『幕末高校生』石原さとみ定点観測
■スタッフ:/監督 李闘士男 /製作 石原隆 手塚治 /プロデューサー 鈴木吉弘 松崎薫 栗生一馬 小柳憲子 /キャスティングプロデューサー 福岡康裕 /プロデューサー補 岡田翔太 /製作担当 清水圭太郎 /原案・協力 眉村卓 /脚本 橋部敦子 /撮影 藤石修 /美術 松宮敏之 /照明 沢田敏夫 /録音 松陰信彦 /編集 宮島竜治 /音楽 服部隆之 /音響効果 大河原将 /助監督 増田伸弥 /記録 北濱優佳 /進行主任 森洋亮 /VFXスーパーバイザー 野口光一 /配給統括 村松秀信 /プロダクション統括 新広克明 竹村寧人
■キャスト:玉木宏(勝海舟) 石原さとみ(川辺未香子) 柄本時生(高瀬雅也) 川口春奈(森野恵理) 千葉雄大(沼田慎太郎) 谷村美月(千代) 吉田羊 渡辺邦斗 柄本明(柳田龍三) 隆大介 山崎銀之丞 伊武雅刀(大崎則篤) 石橋蓮司(長英) 佐藤浩市(西郷隆盛)
■作品データ:/製作年 2014年 /製作国 日本 /配給 東映 /上映時間 108分 /映倫区分 G
→『石原さとみのファンなら見るべし:物語については、まぁなんというか面白いことだけは先に述べておく。アプリを起動したらタイムスリップ、見れば江戸時代に来ていて江戸城まで連行されて時の偉人と邂逅、歴史改変を阻止するべく動き出す、という流れだ。/彼女の作品としてはB級映画ではあるものの、石原さとみさんのファンなら見ておくに越したことはないのだけは言っておこう。』
※「アンナチュラル」のミスミ・ミコト熱が昂じて、別作品にも手を伸ばして
みようと思い立った。前回、松岡茉優に視点を置いた『ポテチ』鑑賞をしてみ
たわけだが、今回はコレ。石原さとみが、タイムスリップする高校教師を演じ
る、『幕末高校生』だっ!
※バカ映画っぽくて、何~となく観ずに済ませてた邦画。こうして改めて
情報を入手してみると、なかなか興味深いキャスティング、ストーリー
だったことに気付かされるーー。
※漫画に最適のストーリーかもだなぁ。歴史ヲタクの人たちからは
総スカンを食ってそうww
→ 『現在公開中の映画「幕末高校生」で初共演を飾った俳優・玉木宏と女優・石原さとみ。2人のテンポよい掛け合いも見どころの同作だが、その舞台裏はどうだったのか?モデルプレスは2人を直撃し、お互いの印象から撮影エピソードまでたっぷりと語ってもらった。
― クライマックスに玉木さんが披露する殺陣のシーンは迫力がありました。6~7分ほどあり、玉木さんの俳優史上最も長い殺陣だったとか。/玉木:台本上はすごく少ないト書きだったんですが、監督の中で作品の芯になる部分を作りたいということで長くなりました。手数が100手を超えていて覚えるのはかなり苦労しましたが、それにも増して大変だったのが、ワンカットで撮影したこと。僕はワンカットでやらなくてもという気持ちだったんですけど(笑)、監督はドキュメントタッチを狙っていて。あのシーンは人を殺めるような派手なアクションではない。相手が向かってきても殺さず、前へ進みにくい中を、それでも進んでいく心情を表している。僕自身リアルに追い込まれていったので、あのシーンをやり終えたときに僕が見せた疲労感みたいなものは、ワンカットでないと撮れないものになっていると思います。実際、何度も心が折れそうになりましたが(笑)、あのシーンは“勝海舟”とリンクしているのかなと。― 石原さんは走るシーンがかなり多かったように感じました。/石原:京都の町を現代のヒールでこんなに走ることは今までなかったのでとても新鮮でした…が、楽しかったのは最初の1、2回です(笑)。何回も走ったので足を痛めるなんてこともあったんですが、結果的に息が荒くなったり、汗だったり、叫び声だったり、そういうものはこの作品のリズムを作る上でも必要だったのかなって思います。でも思い出すとけっこう辛かったな(笑)。玉木さんの最後の顔を撮りたかったように、私も「ここは映っていないだろうな」ってところから走ることが何回もありました(笑)。
(走り方がすごく変だったさとみさん。NGにならなかったのは何故?)
