【シネマダイアリーその6】

2005年に入り、1月のラインナップを残すのみとなった。この年の2月1日からヤフーブログを始

め、これ以降観た映画は逐一、ここで紹介するようになったからである。シネこみさん、長い間、マイ

ダイアリーとしてのお勤めご苦労様。もうこれで、心置きなく消去してもらって構いませぬ。あ、まだ

もうちょっと「スパイダーマンのMJぶっちゃけBBS」の移植作業が残っているんで、あとしばらく

お待ち下され。勝手にフライングで消しちゃあヤーよッ!!!


シネマダイアリーその6 2005年 1/10~1/28までの鑑賞記


スパニッシュ・アパートメント”1月10日

『もし学生時代(下宿している頃)なんかに見ていたら、さぞかし感情移入できただろうなあ~、と思いますね。家族と別れて、少し経ってから湧き出す悲しさだとか、新しい街に慣れるまでの妙に不安な気持ち、あるいは様々な価値観を持った友と出会う場面でのワクワク感、などなど・・・どれも思い当たるエピソードばかりです。凝った映像とお洒落な音楽も映画の世界に惹き込むのに一役買っています。あと、ユーロで統一される中、それぞれの国のアイデンティティーは失わずにいようと試行錯誤し、混沌とするヨーロッパの現状をタイムリーに描いているところにも感心しました。で、ちょっと違うかも知れませんが、“欧米版・俺たちの旅”?っていう感じも少々しました(同世代の人だけ解って下さいw)。中村雅俊扮するカースケや田中健扮するオメダ、グズロク(俳優名失念!)などが登場するハチャメチャな同居生活。恋人がありながら、食堂(名古屋章がオヤジ)の娘さん(岡田奈々♪)に色目使ったりなんかして・・。会社勤めせず、何でも屋を始めるカースケと主人公のグザヴィエとがダブりました。懐かしいなぁあ~(同世代の人だけ付いて来て下さいw)。飛行機が離陸するシーンが印象的に使われているのですが、私の頭の中では、その映像の上から詩がテロップになって流れてくる錯覚に襲われました・・・。「グザヴィエはグザヴィエのまま アレッサンドロはアレッサンドロのまま トビアスハトビアスのまま 男はそれでいいのだ」・・・以上、最終回の「俺たちの旅」からの連想でした。おそまつ!』 A-

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ゴジラ FINAL WARS”1月14日

『ファイナルウォーズの最終上映にギリギリ間に合って観て参りました。正直、予告編だけで十分かな、とも思ったのですが、やはりここは、記念すべきハリウッド進出前の、日本で最後の(?)北村作品を、この目に焼き付けておかねば!と急に思い立ってしまったのでした。で、往年のゴジラファンからはけっこう貶されているらしいという噂を聞いて観たせいか、そんなに罵倒するほどのひどい出来ではなかったかな~というのが率直な感想です。まあ、子供映画としては十分楽しく、エンターテイメント映画として合格点は付けられるのではないでしょうか。途中「これってゴジラか?」と我に返ることも数回ありましたが。いやしかし、これぞ、北村流の新ゴジラなんだ!と言い聞かせ、自分自身を無理矢理納得させつつの鑑賞となりました。で、結論としては、この映画は監督のキタムラさんではなく、俳優のキタムラカズキとゴジラの中の人(スーツアクター)であるキタムラツトムの両キタムラ氏で持っているような気がしたのでした。いやあー、北村一輝の演技はホントーに面白かった!アレ観れただけでも劇場に足を運んだ価値がありましたよ、うん。そして動きの早い怪獣映画ってのも、それはそれでアリなんじゃないかな~と思えたし。喜多村務さんゴクロウサン!ていう感じ。ちょっと、恐ろしさ・重量感ってゆー点では迫力に欠けたかもしんないけどねぇ。一番心配していたストーリーは、宇宙人モノにしてしまった時点でもう何でもアリになっていてOKだったと思います。松岡・菊川の主役二人のダイコンぶりも全然気にならないくらい。あとは、脇役がなかなか頑張っていたせいで引き締まったと言えるでしょうね。ケイン・コスギドン・フライなど予想以上にハマッてて楽しく観られました。いっそケイン主役でも面白かったかも。ドン・フライは最後、巨大化してゴジラと闘って欲しかったな~♪唯一気になったのはミニラのショボさ。おはよう子供ショーのロバくんやないねんから。もちょっとCG使うなり何なりして恰好付けて貰いたかったッスねえ。あともう少し人対人の戦闘シーンを削って怪獣メインの構成にしてくれてればA評価だったんですがね~。残念!』B+


“マイ・ボデイガード”1月20日

『【ネタバレ】「ボディガード」の二匹目のドジョウを露骨に狙うタイトル、「レオン」を意識させてリュックベッソン・ファンを取り込もうとする宣伝文句、にまず不快感。劇中デンゼルが演じるクリーシーよろしく、日本の宣伝に関わった全ての戦犯を突き止めて粛清したい気分です。映画の中身を偽るのって、映画ファンにあるまじき行為ですよねえ。日本の配給会社の人には映画に対する愛がないとしか思えません。ガッカリです。内容は、途中から予想していたのと全く意外な展開になるので、「はは~~ん、そういうキツイ復讐劇なのね」と一回頭のモードを切り替えなきゃならんわ、かと思えばラストは最初に予想していた通りのオチに無理矢理落ち着いてしまうわでやや混乱してしまいました。聞くところによると原作ではピタちゃんは助からないんだとか。映画化にあたってのその変更点が、好き嫌いを大きく二分する評価の分かれ目になりそうですね。個人的には、途中の残虐な制裁シーンはやり過ぎ感が強く残るし、カットしてくれた方が良かったです。すべて力で解決しようとするアメリカという国の傲慢さを象徴しているようでもあり・・・きっと日本人で共感できる人はあまりいなさそう。ダコタちゃんが可愛いから何とかB評価には落ち着きましたが。ストーリー的には○か×か微妙なところです。』

