【アシッド映画館が選ぶ、２００７年度シネマベスト１０】
アシッド映画館の館主・平野秀朗氏（映画解説者。以下、先生）が決定する、２００７年度のベスト
シネマ・グランプリが昨夜、発表された。今回のテーマは“意外性”？
エモーショナルなラインナップに要注目♬ﾀﾞｿﾞ。
⑩『トランスフォーマー』・・・途中までは完璧！と、ジェリー・ブラッカイマーをベタ褒め。
ﾜｯﾁも同じ感想。技術的な部分だけで判定するならば、間違いなく２００７年度のトップ３には
入るだろうが・・・。んー、『ジュラシック・パーク』を観た年の、スピルバーグに対する注文
の細かさを思い出した。最先端技術を披露するｸﾘｴｰﾀｰには、賞賛と共に批判もまた浴びせかけられ
るのが宿命、、なのかもﾅ。
⑨『アヒルと鴨のコインロッカー』・・・原作がﾒﾁｬﾒﾁｬオモロイらしい♪これ、自分は未見なんだが、
はっきり言って、予告編の出来栄えが宜しくなかった様に思う。広辞苑と間違えて広辞林盗んで来ち
ゃうシーンとか、「うわ！三木聡の劣悪版ちゃうん！？」とちと警戒してしまった～。多分、全く
期待せずに観たらそこそこ感動する♪ってゆぅタイプの逸品なんだろうな。ＤＶＤで観ましょっと。
⑧『クイーン』・・・これまた未見！放送を聴きながらチャットしていたＬ氏の曰く、「別にどうって
ことない実録モノっていう印象で、それほどまでに先生の評価が高い事にﾋﾞｸｰﾘw」という事だった。
⑦『レミーのおいしいレストラン』・・・終盤の、料理評論家・イーゴの台詞は、映画解説者として
活動されている先生の琴線にﾊﾞｯﾁﾘ引っ掛かった模様。アニメ枠は一つだけ、という縛りをかけている
らしき先生、『河童のクゥと夏休み』は、先週のリスナーズ・ベストテン同様、結果的に１０傑から
外すことにしたわけやね。因みにﾜｯﾁの個人的ベストはこの『ﾚﾐｰのおいしいﾚｽﾄﾗﾝ』!!独走ｻﾞﾝｽ♪
⑥『アポカリプト』・・・ド迫力の映像美つながりで、『３００』も同類として紹介されていた。
そうかー、『３００』よりも印象に残る作風なのかぁ～。メル・ギブソンは個人的には当たり外れ
激しいもんで、これまた観るの躊躇しがちなんだﾜﾅｧ～～～～～（よって、これまた未見ｗ）
⑤『キサラギ』・・・先週のﾘｽﾅｰｽﾞﾍﾞｽﾄﾃﾝではだんとつブッチギリの１位を獲得した作品。たぶん、
先生的には、本音だともう少し上なのだが、リスナーと同じレベルと思われたくない（？ｗ）てゆー
プライドも若干働いての５位ではないだろうか。。。あえて、みたいな。まぁ、ただ、「ラストの詰
めの甘さ」(蛇足)については、シネマライナーでも漏らしていたっけﾀﾞｹﾄﾞﾓ。。。
④『ロッキー・ザ・ファイナル』・・・さんざん番組で褒めた結果、リスナーから「そんなに面白い
訳でもないじゃないですかっ！」という反応がけっこうあったそうな。年齢を重ねなければ到達でき
ない境地ってものがある、とかなんとか、そういう話してたみたい。あと、過去の作品に対する思い
入れの有無も左右するﾜﾅ～。同じシリーズものでも、ﾌﾞﾙｰｽ･ｳｨﾘｽの『ダイ・ハード4.0』は酷評ぎみ。
③『東京タワー ｵｶﾝとﾎﾞｸと、時々ｵﾄﾝ』・・・これまた意外な一品。確かにほのぼのイイ作品だとは
思ったが、時期的にかなり前だったせいか、年間ベストテンに選ぶには印象が薄れ過ぎてちゃあいま
せんかい？って感じ。リスナーズランキングの２０傑にも入り損ねてた・・・。以前の先生なら確実
にスルーしていた類の邦画なんだが・・・。これまた意外性を狙って放った“天邪鬼ﾁｮｲｽ”かもﾈ！ｗ
