『女は二度決断する』ダイアン・クルーガーに感情移入しちゃうと最後がキツいな!!

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eiga.com 作品情報 『女は二度決断する』

■解説:「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」「ソウル・キッチン」でカンヌ、ベネチア、ベルリンの世界3大映画祭それぞれで受賞歴を誇るドイツの名匠ファティ・アキン監督が、ダイアン・クルーガーを主演に迎え、突然の悲劇で家族を奪われた主人公の女性が絶望の中で下す決断を描いたドラマ。ハリウッドはもちろん、フランスなどヨーロッパ映画でも活躍し、英語、フランス語、ドイツ語を操るクルーガーが、ドイツ語を使った演技に初挑戦し、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した。ドイツ、ハンブルグ。トルコ移民のヌーリと結婚したカティヤは幸せな家庭を築いていたが、ある日、白昼に起こった爆発事件に巻き込まれ、ヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまう。警察は当初、トルコ人同士の抗争を疑っていたが、やがて人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明。愛する家族を奪われたカティヤは、憎しみと絶望を抱えてさまようが……。

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■スタッフ:/監督 ファティ・アキン /製作 ヌアハン・シェケルチ=ポルスト ファティ・アキン ヘルマン・バイゲル /脚本 ファティ・アキン ハーク・ボーム /撮影 ライナー・クラウスマン /美術 タモ・クンツ /衣装 カトリーン・アッシェンドルフ /編集 アンドリュー・バード 音楽 ジョシュア・ホーミ

■キャスト:ダイアン・クルーガー(カティヤ・シェケルジ) デニス・モシット(ダニーロ) ヨハネス・クリシュ(ハーバーベック) サミア・シャンクラン(ビルギット) ヌーマン・アチャル(ヌーリ・シェケルジ) ヘニング・ペカー(レーツ警部) ウルリッヒ・トゥクール(ユルゲン・メラー) ラファエル・サンタナロッコシェケルジ) ハンナ・ヒルスドルフ(エダ・メラー) ウルリッヒ・ブラントホフ(アンドレ・メラー) ハルトムート・ロート(裁判官グラボウ) ヤニス・エコノミデス(ニコラオス・マクリス) カリン・ノイハウザー(アンネマリー) ウーベ・ローデ(ミヒ) アシム・デミレル(アリ) アイセル・イシジャン(ヒュリア)

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■作品データ

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原題 Aus dem Nichts

製作年 2017年

製作国 ドイツ

配給 ビターズ・エンド

上映時間 106分

映倫区分 PG12

オフィシャルサイト

■受賞歴

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

第70回 カンヌ国際映画祭(2017年)


●予告編


※単なる復讐譚ではない。終盤の身の凍るような展開は強烈すぎ!

 韓国映画親切なクムジャさん』を思い出させるものがあったかなカナー


公式HP ディレクターズ・インタビュー

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『―『女は二度決断する』はどのように生まれたのでしょうか。/監督:NSU(National Socialist Underground/独名 National-sozialistischer Untergrund 国家社会主義地下組織)による連続テロ殺人事件に触発されました。このネオナチグループは2000~07年の間に、ドイツ全土で人種差別から外国人を排斥する目的で連続殺人事件を起こし、11年にようやく逮捕されました。トルコに出自を持つ私はこの事件にとても衝撃を受けました。ハンブルクで犠牲になった人の中には私の兄の知り合いもいました。ドラッグやギャンブル絡みの内部抗争を疑い、警察が被害者周辺ばかりに捜査を集中させ、後にそれが大きなスキャンダルとなりました。マスコミもそのコミュニティの人々でさえも、内部抗争が原因であると信じてしまっていたのです。―主人公のカティヤを突き動かした原動力はなんでしょうか。/監督:私は“復讐”について深く考えました。“復讐心”とは存在するのか? 報復を求めるのはどういう人か? 自分ならば復讐するか? カティヤは私たちの内側で本来ならば眠ったままであるべき“何か”を体現しています。加害者の視点は必要ありませんでした。どこに感情移入するのか、どこを集中して見せるのか、とてもクリアだったのです。私にとって、『女は二度決断する』は非常に私的な映画です。主人公は金髪で青い目をしたドイツ人女性ですが、カティヤは私の分身なのです。この映画は、普遍的な悲しみの感情についての映画であり、かつ非常に多層的でもあります。―共同脚本のハーク・ボームはどのように『女は二度決断する』に影響を与えましたか。/監督:早い段階からハーク・ボームは本作に参加しました。実は彼は弁護士でもあるのです。裁判や法律に関するものがこの映画の多くを占めているため、彼にはかなり助けられました。私たちはNSU事件について調べ、13年の裁判も追いました。ハークと意見を交わしながら脚本を書きあげ、彼は裁判シーンの監修をしてくれました。

