『家族はつらいよ』 解り易い泣き笑いコメディ
■スタッフ:/監督 山田洋次 /脚本 山田洋次 平松恵美子 /プロデューサー 深澤宏 /撮影 近森眞史 /美術 倉田智子 /照明 渡邊孝一 /録音 岸田和美 /編集 石井巌 /音楽 久石譲 /タイトルデザイン 横尾忠則
■キャスト:橋爪功(平田周造) 吉行和子(平田富子) 西村雅彦(平田幸之助) 夏川結衣(平田史枝) 中嶋朋子(金井成子) 林家正蔵(金井泰蔵) 妻夫木聡(平田庄太) 蒼井優(間宮憲子) 小林稔侍(沼田) 風吹ジュン(かよ) 中村鷹之資(平田謙一) 丸山歩夢(平田信介) 笹野高史(警備員) 木場勝己(高村) 徳永ゆうき(鰻屋) 笑福亭鶴瓶(医師) 岡本富士太 広岡由里子 近藤公園 北山雅康 関時男
■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本 /配給 松竹 /上映時間 108分 /映倫区分 G
☆著名人コメントは、系列の関係からか、松竹芸能のタレントさんが多く登場~!
・・・男はつらいよが大好きな僕としては山田洋次監督が満を持して同じ
「つらいよ」を掲げたこの作品、とても胸が躍りました。そして見てみて
ビックリ。橋爪功さん演じる平田周造が寅さんに見えるんです。平田家の
家族会議がとらやの居間のやりとりのようなんです。最新の「つらいよ」
節をこの映画で堪能してみてください
◎キンタロー。 お笑いタレント
・・・気付いたらすっかりと山田監督ワールドに引き込まれている自分が
いました。それぞれに抱えた悩みや性格が垣間見え、それぞれに共感し、
自分こう言う所あるわ、あぁ~旦那ってこうだよねー、あの人こうだわー
とか、見ていてとにかく飽きない、そしてその登場人物をみて勝手に我が
振り直そうと思う自分(笑)。なんなら、自分の今まで送ってきた人生を
まとめて見せられている様なそんな気すらしました。家族っていいな、と
そう思いました。終盤はついつい大号泣してしまいました。いまでも最後
の方の周造と富子のやりとりを思い出すと泣けてきます。本当に心をガッ
ツリとこの映画に鷲掴みにされました
◎海原はるか 漫才師
・・・一人の人を好きになる幸せ。そして一緒になりたいと思う幸せ。
一緒になれた幸せ。その幸せが順風満帆に続かない家族。みんなが最初の
ころの純粋な幸せを取り戻そうとするドタバタ劇。笑いあり涙あり、そし
て心温まる映画です。
◎海原かなた 漫才師
・・・笑いました。永く夫婦として暮らしても、やはり人間。これくらい
は言わなくてもわかっているだろうと思っても、相手には伝わらない。
特に日本男性は思っていても照れがあり、言い出せないもの。公園で憲子
が義父に「思っていても言葉にしないとダメ」はこの映画の最も言いたか
った事では…。改めて感謝の言葉の大切さを知りました。
◎森脇健児 タレント
・・・男はつらいよ以来のこれぞ松竹映画だ!!どこの家族にも当てはまる
ことがちりばめられていて、我が家でもおこるようなこの映画、早くも続
編に期待しています。
※劇場は8割方、年配の方で埋まっていた。その環境の中で鑑賞することが出来て
ラッキーだったと言えよう。ちょっと大げさなリアクションでズッこけたり、変
な効果音が入ったりする展開は、きっとDVDで観ていたら最悪の演出と映って
酷評していたかもしれないー。しかし、劇場では先述の解り易いオチのシーンで
タイミング良く観客の笑いが起こる。臨場感にあふれる、とても心地よい瞬間を
味わえたのだ。ま、言ってみれば吉本新喜劇の、ギャグのあとのお約束のコケに
あたると考えれば、腹も立たない。むしろ、作品のカラーをはっきりと提示して
くれて、安心して鑑賞できることに繋がっている!いや、さすが御大!デアール。
※予告から判断するに、「寅さんのいない“男はつらいよ”みたいになってるん
じゃまいか?」「藤山寛美の出ない松竹新喜劇みたいな雰囲気なんじゃないか?」
などと、悪い方向に予想してしまっていた。。。が、しかし・・・橋爪功さんの
存在感が、充分寅さんの役割を果たしており、ピシッ!と締まった内容に完成さ
れていて感心してしまった!脇役陣もスゴい!『東京家族』で培ったチームワー
クのレベルの高さが見事に花開いた!!といった感じ?
