『葛城事件』

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eiga.com 作品情報 『葛城事件』

■解説:「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が同名舞台を映画化し、無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害者と獄中結婚した女性が繰り広げる壮絶な人間模様を描いたドラマ。親が始めた金物屋を継いだ葛城清は、美しい妻・伸子と共に2人の息子を育て、念願のマイホームも建てて理想の家庭を築き上げたはずだった。しかし、清の強い思いは知らず知らずのうちに家族を抑圧し、支配するようになっていた。長男の保は従順だが対人関係に悩み、会社をリストラされたことも言い出せない。そして、アルバイトが長続きしないことを清に責められ、理不尽な思いを募らせてきた次男の稔は、ある日突然、8人を殺傷する無差別殺人事件を起こす。死刑判決を受けた稔は、死刑制度反対を訴える女・星野が稔と獄中結婚することになるが……。三浦友和が抑圧的な父・清役で主演を務めるほか、母・伸子役に南果歩、兄・保役に舞台版で稔役を演じた新井浩文、稔役に大衆演劇出身の若葉竜也ら実力派キャストが集結。

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■スタッフ:/監督 赤堀雅秋 /原案 赤堀雅秋 /脚本 赤堀雅秋 /エグゼクティブプロデューサー 小西啓介 /プロデューサー 藤村恵子 /アソシエイトプロデューサー 西田圭吾 /ラインプロデューサー 金森保 /撮影 月永雄太 /照明 藤井勇 /録音 菊池信之 /美術 林千奈 /装飾 湊博之 /衣装 高橋さやか /ヘアメイク 浅野有紀 /編集 堀善介 /音楽 窪田ミナ /助監督 茂木克仁 /制作担当 和氣俊之

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■キャスト:三浦友和(葛城清) 南果歩(葛城伸子) 新井浩文(葛城保) 若葉竜也(葛城稔) 田中麗奈(星野順子)

■作品データ:/製作年 2016年 /製作国 日本 /配給 ファントム・フィルム /上映時間 120分 /映倫区分 PG12

オフィシャルサイト

※登場人物が一人残らず、どこか壊れている。終始、どん~~~よりした

空気が漂い、時系列がパズルのように組み合わさる構成が巧みだからこそ、

徐々に徐々に不快感が高まっていくこの鬱陶しさよ!胸にズンとこたえる

余韻が残る作品であった。


監督インタビュー

『Q:葛城家の当主「清」役には三浦友和さん。もう唯一無二のキャスティングだったそうで。/監督:ええ。まずあの存在感です。威厳と憂い、そして愛情の深さも合わせ持っている佇まい。初めてお会いしたとき、部屋に入られた途端、「間違いない! 清役は絶対にこの人しかいない!!」と鳥肌が立ちました。それは未だ鮮烈に覚えています。約2時間、僕が作品や役柄についてほぼ一方的にお話をさせてもらったんですが、きっと三浦さん、不安が募ったかもしれませんね。でもとても真摯に耳を傾けていただき、しかも報道陣に清がもみくちゃにされる場面に対しては、「実際には記者はこう、カメラマンはこういうもんだよ」とアドバイスをくださった。瞬間的に「ああ、そうだよな、過去に報道被害をリアルに経験されている方なんだよなあ」と思いが至りました。結局そのシーンは、完成台本ではカットしてしまったのですが、一見、三浦さんとは無縁のような“葛城家”も、リアリティをもって見つめてくれていましたね。現場に入られてからも「白髪はこんな感じで、服はこう。ここではサングラスをかけていたほうがいいんじゃないか」と、いろいろご提案いただき、カメラを回すときには「そこに本当に清がいる」という感覚がしました。/Q:他の葛城家のメンバーも、難役ばかりでしたが申し分なかったです。/監督:理想として幸せな家庭を求め、それを清は意のままにコンプリートしようとしたんですね。南果歩さんにお願いした妻の「伸子」は意志が弱く、ちょっと思考停止していて何となく流されるままに生きている。たしかに難役で、とことん考えた結果、南さんならばきっと体現してくださるだろうと。長男の「保」役の新井浩文くんは舞台版では、殺人を犯す「稔」役だったんですね。もしかしたら映画でも引き続き稔役をやりたかったかもしれませんが、舞台版とはテイストを変えたかった。思うに、僕が知っている新井くんのパーソナリティはとても気を遣う人で、そこが好きなところでもあって、気を遣いすぎるがゆえに保というのはドツボにハマってゆくので、彼に演じてもらうことで、化学変化を期待しました。若葉くんはオーディションだったんですけど、各事務所から有望な方々に来ていただいて、時間をかけたそのオーディションの中でもダントツに良かったんです。最後の拘置所の長台詞のところを演じてもらったのですが、絶対にこの役を取ってやるぞという気概と、ものすごい緊張感と、いろんな要素があいまって、それが奇跡的にあの役にマッチして、もう満場一致でしたね。(中略)

