【ブラッド・ダイヤモンド】血で染まった大地

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先日の日曜日、『ブラッド・ダイヤモンド』を観に、劇場へ足を運んだ。

緊迫感溢れるシーンの連続で、十二分に作品世界に没頭は出来たのだが・・・若干の気持ち悪さが

あとに残ったのも確かだった。。。詳細は後ほど。まずは作品解説サイトから。

eiga.com ABOUT THE MOVIE


●解説部分の引用

90 年代のアフリカ・シエラレオネ内戦を背景に、内戦の原因となっているダイヤモンド産業の腐敗を暴こうとする女性ジャーナリストと、2人の男の命がけの戦いを描く。監督は「グローリー」「戦火の勇気」などの社会派作品で知られるエドワード・ズウィック。第79回アカデミー賞ではレオとジャイモン・フンスーの2人が主演、助演男優賞それぞれにノミネートされた。


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原題:Blood Diamond 監督:エドワード・ズウィック

脚本:チャールズ・レビット 撮影:エドゥアルド・セラ

音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演:レオナルド・ディカプリオジェニファー・コネリー

ジャイモン・フンスーマイケル・シーン、アーノルド・ボスロー

2006年アメリカ映画/2時間23分 配給:ワーナー・ブラザース映画


事実に基づくストーリーというのは、時として深刻すぎて、エンターテイメントとしての映画とは、

やや相容れないギャップを感じてしまうケースもある。僕にとってはまさにソレ。

アフリカの紛争ダイヤのことなんて、これまでほとんど無知に近かったことが疚しく感じられるぐらい。

ちょっと、映画を観た後、調べてみる気にもなった。

ブラッド・ダイヤモンド 公式サイト

アムネスティ インターナショナル ジャパン 監督インタビュー


ブラッド・ダイヤモンド スライドショー



給料3か月分!などと言って、結婚指輪用に買い求めているダイヤモンド一粒の輝きの裏に、アフリカ

の人々の尊い血が流されているかと思うと、いたたまれなくなってしまうことは否めない。

お茶の間から世界を変えよう

↑ここの説明がとても解り易かったよ~。映画を観ない人も、時事ネタとして如何?


アムネスティ 紛争ダイヤモンドアクション

NIKKEI NET リベリアのダイヤ禁輸、安保理が6年ぶりに解除

※世の中が、少しずつでも良い方向に向かっているであろう事を、願わずにはいられない・・・


では、冒頭に書いた気持ち悪さについて言及する・・・その前に、わっちと同じ箇所に引っ掛かって

いる芸人さんがいた。。。江頭2:50さんだ!ここの放送を聴いてくだせー↓

(4月29日分の放送の、全体の4分の1ぐらいから2分の1ぐらいまでが、「エィガ一刀両断」のコー

ナー。意外とエガちゃんは映画ツウだったりする。内容を知りたくない人は控えましょう。)

江頭2:50の、ピーピーピーするぞ!


以下、内容に触れます。今後見る予定の方は、ここまでですじゃ。



リアルを追求するなら、徹底的にドキュメンタリータッチで押すべき(「シティ・オブ・ゴッド」っぽ

くなるパターンだ)だし、エンターテイメントとして娯楽部分を中心に据えるなら、あまりに直接的な

残酷なシーンはカットすべき(「トゥモローワールド」の方向ダナ)だろう。

その辺りが、観ていてどっちつかずになったのが、どうにも辛かった。特に少年兵のくだりは悲惨に過

ぎる!三池崇史カントクの映画に出てくる殺し屋少年軍団などとは、そもそもの重みがまるで違うので

ある。実際の訓練現場はきっともっと修羅場であって(耳や鼻を削いだりもするらしい)、かなり表現

は抑えていたつもりなのだろうが・・・やはりエンターテイメント部分とのバランスで、違和感は否め

なかったといったところ。


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大体引っ掛かったのがエガちゃんと同様。主人公グループには一切被弾せず、我が子を助けるためには

ってんでバンバン相手は殺しまくってしまう(相手にだって親も子もあるんだろうに)。これが「00

7」だとか「ランボー」とかだったら問題ないのである。作り物と割り切って楽しめる。しかし、今観

ている世界は紛れもなく、自分たちの暮らしている世界とつながっている真実の姿なんだ!!と思った

瞬間、面白がるモードはマジモードに切り替わってしまうんだワ~~。だから、それならむしろドキュメ

ント色を全面に打ち出した、戦場の記録映画って風に作った方が良かったような気が。その場合、洗脳

された黒人の子はお父さん撃っちゃうだろうし、レオもジェニファーももっとボロッボロのムチャックチャになっ

て美男美女のラブストーリーどころじゃあなくなるんだろうけどw(「戦場でラブロマンスか!」BY

シャアw)


最後に良かったところにも触れておこう。役者の演技はメチャメチャ素晴らしかったッス。特に黒人のお父さん

役、ジャイモン・フンスー!この人、『イン・アメリカ/三つの小さな願い事』でも、怪しい隣人役で

出ていて、やはりアカデミー助演男優賞にノミネートされていたんだネェ~~。今回は、はっきり言って

主演級の働きだったと思う♪レオもジェニファーも良かったんだけどネ。親子の情愛を完璧なまでに

表現してた。いろいろと上で文句言ってる割に、この人の演技には2~3箇所、泣かされかけたし。

レオはやっぱり最後の最期のシーンやねぇ~~。この日観た字幕は「これでいいんだよ」だったと思う

けど、JALの機内で流された先行上映の際の字幕では、「ここが俺の場所なんだよ」となっていたそ

うな。(2ちゃん情報)→ウワァーー!!もしそっちの方の字幕が出てたら、きっと涙腺決壊してたに

違いないワ~~!

アーチャー(ディカプリオの役名)の血が地面に滴り落ちるあのシーンは、掛け値なしに名シーンだったと思う!最後に、パンフに寄せたジェニファー・コネリー様(わたくしにとって、ダイヤの価値、もと

い、この映画の価値は、4つのCプラス、コネリーのCなのさっ♪)のコメントで締めくくらせてもらお

う。

我々は、何よりモラルを持った消費者になるべきなのよ!

はい。けだし名言ですな~。