→ 『山田洋次監督の最新作「家族はつらいよ」が3月12日、全国321スクリーンで公開された。山田監督は、出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優らとともに、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで舞台挨拶に出席した(中略)この日は、3月14日のホワイトデーに絡め、男性キャストが妻・恋人役に花束を贈った。「晴れやかな魅力」という花言葉をもつラナンキュラスを蒼井に手渡した妻夫木は、「優ちゃんは今回の作品でも黄色い衣装が多い。薄めの黄色が似合うんです。ピュアというか、ピュアなのかな?」とニッコリ。蒼井の「ピュアって白なんじゃないの?」というツッコミには、「すみませんでした。僕にとっては太陽のような人。みんなにとって太陽のような存在でいてください」と大慌てで頭を下げていた。笑顔でやり取りを見ていた山田監督が「幸せの黄色い女ですねえ」とつぶやくと、妻夫木は「ぜひ新しい映画で!」と後押ししていた。
舞台挨拶では、夏川が「この映画を撮りながら“嫁っていやだなあ、こんなにせつないものか”と思っていましたが、完成した作品を見たら“家族ってつらいなあ”と。でも私は羨ましい。こういう面倒くさいけど愛おしい家族っていいですね」と本音を吐露。すかさず林家が「夏川さん、羨ましいって……。ぜひ、うちに来ていただけたら」と提案し、場内を爆笑させていた』
※蒼井さん関連で言えば、初対面の警備員さん二人が、口をそろえて「ベッピン
さんやなぁ~~~~」と呟くシーンがあるんですけど、優ちゃんて性格美人だけ
ど見た目そんな“ベッピンさん”キャラではないよなぁ~、という所がちょびっ
と引っ掛かったかなぁ~~、と。ま、瑣末なところですが・・・
『Q:もともと、山田監督の作品が好きだったんですよね。/蒼井:はい。寅さん(「男はつらいよ」)のDVD BOXを買ってしまうぐらい好きです(笑)。山田作品の中でも、一番好きなのは「遥かなる山の呼び声」('80年)と「隠し剣 鬼の爪」('04年)かな。山田監督はとても男性を色っぽく撮りますよね。寅さんもそうですが、男性の懐の深さみたいなものが感じられて、とても好きです。/Q:それでは、今回「家族はつらいよ」のタイトルを聞いたとき、少しプレッシャーがあったんじゃないですか?/蒼井:いえ、逆にとてもうれしかったです。「男はつらいよ」にちょっとでも関われた、触れられた感じがして。監督は、自分は喜劇からキャリアがスタートしているので、喜劇に対する思い入れがあるんだとおっしゃっていました。だからこそ現場では厳しかったと思いますし、その一端に参加することができて、とても光栄でした』
※続編ということになると、テーマ選びが難しそうだなー。そうそう家族の問題
って種類は多くないだろうから・・・。まぁ、長男夫婦の離婚危機、長女夫婦の
髪結いの亭主問題、次男カップルの結婚問題、など無理やり創れば無限に出てくる
かぁーーー・・・
※この『女は強いよ』っていうタイトルでも良かったのに~。
→ 『正蔵:はなし家の先輩方から言われるんですよ、“亡くなった先代の三平師匠に似てきたねぇ。黒紋付を着て楽屋にいると様子がそっくりだし、高座ではちょっと猫背な感じで”って」/N:父親である初代の林家三平師匠が54歳の若さで亡くなって35年。今年の暮れには、自らもその年齢になる落語家の九代目林家正蔵(53)。/“昭和の爆笑王”として人気を博した故・三平師匠といえば、指をすぼめた手を額に当てて「どーもすいません」とトホホな表情で言うしぐさが懐かしい。父親のそのポーズを正蔵は山田洋次監督作品「家族はつらいよ」で披露している。先代の三平師匠の芸を知る世代なら和むに違いない/正蔵:監督の提案で、試しにやってみたの。ワッハッハと爆笑されてました(笑)