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ネバーランド”1月25日

『【ネタバレ】ジョニー目当てで行きました。ネバーランドと聞いて最初はマイケル・ジャクソンを連想してしまって行くのを躊躇していたのですが、評判が結構いいので、いても立ってもいられずレイトショーに行ってしまいました。嘘に対して敏感になり、現実しか見られない子供が、空想の世界の楽しさに目覚める、というテーマが、「ビッグフィッシュ」と通じる部分があったため、どうしてもそれと比べて見てしまいました。イイ映画だったんですけど、「ビッグフィッシュ」との対比で、予想通りの展開にならなかった分、B評価に留まってしまいました。イマいち乗れなかった点は以下の三点。

①ピーターの成長があまり感じられなかった。(逆に言うと、そんなに病んだふうには見えなかったし、お芝居を見た後もさほど変化があったように思えなかった・・)

②バリーはピーターに会わなくてもネバーランドの構想を持っていた、というのが肩透かしに感じた。

 (ピーターパンの有名な台詞とかがピーターとの会話の中にたくさん出てきたそうなので、そういうのを知っていたらもっと印象も変わったかも。)

③バリーとあの家族の交流に、やや不自然なものを感じた。(奥さんとの不和も説明不足だと思う。MJのような小児愛趣味ではないにしても、大人の女性に愛情を感じられないインポテンツな部分は暗示的にでも入れたほうが良かったかと・・・。)』 B+


“永遠の片想い”1月27日

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チャ・テヒョンには「猟奇的な彼女」で一回騙されている(イイ意味でですよ。ストーリーの意外性にヤラれたっていう感じ)ので、「よ~~し今回はオチを絶対見破ってやるぞぉ~!」的な感覚で見始めました。しかし、またしてもヤラれっちまいましたねえ~~。完敗です。特に今回はヒロインの二人との三人タッグの見事さもあって、完全ノックアウトでしたわ。ストーリー的には、とあるスパイスも見事に効いているし、真相がわかってからの終盤の怒涛の手紙攻撃は凄かった。これでもかこれでもか、という感じの揺さぶりに涙腺は決壊寸前!しかし涙だけは意地でも流すもんか、という決意空しく・・・またしてもテ・ヒョンのあの最後の演技に泣かされてしまったんでした~。悔しいいいーー!あんなん反則や!あんなコメディタッチの顔でシリアスな演技するな!アンタは日本へ来て倉本聡さんの作品に出ても十分やってけるよ、ウン。こうなったらまだ未見のチャ・テヒョン作品をもっといっぱい探して来ようと思います。よ~し次は負けへんど~~~。』

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カンフー・ハッスル”1月28日

『「食神」も「少林サッカー」も大好きだけど、途中のちょっと下品なギャグはどうかなあ~~、と常々疑問に思っていた私。本作はそのお下品な部分をあまりにも垂れ流し過ぎ!ハメ外し過ぎ!調子乗りすぎ!「チャウシンチー、おまえどんだけ半ケツ好きやねん!!」と突っ込まずにはおれなくなる点が、とにかくマイナス。それ以外はなかなか良く出来ていて、最後は「ドラゴンボール実写版」でも見ているかのような錯覚を起こすほど、大変ハイな気分になれた♪総合的には合格、かな?どう見ても貧民街に住むただの落ちぶれたジジイ、ババアが、実はカンフーの達人であった、という設定はムチャムチャ好み。みんな血と汗と涙と泥で煮込んだような味わい深い顔をしているのだ!「少林~」や「食神」の出演者が多数出演していたのは、嬉しい反面、ちょっとドラマに没入し切れない一つの要因になってしまったかもしれない。惜しいな。あと、アイスクリーム屋の女の子とのラブロマンス的な部分(お約束wだけど)は今回は要らんかったような気がする・・・。』C+


僕の彼女を紹介します”1月28日

『【ネタバレ】途中がダレるが終盤はイイ、と聞いていた。その先入観のせいだろうか・・・全く違う印象を抱いてしまうことに。婦人警官と先生との、日本の少女コミックにあ~り~が~ちぃ~~な出会いから、その恋愛の進行していく前半は非常にテンポも良く、普通に楽しめた。問題は後半。何かの伏線かと思わせぶりに登場するエピソードが、ことごとく“何の関係もない”ときたもんだ。韓国モノはこれまで観た作品のほとんどが、ピリッと隠し味の利いた粋なエンディングで驚かせて感動を誘う、という感じだったので、それを期待し過ぎたのかもしれないが。あまりにも捻り無さ過ぎ!!ラストにカメオ出演するチャ・テヒョンにしても、「はあ?何の猟奇的サービスやねん!」としか思えず。あ、いや、正直に言おう、数日前に観ていた「永遠の片思い」のテヒョンを思い出したので、チョットうるうるっときたかな。て全然「僕カノ」には関係ないやん!!!』 C-