【ブラッド・ダイヤモンド】血で染まった大地
先日の日曜日、『ブラッド・ダイヤモンド』を観に、劇場へ足を運んだ。
緊迫感溢れるシーンの連続で、十二分に作品世界に没頭は出来たのだが・・・若干の気持ち悪さが
あとに残ったのも確かだった。。。詳細は後ほど。まずは作品解説サイトから。
原題:Blood Diamond 監督:エドワード・ズウィック
脚本:チャールズ・レビット 撮影:エドゥアルド・セラ
ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン、アーノルド・ボスロー
2006年アメリカ映画/2時間23分 配給:ワーナー・ブラザース映画
やや相容れないギャップを感じてしまうケースもある。僕にとってはまさにソレ。
アフリカの紛争ダイヤのことなんて、これまでほとんど無知に近かったことが疚しく感じられるぐらい。
ちょっと、映画を観た後、調べてみる気にもなった。
ブラッド・ダイヤモンド スライドショー
の人々の尊い血が流されているかと思うと、いたたまれなくなってしまうことは否めない。
↑ここの説明がとても解り易かったよ~。映画を観ない人も、時事ネタとして如何?
いる芸人さんがいた。。。江頭2:50さんだ!ここの放送を聴いてくだせー↓
(4月29日分の放送の、全体の4分の1ぐらいから2分の1ぐらいまでが、「エィガ一刀両断」のコー
ナー。意外とエガちゃんは映画ツウだったりする。内容を知りたくない人は控えましょう。)
リアルを追求するなら、徹底的にドキュメンタリータッチで押すべき(「シティ・オブ・ゴッド」っぽ
くなるパターンだ)だし、エンターテイメントとして娯楽部分を中心に据えるなら、あまりに直接的な
残酷なシーンはカットすべき(「トゥモローワールド」の方向ダナ)だろう。
その辺りが、観ていてどっちつかずになったのが、どうにも辛かった。特に少年兵のくだりは悲惨に過
ぎる!三池崇史カントクの映画に出てくる殺し屋少年軍団などとは、そもそもの重みがまるで違うので
ある。実際の訓練現場はきっともっと修羅場であって(耳や鼻を削いだりもするらしい)、かなり表現
は抑えていたつもりなのだろうが・・・やはりエンターテイメント部分とのバランスで、違和感は否め
なかったといったところ。
大体引っ掛かったのがエガちゃんと同様。主人公グループには一切被弾せず、我が子を助けるためには
ってんでバンバン相手は殺しまくってしまう(相手にだって親も子もあるんだろうに)。これが「00
7」だとか「ランボー」とかだったら問題ないのである。作り物と割り切って楽しめる。しかし、今観
ている世界は紛れもなく、自分たちの暮らしている世界とつながっている真実の姿なんだ!!と思った
瞬間、面白がるモードはマジモードに切り替わってしまうんだワ~~。だから、それならむしろドキュメ
ント色を全面に打ち出した、戦場の記録映画って風に作った方が良かったような気が。その場合、洗脳
された黒人の子はお父さん撃っちゃうだろうし、レオもジェニファーももっとボロッボロのムチャックチャになっ
て美男美女のラブストーリーどころじゃあなくなるんだろうけどw(「戦場でラブロマンスか!」BY
シャアw)
役、ジャイモン・フンスー!この人、『イン・アメリカ/三つの小さな願い事』でも、怪しい隣人役で
出ていて、やはりアカデミー助演男優賞にノミネートされていたんだネェ~~。今回は、はっきり言って
主演級の働きだったと思う♪レオもジェニファーも良かったんだけどネ。親子の情愛を完璧なまでに
表現してた。いろいろと上で文句言ってる割に、この人の演技には2~3箇所、泣かされかけたし。
レオはやっぱり最後の最期のシーンやねぇ~~。この日観た字幕は「これでいいんだよ」だったと思う
けど、JALの機内で流された先行上映の際の字幕では、「ここが俺の場所なんだよ」となっていたそ
うな。(2ちゃん情報)→ウワァーー!!もしそっちの方の字幕が出てたら、きっと涙腺決壊してたに
違いないワ~~!
アーチャー(ディカプリオの役名)の血が地面に滴り落ちるあのシーンは、掛け値なしに名シーンだったと思う!最後に、パンフに寄せたジェニファー・コネリー様(わたくしにとって、ダイヤの価値、もと
い、この映画の価値は、4つのCプラス、コネリーのCなのさっ♪)のコメントで締めくくらせてもらお
う。
我々は、何よりモラルを持った消費者になるべきなのよ!
はい。けだし名言ですな~。