【人間椅子 曼燈籠ー購入その後ー】
■メディア掲載レビューほか:ロック・バンド、人間椅子の通算21枚目となるオリジナル・アルバム。幻想的、詩的、怪奇なもの、ナンセンス・ソング、宇宙を歌ったもの等、非日常であるがゆえに、無限の世界をほのめかすような芸術的な作品
■レビュー: 未来浪漫派、此岸礼賛の2枚のアルバムで取られていたヘヴィネス路線の一つの到達点といえるアルバムではないか。話題になったozzfest出演後の反響を十分自覚してアルバム作成に望んだと言うことは発売前から語られていたのでかなりのプレッシャーがあったと想像するが、これはそのプレッシャーに堂々と応えることが出来た非常に良いアルバムだといえると思う。特に前半4曲の勢いが強く、印象に残る。ドゥーミーなどろりとした曲は以前に比べると減っているが、その分リフやサウンドそのものが研ぎ澄まされていて切れ味が良く展開に富む曲群は聞き応えがある。鈍器的な破壊力が少ないのは賛否分かれるかもしれないが、ロックとしてのクオリティは確実に高い。もはやドゥーミーさだけを売りにしなくて良い分間口も広くなったように思う。ヘヴィロックのいろんなおいしい部分を楽しめるので過去のアルバムを知らないファンにもアピールするのではないだろうか。しかし、いくらでもマンネリに落ち込むことが出来るはずなのに、17枚目になるというこのアルバムでもまだ突き進んでいるこの姿!非常に勇気づけられます。/全13曲は若干間延びするかに思えるが、それでもトータルランニングタイム約60分は好感触で、聞き所も多いので退屈しない。この数年、新たな黄金期と言って良い人間椅子のアルバムをリアルタイムで追いかけていけるのは本当にうれしい
◎試聴用サンプル
1. 此岸御詠歌
2. 黒百合日記
3. 地獄変
4. 桜爛漫
5. ねぷたのもんどりこ
6. 新調きゅらきゅきゅ節
7. 猫じゃ猫じゃ
8. 蜘蛛の糸
9. 十三世紀の花嫁
10. 月のモナリザ
11. 時間からの影
12. 人生万歳
13. 衛星になった男
※Cメロが美しい楽曲を好むようだなー、どうやらワチシは・・・
※まずー、「此岸御詠歌」の、“これから何かが始まるぞ感”がただごとではない!!
「地獄変」「桜爛漫」の重厚なラインナップと、その後に控える「ねぷたのもんどりこ」
「新調きゅらきゅきゅ節」の、ほのぼの~としたコミカルさが、絶妙のアンサンブルを醸す!!
シングルカットしても売れるんじゃないかと思える「月のモナリザ」からの怒涛の4連発
は、もう圧巻!!要は、「十三世紀の花嫁」以外は、どれもがお気に入りで、連日のヘビ
ーローテーションに耐え得るクオリティを誇っている!よいうのが実感である~
かなり聴きこんだ前々作の「未来浪漫派」以上にフェイバリットなアルバムになる公算大♪
A「やっぱり神様は覚えていてくれたんやなぁー」/B「カミさんも、なかなか忘れてくれへんでぇーーー」
(ゴルフで、ナイスショットを放った友人が、A発言をしたところ、すかさずもう一人がB発言をしました。なるほどそうだなー、と私も納得でしたー)