― 作品では幕末に“タイムスリップ”しますが、可能ならどの時代にタイムスリップしたいですか?/玉木:美談で終わらせるなら勝海舟に会いたい、なんですけど(笑)、本心は恐竜が見たいですね。化石は発見されてはいますが、実際にあんな大きなものが動いて空を飛んだりしていたのか、確かめたいというか目の当たりにしたい。危険は承知で、それをカメラに収められたら最高ですね。/石原:私は人間になる一つ手前、ギリギリ人間ではない人間に興味があります(笑)。ここで指が5本になったんだとか、ちょっと違うかもしれないけど「ママ」って言葉ができた瞬間とかに立ち会いたいです(笑)。― では最後になりますが、ストーリーで勝海舟たちは歴史を変えないために(=目的)奔走しますが、お二人が目的(=夢)を叶えるために大切だと思うことを教えてください。/玉木:忍耐力。生きていれば日々いろんなことが起こる、いろんな誘惑があるかもしれない。それでも自分が最初に描いた夢に向かっていくには、忍耐力が一番大切だと思います。/石原:情報収集と、自分が何がしたいのかを毎日思うこと。毎日思っていれば自然と口にしたり、紙に書いたりすると思うんですよね。そうすると情報が舞い込んできやすくなる。叶えたい夢がはっきりしていれば、その情報のとらえ方もいい方向に転じて、一番の近道になると思います。― ありがとうございました。』
※興行成績は大したことにはならなかったのかな~?
※生徒役の子より若々しいなー、石原さん♪
→ 『撮影はさかのぼること1年前の4月~6月。滋賀県では5日間、県内3か所で行われました。滋賀県のロケ地はこちらです!!・堅田の琵琶湖岸(大津市)・三井寺(大津市)・彦根城と彦根城博物館(彦根市)/★ ロケ地1: 堅田の湖岸(浮御堂周辺)・・・本作は、昨年4月に堅田湖畔にてクランクイン。初日には小さな子供たちから、地元・堅田にある「湖族の郷」の芝居ができる重鎮の皆様まで大集合!江戸から逃げるために船着き場に押し寄せる町人たちのシーンが撮影されました。総勢110名も集まるとワイワイと賑やかなこと。しかし!!撮影時には、江戸を離れる悲しみや、江戸で戦が始まる恐怖を表現するために「笑顔禁止令」が李監督から出され、応じるエキストラさんたちでした。
★ロケ地2:三井寺(大津市)・・・point_1琵琶湖が一望できる、みはらしの良い場所。「江戸の町から海まで見渡せる場所」として勝(玉木宏)に連れられてやってきた未香子(石原さとみ)と雅也(柄本時生)。「私たちは未来から来たんです」と未香子・雅也に告白される勝。「おめえら、人をからかうのもたいがいにしな。」(お、べらんめえ口調の勝様だ!)「ガチです!」(今の若い子はガチって言うのか・・)コミカルな会話が続く。撮影は順調に進んでいる・・と思ったら「キーンコーンカーンコーン」高らかに告げるチャイムの音が。山のふもとに小学校・・・しばし撮影中断。チャイムの音が消え再開!と始めたら今度は子供たちの声が~!今度は休憩時間が始まってしまったようである・・結局、またまた中断。それにもめげずに黙々と準備を進めるスタッフさんと、動じない役者さんたちでした。
★ロケ地3:彦根城(彦根市)・・・西郷隆盛(佐藤浩市)率いる新政府軍を迎え撃つために、幕府軍の武士たちが出陣するシーン。この日も早朝からエキストラさんに集まってもらい、武士に扮装してもらいました。彦根城の天秤櫓は撮影のため門扉以外を閉めてもらいます。大将や大砲の後ろに槍を持った武士が綺麗に整列し、櫓から出陣していく様は本当にタイムスリップしたようでした。/★ロケ地4:彦根城博物館(彦根市)・・・彦根城博物館での撮影。博物館の庭が、柳田(柄本明)の屋敷として使われています。まずは恵理(川口春奈)が“未来”から初めて柳田邸に来たシーン。江戸時代には見たことのない格好で屋根を乗り越えて侵入してくるのだから不審者そのもの。次は屋敷の女中と恵理がじゃれあうシーン。恵理はいつしか女中のファッションアドバイザーに。“未来”のファッションを取り入れた女中たちが面白いことになっています。思わずほっこりしてしまうシーンでした。』
