『アウトレイジ 最終章』漣さんロスも最終章・・・

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eiga.com 作品情報 『アウトレイジ 最終章』

■解説:北野武監督・主演で裏社会に生きる男たちの抗争を壮絶に描いたバイオレンス映画「アウトレイジ」シリーズの最終作。関東最大の暴力団組織・山王会と関西の雄・花菱会との抗争後、韓国に渡った大友は日本と韓国を牛耳るフィクサー、張会長のもとにいた。花菱会幹部の花田は取引のためやって来た韓国でトラブルを起こして張会長の手下を殺してしまい、張グループと花菱は緊張状態へと突入する。激怒した大友は日本に戻り、過去を清算する好期をうかがっていた。その頃、花菱会ではトップの座をめぐる幹部たちの暴走がはじまっていた。ビートたけし西田敏行塩見三省、白竜ら前作からの続投組に加え、大森南朋ピエール瀧岸部一徳大杉漣原田泰造池内博之らが新たに参加。

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■スタッフ:/監督 北野武 /脚本 北野武 /プロデューサー 森昌行 吉田多喜男 /ラインプロデューサー 小宮慎二 /アソシエイトプロデューサー 川城和実 太田哲夫 高橋雅美 二宮清隆 /撮影 柳島克己 /照明 高屋齋 /美術 磯田典宏 /衣装 黒澤和子 /装飾 尾関龍生 /メイク 本田真理子 /録音 久連石由文 /編集 北野武 太田義則 /音楽 鈴木慶一 /音響効果 柴崎憲治 /キャスティング 吉川威史 /助監督 稲葉博文 /記録 吉田久美子 /製作担当 齋藤悠二

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■キャスト:ビートたけし(大友) 西田敏行(西野) 大森南朋(市川) ピエール瀧(花田) 松重豊(繁田) 大杉漣(野村) 塩見三省(中田) 白竜(李) 名高達男(白山) 光石研(五味) 原田泰造(丸山) 池内博之(吉岡) 津田寛治(崔) 金田時男(張) 中村育二(平山) 岸部一徳(森島)

■作品データ:/製作年 2017年 /製作国 日本 /配給 ワーナー・ブラザース映画、オフィス北野 /上映時間 104分 /映倫区分 R15+

オフィシャルサイト

※パート1、パート2、とシリーズが進むにつれて、緊迫感というか、

銃の恐怖、みたいなモノは薄れていったなぁ~~、と漠然と感ずる。

北野映画ではない、別の何かに進化していったような感触。。。


●『アウトレイジ 最終章』本予告【HD】


※いやまぁ、充分面白かったけどね。たけしの決着が見れただけでも♪


T-SITE 【スター・ウォーズ超え!】北野武監督『アウトレイジ 最終章』がTSUTAYA DVDレンタルランキングで見事1位!

北野武監督が初めて手掛けたシリーズプロジェクト「アウトレイジ」シリーズ。2010年の『アウトレイジ』と2012年の『アウトレイジ ビヨンド』まででシリーズ累計興収は22億円超を記録、そしてシリーズの最後を飾った『アウトレイジ 最終章』では動員数115万人、興収15億8,500万円でシリーズ最大ヒットを記録し、有終の美を飾った。

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その最終章がBlu-ray&DVDで4月24日にリリース、レンタルも同時スタートとなり、発売週となった4月23日(月)~4月29日(日)の、TSUTAYAレンタルDVDランキングでは堂々の第1位を獲得した。同週には、興行収入75億円超えの大ヒットを記録した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(※4月25日リリース。レンタルランキング2位)もあったが、それでも極悪人たち(アウトレイジ)の争いが、“宇宙戦争”をも制して見事TOPに立った。

2013年のTSUTAYA邦画レンタルランキングでは、前作『アウトレイジ ビヨンド』が年間ランキング1位になるなど、劇場だけでなくレンタルでも大ヒットを飛ばし続ける「アウトレイジ」シリーズは、『最終章』でも並み居る競合を抑えつけてのさらなる大暴走が期待される。』

※何に対抗してるんだか・・・。あ、そうか、人気俳優(スター)同士が

演技合戦する訳だから、ある意味『アウトレイジ』=『スター・ウォーズ』かw


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※定点観測は大杉漣さん。相変わらずのボス演技がサマになってた。


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※今回は証券マン上がりの、ヤクザとしては素人の会長役ということ

