【キンキーブーツ】DVD鑑賞記
低迷している業界が、人々の頑張りで立ち直ってゆく、という設定は結構好みだ。
『フル・モンティ』や『ブラス!』『リトル・ダンサー』などと比べると、感情移入の度合いは
やや劣るかもだが、でもやっぱりさり気に元気をくれる読後感は同じ。あとは『カレンダーガール』
くらいだな~、観られてないのは。
とまれ、レディース&ジェントルマン、&どちらか迷っている方(劇中で使われる口上♪)も、皆さん
に観て貰いたいオススメの小品!!だ。
eiga.com ABOUT THE MOVIE キンキーブーツ
原題:Kinky Boots
監督:ジュリアン・ジャロルド
脚本:ティム・ファース、ジェフ・ディーン
撮影:エイジル・ブリルド
衣装:サミー・シェルドン
出演:ジョエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、サラ・ジェーン・ボッツ、ユアン・フーパー、リンダ・バセット
2005年アメリカ、イギリス合作/1時間47分
配給:ブエナビスタ
当初、登場人物たちは窮屈に生きている。チャーリーは父親への負い目から自分に自信を持てず、恋人の言いなり。ローラは女装のときは自信満々だが、自分をごまかしているため、男の姿になると意気地なし。靴工場で働く職人たちは、仕事は仕事と割り切っていて伸び伸びと腕を振るえない。そんな誰にも覚えがあるさまざまな弱みを抱えた人々が出会い、偏見や思い込みを払拭して心を通わせたとき、みな生き生きと輝きはじめるのだ。
ローラに扮したキウェテル・イジョフォーがいい味を出し、歌もダンスも華麗にこなして目を引く。しかし、周囲の人間模様もさりげなくポイントを絞って描き(役者たちもうまい)、思わぬ感動を生み出すことに成功している。しゃれた言い回しに加え、人生に対する含蓄あるセリフも随所にあり、実生活に役立てられそうなのもうれしい。
海外進出したら「変態坊やたち」って思われちゃうな~、などとどうでもいい感想から導入する。
主人公を演じるジョエル・エドガートンは、どことなく気弱なジョン・キューザック風w 調べてみ
ると「スターウォーズ・エピソード3」の最後に登場したオーウェンおじさんがこの人だったらしい、
って、ぜーんぜん記憶に残ってへんワッ!
ドラッグクイーン役のキウェテル・イジョフォーは、『トゥモローワールド』に出てたあの人かぁっ!
と後で気付いた。コレ、逆の順番でなくて良かったナァー。もしあとから『トゥモロー~』観ちゃったら
「わ!あのドラッグクイーンの人やん!」ってのが気になって、シリアスな世界に没入出来なかったか
も知れないし。。。
この下の、「通りますよ~」のイラストのところまで飛ばして下さいw)
と思っていたのに、そのあと主人公・チャーリーが、ドラッグクイーン・ローラに、酷い差別発言をして喧嘩
別れする、というシーンがある。あのあたりの心理描写が、イマイチよくわからなくって混乱してしま
った。まぁ、ラストのミラノコレクション舞台上での再会を、劇的に見せるための映画の文法じゃん、
って言われればそれまでなんだけど。。。ちょっと解せない展開ではあった。
それっくらいかなぁ、気になったのは。あとはもう、オールオッケイ♪
一生モンの靴を大事にする古き良きイギリスの伝統と、悪くなったら新しいのを買えばいいじゃない、
っていう現代的な考え方とのギャップも興味深かったや。