【最後の忠臣蔵】役所さん、役者ですなぁ~
☆キャスト・スタッフ/キャスト:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、安田成美、笈田ヨシ、山本耕史、伊武雅刀、風吹ジュン、田中邦衛、片岡仁左衛門 /スタッフ:監督:杉田成道 原作:池宮彰一郎 脚本:田中陽造 撮影:長沼六男 音楽:加古隆 美術:原田哲男 編集:長田千鶴子
☆作品データ:製作国:2010年日本映画配給:ワーナー・ブラザース映画上映時間:133分映倫区分:G
eiga.com 映画ニュース WB「最後の忠臣蔵」、米国公開が延期
※なんか、タイトルの付け方でモメてる模様?
・斬られ役専門の福本清三先生が、吉良役をやっておられた!ある種、斬られ役の頂点を極めたのでは?
それにしても相変わらずの地味っぷり(脇役は決して目立ってはならない!)で、「さすがは清三先生!」
と思わせてくれた。
寺坂吉右衛門の視点でストーリーが展開していくそうで・・・。原作ファンからは概ね不評というのはそこら
辺が原因っぽい。丁寧に創ろうとして、ちょっと同じパターンの演出(シーンごとに、全部同じ旋律を流して
感極まる展開で締める、の繰り返し)がややしつこく感じた。もちろん、お嫁入りのシーンはウルウルきたけ
れど、もっと孫佐とお可音のシーンは少なめでも良かった気が。(その方が世を忍んでる感じが出たと思うし)
浄瑠璃のシーン(北野武監督の「DOLLS」想い出した!)の代わりに、寺坂吉右衛門の旅の経過を挿入したら良
かったのでは???花嫁行列のシーンも、さらに盛り上がったんじゃないだろっかー?
その後、好意的に捉える人と、否定的な人に、これは綺麗に二分されているみたい。
それだけ、内容が改変されてたってことなんだろう。
原作もTV版もどちらも知らず、先入観全く無しでこの映画に触れた人は、概ね好評♪というわけで、実に
不思議な「観客満足度」が出ているみたいダ。
それって、監督さん自身のキャッチコピーやん。↓↓↓
→ 『57歳で第1子、60歳で第2子、63歳で第3子。ドラマ「北の国から」の演出家として知られる氏は、還暦を過ぎてただいま子育て真っ最中だ。(中略)縁あって結婚した相手は30歳年下の医学生(現在は医師)。知人からは「犯罪者」といわれ、子連れでいるとおじいちゃんと間違われることもしょっちゅう。第3子ができたときは、妻に「ほんとに、俺(おれ)の子か」と聞いてキレられ、保育園の運動会では張り切って玉ころがしに出たものの足がもつれて転んでしまう……。』
※ここでも、「監督の趣味嗜好が、映画の方向性を大きく左右する」という平野秀朗氏の持論が証明され
ていると言えるのではないだろうかー。
※ななみちゃんは美しかった。「北の国から」で実績のある、自然の美しさを描く能力以上に、今回は
30歳以上年の離れた可愛い女性を撮る技術にも長けていたんだ、ってことを改めて痛感したッチューネン。