【おみおくりの作法】~じんわりイイ映画でした~♪

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※お昼のラジオ番組「こんちはコンちゃん」内の映画紹介コーナーで、

シンプレ渡辺氏が推していた作品。最近、単館ロードショーに行かなく

なったなぁーーーー。反省反省!


eiga.com 作品情報 『おみおくりの作法』

■解説:孤独死した人を弔う仕事をする民生係の男が、故人の人生を紐解き、新たな人々との出会いから、生きることとは何かを見つめ直していく姿を描いたイギリス製ヒューマンドラマ。「フル・モンティ」「パルーカヴィル」などのプロデューサーとして知られるウベルト・パゾリーニが監督・脚本を手がけ、「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」「戦火の馬」のエディ・マーサンが主演。人気ドラマ「ダウントン・アビー」のジョアンヌ・フロガットらが共演した。

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ロンドンに暮らすジョン・メイは、孤独死した人を弔う民生係として働いてきが、人員整理で解雇を言い渡され、自宅の真向かいに住むビリーの弔いが最後の案件になる。これまでも誠実に故人と向き合い、弔いをしてきたジョンだったが、最後の仕事にはいつも以上に熱心になり、故人を知る人を訪ね、葬儀に招く旅を経て、心の中に変化が生じていく。

■スタッフ:/監督 ウベルト・パゾリーニ /製作 ウベルト・パゾリーニ フェリックス・ボッセン クリストファー・サイモン /脚本 ウベルト・パゾリーニ /撮影 ステファーノ・ファリベーネ /美術 リサ・マリー・ホール 

/衣装 パム・ダウン /編集 トレイシー・グレンジャー ギャビン・バックリー /音楽 レイチェル・ポートマン

■キャスト:エディ・マーサン(ジョン・メイ) ジョアンヌ・フロガット(ケリー) カレン・ドルーリー(メアリー) アンドリュー・バカン(プラチェット氏) キアラン・マッキンタイア(ジャンボ) ニール・ディスーザ(シャクティ) ポール・アンダーソン(ホームレスの男) ティム・ポッター(ホームレスの男)

■作品データ:/原題 Still Life /製作年 2013年 /製作国 イギリス・イタリア合作 /配給 ビターズ・エンド /上映時間 91分

オフィシャルサイト

※朴訥な主人公が、生真面目に職務をこなしてゆく・・・。

最初は取っ付きにくかったこのジョン・メイという男に、いつの間にか

感情移入してしまっている不思議さよー。マジックのようだワナー


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※なんーとなくだが、故・桂米朝師匠の面影にダブる部分があってー

いつしか、「もしも師匠が探偵ナイトスクープの探偵だったら?」

みたいな「もしもシリーズ」を観てる気分に陥っていたよーw


●予告編


※いいなぁー、この予告編。ツボを心得てる♪

単館作品は、こういった予告編のクオリティの高さが特徴なんだよナァー、

劇場で観る予告は特にインパクト強い、「コレ、めっちゃ観た~~い」

と思わせてくれるケースが多々あるンダヨー!


Realtokyo ウベルト・パゾリーニ監督インタビュー

『ガーディアン紙の記事に着想を得たウベルト・パゾリーニ監督は、小津安二郎監督に思いを馳せ、静謐でミニマムな映像でリアリティに拘り作り上げた。主人公ジョン・メイを演じる熟練俳優エディ・マーサンの、静かな説得力が強烈に印象に残る。社会問題となる深刻で重要なテーマだが、インタビューにもにじみ出る監督自身の独特のイギリス的(+イタリア的)なユーモアを随所に潜ませ、笑いを誘い、心を温めてくれる。時折ジョークで煙に巻きつつも、自身の生活を反映しているという作品への思いを丁寧に教えてくれた。

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キャラクターの生活ぶりについては、実は僕自身の生活ぶりが反映されています。ディテールに拘ったり、すべてがオーガナイズされていたり、時間を守ったり、ひとりで食事をするところです。ただ、主人公と僕の違う資質は寛大さで、他人に対しての思いやりは僕が持っていないものなのです。エディは求められればデリケートな演技ができる役者です。もし小津安二郎監督が存命だったら、ぜひ一緒に仕事をしたい俳優だろうと思いますね。今回はストーリー自体が、静かで絞り込まれた演技が必要とされる役で、彼しかいないだろうと脚本をアテ書きしました。モデルがいるかどうかについては、自分があのような仕事をしたらどうだっただろうかという気持ちで書いたとも言えます』