※教え子は、親が医者しか認めない堅物で、本人は獣医学の道へ進みたいと
思っている。そんな生徒を見守る先生の立ち位置って・・・獣医学を法医学
に変えたら、「アンナチュラル」でロクロウを心配するミコトそのものじゃ
まいかぁっ!!
※ラストの、「教師の仕事は未来をつくることだから」というセリフも、
「教師」を「法医学」に差し替えれば、まさしく「アンナチュラル」と
同テーマ!なにげにリンクするところの多い脚本でありんしたヨーーゥ!
→ 『コミカルな勝だが、クライマックスでは大立ち回りに挑み、キリリとした表情を見せてくれる。「玉木さんの殺陣のシーンはすごかったですね」と石原も絶賛で、さらに「(李闘士男)監督が、『ワンシーンワンカットで撮りたい』と言っていて。他にも『今までにない手数がほしい』とか、いろいろとこだわっていましたよね。それだけに、映像で見てみたら、『うわ、すごいな!』と思いました」とその迫力にビックリ。玉木は石原の言葉に照れ笑いをのぞかせ、「京都での撮影でしたから、時代劇の経験豊富な役者さんも多くて。大立ち回りのシーンでは、斬られ役で有名な福本(清三)さんともご一緒できて、信頼感や安心の中で演じることができました」と、共演者陣に感謝しきりだ。
(終盤の大立ち回りに登場する福本先生!見事にのけぞってみせた!)
現代からタイムスリップする側の石原は、「私は、着物を着てはいますが、着崩してもいいという設定で。京都・太秦のセットをヒールで走り回るという経験もなかなかないので、すごく楽しかったですね!」と嬉しそうな笑顔。「居心地が良かった」というほど楽しい撮影現場となったようだが、玉木は「さとみちゃんは、すごく明るくて」と述懐。「生徒たちも含めて、さとみちゃん主導で会話が進むこともたくさんあって。その雰囲気が今回の撮影では特に大切だったと思うので、すごく助けられました」と、石原が一番のムードメーカーとなったそう。「さとみちゃんにはいつの間にか、なんでも話してしまっているような気がして(笑)。そんな不思議な力を感じましたね」と、すっかり意気投合した様子だ。
2人が「人間らしくて、共感できるはず」というように、主人公たちが仕事や自らの使命に、真剣に向き合うようになる成長・変化が印象的だ。最後に2人にとって、仕事に対する意識が変わった経験があるか聞いてみた。「役者を始めた頃は、有名になりたいとか、自分のことしか考えていなかった。人や作品との出会いを重ねていくことで、作品はひとりで作るものではないと感じて。みんなで作っているんだという意識を持ってからは、より役者という仕事が楽しくなりました」と玉木。/石原は「見栄を張ったり、10代ならではの背伸びをしたり、いろいろしてきたけれど、『どう見られたいかではなくて、どうありたいかが大事なんだ』という言葉を、自分にとってすごい良いタイミングでかけてくださった方がいて」と告白。「その時、ハッとしたんです。それからは、自分の好きなことをしたいとか、自分自身のあり方みたいなものを考えるようになって。人生がすごく楽なものになったような気がします」と大きな壁をひとつ乗り越えたよう。“今”を楽しむ2人からは、穏やかな笑顔が絶えなかった。【取材・文/成田おり枝】』
※この、凝ったカウントダウン・シーンは「24」あたりの模倣かなー?