で、こういう私服でくつろぐシーンも多し。


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※「死んだらどうすんだ、こらぁーっ!!」このシーンは

不謹慎ながら、「おぉおー、臨場感!」と唸ってしまった。


eiga.com インタビュー 北野武監督、大森南朋&ピエール瀧と振り返る「アウトレイジ」シリーズの美学

『もとをただせば「アウトレイジ」は、2010年の第1作で終わるはずだった。しかし、興行的な成功もあって続編への機運が高まる。北野監督も承諾し、「アウトレイジ ビヨンド」の脚本執筆にかかるが、その過程で「最終章」のストーリーラインができ上がっていたというから驚きだ。

/「続編作ってくれませんかっていうから、それは簡単だよ、大友が復しゅう戦に入ればいい。腹を刺されたけれど、生きていることにすりゃあいいんだからって作ることになった。台本を作っているうちに、この流れは3になる、作れって言われそうだなあと思って。じゃあ3で終わらせる約束にして同時に書いちゃったんだよ」

/刑事の片岡(小日向文世)を撃ち殺した大友(ビートたけし)は、フィクサーの張会長(金田時男)の計らいによって韓国・済州島で裏の世界を牛耳りながらも静かな時を過ごしていた。だが、済州島に来ていた花菱会の幹部・花田(ピエール瀧)とのトラブルをきっかけに軋轢(あつれき)が生まれ、張会長の身にも危険が及んだことで日本へ帰国する。これまで義を重んじて生きてきた大友らしい決意だ。

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「大友は、親子の関係をつけたら絶対にやらなきゃいけないってタイプ。張会長の若い衆がやられたってなると、盃(さかずき)は交わしていないけれど親だから帰って打ち込みにいく。そういう古いタイプの男を描きたいというのはあった」/済州島で大友の子分・市川を演じたのが大森。北野作品は「Dolls(ドールズ)」、「アキレスと亀」に続く3作目だが、「世界のキタノ」が描くバイオレンスの世界は待ちわびたオファーだった。「あこがれていたシリーズですし、僕らの青春はそこだったので。1、2と拝見させていただいて加瀬亮さんしかり、2の桐谷健太さん、新井浩文さんしかり、田中哲司さんも出ていますし、しっとというかねたみというか、僕の出番はいつ来るんだろうと思っていましたから、非常に幸せな気持ちで参加させてもらいました」

出演者の常とう句である「コノヤロー」「バカヤロー」を発することはなかったが、常に大友に従い、心情を察して行動する。それだけに、俳優ビートたけしのすごみも肌で感じた。「もちろん監督でもありますし、テストは代役の方で進むんですけれど、本番に入ってくるだけで空気、世界が変わるので、その都度その都度恐ろしさを感じていました。緊張感は全然違いました」/一方、抗争の火種となる花田に抜てきされた瀧も、初の招集に「チラシやポスターの並びの中に交じっても大丈夫な顔に産んでくれた母親には感謝したい」と冗談めかしながらも、意気に感じたようだ。

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「皆さん、顔一発で認識できる人たちばかりですから、その中に入って抗争の発端になってしまう役柄ですが、生きがいいヤツなのかただの調子こきなのかというところで最初は苦労しました。自分の中でたくさんイメージを広げて、その中から現場でリアルタイムでチョイスするやり方なのでスリリングで楽しい現場でした」/大友に啖呵(たんか)を切ってしまったばかりに、その報いも壮絶。バリエーションに富んだ殺し方もシリーズのだいご味のひとつで、花田に関しては冒頭のシーンで見せたある性癖を巧みに利用しているのが心憎い。

「皆、花田は最後に死ぬだろうと思って見ているでしょうけれど、一番痛快じゃないといけないと思っていたので、監督がこうなるって決めてくださった時にはうれしかったですね。ちょっと変わった“花火”が上げられて良かったと思います」/これは花菱会の新たな会長に就任した野村役で、北野組には9年ぶりの参加となる大杉漣にも通じる部分がある。そんなアクの強い面々の暴走は歯止めがきかず、当初は裏で手綱を引いていた大友も抗争の矢面に立つことを余儀なくされる。だが、北野監督は「俺、とにかく出たくないんだよ」と自ちょう気味だ。

