【花咲く港】木下恵介監督作品鑑賞月間(その1)

『はじまりのみち』鑑賞以来、興味をそそられている、木下恵介監督作品がTSUTAYAに並んでいたっ♪

今月はぜひコレを制覇してみよう~♪と思い立ったもの也~まずはデビュー作!!


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Amazon.co.jp 木下惠介生誕100年「花咲く港」-DVD-

■登録情報:/出演 上原謙, 水戸光子, 小沢栄太郎, 東山千栄子 /監督 木下惠介 /リージョンコード リージョン2  /画面サイズ 1.33:1 /ディスク枚数 1 /販売元 松竹 /DVD発売日 2012/09/26 /時間 82 分

■内容紹介:南の小島にペテン師がやってきた! 名匠・木下惠介の記念すべき映画初監督作品! /●ふたりのペテン師が疑うことを知らない村人たちの善意に恐れおののき、やがて改心していくさまを抒情的に綴った傑作喜劇! /●小澤栄太郎と上原謙扮する気弱なペテン師コンビの面白味、個性派名優たちの魅力なども忘れ難い余韻を残す。

■ストーリー:舞台は南九州の、とある小島。15年前、その地に造船所を造ろうとして人々に尊敬されていた男の遺児を名乗る男がふたり、島にやってきた。兄弟を装うこのふたり、実はペテン師なのだが、あまりにも島の人々が善良過ぎることに、逆に戸惑いを隠せない。そんな折、太平洋戦争が勃発し……。★山中貞雄賞(木下惠介監督)

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■【木下惠介生誕100年について】 日本映画最盛期、黒澤明監督と共にその人気と評価を二分し、国民に愛された巨匠。『二十四の瞳』『カルメン故郷に帰る』『楢山節考』など数々のヒット作を生み出し、世界的評価も高い稀代のストーリーテラー木下惠介監督が2012年12月5日生誕100年を迎えます

※『はじまりのみち』冒頭で、浜松(米津)の砂浜に立てられたスクリーン(白布)に映し出される

本作のワンシーン。今回、全編が観られて、「こんな幸せなことはない!」(by アムロ・レイ)とい

う感想でおますー


●冒頭3分


・解説引用:舞台は南九州の、とある小島。15年前、その地に造船所を造ろうとして人々に尊敬されていた男の遺児を名乗る男がふたり、島にや­ってきた。兄弟を装うこのふたり、実はペテン師なのだが、あまりにも島の人々が善良過ぎることに、逆に戸惑いを隠せない。そんな­折、太平洋戦争が勃発し・・・。 ふたりのペテン師が疑うことを知らない村人たちの善意に恐れおののき、やがて改心していくさまを抒情的に綴った傑作喜劇! 小澤栄太郎と上原謙扮する気弱なペテン師コンビの面白味、個性派名優たちの魅力なども忘れ難い余韻を残す。 (c)1943 松竹株式会社


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※戦意高揚、富国強兵(造船の重要性強調)などが盛り込まれているのは時代を感じるが、やはり

核となる人間ドラマが秀逸で唸らされる。意外と小心者のペテン師二人の心変わりは、見ていて

ユーモラスで、しかもちょっと切ない。吉本新喜劇に移植するなら、ペテン師役は、岡八郎さん

花紀京さんのゴールデンコンビで、是非見たいデスワー♪


Yahoo!映画 『花咲く港』レビュー by おーるどぼーいさん

『芸達者な俳優陣のアンサンブルが見事。いかにも胡散臭い小沢栄太郎と、二枚目だけどどこか抜けている上原謙の凸凹詐欺師コンビ。他にも気真面目な社長の笠智衆、昔恋した男の遺児の出現に心浮き立つ東山千栄子、穏やかな村長の坂本武、金にせこい網元の東野英治郎、麗しい乙女の水戸光子、などなど。/戦時真只中ゆえの国威高揚ムードがたまに鼻につくが(金を気にする網元をみんなで断罪するシーンなどは、今見ると集団主義的恐さも)、それ以外は良質な喜劇』