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ダイアン・クルーガーをキャスティングした経緯をお聞かせください。/監督:2012年のカンヌでダイアン・クルーガーに会いました。カンヌ国際映画祭で『トラブゾン狂騒曲~小さな村の大きなゴミ騒動~』が上映され、小さなビーチパーティーを開いていたときに、ダイアンがドイツ語で私に話しかけてきたんです。彼女は私に、機会があれば私の映画に出演したいと言ってくれました。私は喜んで約束し、4年後にその時が来たのです。『女は二度決断する』の主演女優を探しているときに、ダイアンを思い浮かべ、彼女に脚本を送りました。そして、まったく見事に彼女は演じ切ってくれました。勇敢で好奇心が旺盛なところが、ダイアンが偉大な女優である所以です。彼女は何にでも挑戦します。また、彼女の集中力は素晴らしい。どんな辛いシーンであっても、彼女は演技を楽しんでいると私は確信しました。また、ダイアンがこんなにも並外れたパフォーマンスを発揮できたのは、ハノーバーで育ち自身をドイツ人だと認識している彼女が、国際的なスターとして活躍しながらも、ドイツ語を話す役を何年も待っていたからだとも私は思っています。ダイアンは母国語での演技を本当に楽しんでいました。いつもの英語やフランス語を話す役柄に比べて、彼女は自分が育った言語で、より自由に自身を表現する機会を得たのです。撮影中、何かが違う時、彼女はそれにすぐに気づく正確な直感とセンスがありました。そのため、私はいつもそういった時には彼女の意見をしっかり聞くようにしていましたね。

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クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジQOTSA)のジョシュ・オムとのコラボレーションについて教えてください。/監督:脚本を書くときに、QOTSAをよく聴いていました。彼らの曲には運命を決定づけるような曲がいくつかあります。そこで、カティヤのキャラクター用に、QOTSAのプレイリストを作り、それらの曲の権利をクリアにしてほしいと音楽スーパーバイザーに頼んだところ、彼女は私が直接依頼してはどうかと提案してきました。そこで、私は、リードヴォーカルのジョシュ・オムと話す機会を得て、映画のラフカットを観てもらったところ、非常に気に入ってくれたのです! おそらく、彼の曲と通じるものがあったのでしょう。彼はQOTSAのニューアルバムの仕上げで忙しい時期でしたが、素晴らしい音楽を作ってくれました。とてもユニークで悲しくて、そして美しい曲でした。私は常にサスペンス的な要素がある映画をやりたいと思っていました。彼の音楽と融合することで、そういった質感を映画に与えてくれたと思います。』


アメブロ有名人による映画レビュー(ネタバレ部分はカットして引用します!)


◎古代マヤ暦占術研究家さん

弓玉オフィシャルブログ 天の心 地の心

『観る前にイメージしていた作品像と実際に鑑賞したあとでは、私の中ではまったく違うものとなりました。いろんな方が映画評されていますが「テロ事件の恐ろしさ」や「夫と子どもを失った母親の苦悩」裁判における「正義」「法の裁き」の疑問、移民や人種差別的な問題も含めたテーマはもちろん重要なものですが、私にとってはそれほど重要なモチーフでなく、その周辺にフォーカスした印象の映画にみえませんでした。逆に「神話」としてのモチーフが際立ってみえました。女、母と子、赤子、血、罪と救い、生と死、結合ーー、象徴的な神話素がそれぞれクリーンに際立っていたように感じます。

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もう1つ、監督はもしかして「サイキック・ギーク」かも!と。映画のタイトルですが、英語では「In the Fade」です。Fade in やFade outはよく耳にしますね。Fade in だんだん明るくなる、はっきりしてくる。Fade out 次第に暗くなる、次第に消えていく。「Fade」自体、消える、なくなる、衰えるような意味ですが、Slang 辞書で「Fade」の定義は「to defeat a person in a fight」戦いで人を倒す、という意味もあるようです。/英語のタイトルから想像すると「消えてゆく世界へ向かって戦いに挑む」とか「テロのなかに溶け込んで無くなってしまう世界」ともいえるかもしれません。なぜ日本語のタイトルが「女は二度決断する」になったのかそこの経緯が知りたい気もしますが。。』