②『ボ－ン・アルティメイタム』・・・マット・デイモン主演のシリーズ第三作目！このシリーズを一
切観ていないワッチとしては、非常に複雑な想いだー。最初から最後まで、息をもつかせぬﾊｲｸｵﾘﾃｨ
の演出が評判になってるのは解るが・・・。いやぁ～、観るんなら３本立て続けに観たいって思うじ
ゃああーりませんかっ！！！っちゅうことになると、本作がＤＶＤになるまでは、お預けｼﾞｬﾉｳ～～。
もしくは、３本一挙公開してくれる名画座とかがあったら良いのにぃ～、、、期待してるぜ、パルし
ねまこうえんｻｧｰﾝ♪(←神戸・新開地の劇場）
①『エディット・ピアフ 愛の賛歌』・・・いやもう、ホント、口あんぐり状態ﾃﾞｼﾀﾜ。今回のﾃｰﾏは
結局、“映画って、観る劇場やら自分の体調やらの要素で印象が相当左右されるものだ”ってこと
ッスね。いい環境の中で観た「海老ピラフ」・・・じゃなかった「エディット・ピアフ」は、先生
の読後感を、日々増幅させていった模様。観ている最中はむしろ「ワーストに入れたろかいな！」
とも感じたという先生。やはり、多少の無理はあっても、リスナーへのサプライスを優先した結果
のランキングとなったようだ。いやまぁ、予想通りのランキング番組ほどツマランものはないしﾈ～。
楽しかったんで結果オーライ､ﾀﾞﾅ。
因みに、こっからはワッチ、ジョニー暴れん坊デップが選ぶ、ベストランキング＆ワーストランキング。
心に残るベスト作品トップ１０！！
⑩「スパイダーマン３」・・・やっぱりﾈ、キルスティン・ダンストものを一本は入れたかったんで。
だったら「マリー・アントワネット」では？という声は無視。ｱﾚはﾁﾄ映画らしくなかったしｗ
⑨「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」・・・２００７年もいっぱい楽しませてくれた三池監督への
感謝の気持ちを込めてのランクインってとこかな？「クローズZERO」も良かったｯｽ。タランティーノ
もの（「デス・プルーフ」は入れても良かったんだけど･･･）の代わりに入れたようなとこもある。
⑧「天然コケッコー」・・・劇場で観れず、ＤＶＤ鑑賞なのにランキング入りってのは初であろう！！
去年で言うところの「かもめ食堂」枠。心ホッコリ系。疲れたときの清涼剤としても働くだろう。
原作のくらもちふさこさんの漫画にも興味が湧いて、今何冊か物色中～♪
⑦「鉄コン筋クリート」・・・ＤＶＤで改めて観て、再び感動。原作の大ファンとしては、あの作品世
界がイメージ通りアニメ化されているだけでオッケイ♪的な気分（低いﾊｰﾄﾞﾙ）で観た。だが、想像
を遥かに超える出来栄えだった～。クロとシロの声も、危惧していただけにﾑｯﾁｬ素晴らしかったし。
松竹芸人オセロの白は独立してしまったが、黒との友情は変わらない～、って鉄コンのパクリみたい
な気もw 「白にないネジ、黒が持ってるぅ～♪ヽ(´∀`)ﾉ 」
⑥「自虐の詩」・・・なんだかんだで漫画原作モノが多く入っちゃったなぁ～。これまた思い入れのある
漫画で、世間に注目されたのがｳﾚｼｽｳﾚｼｽ～♪の第６位。どっちかって言うと、堤幸彦監督は苦手な人だ
ったんだけど・・・本作においてはオールオッケイ。よくぞやってくれた！と快哉を叫びたい気分。
⑤「３００」・・・この独特のファンタジーワールドには嵌まりまくったと言っても過言ではない！
ＤＶＤを購入して何度も観たくなる作品だ。新たなる映像表現の大地を切り開いたんではなかろうか。
④「ブレイブワン」・・・これがいっちゃん、ジョニーＡデップ的ランキングの特徴をよーく現してる
