまり最初から最期まで、緊張感を途切れさせることなく見せきったのは素晴らしい!の一言。『シン

ドラーのリスト』や『A.I』の終盤で見せた、説教臭いところも今回は少なく(若干はあるのだけれ

ど)、満足のいく読後感を噛み締めている。詳細は省略。ていうか内容はちと難しいので、ボキャブラ

リーの少ないオイラには無理!!と判断するなり。ご勘弁のほど。なにとぞ・・・」

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ミュンヘン公式サイト

ミュンヘン事件の詳細を知りたい方は、コチラどぞ↓

ヘブライの館 ミュンヘン五輪虐殺事件


エリック・バナ、インタビュー記事どぞ↓

eiga.com エリック・バナ、インタビュー

気になったのは、奥さんとのHシーンがちょっと多すぎたところ。。。最後のHシーンでは、虐殺

シーンとのカットバックで盛り上げていたのだろうが、少し笑ってしまった。まあ、生につながる、

愛のシーンと、死を量産する虐殺のシーンで対照的効果を狙ったのかもしれないが・・・イマイチ

うまく働いていなかったんではなかろうか。奥さんがチョト、梨花似だったのもツボだったw

(なんだ、この感想!!)


運命じゃない人

いやぁ、もうずうぅうぅう~~~っと観たくて仕方なかった作品。やっとDVDレンタルできて、

本日無事に鑑賞することと相成った♪ いやあ~、タイミングっていうのは大事やねえー。

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運命じゃない人 公式サイト

ここのところ、シリアスものや、計算されつくした台詞満載のコメディ、などを中心に観て来たせいか、本作の、登場人物の台詞が、ありえねぇ~~~~~~、と思えてしゃあなかった!!ヤバス!!!


あらすじコチラ↓

goo映画 運命じゃない人

≪引用≫

「一般公募作品のコンペティションが中心の映画製作者たちの“登竜門”的映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」。そのPFFで入賞を果たし、スカラシップ作品を制作して本作で劇場デビューを果たしたのが内田けんじ監督だ。彼が満を持して挑んだ、サスペンスタッチの不思議な人間ドラマは、なんと今年のカンヌ国際映画祭・批評家週間に正式正体されたという“折り紙”付き。キナ臭い出来事とは無縁の“いい人”が、2000万円もの大金をめぐってパラレルワールドに巻き込まれていく…。様々な思惑を胸に秘めた男女の運命の行方は!? いろいろな要素が絡み合って展開されるストーリーゆえ、練り上げられた脚本と構成に驚かされること間違いナシ!

 婚約破棄で自暴自棄になった桑田真紀は、寂しくレストランで食事をしていた。一方、頼まれたことは絶対に断れない“いい人”のサラリーマン、宮田武は、こつ然と姿を消した前の恋人、あゆみのことですら心配するほどのお人好し。そんな宮田の親友で私立探偵の神田は、宮田のことが歯がゆくて仕方がない。宮田のためナンパした女の子はなんと真紀。住むところのない真紀は宮田の好意で彼の家に招かれるが、そこにあゆみが帰ってくる…。」

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途中までは、本当に苦痛だった。なんか、新興劇団のこけら落とし公演でも観に来てしまった様な感覚?台詞の一つ一つにいちいちツッ込んでしまう有様。ワッチャァ~~、こいつぁ、とんだ番狂わせか!?

・・・そう思いかけた時だった!!この映画は、ある一日の出来事を、キャスト一人一人の視点から、何度も何度も同じ場面を繰り返す手法をとっている(古くは「現金“げんなま”に手を出すな」あたりと同じ手法♪)のだが、3人目の章あたりから、徐々にターボがかかってきて、ムチャムチャ面白い映画に変貌を遂げていったのである!!!スゲーー!!の連続。伏線の張り方、シーンの絡め方、ネ申に近い!

ギザスゴス!!!ビ( ̄O ̄*)ビックリ!!

思わず、2回連続で見入ってしまったヨ。(2回目は監督&出演者のコメンタリー付き音声だけど)

最初、あれだけ忌み嫌っていた、あり得ない台詞回しの数々も、聞きなれてしまうと逆にココチヨッス♪

不思議なもんである。がぜん、コミカルな作品世界に引きずり込まれてしまったことよー。。。

はじめ、低評価だっただけに、意表をついて、グググイーーン!と評価鰻登り~~♪みたいな。

もうこれは、激・オススメである。DVDで借りて観て絶対損はない。いや、劇場で観てたら、ドッカ

ンドッカン、ウケていたかも知れん。あ~あ~、やっぱし、劇場行くんだったな~~~。後悔マックス!