【おくりびと】セロ弾きのモックン♪
☆STORY:遺体を棺に納める「納棺師」という職業を通して、様々な死と向き合い人生をみつめるヒューマンドラマ。監督は「壬生義士伝」「バッテリー」の滝田洋二郎、音楽を久石譲が担当。ひょんなことから納棺師の見習いとなった元チェリストの大悟は、妻の美香には冠婚葬祭の仕事とごまかして働いていた。日々とまどいながらも様々な死と出会い成長していく大悟と、それを見守る美香を本木雅弘と広末涼子が好演。
☆CAST:本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ、吉行和子、笹野高史
→引用『脚本家・小山薫堂氏インタビュー「この映画は、娘に贈る遠大な“遺書”なんです」/Q.映画の小道具・“石文”には、何か大きな思い入れがあるんですか?A.物語の構成として、まず登場人物それぞれの人物像を考え、最後のオチとして石文を使ってどう劇的にするか考えました。ぼくは、娘からある石をもらっているんですよ。それを大切に金庫にしまっています。“ぼくが死ぬとき、あの石を持って行こう”と思っているんです。娘はまだ小さいですけど、大人になったとき、この映画を見てくれると思うんですよね。本人はぼくに石を渡したことなんて憶えていないと思うんだけど、それを思い出させるための“布石”としての映画なんです、この「おくりびと」は。娘に贈る遠大な“遺書”なんですよね(笑)。でも、これで脚本家の仕事は最後ではありません。今後も映画の脚本のチャンスがあれば書いてみたいと思っています。』
※ところで、モントリオール映画祭と言えば、何年か前に奥田瑛二も『長い散歩』で賞を獲っていたと思うのだが(しかも三冠だったヨウナ。。。)ちっとも話題にならなかったのは“なーんでな~ん?”て感じ。奥田さんきっと今頃、バーかどこかで「俺が邦画の印象を良くしといてやったからこその、今回の“おくりびと”の受賞と違うんかい!」などとブー垂れてるかもしれないねぇ~~w「アカデミーの外国語映画賞部門にまで出品決定だとぉ~?ちきしょう!こんな時はいい女抱いて忘れるに限る!」とか言って、隣のイイ女クドいてたりしてナwww
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シネマトピックス・オンライン 『おくりびと』第81回米国アカデミー賞 最優秀外国語映画賞部門 日本出品作品に決定!
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※納棺協会って本当にあるんスね~。マジで「N・K」っていうイニシャル使ってるんだ~wビックリ。
ここから下は、ちょいとネタバレになるので、眉間の方は読みとばしてチョ。この下の、モックンと広末の写真の下までワープするなり!↓↓↓
《ネタバレ感想》
いやぁ~~~、終盤明らかになった、もうひとりの「おくりびと」とも言える、笹野高史さん演じる火葬場の職員さんの台詞が、胸を突いたなぁ~~~。笹野高史さんは最近、鉄板である。この人の台詞は重厚で温かいものが多い。人生訓なんてあまり映画で聞きたくない、と思ってしまう方なんだけど、笹野さんの言葉ならすんなり耳に入ってくるな♪さすが、シーフー老師!(チガウカ・・・)←カンフーパンダの項、参照。
欲を言えば、最後、モックンのお父さんの若いときの顔がアップになるところ、、、もっと無名の役者さんを使って欲しかったナァ~。「峰岸徹って!」と、心の中でチョット突っ込んでしまったヨ~wそら奥さん棄てて愛人と逃げるワナ~、などと要らん感情が混じってしまうもの。もちょっと純粋に涙したかったのに・・・興醒めだった。しかし、この映画で死に顔を晒した役者さんは、内心イヤ~なもんなんじゃないかナァ~。「自分が死んだらこんな顔になるんか~」って解ったわけやし。
あと、やはり忘れちゃならないのが、納棺士の仕事をしている山崎努と、事務員の余貴美子、このお二人の存在感だ。さりげにモックンに向けられる台詞の一言一言が、ボディへのロー・ブローのようにじわじわ効いて来る。。。いい役者に、いい風景、そしていい音楽(チェロの音色、魂を揺さぶります!!)の詰まった素敵な小品。こういう作品を、どんどん世界発信していけるといいなぁ~、と心から思える。ウン、最近、いい邦画がホントに多いよ、嬉しす嬉しす・・・