【早春スケッチブック】山田太一・最高傑作!!
で、借りて来て、観た。その輝きは、今観ても、何ら衰える事を知らない。
むしろ今の時代だからこそ、より強く心に響くような気もした。
山田太一脚本による「ふぞろいの林檎たち」「岸辺のアルバム」と並ぶ80年代前半の超名作ドラマ「早春スケッチブック」全12話をDVD化。放映当時、高度経済成長下の平均家庭の生活に問題を突きつけた辛口のストーリーが多くの視聴者の心に一石を投じ、世紀を超えた今もなお愛され続けている名作中の名作だ。平凡な家庭に起きたある出来事をきっかけに「本当に大事なものは何か」を問いかける、後の脚本家たちにも多大なる影響を与えたテレビドラマのバイブル的存在である。
望月都(岩下志麻)には、かつてカメラマンの竜彦(山崎努)との間にできた私生児・和彦がいた。やはり子連れの真面目な男・省一(河原崎長一郎)と結婚し、家族4人は問題なく暮らしていくことができた。ある日、高校生になった和彦(鶴見辰吾)の前に謎の女・明美が現れる。彼女に導かれるまま、ある家に辿り着いた。そこにいたのはぶっきらぼうな一人の男。やがて和彦はその男こそ実の父親ではないかと感じ始めるのであった…。
今、思えば、エレファントカシマシの「すまねえ魂」だとか「化ケモノ青年」だとかの精神に惹かれるのは、このドラマに出てきた沢田の考えに洗脳されてしまってることが要因の一つとしてあるんじゃないかなぁ、とふと思う。
「魂を磨いて生きているかい!?」的な問いかけに、相当敏感な体質になっちまってるんだろうなー。
「なんだっていいんだ。なにかを好きになって、細かな味も分って来るということは、
とても、大切なことなんだ。そういうことが、魂を細やかにするんだ。
一番はずかしい人間は、下らないとかいって、なにに対しても、深い関心を持てない人間だ。
そういう人の魂は干からびている。干からびた人間は、人を愛することも物を愛することもできない。」
「なにかを好きになり、夢中になるところまでいけるのは、素晴らしい能力なんだ。
物や人を深く愛せるというのは、誰もが持てるというものじゃない、大切な能力なんだ。
努力しなければ、持つことのできない能力なんだ。」
「映画が見たい。一本我慢する。二本我慢する。三本我慢する。四本目に、これだけは見ようと思う。
見る。そりゃあんた、見る力がちがう。見たい映画全部見た奴とは、集中力がちがう。そういう力を
貯えなきゃあいけない」
「適当に生きようなんてことを、考えるな!偉大という言葉が、似合うような人生だってあるんだ」
「善人め!気のちっちゃい善良でがんじがらめの正直者め!」
「おまえは魂を鍛えない日々を過ごしていないか?どうなんだ!!」
は普遍のテーマだ。時代を超えて、観る人の心を打つ。何だか精神も若返ったような気分にしばし浸れ
て、良かったよ。ただ、そのあと、自分がずいぶん年食ってしまったことに気付き、愕然ともしたガネw
難病に冒され、若くして死んでゆくカメラマンの男。社会的には不適格者であったその男と、別れて
新たな人生を送ろうとする美貌の元不良母さんw そして子供は長男と長女・・・(ドラマでは、長女の
方は再婚した旦那さんの連れ子ではあるが。)そう。西原理恵子さん一家とダブって見えちゃったんで
ある。これはキッツかったっすわー。まぁ、鴨ちゃんは山崎努さんみたくカッコイイ話はできんかった
やろけどネ~。(DT浜ちゃんや宮本浩次の出てた「FRIENDS」と同じ状況や~~~!( ;∀;)カナシス