【歩いても歩いても】人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない・・・
★ストーリー:「誰も知らない」「幻の光」の是枝裕和監督が、年老いた両親の元に久々に集った家族の情景を静かなタッチで切り取り、人生の喜びと悲しみを浮かび上がらせたホームドラマ。ある夏の日、元開業医の横山恭平とその妻とし子が2人きりで暮らす家に、次男の良多と長女のちなみがそれぞれの家族を連れてやって来る。何気ない団欒のときを過ごす横山一家だったが、この日は15年前に亡くなった長男・順平の命日だった……。
★キャスト・スタッフ:阿部寛、夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、野本ほたる、林凌雅、寺島進、加藤治子、樹木希林、原田芳雄
eiga.com 是枝裕和監督インタビュー「日常を切り取った映画だけど、ドラマは山ほどあるんです」
→ 『インタビュアー「なんでもないやりとりから、家族の過去が見えてくるところはサスペンスがありますよね。」是枝「ひとつの情報をどのタイミングで出すか、あるいは出さずに粘るか。それによってどんな風に感情が波立つか。そういうことはかなり考えました。例えば良多と息子のあつしが風呂に入っている時、残った女ふたり、姑と嫁の間で微妙に緊張感が高まるとか。最初は観客がどう感じるか不安もあったけど、本読みの段階で、この俳優たちがやってくれるならちゃんと映画になると自信が持てました」インタビュアー「暗い画面に野菜を刻む音が入って映画が始まるし、見えない人の声も頻繁に入って、随分音にこだわっていますね。是枝「ほとんどが家の中で進んでいく話だから、画面に映っていない人の声や音をオフで絡めていくことで、空間的な広がりを出そうとチャレンジしたんです。カメラ前の芝居とオフの芝居を同時に録ったので、音声さんは大変だったと思います。でもその苦労のお陰でシーンが生きました。耳を働かせて聞いてもらう映画になったと思います」』
ザビ家が連邦を倒すだけでは、人類の真の平和は得られないと悟ったのだ (by シャア・アズナブル) |