【カラフル】プラプラの関西弁は詰めが甘い!

本日はシネ・リーブル神戸へ、原恵一監督作品『カラフル』を観に行って来た。

原作はだいぶ前に読んでいたものの、ええ具合に記憶が薄れていて、十分に楽しむことが出来た♪


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eiga.com 作品情報 『カラフル(2010)』

監督: 原恵一 原作: 森絵都 脚本: 丸尾みほ キャラクターデザイン: 山形厚史 作画監督: 佐藤雅弘 音楽: 大谷幸 製作国: 2010年日本映画 上映時間: 127分 映倫指定: G 配給: 東宝

☆ストーリー:直木賞作家の森絵都のベストセラー小説を、「クレヨンしんちゃん」シリーズや「河童のクゥと夏休み」などで知られる原惠一監督がアニメ映画化。原監督と2度目のタッグとなる冨澤風斗、宮崎あおい麻生久美子らが声優を務める。天上界と下界のはざ間でさまよっていた“ぼく”の魂は、プラプラという名の天使から人生に再挑戦するチャンスを与えられ、自殺したばかりの内気な少年・小林真の体に入り込む。真として生き返った“ぼく”の魂は自殺の理由を知るが、その真らしくない振る舞いで周囲の環境を少しずつ変えていく。

☆キャスト:冨澤風斗、宮崎あおい南明奈、まいける、入江甚儀中尾明慶藤原啓治麻生久美子高橋克実

カラフル 公式サイト

※相変わらず、原さんのストーリーテリングは繊細で緻密。主人公“ぼく”の魂の成長を見事に表現してる。

母親を演じる麻生さん、父親役の高橋克実さんら、脇を固める大人の演技もそれに輪をかけて素晴らしかった

と思う。。。ただ、唯一、個人的に気になったのは、プラプラ役のまいけるくんの関西弁。いや、正確に言え

ば、ベタな関西弁のところは完璧だった。(実際まいけるくんは普段関西弁を操っているのだそうな。)問題は

丁寧口調の標準語っぽい部分だ。標準語を使ってはいるものの、微妙に関西のイントネーションになることがあ

るわけなんだが、ソコが実に惜しい。まいけるくんには、『劇場版じゃりんこチエ』を予習してから、アテレコ

に臨んで貰いたかった。。。(そこであえて関西弁指導のスタッフを入れなかったのは片手落ちデスゼ原監督ー!)


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宮崎あおいが演じた佐野さんのキャラは秀逸ザンシタ。終盤、真相が明らかになるところでも、彼女のキャラが

これ以上ない!!っちゅうくらいに効果的に使われていたのに感心。


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※で、何よりも一番凄かったと思うのが、玉電が走るシーンだ。(そこに注目する奴はきっと少ないだろうと思うが・・。あ、鉄ちゃんなら絶対、あの一連の回想シーンに涙してると思うナ(/ロ≦、)。゚)



あれぞ、アニメーションの醍醐味!だと思う。

某巨大掲示板なぞ眺めていると、「なぜわざわざアニメにするのかわからん」「実写でいいやん」という意見も目立つのだが。あえてアニメにすることではっきりと際立つ、日常の我々の行動パターンだとか、心象風景みたいなものもあると思うンである。。。



あぁー、玉電のシーンだけ何べんも観たいワ!

電車が走るシーンで感動したのって、TVアニメ「究極超人あ~る」の飯田線以来カモ(*^∇゜)

玉電の画像でスライドショー作って欲しいわ。



いや、もうどっかにあるかな?探してみましょみましょ・・・


●映画『カラフル』TV-CM 麻生久美子朗読 15sec



※そういえば、1999年に実写作品も創られているのだ。ついでにソッチの方も鑑賞してみたヨ♪


☆カラフル実写版

eiga.com カラフル


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監督: 中原俊 脚本: 森田芳光 原作: 森絵都 撮影: 藤澤順一 美術: 稲垣尚夫 音楽: 池辺晋一郎 製作国: 1999年日本映画 上映時間: 98分 配給: NHKエンタープライズ21、タイトル・プロデュース

☆ストーリー:児童文学作家、森絵都の同名小説を、「失楽園」の森田芳光が脚本を担当し、「コキーユ 貝殻」の中原俊が演出したハートウォーミング・ストーリー。生前の悪行がたたって地獄に落ちるところを抽選に当たり、自殺未遂を起こした少年・真として生き直すことになった僕。真として生活しながら自分の悪事を思い出し反省すれば、輪廻のサイクルに戻れるという。僕が乗り移ったことによってネガティブだった真が、急に明るくなって周りは驚きを隠せない。そんなとき、僕はすべてを思い出し……。表面層では見えにくい少年少女たちの傷つきやすく感受性豊かな心の内を、ユーモアを交えながらさわやかに描いている。

☆キャスト:田中聖滝田栄阿川佐和子、景山悠希、駒勇明日香、真柄佳奈子、柳葉敏郎筧利夫、斉藤新之介、江藤潤鈴木砂羽、曽我家文童、深水三章林家こぶ平梶原阿貴春木みさよ、YOROZU、新井誠


※アニメ版を観てから、実写を観たせいだろうか・・なんだか登場人物一人一人が、微妙~~~に奇異な行動をとってるようにしか見えなくて歯がゆかった。特に主人公の“僕”の心情変化が解りづらいのは致命的な気がする。兄貴をナースのコスプレ大好き変態クンに設定変更する意図って何!?ナースコスプレって、O府知事のHさんかぁーーーい!(あ、気にしないで読み進めてチョー)

/ただ、ラストの見せ方は、アニメ版よりいいかも♪とちょっと思った。実写版ではプラプラが姿を現さないので、その辺の演出が抑え気味でかえって盛り上がる気がした。アニメ版のラストは先述のまいける的関西弁のせいで気が散り(その事情はワチシだけのことやも知れぬがw)、若干説教臭い匂いが強調されちゃった感が否めない。映画評の中に「学校で観る道徳映画っぽい」という意見が多く見られるのも仕方ないだろう。今回、原監督は多分、子供にもテーマを解り易い作品に仕上げよう、とされたんだと思う。


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ちょっと、プラプラのことばかりに拘り過ぎかも知れぬが、声優にはいっそ松竹芸能のまえだまえだ(弟)

あたりを起用したらよかったのではないか?と思う。アイツなかなかウマイでw ある意味、TV業界では

普段生きていない(すなわち死人と言える)松竹の売れない芸人たちを、バーターという形で連れてきて、

ガイドしているよーなもんやし。きっとプラプラの言動に、かなり感情移入して演技できたと思うw


◎シャア語録

シャア専用手帳

父親代わりの経験も、いいと思っている。胸がときめく。(Z第16話)