【明治大正昭和・猟奇女犯罪史】石井輝男魂

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eiga.com 作品情報 『明治大正昭和・猟奇女犯罪史』

■ストーリー:“異常性愛路線”と呼ばれて当時、大ヒットしたシリーズものの一作。タイトル通り、実際に女が犯した猟奇犯罪の始終を再現した全5話で構成されるオムニバス作品。特に1936年に起こった有名な“阿部定事件”は、のちに「愛のコリーダ」などの映画化作品で盛んに取り扱われた。愛する男を殺害した後、男性器を切り落として逃亡した犯人、阿部定本人が特別出演。彼女がインタビューに応じる映像まで挿入するという徹底ぶり。

■キャスト・スタッフ:(キャスト)吉田輝雄賀川雪絵小池朝雄、由美てる子、土方巽阿部定 監督・脚本:石井輝男 脚本:掛札昌裕、野波静雄

■作品データ 製作国:1969年日本映画 配給:東映京都 上映時間:92分

toei video 石井輝男作品

→異常性愛シリーズとは?・・・昭和40年代に製作され、大胆きわまるエロティックな描写や衝撃的な残虐シーンが繰り広げられ、公開当時は不道徳・破廉恥との批判を浴びながらも大ヒットシリーズとなった。

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★プロフィール:1924年1月1日東京生まれ。1939年早稲田実業を中退し、数年後東宝に撮影助手として入社。1947年、新東宝の設立に参加し助監督に転身。成瀬巳喜男清水宏などの巨匠につき、57年「リングの王者・栄光の世界」で監督デビューし注目を浴びる。その後“スーパージャイアンツ”シリーズ、“地帯(ライン)”シリーズ、“女王蜂”シリーズなどの傑作群を監督。196161年、東映と契約し、「花と嵐とギャング」で高倉健と初コンビを組み、以後“ギャング”シリーズでアクション映画の新しい地平を開く。1963年、鶴田浩ニ主演の「昭和侠客伝」で侠客映画のブームを起こし、1965年には脚本も手がけた「網走番外地」と続くシリーズで高倉健を大スターにする。1968年“異常性愛シリーズ”1作目となる「徳川女系図」を監督、続く同シリーズの「徳川女刑罰史」「徳川いれずみ師 責め地獄」「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」などの怪作を手がける。1970年代にも「怪談昇り竜」「忘八武士道」をはじめとする奇抜な娯楽映画を作り続け、74年千葉真一主演で製作された「直撃!地獄拳」「直撃!地獄拳・大逆転」では香港アクション映画に多大な影響を与えた。1979年、「暴力戦士」を最後に映画界から遠ざかり、81年以降は多数のTV作品を演出。1991年に東映Vシネマ「ザ・ヒットマン」を監督、続く1993年には「ゲンセンカン主人」を監督し以降「無頼平野」(1995)、「ねじ式」(1998)、「地獄」(1999)、「盲獣VS一寸法師」(2001)と独特の石井ワールドを展開し、いまも熱狂的なファンを生み出している。

2005年8月12日死去。享年81歳。


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※拷問シーンは石井輝男監督の真骨頂~!残酷描写なんだけどちょっと作り物っぽさで笑えたりして、

安心して楽しめる絶妙~~~の質感なのだっ!そして、笑って観ているうちに、ここぞ!って時には

心底ドッキ~!!っとさせてくれたりもする。特にラストシーンの鮮やかさにはいつも惚れ惚れするッス。


※以前、シネ・ヌーボーだか、京都みなみ会館だかで劇場鑑賞していた、『徳川いれずみ師・責め

地獄』も、この機会に再度DVD鑑賞したナリよ~~。相変わらずのはちゃめちゃっぷりにワロスー(゚∀。)


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●オマケ 『忘八武士道』予告編



ジョニデ語録(ジョニー自身の発言は赤字、他者のジョニーへの発言は青字、その他は黄字で)

ジョニデ語録解説

トンプソンの癖や話し方、そして気持ちが揺れ動くさまや感情の表現の仕方を観察したんだ。彼と一緒にいるのは奇妙な体験だったな。観察以上のものがあったんだ。考え方が変わっていく様子やアイデアがわき出る瞬間が「、見えてくるんだよ。彼は常に何かを考え続けていたから、俺にとってはとても得るものが大きかった

(「ザ・ジョニー・デップ」第章より。トンプソンの家で寝泊まりしていた時を振り返って)