【『地獄でなぜ悪い』と『凶悪』】好対照な実話ベース映画!
■スタッフ:/監督 園子温 /脚本 園子温 /撮影 山本英夫 /照明 小野晃 /録音 小宮元 /美術 稲垣尚夫 /編集 伊藤潤一
■キャスト:國村隼 堤真一 二階堂ふみ 友近 長谷川博己 星野源 坂口拓 成海璃子
■作品データ:/製作年 2013年 /製作国 日本 /配給 キングレコード、ティ・ジョイ /上映時間 129分 /映倫区分 PG12
※いろいろ観たい映画が重なっていたが、昨日、ラジオでシンプレなべちゃんの映画解説を聞いて、
今日観る映画をば決定~~!まずは、園子温監督の、映画愛に満ち溢れた「ザッツ・エンタメ!」に
挑戦したっ♪
※耳について離れない「ガガガ歯磨き」のCMソング♪
ちょーーーっとしつこいぐらいに全編に渡って登場するんだゼイ~!!
もちろん一個買ってきたサ~♪
※キャストが、主役級から脇役まで、全てに渡って絶妙だったと思われ。。。
いきなりの岩井しまんこ先生&友近登場で大興奮!つかみはOK、そのままラストまで
突っ切った感じだった♪こんな直球ド真ん中のエンターテイメント作も撮れるんスネ~、園監督!
改めてリスペクト。そうそう、でんでんさんの脇役っぷりも嬉しかったー
→ 『トークコーナーでは、出演者同士仲がいいということで、リレー形式で質問。友近は長谷川から質問の前置きとして、「ハリウッドのプロデューサーから、友近さんのことを“彼女は有名な女優なのか?”と聞かれたので、“コメディアンです”って答えたんですけど」と明かされ仰天。「その人たちは“信じられない。女優としての演技をもっと見たい”って言ってました。そんな人が2人いました」というエピソードに、驚きと喜びの入り混じった表情をしていた。質問は「モノマネと演技の違いって何ですか?」というもの。友近は「モノマネはその人に似させるために頑張ってるんですが、演技はまだ勉強中で。自然な演技をしたいと心がけてます」と真面目に答えながらも、後半は次第に中森明菜口調に。観客を笑わせたものの、当の長谷川からは「誰ですか?」と言われてしまった』
さとりのひとりゴト あの映画のウラ・オモテ 『地獄でなぜ悪い』に想いを馳せる
→『皆が園子温監督の控え室に集まってくる。園監督にトロント国際映画祭の観客賞のトロフィーを持って キネマ旬報携帯サイト「ザ・スクリーン」用に写真を撮ろうとしたら 居合わせたキャストの皆が乱入してきたのでした。舞台裏写真とってもキュートなので楽しみにしてて下さい。現場が楽しかった!映画も楽しかった!皆が口を揃えて言っていた。私も園監督の今までの集大成なんだ、と見終わって感慨深くなる程 笑いながらヤラレタ感を楽しみました』
→ 『ミュージシャン・俳優の星野は、昨年末にくも膜下出血を患い、約2か月ほどの休養を経て今年2月末に復帰。しかし今年6月には定期検査で昨年末の手術箇所が万全の状態ではなくなってきていることが判明したため、活動を休止し療養に専念してきた』
→ 『現場に行ったら第一声が「何で博士がいるの?」だったんですよ。つまり、あまりの忙しさで自分が僕を配役したことすらわかっていなかったんです。クランクアップの2日前でしたが、その場にいる全員が寝てないっていうのがわかりました。でもそれに影響されて、俺も睡眠時間を削るようになりました。園さんと出会ってから、朝起きたらカチンコが鳴るっていう設定で生活してますね』
■解説:死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。
■スタッフ:/監督 白石和彌 /製作総指揮 鳥羽乾二郎 十二村幹男 /エグゼクティブプロデューサー 由里敬三 藤岡修 /プロデューサー 赤城聡 千葉善紀 永田芳弘 齋藤寛朗 /アソシエイトプロデューサー 小室直子 小松重之 /ラインプロデューサー 大日方教史 /脚本 高橋泉 白石和彌 /撮影 今井孝博 /照明 水野研一 /録音 浦田和治 /美術 今村力 /編集 加藤ひとみ /音楽 安川午朗
■キャスト:山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴 白川和子 吉村実子 小林且弥 斉藤悠 米村亮太朗 松岡依都美 ジジ・ぶぅ 村岡希美 外波山文明 廣末哲万 九十九一 原扶貴子
■作品データ:/製作年 2013年 /製作国 日本 /配給 日活 /上映時間 128分 /映倫区分 R15+
上げて観に行ってしまった~。確かに、ニコニコした、一見優しそうな表情の中で、目だけが笑ってい
ないという不気味さは、『冷たい熱帯魚』のでんでん的な、意外な恐ろしさに繋がっていたとは思うー
しかし・・・。なんだろう、『地獄で~』の過激バイオレンス・エンタメの後では、如何せんストーリ
ーが地味すぎたのかなぁーーー。
※『地獄で~』は、ヤクザが映画を創ることが実際に結構あるんだよ、っていうタブーに踏み込んでて、
ちょっと怖いモノを感じたー。それに比べると、『凶悪』は、地味な展開で、怖さには結びつかなか
ったんダワナ~。やっぱ、タイミングの不運!
→ 『本作は崔洋一監督、三池崇史監督など日本映画界を牽引する監督達から「日本映画の未来の強さを持った観るべき作品!」とこぞって太鼓判を押されている。山田さんは「観なくていいの?と思う作品。観る勇気がないのか?観ろ!コノヤロー!!バカヤロー!!」と凶悪な熱い想いに観客だけでなくキャストからも笑いがおこる』
※実際に一番悪いのは、山田孝之なんだろなあ~~~w
※エグいシーンも、直接的には写さず、想像をかき立たせるような手法だった、と言えるのかな-?
園子温監督が撮っていたなら、どんな絵になっていただろう~、などと、ちょっと没入して鑑賞し
切れなかった部分が大きいー。
→ 『ストレスから(母親に)暴力を振るうシーンも撮ったんですが、さすがに監督は“救いがなさ過ぎる”という理由でカットしたとおっしゃっていました』
※池脇千鶴さんパートのお話が、やや薄すぎるような印象を受けたナー。チィちゃんが義母を苛めるシーン、
入れといた方が良かったのに。あんまり修羅場って風にゃあ見えんかったしー。(あれしきの介護なら、普
通にどこの家でもやってるんちゃうん?などと思わせてしまったら破綻するモン)