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/Q:ところで「その夜の侍」同様、「葛城事件」も“食をめぐる描写”が印象的だったのですが。/監督:たとえば向田邦子さんは、僕の数倍も食の描写にこだわる方で、家族の食卓シーンで一品一品ちゃんと脚本に指定していた、という話を聞いたことがあるんですけど、やっぱり人間が表れますよね。外からは平和そうな家に見えて実はそうではなかったり、手作りであっても手が抜いてあったり、もしくは手をかけすぎて、荷が重くなっている場合もある。そういったディテールは演じ手にとっても大切で、舞台版のときからこだわっていたことです。/Q:最後に。監督ご自身の家庭環境も気になってしまいました。/監督:普通ですよ。びっくりするくらい普通。ただそれは、俯瞰で眺めた場合であって、家族を構成する個々人の主観にどう映っているのかは皆目分からない。一歩間違えば、何かが起きてしまっていたのかもしれないし。『その夜の侍』でもそうだったんですが、社会派の作品を世に問うたのではなく、「こういった現実がわれわれの地続きにある」という想像力を喚起したいだけなんです。できれば、映画を観終わったあともずーっと、悶々としてもらいたいですね』


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三浦友和さんの黒い部分がマジで恐ろしい。優しい役柄のイメージもある

だけに、そのギャップの醸し出す怖さということなんだろうー。

壊れゆく他の家族も、リアルに描かれていて、我が身の事のように思える

作風だったーーー。


●「葛城事件」三浦友和カラオケリサイタル映像&予告


・『その夜の侍』赤堀雅秋監督の待望の第二作

主演:三浦友和 共演:南果歩新井浩文若葉竜也田中麗奈

無差別殺傷事件を起こした死刑囚の家族が崩壊へと向かっていく様をリアリティ

を持って描き、観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマ。

※「独り三年目の浮気」オモロスw


Real Sound 『葛城事件』は日本映画の新潮流を代表する一作だーー放送作家・高橋洋二が語る、その斬新な手法

『Q:昨年の「タマフル」シネマランキングで、「葛城事件」を6位に選出していました。その選出理由は?/高橋洋二(以下、高橋):暴力を扱った作品で、かつてないレベルの高さにある日本映画が昨年の5月〜7月にかけて一挙に公開されました。映画ファンの中でも、合言葉のように「今年の日本映画はすごい!」と話していて。特に、「ディストラクション・ベイビーズ」(監督:真利子哲也)、「ヒメアノ~ル」(監督:吉田恵輔)、「クリーピー 偽りの隣人」(監督:黒沢清)、そして「葛城事件」の4本はドンと抜けていました。日本映画全体が、同時多発的に進化したと感じましたね。真利子監督が自主映画出身で、赤堀監督が演劇畑出身なのは注目すべきポイントで、プロデューサーが様々なシーンから新たな才能フックアップすることに力を入れた結果として、優れた日本映画が多出したのではないかと。山戸結希監督の「溺れるナイフ」、新海誠監督の「君の名は。」、庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」も、そうした流れで生まれた傑作と言えるかもしれません。「葛城事件」も間違いなく、2016年に生まれた日本映画の新潮流を代表する一作になっていると思います。/Q:先日、キネカ大森で改めて「葛城事件」を鑑賞したのですが、1回目とはまた違った印象でした。/高橋:僕も2回観て、印象の違いを感じました。1回目は、「本作は意見が分かれるタイプの映画じゃない」という気がしたのですが、2回目に観ると、実は様々な解釈が可能な作品だということがわかります。だから、DVDやBlu-rayで観るにはうってつけのタイプの作品ですよね。もう二度と観たくないと感じさせながら、やはりもう一度観たいと思わせるのは、本当に稀有な才能ですよ。赤堀雅秋監督は今までいなかったタイプの脚本家であり監督だなと。