※「ギーク」は軽症のヲタク(一般人とも結婚などが可能なタイプ)と

いう認識でよいのだろうかーーー?ちょっちいい加減。。。


飛石連休 藤井ペイジ 映画とカレーと藤井 映画 女は二度決断する

『復讐!監督は「50年後のボクたちは」などのファティ・アキン。なんとまあ凄絶な女の生き様。ラストシーンなどは、全身に電流が走ったような衝撃がありました。「復讐物」と一言でくくっちゃうと、まあよくあるわけなんですけど。これはもう、裁判が進めば進むほどズタボロにされていくカティアの心情が、見ていられないほどで。平和だった毎日、幸せだった家族との生活。それが理不尽なテロで、一瞬にして奪われてしまうなんて。

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相手を同じ目に合わせてやりたいと思いつつも、人としての理性が許さず。行動に移してしまえば、自分も鬼畜なテロリストたちと同じになってしまう。それを分かっていても、絶対に許すことはできない。そんなカティヤの心の揺らぎを演じるダイアン・クルーガー。見事でしたね。それにしても、こういう風に不当な裁判がきっかけで物語が転がる映画を、ちょいちょい見かけるわけですけど。と言うことは、全世界的に裁判がおかしくなってるんですかね?加害者を罰するだけではなく、被害者を救うための裁判でもあるはずなのに、その裁判によって、被害者が傷付けられることが増えているような。

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相手側の弁護士がキーマンの一人でしたがいや~もう、めちゃくちゃムカつきましたよ。依頼人のためには、事実を歪めて伝えても良いのか?正義って何なんだい。もし舞台挨拶があって登壇してきたら、殴りかかってしまうとこでしたよ。(嘘)/こういう理不尽な裁判が映画の中にあると作品の出来どうこうよりも、ムカつきが勝ってしまうことがあるんですよね。僕は。まあ、それだけリアルな仕上がりだということなんですけど。カティヤの凄まじい怒りと底知れぬ絶望に観ていてどえらい体力を削がれる映画でした。☆個人的見どころ・カティヤを演じるダイアン・クルーガー・クソ弁護士・凄絶なラスト』



◎声優さんです。

神田朱未 オフィシャルブログ 2018年4月26日のこと。

『今日は映画を一本観てきました。「女は二度決断する」/雑誌で主演のダイアン・クルーガーさんのインタビューを読んで、絶対観たいと思っていたもの。たぶん、実際に同じ状況になったら、やるやらない、できるできないに関わらず、私もこの決断が頭をよぎると思う。ダイアン・クルーガー最高。あぁぁぁ、良い映画だけど、胸が苦しくなるー。』

※良くも悪くも、ラストシーンの是非について、議論したくなる映画でしょうねーーー。


こねたみっくす 『女は二度決断する』

『この決断、当事者にしか出来ぬ。トルコ系ドイツ人ファティ・アキン監督が描く、ひとりの女の復讐劇。それは移民の受入か排斥かで揺れる現代ヨーロッパにおいて、今もどこかで繰り返される絶望と不条理が生み出す悲劇。観客である我々はあのラストの決断をどう評価するか。綺麗事だけでは何も解決しない、当事者としての決断を。(本編内容中略)

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この決断は当事者にしか出来ないものであると同時に、当事者でない以上は誰も批判することは出来ないものだ。けれど、見る人の価値観によってその評価は大きく分かれることだろう。ただそれを受け入れることを現代ヨーロッパは望んでいるはずだ。深夜らじお@の映画館は極右的思想が好きではありません。』

※カティヤの横腹には、「サムライ」のタトゥーが彫られている。

これはラストシーンの暗示になっていると言えるのかもしれないー。

観終わってから、ふと、そんなことを考えたーーー。


ネタバレあり映画批評 (未見の方はスルー推奨)

●【宮台真司】映画『女は二度決断する』の本当の意味《デイキャッチ》


※監督がそうではない、と言ってもなお、持論を曲げないというのは興味深い・・・





☆「プロレス今日は何の日」と「漱石と明治人のことば」をお届け~♪

(詳細は、1月1日の日記を参照のこと!)


☆さ~~て、本日2月12日(火)の、「プロレス記念日」は~?


