【さらば箱舟】寺山修二監督作品

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さらば箱舟

■解説:架空の小さな村を舞台に、約一世紀にわたる一家の興亡を描く一大叙事詩。「草迷宮」の寺山修司と岸田理生が共同で脚本を執筆。監督も同作の寺山修司で彼の遣作である。撮影は「海燕ジョーの奇跡」の鈴木達夫が担当。

■ストーリー:老人と、少年・本家の時任大作が村中の柱時計を盗んで穴に埋めている。数年後、大作は本家の主人となっていた。ある日、いとこ同士である分家の捨吉とスエが結婚した。村には、そうした血統の二人が交じわると犬の顔をした子供が生まれるので、結婚を禁じるというタブーがあった。それを犯そうとする娘のことを案じたスエの父は、彼女に蟹の形の貞操帯をつけ性生活を持つことができぬようにしてしまう。捨音とスエは、何とかしてそれを外そうと焦るが外れない。夫婦生活が持てぬことから、村では捨吉が不能だという噂が広まる。大作は捨吉に女中テマリを抱くのを見せつけたりする。ある朝、皆の前で大作に不能と嘲け笑われた捨吉は、カッとして彼を刺し殺してしまう。捨吉は、スエを連れて村を逃げ出す。しかし、一晩中さまよい歩いて漸く見つけた空家に泊まった翌朝、二人はそこが同じ我が家であったことに気づいた。やがて捨吉は大作の亡霊を見るようになる。そして、徐々に彼は、物の名前を忘れていく。狂気が兆してきたのだ。本家に先代の双子の兄弟の娘だというツバナが、子供・ダイを連れて住みついた。ある日、村の空地にある穴にダイが落ちた。そして、這いあがってきた時には大人になっていた。(後略)

■スタッフ:/監督:寺山修司 /台本 寺山修司 岸田理生 /企画 多賀祥介 /製作 砂岡不二夫 九條映子 佐々木史朗 /美術 池谷仙克 /音楽 J.A.シーザー /録音 木村勝英 /照明 海野義雄 /編集 山地早智子 /映像 鈴木達夫 /助監督 榎戸耕史 /スチール 小竹信節 /装画 合田佐和子

■キャスト:小川真由美(時任スエ) 原田芳雄(時任大作)/新高恵子(ツバナ) 高橋洋子(テマリ) 高橋ひとみ(チグサ) 石橋蓮司(時任米太郡) 

若松武(ダイ) 天本英世(鋳掛屋) 根本豊(書生の林) 

蘭妖子(時任ハナ) 福士恵二(作男ズンム) 牧野公昭(鍛冶屋の六) 矢口桃(その妻ミツ) 榎木兵衛(蝋燭屋の茂吉) 末次章子(その妻グミ) 加藤土代子(時任トメ) 三上博史(下男アダ) 大林真由美(下女咲) 斉藤優一(少年時代の大作) 大山レオナ(少年時代のダイ) 斎藤正治(視学官) 松田政男(電気工事夫) 江幡高志(弁護士の木村) 小松方正(犬憑きの修験者) 宮口精二(老人) 山崎努(時任捨吉)

■作品データ:/原題 Farewell to the Ark /製作年 1982年 /製作国 日本 /配給 ATG /上映時間 127分


●予告編


※いや、観てる途中でちょっと意識が異次元に入り込んでしまったような気分に

陥り、あとは何にもわかりまへーんでしたっ!

いろいろと難解でしたわ!↓


タマジローの勝手に映画レビュー「さらば箱舟」

『正直よくわかりませんでした(笑)独創性のある映像表現の魅力で、最後まで観たものの、なんとなくわかるような?いや、やっぱり良く分からなかった。/鑑賞後、解説や解釈なんかを読むと、ああなるほどね、とはなったけど、観ている時は難解すぎて頭の中が正直???状態ですね。(中略)

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ただ印象的、映像的には楽しめた、幽霊の原田芳雄の大作がミニチュアのSLの乗ってはしゃいでいるシーンなんかが、なんだか妙に強烈で記憶に残ったり。/そう、印象的な写真撮影のラストシーン含め、分からないながらも(なんとなく少し分かるよな)、魅力もあり、当初の原作予定だった、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」の読んで観たくなったな。(原作者からの、なにかしらのクレームでタイトルも別物の作品になったようだけど)』


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※この喜びようは、演技じゃあない!ホンモノだっ!モノホンの鉄ちゃんだぁー!!


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死神博士こと、天本英世さん!この集合写真は、写った人間の魂を吸い取って

しまうのだっ!!(ウソ)


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※妖精のような存在感を示したチグサ役は、高橋ひとみさん♪

まったくエロさを感じさせないのは、少年のような胸のせいか。。。


☆舞台版でチグサを演じるのはこの人!↓

武蔵野新聞 舞台『さらば箱舟』に出演 〜女優 亜矢乃さん〜(インタビュー)

吉祥寺シアターで公演中の『さらば箱舟』。妖精のような幽霊のような不思議な登場人物「チグサ」を演じている女優の亜矢乃さん。舞台の見所などについてインタビューした。(中略)Q:原作は寺山修司さんの同名映画。寺山さんのファンだと聞いていますが。A:寺山さん(寺山作品)との出会いは中学時代。たまたま手に取った舞台美術の本が寺山さんの作品でした。それ以来のファンで、詩集などをたくさん読みました。「星の王子さま」などがお気に入り。私にとっての寺山さんは、元気になるためのサプリです。以前は、周りに寺山ファンが少なく、「寺山さんが好き」と言うと、「変わった娘」と思われていました。今回の舞台をきっかけに、一人でも多くの人、特に若い人に知ってほしい。面白い芝居になると確信していましたが、予想通りの仕上がりになっているはず。演じていてとても面白いので、あと1週間位やりたい気持ちです。(笑)Q:これからの目標を聞かせてください。A:役者としては、まだまだ勉強することがたくさんあります。とにかく、「面白い作品」に出たいです。見たことのないような作品を一緒に創ってゆきたい。また、そこに必要とされる存在になりたいと考えています』


●ワンシーン  ねんねこどっちゃん


※架空の村ん中のお祭り騒ぎを描かせたら、そのシュールさはやはり随一だろうな。

たぶん、これを目指したんだろうなー、と思わせる邦画も数多くあれど、やはり本家

の魅力には程遠いものだったゲナー


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ほぼ日手帳」より、“日々の言葉”

■5月29日の言葉:私は現在、カリフォルニア大学で地理学の教授をしているのですが、私が大切に思っている地理学のとても重要な教えのひとつに、こういう言葉があるんです。「初めて会った相手がどんな人物かを知りたければ、聞くべき質問は2つだけだ。『いつ生まれたの?』『どこで生まれたの?』この2つを聞けば、ある程度のことがわかる」 (ジャレド・ダイアモンドさんが『おどろくほどクリアな視点』の中で)



※ジャレド・メイスン・ダイアモンド(Jared Mason Diamond, 1937年9月10日 - )は、アメリカ合衆国の進化生物学者生理学者、生物地理学者、ノンフィクション作家。現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会科学部地理学科の教授。(ウィキより)

※うむ、ダイヤモンド・ユカイさんとはだいぶん違うんだな、ということは判った。


「今日の歴史出来事カレンダー」より、“今日も明日も歴史的一日”

《世界史》1453年5月29日:東ローマ帝国が滅亡する

・・・首都・コンスタンチノープルオスマン帝国によって陥落し、東ローマ帝国が滅亡しました。これによって、古代ローマの流れを汲む東西二つのローマ帝国の両方が滅亡しましたー