『未熟な愛は言う、「あなたが必要。だからあなたを愛す」。 成熟した愛は言う、「あなたを愛している。だからあなたが必要」」』 |
出展:「自由からの逃走」(東京創元社) |
発言者:エーリヒ・フロム ドイツの心理学者。1900年3月23日~1980年3月18日 |
→ 『解説:「自由からの逃走」はフロイトをさらに発展させたフロムの代表作で、ファシズムやデモクラシーについて述べた、心理学の名著だ。さて、この禅問答のような言葉、恋と愛との違いとでも言えば解りやすいのか。愛に不安やためらいや、あるいは倦怠を感じた時、改めてこの言葉をかみしめて、心のうちに確認してみるのもいいことだ。』
→ 『■商品説明:「自由からの逃走」はドイツ生まれの社会心理学者エーリッヒ・フロムによって1941年に発表された。フロムはヒトラーの全体主義に世界が震撼するその最中に、この作品を世に送り出した。このことは本書が単なる研究者向けの論文ではなく、ナチに追われてアメリカに帰化した著者自身の「時代の狂気に対する叫び」でもあったことを物語っている。/本書はナチズムに傾いていくドイツ国民とそれを先導した独裁者の心理状態を詳細に説明し、人々に「なぜ」を明らかにしている点で非常に興味深い。あの狂気を生んだ悲劇の根源は、「自由」という人類に与えられた恩恵であった。その分析に触れるとき、読者は、本書が今もなお警鐘を鳴らし続けていることに気づくだろう。
自由であることの痛烈な孤独と責任の重さを受け止め、真に人間性の実現といえる自由を希求することなくしては、人類にとって望ましい社会は生まれない。フロムは問う。幸福を追求するために選んだ自由が果たして「本当の自由」といえるだろうか。「選ばされた自由」にごまかされてはいないか。気づかぬうちに他者に対する加害者となっている自分を許してはいないか。/フロムは、個人が生きるその社会の姿を理解することなしに、自由に生きることなどありえないと語る。本書は、国家のあり方という問題に対してだけではなく、現代に生きる個人がその人生を充足させるためにはどう生きるべきかという問題に対する重要なヒントとなっている。(齋藤佐奈美)/■登録情報:/単行本 337ページ /出版社 東京創元社; 新版 /言語 日本語 /ISBN-10: 4488006515 ISBN-13: 978-4488006518 /発売日 1952/1/1 /梱包サイズ 18.6 x 12.8 x 2.2 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.6 /■カスタマーレビュー:fk9704a 「名著と言われるだけの事はある」2018年3月14日・・・宗教革命や人権概念の発展に伴って出現した個人主義が、本当に人々を自由にしているのか説く本。個人という概念が存在せず、他人との関係や宗教の立ち位置が明確で、自我や他人との関係で悩むような事も無かった中世の社会と、個人の出現後の現代の状況を細かく比較研究している。また、そこからファシズムが生まれた背景など、名著と言われるだけの事はある内容。少々堅いが、面白い。』
☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
※そう言われてみると、何となく下積み時代の暗い過去を匂わせるような雰囲気
も醸し出してる女優さんッスなぁーーーー。
※♪~鳥よ鳥よ鳥たちよ~♪ の「鳥」は「借金取り」の「取り」
だったということでしょうかー?