【トニー滝谷&我が家の犬は世界一】
トニー滝谷
・シネこみ 作品情報(抜粋)
『美大を卒業後、イラストレーターとして独立したトニー滝谷(尾形)は、出版社に勤める英子(宮沢)と結婚する。しかし英子はほどなくして交通事故で死んでしまう。あとに残されたのは、英子が買った大量の洋服。そしてある日、トニーの前に英子と体型がそっくりな久子(宮沢)が現れる。トニーは久子に、彼の助手として働く間、制服代わりに英子の服を着てくれと頼むのだが…。 村上春樹の同名短編小説を市川準監督が映画化。孤独でありつづけたひとりの男を主人公に、彼のまなざし、感じたこと、恋、幸福、そして再び訪れたトニーの孤独を、リリカルに、切なく、そして愛情深く描きだす。第57回ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞をトリプル受賞した話題作。 』
イッセーさんはさすがの演技だったが、ただひとつ、引っ掛かった点を言わせてもらうならば、あのまんまの風体で、大学生の役をやるのは無理があるだろう!と、、、途中でツッコまずにはいられなかったwあと、ぞんざいな老けメイクで演じていたお父さんの役もwww一人芝居の中でなら許せる一人二役も、スクリーンでやられると、ちょっと「?」マークが点灯しちゃうよなぁ~~、という感想。
で、それに引き換え、完璧だったかもしれないのが、宮沢りえちゃんの二役だ♪♪♪失礼ながら、今の今まで、宮沢りえと言えば、“美人だがダイコン女優ベスト3”の一角を占める女優さんだった。(因みに残りの二人は、沢口康子さん&鷲尾いさ子さんwwwゴメン許せ!)『たそがれ清兵衛』も『釣りバカ日誌』も、TVの『北の国から』も・・・ぜ~~~んぶ、下手糞に見えていた。ぶっちゃけた話・・。今回、見違えてしまっただよ!!何?この魅力的な女優さんは!!って。手のひらを返すようで気がひけるが、もう大絶賛させてもらう。スゲエよ。この人、二役も見事に演じ分けている!特に年食った方のオバサン演技が最高!!さすが、だてに人生経験積んどらんな~!ってとこでしょうか??
我が家の犬は世界一
いやぁあ~~~、やっぱり定期的に観たほうがいいねぇ、中国映画は。。。『故郷の香り』以来になるかな?今から10年前くらいの中国が舞台、ということで、こういうパターンは初めてかも。(『初恋のきた道』にしても『山の郵便配達』にしても、ずいぶん時代は古かったはずだからなあ~)犬を飼うのに高い登録料が要る、という設定がかなり新鮮だったな。まずはシネこみのストーリー解説から↓
《抜粋》
『北京に暮らす工場の夜勤労働者・ラオは、口うるさい妻や反抗的な息子より、自分を無条件に慕ってくれる愛犬カーラが可愛くてしかたがない。しかしある晩、カーラを連れて散歩に出た妻は、未登録で犬を飼っていたために公安の取締りに遭い、カーラを取り上げられてしまう。中国では犬を飼うのには免許が必要で、しかも高額な登録料を支払わなければならないのだ。翌朝夜勤から戻ったラオはその事実を知り、カーラを取り戻すために悪戦苦闘する羽目になる。カーラの屠殺までタイムリミットは18時間。果たしてラオはカーラを救うことが出来るのか?―チャン・イーモウ監督作『活きる』で、カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した中国を代表するトップスター、グォ・ヨウが冴えない親父を好演。現代中国の日常をリアルに活写し、ベルリン国際映画祭でも話題を呼んだ注目作だ。』
中国では犬を食用にすると聞いていたので、もっとペットの犬と接する感覚がずれているのかなぁ~?と予想していたが、全然、日本人と変わらない様子だった。公園に散歩に連れて出る風景は、日本のそれと丸っきり相似形。それゆえに、公安がゾロゾロと現れては、未登録の犬を次々と捕獲してゆく様に、ゾッとさせられたが・・。しかし、あれほど犬と猫の扱われ方が違うのもどうなんだろう。犬の登録料は5000元だというのに、ネコは路上でほんの30元ほどで売られているとは・・・。途中、ラオやラオの息子が猫に飼い替えて、それで満足して終了~~!ってなったらどうしょうかと、真剣に心配したや。カーラが、あんまりカワイクなかったからな~、いやいや、最後に見せる、愛らしい~い、とある行動だけは、さすがに、胸キュンッ!とくるところもあったげな。ウン。それはそれなりにカワユスだったよ。