【寅さん4連荘】わが道をゆく&噂&翔んでる&春の夢
しっかりしたストーリーだったことに気付いたりして・・・再発見だらけの4連荘であった~♬
第21作 寅次郎わが道をゆく(マドンナ:木の実ナナ)
eiga.com 作品情報 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
☆ストーリー:さくらの幼友だちで“SKD”の踊り子・奈々子に夢中になった寅さんは、毎日浅草国際劇場へ通いづめ。そのうえ、九州で知り合った青年が寅を頼って上京。彼も一緒になってレビュー狂いになってしまう。寅は徐々に“恋の指南役”へと立場を変えつつある。
※歌劇団の踊り子がマドンナという設定をフルに活かしたストーリ-ラインが、一種斬新だった。
歌手であるリリィがマドンナの話と比べても遜色ない、、、いや、コチラの方が物語としては綿密
な気さえするな。。。助演の武田鉄也も、いい具合の「うざったさ」を醸し出しててグッド♪
※冒頭の夢は、葛飾にUFOが飛来。実は寅さんは宇宙人だった!という衝撃の展開。帽子型飛行物体
がなかなかの特撮であるw その次のシーンで、河原で子供たちがピンクレディーの「UFO」を振り
付けで踊ってた。あー、ピンクタイフーンの時代かぁーー。ワチシが中学生の頃ナンダナァー、シミジミ。
※武田鉄也扮するモテない田舎青年を、2回目に振る娘役で、岡本茉利チャン登場~~~!!
※パワフルで、ある意味天然な歌劇スター・奈々子。さくらに対して失礼な発言もチョコチョコするんだ、
これが。(悪気はないんだろうガ・・)同じく、寅さんに対しても、ちょっとあまりにも気さくす
ぎるっちゅうか、ベタベタしすぎるっちゅうか。その辺りはやや説得力に欠けるところダッタかなー。
第22作 噂の寅次郎(マドンナ:大原麗子)
☆ストーリー:旅先で人生のはかなさに思い至った寅さんは柴又に立ち寄り、修行の旅に出ることを宣言するが、“とらや”のお手伝い・早苗の姿を見るや否やそんな決意はどこへやら。夫と別居中という彼女に同情する寅に、周囲はハラハラ。
※これはもう大原麗子さんの魅力に、寅さんでなくとも「惚れてまうやろぉお~!」の世界やわ。
人妻というパターンも、ちょっとドキドキさせる。その乙女を掻っ攫って行くのが、室田日出男
であるというラストのみ、ちょっと割り切れないものを感じたりするが、そこを除けば100点!!
見事なる「寅さん失恋談」でありんした♬
※光男の作文を聞いて恥ずかしがる、ひろし・さくら夫婦。仲の良さが伝わってくる。
※寅と早苗のツーショット、、、に水をさしている真ん中の後姿は泉ピン子姉さん♬ 見事な
コメディリリーフで作品をきゅっと締めてくれた。当時は多分「ウィークエンダー」の毒舌
レポーターで売り出し中の頃じゃないか?
※早苗をずっと思い続けるいとこの高校教師。寅さん、その想いの深さを読み取ったんだろうネー、
一瞬で・・。
※出たな、妖怪坊主!!w
第23作 翔んでる寅次郎(マドンナ:桃井かおり)
☆ストーリー:北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった……。当時“翔んでる”女優のイメージが最も強かった桃井かおりをマドンナに起用した一編。
※「翔んでる」は流行り言葉だったのかなー?漫画「翔んだカップル」がドラマ化されたのも、この頃
だったのかも知れぬ。。。桃井さんは、今ほど喋り方がねちゃっこくなく、普通~の美人女優さんって
感じだった。結婚式をすっぽかされる布施明も、今ほど胡散臭くはなく(個人的見解スマソ)、純粋一路の
青年という佇まいで、非常に好感が持てる。寅さんがさくらと共に仲人を務めるラストシーンが、何とも
感動的だった。布施明の歌が、今ほど説教臭くないし・・え、えーっと、以下省略!
※北海道の小さな医院の看護婦さん役で、岡本茉利ちゃん、またまたご登場~~~~♬(_,' ▽ )
※逃げてきた花嫁。優しく迎える寅屋の人々・・。下町ならではの光景だぁねーー。
※江戸川沿いのツーショットには名シーンが多いんだわナァー。寅さん、でもこの回は、マドンナ
への恋は、ややローテンションだったんじゃないかねえ。恋愛っちゅうよりは同情に近そう。。。
第24作 寅次郎春の夢(マドンナ:香川京子)
監督・原作・脚本: 山田洋次 脚本: レナード・シュレーダー、朝間義隆、栗山富夫 撮影: 高羽哲夫 音楽: 山本直純 製作国: 1979年日本映画 上映時間: 104分 配給: 松竹
☆ストーリー:ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。“とらや”の人々が面倒をみることになったが寅さんはアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が顔を出したから事態は一変……。
※寅さんの恋愛談よりも、居候外人・マイケルとさくらさんの関係の方に心惹かれる珍作だ。
アメリカ版・寅さん、とも言える、ビタミン剤売りのマイケル・ジョーダン(有名なバスケ選手と何か
関係あるんだろうかー???)が切ない。最初は忌み嫌っていた寅さんが、自分と同じ匂いを感じ取っ
たのだろう、最後は同士のようになって別れる展開に胸が熱くなる。
※マイケルを騙して、うめぼしを3つ一気に食わそうとする寅さん。芸達者!ww
※さくらに抱擁&キスするマイケル。おばちゃん呆然・・・
※マイケルが乗る飛行機を見上げて、物思いにふけるさくらさん。サイッコーに美しい光景デス。