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/Q:赤堀監督のどこに特別さを感じますか。/高橋:まず、「葛城事件」というタイトルが非凡です。劇中の世界の中で、次男・稔(若葉竜也)が起こした通り魔事件が、“葛城事件”と呼ばれているかどうかは描かれていません。普通に考えて、世間では“◯◯(地名)通り魔事件”とか、地名にそった事件名になると思うんですよ。そこをあえて、彼らの苗字を冠するところに、作り手の視点が伺えます。それを神の視点とは言わないですけれど、傍観者として、かなり突き放した視点から描いている。なぜこのタイトルなのかを考えるだけでも面白いし、そこはかとなく可笑しみも感じる。主演の三浦友和さんは、キネマ旬報のインタビューで「この作品はコメディなので笑って下さい」と言っていましたが、なるほど確かにブラックなユーモアがあります。/Q:でも、最初は居心地が悪くて、とても笑えないですよね。/高橋:そうなんですよ(笑)。しかし改めて2回目を観てみると、この台詞回しは面白いなと思うところが随所にあって。例えば、長男の保(新井浩文)が、上司から喫煙所でリストラを言い渡されるシーン。上司が保に「営業とは何だ」と聞くと、保は「コミュニケーションです」と答える。すると上司は「そうじゃなくて、物を買う人に売ることだろ」と言い始めて、最後は「要するに“コミュニケーション”なんだよ」と締める。あの2人の間の作り方といい、台詞のやり取りといい、まるでお笑いのコントなんです。当事者からすると悲劇だけれど、傍観者からすると喜劇になる、そのギリギリのところを描いていて、優れたコントに通じる部分があります』

※個人的に一番、身につまされたのは、新井博文演じる長男・保だった。

仕事を辞めたことを家族に言えず、公園のベンチでクロスワード・パズル

とかして時間を潰す、あのグダグダ~~な感じ!解りすぎるほど解っち

ゃうー。「もう~、やめてくでぇ~~~!」と叫びたくなる心境ジャッタワー


●完成披露上映会1


※役者一人一人の、「スゲエもん創ったぜ、見てくれい!」と

言いたげな顔が印象的だぁーーな~。


●サントラ 窪田ミナ mina kubota



※音楽の挿入の仕方も絶妙だったように思う。悲惨なシーンを

緩和するかのように流れてくるBGMで、人の悲しさ・切なさ

が際立ち、また、若干の可笑しみも生むという効果・・・。


東スポWEB 東スポ映画大賞

『「第26回東京スポーツ映画大賞」でビートたけし審査委員長(70)は、主演男優賞に三浦友和(64)、主演女優賞に宮沢りえ(43)を選出。さらに自らの監督作品「アウトレイジ ビヨンド」に出演し、今月3日に亡くなった神山繁さん(享年87)に特別功労賞を贈ることを決めた。授賞式は2月26日、都内のホテルで行われる。/たけし:去年は忙しくて、ほとんど映画は見てないからなあ。映画2本撮って、今はまたドラマ撮ってるからね。どうしようか? まあ日本全国の映画祭からの投票があるから、その票数を基準にして考えるとするか(注)。でもよく見たら、主演男優賞にはオレもノミネートされてんじゃん。助演にも票が入ってんの? 何かと思ったら「女が眠る時」か。でもオレの受賞はない。だってこの映画、見たことないもの(笑い)。出たことは出たけど、撮ってる最中に「早く終わんないかな?」と思っちゃった。意味が分かんないんだもん。

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  主演男優賞は三浦友和だな。票数もトップだしね。三浦さんは、オレの「アウトレイジ」に出てから再ブレークしたと思うよ。それまでは色男の役ばかりで、そういう人ってあまり長続きしないんだけど、あえてヤクザものの「アウトレイジ」に出てくれたおかげで、汚れ役みたいなものもやるようになった。三浦さんのように青春スターみたいな感じで売れた人は、早めにそのイメージを壊して汚い役をやんなきゃダメだと思うよ』

※因みに上記写真は、報知映画賞の主演男優賞を獲った三浦さんの写真。


クラウドファンディング 赤堀監督からのメッセージ


クラウドファンディングだったのカァーーーー。




ガラスの仮面」日めくり & 松下幸之助 一日一話

(詳細は、2月1日の日記 「まいにち月影先生」を参照のこと!)


