【映画 立川談志】イリュージョニスト落語家
ギャグとは、そんな人間に対してイリュージョンを与えているのだ」
・酒が人間をダメにするんじゃない。人間はもともとダメだということを教えてくれるものだ
・天狗になるくらいでなきゃあ駄目じゃないかと思ったね。青臭いかもしれないけど、天狗になってるときの芸は威勢がいいんですよ
・煙草をやめるなんてのは、意志の弱い奴がすることです
・死刑廃止論者から殺せ
・よく「芸を盗む」とかいうが、あれは嘘だ。盗む方にもキャリアが必要だ。時間がかかるんだ。教える方に論理力がないから、そういういいかげんなことを言うんだ
・おれが死んだら、喜ぶやつがいっぱいいる
・がんはそんなばかなやつじゃないと思うんだけどな。俺が死ねば自分たち(がん細胞)も死んじゃうんだから
※「やかん」のシュールな展開は、ちょっと赤塚不二夫さんの漫画のようなイメージw
「芝浜」の迫力には恐れ入った~~~!さすが名人と呼ばれる師匠だけのことはあるなー
と感服せり。きっと、これだけじゃ談志の「だ」の字も解っちゃあいないんだろうけどモー
※ナレーションの柄本明さんの声が、談志さんとかぶって聞こえた~。どことなく喋り方、似ている
気がするーーー。それほど流暢じゃあない(むしろ呂律が回ってないことの方が目立つぐらい)けど
味があるーーーー。談志さんの一代記が映画になるとしたら、主演は柄本さんに決まりダネ、コリャア~
→ 『2001年1月4日:朝日新聞の夕刊の談志師匠。「才」のカタチ 落語家・立川談志さん「常識外への飛躍」、心こめて・・・「常識外への飛躍」という意味で「イリュージョン」って言葉をよく使うんだ。今の若者には「イリュージョン」の要素が自然にしみ込んでいる。オレにとってはうれしいこと。型を破ってくる人をオレはよしとするね。落語家なんか、師弟関係なんぞなくたって良い落語家ができりゃあ、それでいいわけだから。貧乏も戦争もなくなって豊かになってくると、世の中のシステムで決められていた良しあしがめちゃくちゃになって、抑えていた内的自我が出てくる。「イリュージョン」のもとだよ。それを不特定多数に肯定させた時に芸術が生まれるんだろうね。ただ、それだけおもしろくなきゃだめ。幼稚園児を相手にしているみたいな「何だい、こりゃあ」ってのが多いよ。料理でいえば「“カレーライス”っていうけど、お前、カレーライスっていう概念をどう思っているんだい」って言いたくなるぐらいひどいね。ま、オレは世界一、芸にうるさいと思っているから、めったやたらに感動しやしませんけどね。プロっていうのは、その芸に全人格をかけているヤツだろうな。どっかで、死を含めてフィニッシュは必ず来るけど、全人格をかけていれば、未練が少なくて済むんじゃないか。美空ひばりの歌一つとってみても、別の人間がひばりを越えるのは難しいけど、心がこもっていれば凌駕し得る。逆に中途半端な「イリュージョン」だと、不快になるだけだね。』
※ラスト、びしっ!とサゲをキメて、お客さんに向かって指をさすポーズ! カッケエ~~~~ェ!!鳥肌
今はパパに遊んでもらっているでしょ!
(家族旅行中、日ごろ子育てで大変だろうと思い、肩車されている孫に向かって「おいで」と話しかけたら、言い返されたことば。考えさせられました~)