【つみきのいえ】ドーモアリガト、Mr.カトウ
解説:第81回アカデミー短編アニメーション賞や2008年アヌシー国際アニメーション映画祭グランプリを受賞するなど、高い評価を受けた短編アニメ。監督は「R」「或る旅人の日記」など短編アニメを制作してきた加藤久仁生。海の上に建つ積み木のような家に住んでいるおじいさんは、海面がどんどん上がってくるので、家を上へ上へと建て増し続けていく。そんな不思議な家に住んでいるおじいさんの、家族との思い出の物語。
→引用 『Q「イメージからいよいよ作品を作ることになると、もちろん1人ではなく、アニメーターとの共同制作になると思います。全編を見ると10分強のショートアニメではありますが、どれくらいの時間、どれくらいの人たちと一緒に作り上げていったんでしょう。」/加藤「もちろんレイアウトは自分で組み上げますが、そこから先は自分でやる場合、誰かにお願いする場合と分かれていきます。 動画作業はメインの作画スタッフ3人が付きっきりでやってくれ、あと外のプロダクションの3人くらいにお願いしています。あとはデジタルの仕上げや、鉛筆のタッチの仕上げ、そして編集の方がいて、という感じです。製作時間は、これだけの人数なので短くなるはずだったんですが……(笑) 動画にあわせて、影のタッチをすべて鉛筆で仕上げるという気の遠くなる作業にものすごい時間がかかってしまいました。「本当に終わるのか」と現場もざわつきっぱなしでした。結局なんだかんだで、はじめの1枚絵を作ってから、企画からの総製作期間はざっと1年間くらいかかっちゃいましたね。今までは2~4ヵ月のスパンだったんですが、これまでやってきたことの集大成というかベストを作りたいという意味で、無理を通してもらいました。」』
→引用 『別のところにいる子どもが、「一緒に暮らそうよ」って誘っても、このおじいさんは、たぶんここを動かない人ですよね。この家がちいさくなって、結局は水に沈んでしまうという人生の空しさが背景にありますが、それでも最期まで住み続けるのは、そう簡単にできることじゃないわけで。やはり、なんというか、これも理想というか、これはこれで、過去にとらわれてる部分も含めて、ひとつの生き方ではあるなと、そう思うところはありますね。』
この たくさんの家は、おじいさんの宝物・・・・+(0゚・∀・) + |
ぜひ皆さんも、DVDを借りて(もしくは買って♪)ナレーション入りヴァージョンの方も楽しんでくださーいねっ♪と。