選択なんではないかな～？好きなジャンルど真ん中って意味で。復讐もの、クールなヒロインもの、
最後どういう選択をさせるの！？的な展開、犬が絡むエピソードｗ いずれもが琴線直撃だった。
惜しむらくは、ジョディー・フォスター扮する主人公のエリカが飼っていた愛犬に、最後活躍の場を
与えてあげて欲しかったが・・・。ぜいたくは言うまい。それはまた別の作品で、今度は犬の視線で
描く「ブレイブ・ワン！U^ェ^U」あたりを、パロディ作家さんに創ってもらいたい♪
皆さん、犬のお散歩には十分注意しましょうﾈ（何だこの感想ｗ）⊆^U)┬┬~--------o(^^ )o
③「パンズ・ラビリンス」・・・これまた、ワッチの好きなジャンルと言える、ファンタジーと現実
世界が交錯する類の物語！！（子供の頃に読んだ「ナルニア国物語」の影響は絶大だったようだ）
あまりにも現実シーンがエグイので、おどろおどろしいファンタジー世界が、愛おしく感じられる。
あれは夢だったの？それとも実在したの？という境目がうまいことボカしてあるラストシーンも秀逸。
②「キサラギ！」・・・実質第１位かもしんない。去年いっちゃんストーリーを味わいまくり、分析し
まくった作品だし。ある意味、先生的な「アマノジャク判定」になるのかも知れないが、後味の違い
で１位と２位を直前で変えてみた。そう。キサラギは宍戸錠さえいなければ、文句なしの第１位だった
んであ～る。あの神がかり的な脚本にしては、あまりに蛇足すぎる付けたし・・・。調子に乗りすぎ
ちゃった～的なﾈ。かつて「シックスセンス」で名を成したM・ナイト・シャマランは言った。
「一番気に入ってるシーンをカットするぐらいの裁量も必要だ」と。佐藤祐市監督には、その言葉を
実践して貰いたかった・・・宍戸切りの英断を・・・。
①「レミーのおいしいレストラン」・・・「キサラギ」とは逆に、最後へ行けば行くほど、脚本が凄味を
増していったと思える作品。締めくくりの爽やかさは究極のフランス料理のごとき趣であった♪
ただし、観た人の中には、「ネズミが料理をする」という設定そのものに嫌悪感を抱く向きもあるよう
で・・・。それもリアル過ぎるＣＧ技術の功罪ってところか・・・。アシッドリスナーが選ぶランキン
グでは「キサラギ」独走！という結果を見たが、ワッチのランキングでは１位と２位は僅差！！わずか
な綻びの間を、ネズミが駆け抜けて行った！ってところか。続いてはワースト３・・・
心にまるで残らない、ワースト３
③「ベクシル」・・・今年も何本かこの手の、人物がリアルなことを売りにしている最新ｼﾞｬﾊﾟﾆﾒｰｼｮﾝ
作品が世に出たようだが・・・。ダメ。不思議に感性に合わない。手描きアニメの方が断然イイ。
②「パイレーツ・オブ・カリビアン３」・・・ジョニーファンなのだけど（いやそれ故に？）苦痛で
しかなかったシリーズ３作目。前回のパート２よりはマシだったけど、、、っていうレベルかな？
①「恋空」・・・見ている間の苦痛感は、２位のパイレーツ～の数十倍にも及ぶ破壊力だったｗｗｗ
久し振りに、始まって５分くらいで「わっちゃぁ～～！やってもぅたあっ！！」っていう心の叫び
との格闘が始まった。松本美香さんの言葉「バカ映画は、ツッコミたおす為にあえて観に行く勇気
●オマケ・ランキング
ラストシーンで「えぇっ！？」と声が漏れてしまったじゃあないかベスト３！ｗ
③「マリー・アントワネット」
②「デス・プルーフ」
①「大日本人」
※３つの作品に共通の読後感→ 「ええぇ～～！？そ、それでしまい～～？」ｗ
