【この空の花 ー長岡花火物語ー】大林宣彦作品~♪
■スタッフ:/監督 大林宣彦 /脚本 長谷川孝治 大林宣彦 /撮影 加藤雄大 三本木久城 星貴 /美術 竹内公一 /照明 山川英明 /録音 内田誠 /編集 大林宣彦 三本木久城 /衣装 岩崎文男 /主題曲 久石譲 /主題歌 伊勢正三
■キャスト:松雪泰子 高嶋政宏 原田夏希 猪股南 寺島咲 筧利夫 森田直幸 池内万作 笹野高史 石川浩司 犬塚弘 油井昌由樹 片岡鶴太郎 藤村志保 尾美としのり 草刈正雄 柄本明 富司純子
■作品データ:/製作年 2011年 /製作国 日本 /配給 PSC、TMエンタテインメント /上映時間 160分 /映倫区分 G
※なんとも不思議な構成とテンポを持った作風であった。大林宣彦監督
らしい、子供の落書き風の画像処理は、『ねらわれた学園』の迷シーン
をー亡くなった人物がさり気に現代のシーンに混ざる趣向は『異人たち
との夏』のラストシーンをーそれぞれ髣髴させてくれて、心が和んだーー
※2年前、岡山の勤務地に通ってたころ、岡山城そばの劇場でコレを
上映していて、ぜひ行こう、いつか行こう、と思いつつ結局タイミング
が合わずに断念していた映画だった。ようやっとDVD化されたねー♪
長かった!(コメンタリーとかも付いてるようだし、ソレも堪能しよう
かなぁーーー、っと。)
※放浪画家・山下清。下記の名言が胸を突く!
→ 『この映画は、長岡大空襲と中越大地震と東日本大震災が重ねられるのだけど、過去回想とか、切り替えて共通部分を観客に示すとか、そういう迂遠な表現は使わず。マジックリアリズムというか、じいさんリアリズムで、ともかく渾然一体に。戦争で死んだ人が、現在のシーンに、幽霊でも暗喩でもなく、説明抜きに出てくる。/で、花という名の少女は、一輪車で少年とぶつかるという斬新なボーイミーツガールで、胸キュンな会話をするのだけど、一輪車乗ってるので、ゆらゆらしたりくるくるしたり落ち着かない。旗もって一輪車に乗って通り過ぎる少女。校舎の屋上でくるくるくるくる回る少女。
クライマックスは、花が脚本を描いた戦争の舞台と、戦争で赤ん坊を亡くした母親の紙芝居と、長岡の花火がシンクロ。舞台に、山下清や、戦死した少年が、舞台で演じている何かではなく紛れ込むけど、もうこれぐらいでは驚かない。爆弾が落ちて、ギザギザの漫画みたいな爆発がCGで描かれるのも、それが何なのか(舞台の演出なのか、幻影なのか、ただCG使いたかったのか)を判断する必要もなく、ただ画面がものすごいことになってるなーと感嘆しながら眺めるのです』
→ 『大林宣彦監督の最新作「この空の花 長岡花火物語」の完成披露試写会が2月24日、東京の有楽町朝日ホールで行われ、大林監督ほか、主演の松雪泰子、高嶋政宏、原田夏希、猪股南、富司純子らが舞台挨拶に登壇した。大林監督は、「これまで支えてくれた方々、大変お待たせいたしました。この映画は、極めてパーソナルな徒然なる思いを映画にしようとした74歳の冒険です」と挨拶し、満席の会場に拍手で迎えられた。(中略)本作が映画初出演となった一輪車の元世界チャンピオン・猪股は、劇中にも登場する見事な演舞を披露。「こんな素晴らしい映画に一輪車を使って出させていただけるなんて思ってもみなかった。この作品の一員になれたことを誇りに思う」と感激していた。
/大林監督は、平和を祈って打ち上げられる長岡の花火をたまたま見たことから、本作の製作を決意したそうで「長岡市民の思いを深く心に感じた。長岡をワンダーランドと名付け、戦争を知らない世代にも平和を作る時間を体感してほしかった」と胸中を吐露。また、「東日本大震災が起きた時、劇映画は行方を見失った。これを契機に色々と考えていきたいという思いから、この映画にはエンドマークを付けていない。本当の復興はモノや金じゃなく、子どもたちが未来に希望をもつことだと思います」と力強く訴えた』
※大林監督は、また新たな3部作を世に出そうとしているのかも!?
新作『野のなななのか』も見逃してしまったが・・・DVDの発売が
待ち遠しスよーーー。
012年7月16日(月) 「2012さわやか全日本一輪車競技大会」ペア演技。
国立代々木競技場第二体育館にて。
『この空の花』の"花"役・猪股南と"のっぽの一輪車"役・豊澤賢也の演技
2:時をかける少女
3:転校生
4:異人たちとの夏
6:ふたり
7:HOUSE
7:狙われた学園
7:廃市
10:漂流教室
10:あした
10:なごり雪
10:この空の花-長岡花火物語
※10位入賞したねえー。まだ観てない作品を、近いうちに借りて観ようカナァー
※意外や、『さびしんぼう』まだ観てないヤーーー・・・
7月20日の雑学問題は・・・?(簡略解答は一番最後に!)
Q:日本最古の「なぞなぞ」とは?
(解説)「古事記」にこんな話が載っている。/スサノオが、娘との結婚を求めるオオクニヌシを婿(むこ)とふさわしいかどうか見るためにテストをした。矢を野に放ち、拾ってくるようにオオクニヌシに命じた後、火をつけて焼き囲んでしまう。そのときにネズミが現れ「内はほらほら、外はすぶすぶ(内はぽっかりと穴になっていて、外側はすぼまって狭い)」と謎めいた言葉をつぶやいた。オオクニヌシはそれが「穴」のことをいっていると理解し、穴に逃げこみ助かった。このネズミが口にした言葉が日本最古のなぞなぞだというー
オコタエ~(o ̄∇ ̄)σ 古事記に載っているネズミの問い
関連雑学
・平安中期の「枕草子」には、左右に分かれて謎を出す「なぞなぞあはせ」という遊戯があったことが残されている。中世以降には、単に「なぞ」とも言うようになり、室町時代には「なぞだて」など謎を集めた本も多い。なぞなぞの語源となる「謎」は、正体などが不明なものを指す代名詞「なに」に、助詞の「ぞ」がついた「なにぞ」という連語である。