【歩いても歩いても】人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない・・・

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eiga.com 作品情報 「歩いても 歩いても」

監督・脚本・原作:是枝裕和 製作:川城和実、重延浩、久松猛朗、李鳳宇 撮影:山崎裕 音楽:ゴンチチ 美術:三ツ松けいこ 衣裳:黒澤和子 編集:是枝裕和 製作国:2008年日本映画 上映時間:1時間44分 配給:シネカノン

★ストーリー:「誰も知らない」幻の光」の是枝裕和監督が、年老いた両親の元に久々に集った家族の情景を静かなタッチで切り取り、人生の喜びと悲しみを浮かび上がらせたホームドラマ。ある夏の日、元開業医の横山恭平とその妻とし子が2人きりで暮らす家に、次男の良多と長女のちなみがそれぞれの家族を連れてやって来る。何気ない団欒のときを過ごす横山一家だったが、この日は15年前に亡くなった長男・順平の命日だった……。

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★キャスト・スタッフ:阿部寛夏川結衣、YOU、高橋和也、田中祥平、野本ほたる、林凌雅、寺島進加藤治子樹木希林原田芳雄

オフィシャルサイト

eiga.com 是枝裕和監督インタビュー「日常を切り取った映画だけど、ドラマは山ほどあるんです」

『インタビュアー「なんでもないやりとりから、家族の過去が見えてくるところはサスペンスがありますよね。」是枝「ひとつの情報をどのタイミングで出すか、あるいは出さずに粘るか。それによってどんな風に感情が波立つか。そういうことはかなり考えました。例えば良多と息子のあつしが風呂に入っている時、残った女ふたり、姑と嫁の間で微妙に緊張感が高まるとか。最初は観客がどう感じるか不安もあったけど、本読みの段階で、この俳優たちがやってくれるならちゃんと映画になると自信が持てました」インタビュアー「暗い画面に野菜を刻む音が入って映画が始まるし、見えない人の声も頻繁に入って、随分音にこだわっていますね。是枝「ほとんどが家の中で進んでいく話だから、画面に映っていない人の声や音をオフで絡めていくことで、空間的な広がりを出そうとチャレンジしたんです。カメラ前の芝居とオフの芝居を同時に録ったので、音声さんは大変だったと思います。でもその苦労のお陰でシーンが生きました。耳を働かせて聞いてもらう映画になったと思います」』


『誰も知らない』や『扉の向こう』(エレカシ・ドキュメントフィルム)で知られる、是枝裕和カントクの作品。お盆どきに親戚が集まる場に居合わせたことのある日本人ならば、絶対、懐かしさに浸ることができて、身につまされること請け合い!なストーリー展開。何気ない家族の言動の内に秘められた本音と建前が、微妙に交差する。是枝作品には欠かせないYOUのお調子者っぷりが、実に心地よい♪樹木希林とのコンビネーションも抜群だ!樹木さんは、『東京タワー』の時以上に、リアルな親子関係を演じ切ってみせる!まさに名人芸だ。あ、あと、『結婚できない男』の主役二人が結婚したその後の話?のようにも思わせてくれる、阿部寛夏川結衣コンビも相変わらず息ピッタリだった。いや、性格には、ピッタリじゃない(ぎこちない)関係を見事に表していた、というべきだが。。。



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※「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない」・・・。観終わった後、このコピーが、また一段と胸を打つ。最近、遅ればせながら、NHKの「ちりとてちん」を観ていたりするのだが、頑固な親子がどちらからも歩み寄れずすれ違いばかり。そして、やっと本音を吐露したときにはもう手遅れだった、という第一週のテーマが、コレと被った。いやぁーーー、切ないノォ~~~ゥ。いい邦画です。DVDレンタルになっとりますんで、皆様ぜひご覧あれ♪

フォレスト・プラス DVD「歩いても歩いても」


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ザビ家が連邦を倒すだけでは、人類の真の平和は得られないと悟ったのだ (by シャア・アズナブル

第38話「再会、シャアとセイラ」より。テキサスコロニーで予期せぬ再会を果たしたシャアとセイラの兄妹。ジオン軍に入ってまで父ジオン・ズム・ダイクンの仇、ザビ家に復讐しようとするのは筋違いだと叱責するセイラに、シャアは自分の心の変化を伝えた。