【花も嵐も&夜霧にむせぶ&真実一路&恋愛塾】
第30作『花も嵐も寅次郎』と、第33~35作『夜霧にむせぶ寅次郎』、『寅次郎真実一路』、
そして『寅次郎恋愛塾』の4本を鑑賞すo(゚ー゚*o)(o*゚ー゚)o
第30作 『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』
※寅さんが、マドンナを娘のように想い、彼女に惚れている別の若者の恋の手助けをする、というパターン
の作品が量産され出す頃である・・・。得てして、そのタイプの作品はマドンナの人となりの描写が薄い
場合が多い。田中裕子さんと言えば、山田太一作品『想い出づくり』での心情描写が抜群だったので、ど
ーしてもそれと比べると見劣りしちゃうんだなぁ~~~~~。
※実生活でもくっついちゃった二人。寅さん映画が縁でそうなるケースが多いってのも、映画の魅力ゆえ
だろうか・・・。上記写真、後ろの方で源ちゃんがいい演技してました♪
第33作 『男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎』
※堅気になり、女房と真面目な暮らしをしている、弟ぶんの「ノボル」と再会。
今回のテーマは、何度目かの、「フーテン暮らしと地道な暮らし」との対比か・・・。
※本作においても、マドンナの行動・心情の描き方はかなり薄い。フーテン暮らしの登場人物を
とりあえず配置しているだけ、という印象。寅さんの本気度も弱いし、完成度の面ではワースト
に入るほうの作品かなぁーー。
第34作 『男はつらいよ 寅次郎真実一路』
※冒頭の夢は、ギララ博士にw 松竹創業90周年の記念映画なのだそうな♪
今回は、またも寅さんが無銭飲食して(第18作「純情詩集」でもやってた)さくらさんに電話で
金の無心をするのだが・・・。今回は冒頭からずーっと冷たいさくらさん。心を鬼にして突き放す。
ふじ子「奥様にどうぞ宜しく。」 寅「そういう面倒なものは持ち合わせちゃあおりません・・・」
第35作 『男はつらいよ 寅次郎恋愛塾』
※今回は、恋愛指南がメインのストーリーではあるが、前半はちゃんと寅さんがマドンナに恋をする
ので、この展開は実は好きなパターンである。好きなんだけど、あえてその想いを隠しつつ、他の恋愛
成就のために奮闘するのだ。うまくいってもいかなくても複雑。この心境は身につまされるンダ、コレガ・・・
※忘れた頃に、出ました松村達雄さん!!今回はトボけた大学教授役で絶妙のコメディリリーフっぷりを発揮する♪
※平田満さん演じる、気弱な司法試験受験生w あ、樋口可南子さんの実際の旦那さん(糸井重里氏)に、
ちょっと似てるタイプじゃねー? 全般的に面白い回だったものの、ラストの展開だけがちょっと残念だ
った。そろそろオチのつけ方、などで「ネタ切れ」状態になっていた頃なのかも知れぬ。。。