※静かな静かなどんでん返しに涙するー。これ、劇場で観てたら

号泣してたかも知れん。。。イギリス映画の醍醐味やねえーー、

この感覚、しばらく忘れてたから、余計にグッときたわ~。


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※他人の人生を調査する。ある種の探偵要素がある仕事ですね。情報を聞き出す

ためなら、お酒を買って浮浪者たちに振舞ったりもするー。真摯な仕事っぷりだ

が、若干面白みには欠けるやり方ですなー、しかしなんですなぁ~~、そうそう

桂小枝探偵の「爆笑小ネタ集」とか「謎のパラダイス探訪」とか、そういう類の

仕事もさせてみたかったなぁーー、この主人公に。(なんで探偵ナイトスクープ

に置き換えてばっかりやねん!w)


エディ・マーサン インタビュー



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※ワンちゃんもイギリスっぽーい♪主人公と名コンビみたいに仕立てても

面白かったような。。。そう、『ウォレスとグルミット』風味でネ♪


シネマカフェネット 特集ページ 著名人からのコメント

『「きめ細かく上質な風味。厳選され抽出されたエスプレッソの様な作品。ひたすらに素晴らしい」 by 斎藤 工(オフィシャルブログより)/「優しさに満ちた生き方をすれば逝くときは美しくて感動的。日本らしい考えが溢れる傑作!」 by LiLiCo /「できればこの映画、強くお薦めしたくない。ふと入った映画館で、存外の洒落た一篇に出会い、シミジミと或る人物の死を悼み、退出する……。心の宝物にしたいような逸品です」 byやくみつる /「誰も来ない誕生日よりも誰も来ないお葬式の方が何倍も淋しいことに気付き、生きている間にもっと人と関わらなければと切実に思いました」 by 辛酸なめ子


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※この素っ気無い食事シーンも、、、んーーー、イギリス映画ならではヤーン!


シネマトゥディ やくみつる、強くお薦めしたくない映画『おみおくりの作法』

『本作主人公のジョンは、これまで弔った人々の写真をアルバムに整理することを日課としているが、「有名人のタバコの吸い殻」の収集家としても知られるやくも、この行為に共感している様子。「たばこの吸い殻は、人の呼気が通過しているもの。ほかのものにはない、その人が生きた何よりの証し。木箱に入れてきちんとお見送りしています」と言うやく。「生前、高峰秀子さんから吸い殻をいただいていたものですから、高峰さんのご遺族の方から、“ご返却いただけないか”と連絡がありました。そういうことであればお戻しすることはやぶさかではない。ただ、高峰さんがなくなられた時に、特別扱いしなくてはと思い、別の箱に入れたのですが、部屋が散らかっているために、かえって見つけられなくなってしまった。でも必ず見つけようと思います」と決意を語った』

※弔った人々の写真をアルバムに整理するのと、有名人のタバコの吸い殻を収集するの

を一緒くたにしてはいけないと思うのだが・・・。


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※終盤のこの笑顔が・・・実に切ない。ああ、思い出すだに泣けてくるぅ~~。

ワチクシはやくさんと違ってこの映画、“強く強~くお薦めしたい”と思います!




ほぼ日手帳」より、“日々の言葉”

■10月19日の言葉:「つらい、苦しい」とか「気持ちが折れないようにしなきゃ」とかそういうことはまったく思わなかった。ぼくは山で起こるアクシデントって「山の一部」だと思っているから(山野井泰史さんが『ぼくは「想像」が得意。』の中で)


◎関連リンク

ぼくは「想像」が得意


※手足の指を失って、「それもまた山の一部」と思える精神力に感服する~。


「今日の歴史出来事カレンダー」より、“今日も明日も歴史的一日”

《世界史》1781年10月19日:アメリカ独立戦争で、ヨークタウンの戦い終結

・・・アメリカ独立戦争において、ヨークタウンで行われていた戦いが終結しました。イギリス軍の降伏による終結でした。また、これが独立戦争最後の実質的戦闘となり、事実上の終戦でもありましたー


細かすぎて伝わらない関連動画や雑学、感想など


◎関連動画

・【江原啓之】高尾山の登山で疲れたら烏天狗に願うと足が軽くなる


※山でアクシデントに遭ったら、ダメ元で「烏天狗さん、助けて!」と

祈ってみよう~。あ、でも、それって高尾山限定かぁーーー?

江原啓之 おと語り 第198回 2015年1月4日放送分より


◎感想

※昔、エンドレスナイトという深夜番組にゲスト出演してた鈴木和尚と

いう人が「天狗はいます!」と力説していたのを、今ふと思い出したワーー