/N:本作は、’13年の映画「東京家族」で家族を演じた8人の俳優たちが再結集し、結婚50年の平田家の涙と笑いの日常を描く。物語は、妻(吉行和子)に夫(橋爪功)が誕生日プレゼントに欲しいものを尋ねると、間髪入れずに返ってきた答えが「離婚届!」だったことから始まる。家族の日常とはこんなもんだなぁ、と思えるディテールの面白さ。夫、妻、息子、嫁、娘、娘婿、孫らの思惑が手に取るようにわかる。/正蔵:82歳のおふくろ(海老名香葉子)、嫁、姉(泰葉)と一緒に試写を見て大笑い。夕食のときも楽しかった映画の話で持ちきりでした。でね、おふくろがボソッと「映画より海老名家のほうがつらいわよね」って(笑)。おふくろは戦後の銀幕の世代。おやじとの初めてのデートは“天井桟敷の人々”だったそうで。映画に思い入れがありますから、最後に僕の名前を見つけて“夢のよう!”と大喜びでした/N:海老名家の長男としてつらいのは?/正蔵:おふくろと嫁、それぞれの立場から話を聞かされるのは僕でしょ。嫁には「そりゃおふくろが悪い」、おふくろには「嫁がいけないな」と板挟み。まさに“男はつらいよ”ですよ』
※林家正蔵、物語世界に溶け込んでる!とある激高シーンとか最高!今後も
キーパーソンになりつづけるだろう。て言うか、続編があるなら、主人公は
その都度、交代して、「今回の寅さんはこの人」みたいな感じでやってくと
面白いかも。ウナギ屋の徳永ゆうきが主役になる回などもあると愉快ダロウナ
連中から「え”~~!?」という不満の声が上がっていた。そうかー、
リアルには、もうあそこからの夫婦回復は有り得ないんだな~。夫が
生理的に嫌になった時点で、自由になりたい熟年妻が主流を占めてる
ということなのだろう。その意味でも山田監督の世界はちょっと時代
遅れとは言えるのかなーーー
※中嶋朋子のファーストシーンの衝撃が凄かった!
あのホタルちゃんが・・・シワクチャ婆さんやん!!
『北の国から』の最新作を是非創って、純役の吉岡
秀隆が「ホタル、お前、苦労したんだな~」などと
慰めるシーンを観てみたいものだワ。
※演出する山田監督。ぜひ長生きして、この『家族はつらいよ』も
長寿シリーズ映画にしていってもらいたいっ!!
→ 『山田洋次監督の20年ぶりとなる本格的な喜劇映画「家族はつらいよ」のイメージポスターが完成した。手がけたのは、昨年公開の「東京家族」でもY字路をモチーフにしたイメージポスターを描いた横尾忠則。それ以来、2人は親交を深めてきたそうで、今作ではクランクイン前から題字デザインやポスターを山田監督自ら依頼したという。ポスターの軸となるのは、トランプとルーレット。いずれも“仲が良いときには家族が集まって遊ぶもの”として採用された。ポスター内には本編のキーとなるセリフや、物語にまつわるコピーがちりばめられている』
☆本日3月15日(火)の、音楽関連の情報
【出来事】
・BUMP OF CHICKEN、初ワンマン・ライヴを千葉ANGAで実施(1998)/いきものがかり、シングル「SAKURA」でメジャー・デビュー(2006)
・スライ・ストーン(1943)/ライ・クーダー(1947)/マーク・ホッパス(ブリンク182:1972)/ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ:1975)/喜矢武豊(ゴールデン・ボンバー:1985)/有安杏果(ももいろクローバーz:1995)
→『彼が死んだと聞いてから、僕はそれを信じるのに一苦労し、信じないことにも一苦労し、泣いて、静かになって、また泣いた。あまりにも短い間のことだったので、佐藤伸治という人はホントは初めからいなくて、すべては夢だったように思えてくることもある。佐藤伸治が結びつけてくれた人たちと何事もなかったかのように話を再開し始めた時は、本当にそんな気分になってしまうこともあった。親しかった人たちの笑い声を聞いて、なんだ、そうだったのおーッというような驚きを交換して、雨が降って、春風が吹いて、近所の幼稚園では入園式が行われ、そのすべてが春の一要素のようにして僕の心を弾ませてくれる。佐藤伸治がいないというのに、僕はいま春を感じている』
☆本日の、ノンスタ井上さんのひとこと!
できないことは しなければいい |
《内容要約:料理が出来ないとしたら、速水もこみちさんみたいな旦那を見つけちゃえばいいんですよ。できることは限られているんだから、できないことは周りに助けてもらえばいい。仲間とか友達とか、あなたを大切に思う誰かがきっと助けてくれる。できないことはムリに抱え込まずに、光り輝くためにもできることだけを一生懸命がんばればいいんですよ》