☆さ~~て、本日2月3日(金)の、月影千草先生のレッスンは~?


『よくいったわね。その一言を聞きたかったのよ。その決心を忘れないでね』


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【解説】

・マヤが「女優になります!」と宣言した時、私が返した言葉ね。女優の道はいばらの道。半端な情熱、趣味や遊びで演劇に向き合っても後々辛くなるだけだわ。

ここでの決心があなたの原点!その原点を大事にしていきなさい!


☆関連書籍、心に残るエピソード、名言などなど!

Amazon.co.jp 女優になるための36章〈上巻〉単行本 1995/7 つか こうへい (著)

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『◆内容(「BOOK」データベースより):女優とは何なのか。女優にとって大切なものは。牧瀬里穂富田靖子松坂慶子藤谷美和子…。女優との出会いやふれあいを語ることで、私たちに、いい女になるためには何をしなくてはいけないのかを、筆者は教えてくれる。/◆登録情報:単行本 198ページ /出版社 主婦と生活社 /言語 日本語 /発売日 1995/07 /商品パッケージの寸法 17.8 x 12.2 x 2 cm /Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,280,145位 /3687位 ─ 本 > 文学・評論 > 文学賞受賞作家 > 直木賞 > /4109位 ─ 本 > エンターテイメント > タレント本 > 総合 /13938位 ─ 本 > エンターテイメント > ステージ・ダンス > 演劇/◆目次: 「女優さんは体力です」「名刺の謎」「女優さんには毒の華が必要です」「女優とは男をだます職業です」「甘える女は女優さんにはなれません」「いい女優さんは男の心を少年にします」「演技とは人を信じ、いとおしく思う力のことです」「タフでなければ女優さんにはなれませんが、優しくなければ女優さんになる資格はありません」「役者さんには狂気がなければいけません」「松田聖子は現代のジュリエットです」〔ほか〕』

※「狂気」を演じる鳥居みゆきさんは、名女優になっていけるんでしょうかーーー?


あなたも女優になりませんか? アリス・プロジェクト

アリスプロジェクトでは随時、映画制作を行っております。アイドル活動をしながらレッスンを受け、映像作品に積極的に参加する『女優』として活躍したい方を募集しております。ヒューマンストーリーやコメディなど多数の才能溢れる監督と一緒に毎回テーマを変えて制作。映画祭などへの出品も行い、芸術的価値の高い作品の制作も目指しております。演技のワークショップも無料で受けることができますので、演技未経験者でも全く問題ございません。』


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せんだみつおと共演できる!というのを売りにしているのが何とも・・・。


☆本日の、『松下幸之助 一日一話』

松下語録


“人間道に立つ”


「われわれ人間は、相寄って共同生活を送っています。その共同生活をうまく運ぶには、どうすればよいのか。みんなが生かされる道を探さねばなりません。/お釈迦さまは「縁なき衆生は度し難し」と言っておられます。しかし、なろうことならそうした諦観を超え、お互いを“有縁”の輪で結びあわせることができないものかと思います。そのためには、お互いのあるがままの姿を認めつつ、全体として調和、共栄していくことを考えていかなければなりません。それが人間としての道、すなわち“人間道”というものです。お互いに“人間道”に立った生成発展の大道を、衆知を集めて力強く歩みたいものです。」


細かすぎて伝わらない関連動画など


●【えッ?本当に?】朋ちゃん、「人間道」って知ってる?人の歩くところは、なんていうの?



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※ある意味、朋ちゃんは「人間道」から外れた人だと思うノゥ~~。


●人として 海援隊(1980)



ジョニーAのつぶやき:最初は海援隊の演奏動画を貼ろうと思ったのだったが、「人として」武田鉄矢さんをあまり認めたくなくて、素人さん制作のオープニング再現Vの方を採用したものなり~。