【早春スケッチブック】山田太一・最高傑作!!

久しぶりに、テーマ性の強いドラマを観たくなった。昔、ハマッていた山田太一作品が恋しくなった。

で、借りて来て、観た。その輝きは、今観ても、何ら衰える事を知らない。

むしろ今の時代だからこそ、より強く心に響くような気もした。



『内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)83年に放映、「ふぞろいの林檎たち」シリーズなどで知られる山田太一脚本によるヒューマンドラマのBOX。高校生の和彦は、母・都とその再婚相手の省一、彼と前妻との娘・良子と暮らしていた。そんなある日、和彦の前に実の父親・竜彦が現れる。』


●あらすじ・出演者など

イメージ 1

山田太一脚本による「ふぞろいの林檎たち」「岸辺のアルバム」と並ぶ80年代前半の超名作ドラマ「早春スケッチブック」全12話をDVD化。放映当時、高度経済成長下の平均家庭の生活に問題を突きつけた辛口のストーリーが多くの視聴者の心に一石を投じ、世紀を超えた今もなお愛され続けている名作中の名作だ。平凡な家庭に起きたある出来事をきっかけに「本当に大事なものは何か」を問いかける、後の脚本家たちにも多大なる影響を与えたテレビドラマのバイブル的存在である。

望月都(岩下志麻)には、かつてカメラマンの竜彦(山崎努)との間にできた私生児・和彦がいた。やはり子連れの真面目な男・省一(河原崎長一郎)と結婚し、家族4人は問題なく暮らしていくことができた。ある日、高校生になった和彦(鶴見辰吾)の前に謎の女・明美が現れる。彼女に導かれるまま、ある家に辿り着いた。そこにいたのはぶっきらぼうな一人の男。やがて和彦はその男こそ実の父親ではないかと感じ始めるのであった…。


監督(製作スタッフ): 富永卓二、河村雄太郎

出演者: 岩下志麻山崎努鶴見辰吾河原崎長一郎、二階堂千寿、樋口可南子


当時、高校生だった自分は、かなりガツン!とやられた。山崎努演じる沢田の熱い台詞、「お前ら、骨の髄までありきたりだっ!!」に魂を揺さぶられた。山田太一に一生付いて行こう!と思ったw(その後、「ふぞろいの林檎たち」ファンになったことは言うまでもない)

今、思えば、エレファントカシマシの「すまねえ魂」だとか「化ケモノ青年」だとかの精神に惹かれるのは、このドラマに出てきた沢田の考えに洗脳されてしまってることが要因の一つとしてあるんじゃないかなぁ、とふと思う。

「魂を磨いて生きているかい!?」的な問いかけに、相当敏感な体質になっちまってるんだろうなー。


他にも、このドラマの感想を、いっぱいレビューしてくれてる、ファンのヤフーブロガーが大勢いた。その中で、名台詞をたくさん紹介してくれてるかたのURLを貼らせてもらうぜぃ!!トラバもしーとこっ。



●名台詞、勝手に引用コーナ~~~~~~!!!

「なんだっていいんだ。なにかを好きになって、細かな味も分って来るということは、

 とても、大切なことなんだ。そういうことが、魂を細やかにするんだ。

 一番はずかしい人間は、下らないとかいって、なにに対しても、深い関心を持てない人間だ。

 そういう人の魂は干からびている。干からびた人間は、人を愛することも物を愛することもできない。」

イメージ 2 イメージ 3

「なにかを好きになり、夢中になるところまでいけるのは、素晴らしい能力なんだ。

 物や人を深く愛せるというのは、誰もが持てるというものじゃない、大切な能力なんだ。

 努力しなければ、持つことのできない能力なんだ。」

「映画が見たい。一本我慢する。二本我慢する。三本我慢する。四本目に、これだけは見ようと思う。

 見る。そりゃあんた、見る力がちがう。見たい映画全部見た奴とは、集中力がちがう。そういう力を

 貯えなきゃあいけない」

「適当に生きようなんてことを、考えるな!偉大という言葉が、似合うような人生だってあるんだ」

「善人め!気のちっちゃい善良でがんじがらめの正直者め!」

「おまえは魂を鍛えない日々を過ごしていないか?どうなんだ!!」


古臭いお説教だ、と笑う人はいないのではないだろうか。このドラマのテーマ、「どう生きるべきか」

は普遍のテーマだ。時代を超えて、観る人の心を打つ。何だか精神も若返ったような気分にしばし浸れ

て、良かったよ。ただ、そのあと、自分がずいぶん年食ってしまったことに気付き、愕然ともしたガネw


さらに、当時とは違う、また新たな思いでこのドラマの設定に触れ、感慨深くもあったんだ。

難病に冒され、若くして死んでゆくカメラマンの男。社会的には不適格者であったその男と、別れて

新たな人生を送ろうとする美貌の元不良母さんw そして子供は長男と長女・・・(ドラマでは、長女の

方は再婚した旦那さんの連れ子ではあるが。)そう。西原理恵子さん一家とダブって見えちゃったんで

ある。これはキッツかったっすわー。まぁ、鴨ちゃん山崎努さんみたくカッコイイ話はできんかった

やろけどネ~。(DT浜ちゃんや宮本浩次の出てた「FRIENDS」と同じ状況や~~~!( ;∀;)カナシス


山田太一節全開の、登場人物大集合シーンがココチヨス~( ^ω^)。よし、今度は石原真理子主演の『ふぞ

ろいの林檎たち』(主役とちゃうやろっ!w)シリーズも借りて観てやろうかのぉ~~~ぅ。


(胃袋日記)9/21 けしバター・パン&パリパリコーン・パン&チキン&コロッケ(30%別館)、17アイス(完食)、味好み(お菓子 20%廃棄)、魚&野菜てんぷら&里芋&つけもの&ごはん(20%残し)。《22日AM0:00 66.8kg》