【ザ・シューター 極大射程】男のダンディズム!

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ティーブン・ハンターの原作が大好きだ。ボブ・リー・スワガーのシリーズは、その全てから銃の魅力

ってものがビシバシ伝わって来るし、息をもつかせぬ緊迫感に満ちた展開で、読者をグイグイ惹きつける!!

今回、いったいどう映画化されているのか、と非常~~に関心が高まった中での鑑賞と相成った。


まず、主人公のボブは、個人的には、『シークレット・サービス』の頃のクリント・イーストウッド、相

棒となるFBI捜査官ニックは、『セブン』の頃のブラッド・ピット、というイメージを抱いていたもんで・・・この、マッチョ体型のマーク・ウォールバーグに、まず面食らった!相棒に至っては、あんなちょっとオマヌケ黒人っぽい役者を起用するなんて!予想外!!フォレスト・小ウィテカーか、Sナイトシャマランか、って感じやったなぁー(MじゃなくてS)。


ま、結論から言えば、原作のテイストは若干薄れていたものの、それはそれでまた別物(映画ばえするように、ダイハード化したスワガーなんだ!)と考えれば、充分に楽めるエンターテイメント大作に仕上がっていて、満足のいくものだった♪ぜひもんで、続編の『ブラック・ライト』や『狩りのとき』の制作を期待したい♪


eiga.com ABOUT THE MOVIE ザ・シューター


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引用

ティーブン・ハンター原作のベストセラー「極大射程」(93)を「トレーニング・デイ」のアントワン・フークワ監督が映画化。山奥で静かな生活を送っていた元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)の元に、ある日、大統領暗殺計画が発覚したので阻止してほしいとの依頼が舞い込む。だが、それはボブを陥れるための陰謀だった……。共演にダニー・グローバーマイケル・ペーニャら。


監督:アントワン・フークア

脚本:ジョナサン・レムキン

撮影:ピーター・メンジー

音楽:マーク・マンシーナ

出演:マーク・ウォールバーグダニー・グローバーマイケル・ペーニャケイト・マーライライアス・コティーズ

2007年アメリカ映画 /2時間5分

配給:UIP


オフィシャルサイト

ザ・シューター ~極大射程~ オフィシャルサイト


「eiga.com」の記事からもうひとつ。雑誌「このミステリーがすごい」(通称このミス)でベストテン

に輩出される小説を原作とする映画はかなりの確率でヒットをとばしているとか。

eiga.com 「このミス」はヒット映画原作の宝庫!?

⇒(例)