「役者さんは皆うまいからね。けっこうつらいよ。こっちは次のシーンのことばかり考えているし、セリフの稽古をしたこともない。ほかの役者さんの演技ばかり気になるから、自分は書き割りみたいになっちゃうんだよ」/そうはいっても、大友がいなければ始まらないし終えんも迎えない。望むと望まないとに関わらず巻き込まれていくのは大友の悲運であり生きざまだ。そのケジメのつけ方も潔く、そして切ない。構想は果てしなくある。市川を韓国に帰したことでスピンオフや外伝の期待も膨らむ。だが、北野監督はシリーズ完結と断言する。

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「やろうと思えば、今回が韓国だから今度は香港に行ってマフィアとシャブをめぐって撃ち合う。そうすると香港は以前は英国の統治下だから英国が出てきて、それをやったら目の前にニューヨークっていう世界制覇も考えた。そうしたらいつまでたっても深作(欣二)さんみたいに何とか抗争編になっちゃうから。役者を全部殺しちゃっているし、1回死んだ人は出られないことになっているんで締めておく」

大森が「それ、やりたいなあ」、瀧も「すごいなあ」と感嘆の表情を浮かべたが、北野監督にはさらなる大きなプランがあった。「違うパターンの映画を2、3本撮りたい。それでまだ寿命があって生きていたら、最後の大勝負で“大やくざ戦争”をやろうと思っている。オールスターキャストで全員に声をかけて。ギャラはとにかく出ないよって。日本の有名な男優、個性の強い男優を全部集めて、どっかん、どっかんやりたいなと思うね」/次作が注目されるのは北野監督の宿命だろう。「大やくざ戦争」を含め期待は先に取っておくとして、とりあえずはベネチア国際映画祭のクロージングも飾ったシリーズの集大成の余韻に浸りたい。』

※ヤクザ映画に飽きた人も、昔取った杵柄・東映が制作した最新の

ヤクザVS警察権力映画『孤狼の血』なら楽しめるんじゃまいかーー?


●映画『アウトレイジ 最終章』特別映像(怒号39連発)



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※こういう無名の逸材を発掘することがあるのも魅力の一つか・・・。


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塩見三省さんは病み上がりで、ちょっと痛々しかったが、味のある

組員を結果的に生み出していて感心した!おっと、岸部さんが・・・↓


スポニチアネックス 岸部一徳 体調不良でダウン、民放スペシャルドラマを降板 2018年5月17日

『俳優の岸部一徳(71)が体調不良でダウンし、出演を予定していた民放テレビ局のスペシャルドラマを降板したことが16日、分かった。/15日までは新作映画のロケに元気に参加しており、16日に体調が急変したとみられる。テレビ関係者は「詳しい病状は分かりませんが、降板の連絡が局側に入ったと聞いています」と明かした。』

※非常~~~に、心配です。


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※刑事さん役の松重豊さんは、定食屋に入るととたんに井之頭五郎と化すw

二人で食べてるから、「孤独じゃないグルメ」だ!!


公式HP 2018-04-23 やっぱりこの人も大暴走!!松村邦洋“ひとりアウトレイジ”特別CMアフレコ収録イベント レポート

『イベントがスタートし「北野武監督の登場です!」とMCに舞台上に呼び込まれた松村は、真っ黒なスーツに金髪と、まさに北野監督の姿に扮して登場。遂に完結した「アウトレイジ」シリーズについて、「政治、企業の問題、森友学園の問題とか、色々ひっくるめて『アウトレイジ』の世界だなあと。拳銃を持っているか持ってないかだけの違いじゃないかなあと思いますねえ」と語り、「今度は『アウトレイジ 最終章2』をやりたいね。最終的には『アウトレイジ 最終章48』までやろうかと思って」っと、監督になりきったままノリノリでコメントし、早速会場を爆笑に包む。

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また「『最終章』では原田泰造さんが若手の扱いで出てましたけど、だいぶ『アウトレイジ』は高齢化がすごいですよね(笑)。そのうち『アウトレイジ やすらぎの郷』なんてのをやって、みんなおじいちゃんみたいなのとか、もしくはみんな生き返って『アウトレイジ バースデー』なんて(笑)。あとは掛布(雅之)さんとか野村(克也)監督とか出てきて「野球版アウトレイジ」とか、安倍(晋三)首相や麻生(太郎)議員がでてきて政治家版とか、色んな人にやって欲しいですね(笑)」と、モノマネを披露しながら独自のアイディアを展開しシリーズの続編をのぞんだ

