【ザナドゥー夜逃げ】「ポストマン」がとどめ!
映画業界の関係者によると、ザナドゥー社は昨年3月に配給した長嶋一茂主演の映画「ポストマン」で経営につまづいたようだ。「公開が170スクリーンとかなりの規模だったため、不入りの場合にそなえて配給会社が劇場に支払うアジャスト(保証金)の合計が億単位になり、その支払いで資金繰りが苦しくなったようだ。経営者は夜逃げ状態で、社員たちは朝、出社して初めて事態に気付いたようです」(関係者)
(中略)
ザナドゥー社は1996年9月に設立。「ムトゥ」のほか2000年にテレンス・スタンプ主演の「イギリスから来た男」といった通好みの話題作を配給。邦画でも2002年に山崎努主演の「刑務所の中」や、03年に奥菜恵主演のホラー映画「呪怨」、昨年は堺雅人主演の「ジャージの二人」といった話題作を配給した。だが「ムトゥ」の他には目立つヒットがなく、DVD市場も低迷気味で、経営は長年にわたって苦しかったようだ。
会社破たんの引き金をひいた「ポストマン」だが、ストレートな感動物語で観客の満足度は高い作品だった。映画界への進出に意欲的だった一茂が最近は「もう映画製作はこりごり」と周囲にもらしている。
そのうちの誰かに主役譲りゃあいいものを・・・一茂の棒読み演技が台無しにしていたのは事実。
しかし、観ようによっては、朴訥とした、「日本一の郵便馬鹿、ミスター・ポストマン」にはハマリ役、とも
言えなくはないのだろう。いい話なので心はフンワリさせられる。ただ、出てくる人が全員イイ人だらけで、
BGMも同じものを延々使うので、飽きる人もいるだろうな、という気はする。学校で上映する「道徳映画」
のような趣だったカナ。
からして、ケビン・コスナーの急速下降の時期を代表する同名映画も、ラズベリー賞を独占していたし、
「~マン」で終わる不吉な映画は、邦画にも確かあった。(「エイトマン」は一個、会社潰してたはず)
配給会社は「見る目」が大事だが、それだけではどうしようもない多難な時代に入って来たのだろうか・・。
・・・株式会社ザナドゥー(Xanadeux)とは、日本の映画製作配給会社。 海外映画の輸入やビデオソフト、
ゲームソフトの企画、製作、販売も行っている。主な実績→サブウェイ 1996年/ムトゥ・踊るマハラ
ジャ(K.S.ラヴィクマール監督)配給。1998年/オール・アバウト・マイ・マザー 2000年/イギリ
スから来た男 2000年/レクイエム・フォー・ドリーム 2001年/ぼくんち(阪本順治 監督)シネスイ
ッチ銀座宣伝協力。2003年/呪怨(清水崇 監督)テアトル新宿配給。2003年/血と骨(崔洋一 監督)
配給(松竹と共同)。2004年/ノロイ(白石晃士 監督)配給。2005年/死にぞこないの青(安達正軌
監督)配給。2008年
たんかねぇ~?しかし、晩年の作品は『ノロイ』に『死にぞこない』あげくに『一茂映画』って・・・もう
ヤケクソ路線、って感じだったようだなー。ただ、関係者各位に迷惑をかける「夜逃げ」状態というのだけ
は如何なものか?と思うんで、ぜひとも借金元の方宛に、手紙ぐらいは出してあげてほしいものである。