年度・団体【2012年・新日本・大阪府立体育会館
カテゴリー【快挙】
見出し:『レインメーカーショック』

『解説:12年1・4東京ドームの凱旋マッチではさしたるインパクトを残せなかったオカダカズチカが、現在のようにビッグになるとは、ほとんどの者が予想できなかっただろう。/この日の棚橋弘至との試合も、支持率には明確な差があった。開始のゴングから23分22秒後、あらゆる概念や価値観、序列さえも覆される一夜が訪れる。11度の防衛を重ねてきた棚橋をオリジナルの必殺技・レインメーカーで王座から引きずりおろしたオカダは、24歳3か月で最高峰のベルトを腰に巻きながらクールな表情のまま。/勝利者インタビューでも「勝つのは当たり前。こんなんで喜べるようなレベルじゃないんで」と言い放ち、新日本に金の雨を降らせると宣言。バックステージでの質疑応答で「どんなチャンピオンを目指すか」と振られた際に言った「特にありません」のセリフが、その後のイメージを定着させた。/新日本の長い歴史の中でも特筆すべき“飛び級”の出来事。それをやってのけたオカダは、確かにレベルが違った。』


◎関連書籍、ニュース記事、試合動画、など。


●棚橋vsオカダ IWGP戦 2012 2.12大阪大会煽りV



●オカダカズチカ 棚橋弘至名言



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※両者とも千両役者ですぁーねぇ~~~!


新日本 OFFICIAL DVD WEBSITE オカダ・カズチカ RAIN MAKER SHOCK

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『プロレス界の常識を壊し続ける“レインメーカーオカダ・カズチカの軌跡!IWGPヘビー級王座奪取、G1 CLIMAX制覇、NEW JAPAN CUP制覇、新日本プロレスにカネの雨が降る!!オカダ・カズチカ初のDVD!/価格 ¥4,800(+税) /発売日 2013年5月29日発売 /■収録内容:2012年1月4日 東京ドーム オカダ・カズチカYOSHI-HASHI 凱旋帰国試合 オカダ・カズチカvsYOSHI-HASHI /2012年2月12日 大阪府立体育会館 IWGPヘビー級選手権 棚橋弘至vsオカダ・カズチカ 【ノーカット収録】など/■特典映像・「試合中セコンド外道選手だけを撮ってみた」・プロレス3D舞台挨拶(オカダ・カズチカ&外道)』


☆本日の、『漱石と明治人のことば』は・・・

漱石と明治人のことば目次


【今日のことば】「もう一つ御注意までに申し上げておきたいのは、国家的道徳というものは個人的道徳に比べると、ずっと段の低いもののように見えることです」――夏目漱石


【解説】

夏目漱石の講演録『私の個人主義』より。漱石は、このあとさらに、こんなふうに語っている。「元来国と国とは辞令はいくらやかましくっても、徳義心はそんなにありゃしません。詐欺をやる、誤魔化しをやる、ペテンに掛ける、目茶苦茶なものであります」


「だから国家を標準とする以上、国家を一団と見る以上、よほど低級な道徳に甘んじて平気でいなければならないのに、個人主義の基礎から考えると、それが大変高くなってくるのですから考えなければなりません。だから国家の平穏な時には、徳義心の高い個人主義にやはり重きを置く方が、私にはどうしても当然のように思われます」


世界を巻き込んだ20世紀の大きな戦争を経て、21世紀は、詐欺や誤魔化し、ペテンというようなことまではなくなってきているのではと思いつつ、現実の昨今の国家間の外交問題に目を向けると、そうも安心できない。自国の利益追求やワガママを通すために、ともすると相手をふみにじっても暴走するケースは今も見られる。


政治家たちが、自国の国民のことがまず優先、国益をそこなうわけにはいかない、というのもわからないではないが、それがために周囲にどんな混乱が起きようとお構いなしというのは、やはりいただけない。


細かすぎて伝わらない関連動画など

(「国益」「道徳」で動画検索してみました!!)


さだまさしさん「償い」を道徳の授業で



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※この曲、映画化するなら、ゆうちゃん役には草磲剛なんてどうだろぅ?


ノーベル平和賞のムラドさん「国益の前に人道主義」会見で一度も笑顔なく



National Geographic ノーベル平和賞ムラド氏「体験語ることが使命」

→『2018年ノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラド氏は、戦争のなかで行われる性暴力の撲滅を目指して、世界的に活動している。年若く、華奢な体で物腰の柔らかな女性だが、国連や世界中の政府に対して、力強く変化を訴える。

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  2017年9月に国際討論会「グローバル・ポジティブ・フォーラム」の一環で、ナショナル ジオグラフィック英語版編集長のスーザン・ゴールドバーグとのインタビューに応じたムラド氏は、過激派組織IS(イスラム国)に拘束されていたころの様子、脱出、その後の生活について語った。現在は国連親善大使として活動するが、いつの日かイラクに戻りたいと願う。将来の夢は、メークアップアーティストになることだという。(参考記事:「イラク ISの爪痕と生きる(2017年4月号特集)」)』


ジョニーAのつぶやき:重いテーマの映画を見た後は、馬鹿馬鹿しいコメディなどを観るに限るな。バランス、大事!