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今回アフレコイベントにのぞむ松村は「(本作を)16回劇場で観た」というほどの「アウトレイジ」ファン。「朝ラジオ体操をして、朝ごはんを食べてから映画館に行って、”朝レイジ”と呼んでいたんですけどね、それをずっとしてました」とその大ファンエピソードを披露すると、「『最終章』では、大友(ビートたけし)と市川(大森南朋)の釣りのシーンで、『市川なにイライラしてんだよ!もういい、帰ろう』って大友が言うんですけど、その『帰ろう』が良かったですねえ。(笑)前作の『ビヨンド』でも『木村(中野英雄)、もう帰ろう』って大友が言うんですけどね」と、大ファンの松村ならではの着眼点で魅力を熱弁。「『アウトレイジ』って、『バカヤロー』『コノヤロー』が注目されがちですけど、いかに『帰ろう』が多いか、僕は色々メモをとりながら観てますけどね、本当に何回見ても新しい発見があるので、ぜひDVDで確認いただければ(笑)」と、いよいよ24日(火)に発売を迎える『アウトレイジ 最終章』ブルーレイ&DVDのおすすめの楽しみ方を語る。(中略)「楽しいですし、嬉しいですよね。北野監督に感謝ですよね」とアフレコの感想を述べた松村は、「大友の生き様っぷりをみてほしいですよね。今回の『最終章』は特に全員悪人の中でのそれぞれのキャラクターの描き方がいいですよ」と熱いコメントを送り、終始大爆笑に包まれて大盛況でイベントを終えた。』


松村邦洋の、絶品モノマネCM動画w



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※西田局長は、泣きの演技だけちょっと白々しく見える。ふだん「ナイト

スクープ」で本物の涙を見ているせいだろな~~~。


●【宇多丸】『アウトレイジ 最終章』語る

北野武監督への30分インタビューは19分05秒あたりから



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☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日5月23日(水)の、「元気が出る言葉」は~?


『勇気を出して、他のことは考えないで、いま君のすべきことをするんだ。過去のことは、もう何としても動かすことはできない。それよりか、現在のことを考えるんだ。』
出展:「君たちはどう生きるか」(岩波書店
発言者:吉野源三郎 (児童文学者 編集者 1899年4月9日~1981年5月23日)

『解説:勇気を出して現在のことを考える。そして次の一歩を踏み出す時、過去の事実は変えられなくても過去の意味は変えられるだろう。吉野は岩波新書や雑誌「世界」を創刊した編集者であり戦前・戦後を通して多くの著者が愛読した「君たちはどう生きるか」の著者だ。この本は、軍国主義ただ中の、1937年に刊行された。その事実と時代背景を想像しながら、この言葉の重みを噛み締めてみよう。』


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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・


Amazon.co.jp 君たちはどう生きるか (ポプラポケット文庫 日本の名作) 吉野源三郎 (著)

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『■内容紹介:だれもかれもが力いっぱいにのびのびと生きてゆける世の中/だれもかれも「生まれて来てよかった」と思えるような世の中/じぶんを大切にすることが同時にひとを大切にすることになる世の中 /そういう世の中を来させる仕事がきみたちの行くてにまっている/大きな大きな仕事 /生きがいのある仕事 吉野源三郎(本文とびらより)・・・混迷の時代にこそ読んでいただきたい、「生き方の指南書」が初の児童文庫で登場!カバー絵・さし絵 堀川理万子 /■登録情報:/単行本 312ページ /出版社 ポプラ社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4591125408 ISBN-13: 978-4591125403 /発売日 2011/8/6 /梱包サイズ 18 x 11.4 x 3.6 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.5 /■カスタマーレビュー:ゆい 5つ星のうち5.0 「とても懐かしかったです。」2017年12月10日・・・この君たちはどう生きるかは、おそらく中学一年の担任の先生が朗読して管さリとても印象的だったので覚えております。覚えていると言ってももう何十年も昔の事鮮明には覚えておりませんが、とても切ない想いだけが残ったのを覚えており、購入し、どの部分を読んでくださったかわかりました。少し、ジェネレーションギャップがあるとは、思いますが、人としての基本中の基本である、人を思いやる気持ちなどもこの本で学べるかと思います。』