88年 [2位] 推定無罪 →「推定無罪」(90) 監督:A・J・パクラ 主演:H・フォード

89年 [1位] 羊たちの沈黙→「羊たちの沈黙」(90) 監督:J・デミ 主演:J・フォスター

90年 [1位] 薔薇の名前→「薔薇の名前」(86) 監督:J・J・アノー 主演:S・コネリー

90年 [3位] ブラック・ダリア→「ブラック・ダリア」(06) 監督:B・デ・パルマ 主演:J・ハートネット

90年 [4位] ミザリー→「ミザリー」(90) 監督:R・ライナー 主演:J・カーン

91年 [6位] ジュラシック・パーク→「ジュラシック・パーク」(93) 監督:S・スピルバーグ 主演:R・アッテンボロー

92年 [9位] 法律事務所→「ザ・ファーム/法律事務所」(93) 監督:S・ポラック 主演:T・クルーズ

95年 [1位] シンプル・プラン→「シンプル・プラン」(98) 監督:S・ライミ 主演:B・パクストン

95年 [5位] 将軍の娘→「将軍の娘/エリザベス・キャンベル」(99) 監督:S・ウェスト 主演:J・トラボルタ

96年 [2位] ホワイト・ジャズ→「White Jazz」(09) 監督:J・カーナハン 主演:G・クルーニー ※製作中

96年 [9位] スリーパーズ→「スリーパーズ」(96) 監督:B・レビンソン 主演:J・パトリック

97年 [3位] グリーン・マイル→「グリーンマイル」(99) 監督:F・ダラボン 主演:T・ハンクス

99年 [1位] 極大射程 S・ハンター→「ザ・シューター/極大射程」(07) 監督:A・フークワ 主演:M・ウォールバーグ

99年 [2位] ボーン・コレクター→「ボーン・コレクター」(99) 監督:P・ノイス 主演:D・ワシントン

99年 [8位] パナマの仕立屋→「テイラー・オブ・パナマ」(01) 監督:J・ブアマン 主演:B・ブロスナン

00年 [3位] ハンニバル→「ハンニバル」(01) 監督:R・スコット 主演:A・ホプキンス

00年 [6位] わが心臓の痛み→「ブラッド・ワーク」(02) 監督:C・イーストウッド 主演:C・イーストウッド

01年 [10位] ミスティック・リバー→「ミスティック・リバー」(03) 監督:C・イーストウッド 主演:S・ペン

04年 [4位] ダ・ヴィンチ・コード→「ダ・ヴィンチ・コード」(06) 監督:R・ハワード 主演:T・ハンクス

04年 [10位] 奇術師→「プレステージ」(06) 監督:C・ノーラン H・ジャックマン ※6月9日公開




船で颯爽と現れるシーンのカッチッ良さは、他の並み居るヒーローを圧倒する、比類のない衝撃ダッタ。

あわよくば、もそっと頭脳戦の攻防が見たかったかなぁ~。山の上でのシーンも裁判のシーンも、そっけ

なさ過ぎて残念。原作はもっとじっくりタメがある、超緊迫する名シーンだったんだよぅ。まぁ、映画的には心理戦って盛り上げ方が難しいし、結局は肉弾戦、力技に持っていくのはしゃあないっちゃあしゃあないのかなー?


(スワガーに眉間を撃ち抜かれたい方、もとい!スワガーの映画をまだ未見のお方はwこの下の写真までスッ飛ばしてチョ。ネタバレちょいとするわさ。)


●死んだ元相棒の奥さんとの関係が、あっさり目だったのも好感持てた。夫が死んで3年後、という設定。

新しい男がいるのかどうか、さり気に聞く、スワガーのこの台詞にシビレたじぇ!

「(君の)恋人を敵と間違えて撃ちたくはない・・・」


●最後は、裁判で勝てなかったから闇討ちって・・・オイオイオイ、「デアデビル」の精神かよっ!

ってちょっと醒めかけたけど・・・そこはやはりアクションのクールっぷりで充分カバー。(デアデビルはひたすらベンがカッチョ悪くなっていったのと対照的ダw)いわゆる日本人にはお馴染みの、「必殺仕事人」テイスト、と考えれば、受け入れられ易いのではないだろうか。日本でヒットするといいなぁ~。


●ヒロインのケイト・マーラ、犬のチンみたいなへしゃむくれ顔だが、見ているうちだんだん愛おしくなってゆく。女だてらに、自己防衛のため銃をブッ放すシーンは『トゥルーロマンス』のパトリシア・アークエットを連想させて、これまたクール・ビッチだ♪♪名前がアレだから、あんまり日本じゃ有名になれ

そうにないかもな~?(マラ・ウィルソンちゃんていう子役しかり)


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ウーマン・エキサイト マーク・インタビュー

マーク・ウォールバーグ インタビュー記事


⇒少し抜粋

『--- 銃を扱った映画として、最近のバージニア州での大学キャンパスでの銃撃事件と現在のアメリカの銃社会に対する考えを聞かせてくれた。


「とても恐ろしい事件だよね。アメリカは銃社会という大変な問題を抱えている。理想をいえばすべての銃をなくしてしまうことが一番いいと思うけれど、それは現実的ではないので、どうやって銃から人々を守るかということを考えなくてはいけないと思うよ。本当に二度とこのような事件が起こらないことを祈りたい。」


--- 最後に、今後の予定を教えてもらった。


「今回のようなシリアスな役のあとにはコメディなど、力の抜けた作品に出てみたいとも思うんだけど、精神的にも肉体的にも、スリルのある体験やチャレンジをすることが好きなので、そういった役に挑戦したくなるかな。実は、監督業にも興味があって、これまでも才能のある人を沢山見てきたし、いいプロジェクトがあれば是非挑戦してみたいと思っているんだ。具体的に次回作は、M・ナイト・シャマラン監督の『The Happening』で、今年の夏に撮影予定だよ。」


--- 今年のアカデミー賞助演男優賞ノミネートについては、「他の共演者がとても素晴らしかったことや、僕の出演シーンがとても短かったことを考えると、とても驚いた。」と謙虚な面もうかがえる。しかし、印象的な演技で注目を集めた『ディパーテッド』に続き、” 本物の男”を演じた本作で、ますます注目度が高まる!』


※この記事の写真を見ていると、ああ、マークも『ブギーナイツ』や『猿の惑星』の時と比べれば、ずいぶんと人間らしい顔に進化したんだなぁ~というのを感じる(w)

先述の二作品によって、ほとんど僕の先入観は、「マーク・ウォールバーグ=息子のデカいお猿さん」と

なっていた。この人主演で『極大射程』という字が、脳内変換されて『極太射精』って見間違えても仕方ないと思うんだ(お下品スマソ。しかも2ちゃんでは100ぺらぺん使われてる、超ベタ中のベッタベタ~なネタでもあるw)。いやはや、立派な人類に進化できて、ホント、良かった良かった。祝・マーク・ホモサピエンス化記念!ちょうど今ぐらいの野性味を残した状態が一番イイかも(モテるかも)ネ。今後、もますます進化して、もっと知的な感じにまで行着いちゃったら、それはそれでまた魅力が失せるかもしれないから。どないやねん!