東野英治郎さんは、“悪い黄門さま”といった感じでw 味のある存在感を醸していた♪


しんいちろう茶屋ブログ 花咲く港

『戦後、平和主義者で、ヒューマニストとして名高かった、木下惠介監督の、この「戦時中」の第一回監督作品は、その当時の日本人の「ある説明の出来ない安堵感」を裏書きする貴重な資料として、とても興味深い。あの時代にはあの時代特有の善悪があり、価値基準があり、庶民の幸福感があったことが、スマートでウェルメイドのコメディ作品からまざまざと立ち上って来る』

※そうそう。こういう実際に戦時中に創られた映画を見てしまうと、先日観た『少年H』のような

現代人目線の作品が、一気に嘘っぱちに思えてしまうから不思議だよナーーーーー


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シネマラムールダイアリー 映画感想「花咲く港」「太陽とバラ」

『旅館かもめ館から海をとらえるショットや自転車で走る女性のシーン、見下ろした浜辺のシーンなど後の傑作の数々に見られるシーンが至る所に見受けられる。/さらに冒頭でおかのさんが昔を回想するシーン、馬車の背景が過去の場面に変化したりという実験的なシーンも見られ、とにかく木下恵介の才能をかいつまんで紹介する結果になる作品だった気がします。物語の構成がしっかりとしていて、場面の切り替えしが実にスムーズ。抒情的な中にコミカルなシーン、サスペンスフルなシーンがちりばめられ、クライマックスの嵐のシーンなどのスペクタクルなショットも取り入れられた劇的な展開が見事』


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※『はじまりのみち』では、この『花咲く港』の撮影初日、ロケ地に選んだ故郷の家で、家族揃って

朝日に手を合わせ、父に「誇りに思う」と言われるシーンも印象的だったが、本作を見終わった後、

もう一度あの台詞を聞いてみたい気分にさせられるーーー


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※(左)御前様こと笠智衆さん。『二十四の瞳』を観たとき、「若いな~」と思ったが、ここでは

さらに若いゾーー!喋り方の癖はそのまん~~まw (右)爽やか系とこってり系。華丸・大吉っぽいネw


...φ(ー ̄*)思わずブログにメモしたくなる名言・格言&オマケの一言!

元旦の日記参照~♬


8月15日の、名言・格言

夢が膨らみすぎて 5cm浮いた

(冗談好きなじいちゃんが、「今のメールは昔の文通やろ。返ってくるまでの夢のような時間が嬉しかったもんや」と言ったあとのひとこと。弟あたりは、本気で信じてたようです)


◎オマケ!「夢が膨らむ」に関連する言葉あれこれ

夢はふくらむほど、実現へのエネルギーが高まる by 読み人知らず

想像したっていいじゃないか。夢をみることもできない人生なんて、悲しいし、むなしい。夢をみるのにお金はかからないし、普通はそれでだれかを傷つけることもない。夢みた本人が傷つくことはあるかもしれないけど by アレックス・シアラー(「あの雲を追いかけて」より)

僕にとっての人生は、いつも「今からだ!」である。十代、二十代には不可能だった夢が、大人になってから実現できることだってある。遠い、遠いはるかな夢が、もっと大きくふくらんで花開くこともあるのだ。夢というものは、やはりみておくものなのである by 三浦雄一郎(「人生はいつでも今から」より)

夢を持つことが大切だ。過去の懐かしい夢。未来への期待に膨らむ夢を by モーリス・シュバリエ

旅というものは、どこに行って何をしようか、とプランを考えているときが最高に楽しい。夢や希望がふくらんできて、考えているだけでワクワクしてくる by 澤田秀雄


●♪~東京駅に着いたその日は 私おさげの少女だったの~

       胸ポケットに ふくらむ夢で 私買ったの 赤いハイヒール~♪