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※たしかに漫画版は読みやすそうだぁなあ~~~。


朝日新聞digital 宮崎駿監督、新作タイトルは「君たちはどう生きるか」

『アニメーション監督の宮崎駿さん(76)は28日、制作中の新作の題名が「君たちはどう生きるか」になると明かした。1937年に吉野源三郎が発表した名著から取った。「その本が主人公にとって大きな意味を持つという話です」と内容にも触れた。「完成には3年か4年かかる」と言う。

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宮崎監督は2013年に長編制作から引退を表明したが、今年に入り撤回。新作に取りかかっていた。28日に東京都新宿区の早稲田大学で開催された新宿区立漱石山房記念館開館記念イベント「漱石と日本、そして子どもたちへ」(新宿区主催、朝日新聞社など共催)に登壇。作家・半藤一利さんとの対談で、約1千人の参加者を前に新作について語った。/夏目漱石の「草枕」を「何度読んだか分からないくらい好き」と言う宮崎監督に、半藤さんが「5分間でいいので好きな場面をアニメにしてほしい。記念館で流せば、たくさんの人が来てくれる」。突然の提案に宮崎監督は苦笑しつつ「大変難しそうですけど、宿題として持って帰ります」と答えた。イベントでは俳優・竹下景子さんによる「草枕」「夢十夜」などの朗読もあった。(小原篤)』


☆本日の、『日めくり漱石』は・・・

サライ 「夏目漱石」の記事一覧


“豚と同化する位の決心がなければ世の中は渡って行かれやしない(『書簡』明治36年7月2日より)”


【日めくり漱石/5月23日】教え子の描いた似顔絵に喜色満面となる


明治38年(1905)5月23日、すなわち今から111年前の今日、東京帝国大学講師としての38歳の漱石は、学生たちの卒業論文に目を通していた。当時の帝大は9月始まりで、卒業式は7月に行なわれていた。漱石が卒論を読みはじめたのは5月の初旬。時として、門弟からの観劇の誘いなども断って、学校の講義や所用の合間を縫って読み進めてきた。/読みはじめると、元来が生真面目な性格だから、いい加減にすることができず、またなかなか中身が濃く分量の多いものもあって、右から左へは片づいていかない。採点結果を事務課に提出する期限(5月25日)も目の前に迫り、漱石はとうとう、昨日と今日は授業を休講にしてもらって学生たちの論文と格闘しているのだった。


この頃の漱石は、小説家としても大いに名前が上がっていた。この年1月に雑誌『ホトトギス』に発表した『吾輩は猫である』が世間の評判を集め、続編が書き継がれていた。並行して、『倫敦塔』『カーライル博物館』『幻影の盾』なども発表されていた。雑誌や新聞にも、さまざまな形で、漱石とその作品が話題として取り上げられた。/石川県の加賀小松小学校に勤務している教え子の若月保治も、そんな記事のひとつを目にして連絡をくれた。記事中には漱石を模した人物の絵が描かれていた。漱石は、卒論読みの休憩をかねて、短い返書を書いた。《あの新聞の絵は僕に似ていますか。僕もなかなか好男子だと思う。絵ばかり似ないで実際の侯爵になって、あんな美人の手を握って見たい。その時は第一に大学を辞職して千駄木で豚狩をして遊びます》


手紙の文面から察するに、どうやら、挿絵の漱石は、美人を横に侍らせた侯爵の姿にでもなっていたらしい。手紙文中の「豚狩」とは、なんのたとえだろう。西洋の貴族の狩猟趣味や戦国・江戸時代の武将の鷹狩りを頭の隅に置きながら、漱石自身がする狩りなら、相手は豚くらいものと卑下したのか。あるいは、自分を含めた愚かだが愛すべき人間どもを、「豚」にたとえて嗤(わら)っているようにも見える。そしてさらに、そうした人間たちを原稿用紙という森の中に遊ばせて追いかけていくという見方に至れば、「豚狩」とは創作そのものともとらえられる。/ちょっとおどけた返信をしたためながらも、教職を辞し創作に専心したい希望を募らせている漱石先生なのである。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「似顔絵」「嬉しい」で動画検索してみました!!)


●moment camが思いの外秀逸な件【イラスト似顔絵アプリ】



羽生結弦 しょこたんの似顔絵



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※ゲロウマっ!!


ジョニーAのつぶやき:「豚」が何を暗示しているのか・・・。皆目見当もつかぬ。