【有頂天ホテル!】三谷シェフのジンギスカン映画

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シネモザイクへ観に行く。H嬢にいい席をとってもらった。深謝♪ T嬢にも初めてお会いする。しょこたんの雑誌を頂く。ギザウレシス♪やっぱりコメディは何人かの知り合いと観るに限るヌァ~♪


シネこみの作品解説を引用↓
『「みんなのいえ」から4年。三谷幸喜が満を持して取り組む監督第3作が、この『THE 有頂天ホテル』。本作は、すべての人にとって特別な日である大晦日に、迷路のようなホテルの中で繰り広げられる物語。その大きなホテルの中で働くホテルマンと、訳ありの宿泊客たちが織り成す最高の奇跡を描く。たくさんのエピソードが絡み合い、ホテルの威信がかかった年越しカウントダウンパーティーへ向かう怒涛のごとき展開、エンターテインメント性は、さすが三谷幸喜の手腕によるもの。訳ありの宿泊客たちも、人生崖っぷちの汚職国会議員(佐藤浩市)や、事故に遭った大富豪(津川雅彦)、死にたがる演歌歌手(西田敏行)など…キャラクターが豊かに描かれているので注目したいところ。 』
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それでは感想をば・・・【途中からネタバレ】
美味い食材を使った極上の料理を十二分に味わうように、上手い役者の極上の演技をこれでもかとばかり
に堪能させてくれる映画、そう、ちょうど、観る前に食べた昼食が中華料理のバイキングだったわけだけ
れど、まさに 三谷シェフが調理した高級バイキング料理! の喩えが相応しい、贅沢な娯楽映画だった♪
2時間ちょいの長丁場を全くだれさせず、猛スピードで駆け抜けるその勢いにはただただ圧倒されるばか
りだ。映画の魅力を一言で表すならば「面白かった!」というよりは「感心した!」のほうがよりふさわし
かろう。個人的ベスト1の『ラヂオの時間』は、ラジオドラマを書いた主婦役の、鈴木京香に感情移入し
まくれ、しかもラジオドラマの作り手の悲哀、みたいなところにも十分共感し、感動も伴うくらい気に入
ったのである。それと比べると本作は、感情移入の点では弱い。その分、テクニックの凄さでは上回って
いるように感じる。ストーリーは過去の三谷喜幸作品のエッセンスを余すところなく取り入れようとして
いるのがよく伝わってきた。がゆえに、はっきり言って、キャラクターの一貫性というものには若干
「?」マークのつく箇所も出てきたのだが、お得意のレトリックで見事に解消しちゃっているのだ!)
これには「上手い!」と呟かざるを得まい!!個人的に、こういった集団劇(グランドホテル形式)やら、登
場人物がある事件を境にして成長していく~的な物語が大好きな僕としては、もう堪らん大好物の映画
だったわけだ。イメージとしては、タランティーノの「フォールームス」をバージョンアップさせて、
しかも4つのストーリーの絡みもさらに重厚にして、ホテルマンのティム・ロス(有頂天~で言うと役所
広司サンだね♪)がもっともっと追い詰められる展開w?にしたら、本作に近くなるかな。断然、コッチの
方が解り易いけど♪そう、解り易さは大事だ。この複雑なストーリー展開を、オバチャンにだって簡単に
理解させ、大笑いさせるだけの工夫がなされているからこそ!!8日間で100万人突破!の快挙も成し得たの
だろう。今後の更なる動員数アップに期待したい。では、細かいネタバレ話。
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【ここからネタバレ】
キャラクター的にやや難があったのは、麻生久美子役所広司。麻生は、香取クンを励ます陽のキャラ
と、部屋がだらしなかったり、津川雅彦の愛人だったりする陰のキャラが一致しておらず解り辛い。麻
生の顔をよく知らず、その2つのキャラの一致に気付かぬまま劇場を後にする観客も多く出ているよう
だ。役所は例の、元妻に見栄を張ってマンオブザイヤーのふりをするエピに説得力がない。まぁ、あの
ネタやりたかったんだろうけど、アレはやはりもっと下っ端の人物がやらなきゃダメなんじゃないかな
ぁ?(むしろ香取くんとか)さらにラスト間際、元愛人の松が汚職議員の佐藤に説教する台詞も、普通に考
えたら「え?」という内容なんだけど、そこは当の佐藤に「普通逆だろ!」と言わせてしまう。そのあたり
がウマイなあw たった一言の有無で印象はずいぶん変わってしまう端的な例だと思う。

欲を言えば、自分的に一番盛り上がった、香取クンのウワァアァアァア~~ッ!!!のシーン(ギター、バン
ダナ、人形、全てカムバックのとこ)をクライマックスの佐藤脱出のシーンと絡めて欲しかった・・。
ちょっと相手より先に絶頂に達してしまって、申し訳ないで候(ソウロウ)、、、みたいな気持ちかな。
戸田恵子インタビュー
監督・美術インタビュー
佐藤・篠原インタビュー

それではあとは瑣末な感想の羅列・・・。/新選組!の出演者のからみがなかなか面白かった。芹沢鴨
近藤局長の抱擁とか、鴨と新見の再会(?)とか・・・w聞くところによると、他にも尾関や尾形、広沢さ
ま、音五郎さん、野試合の時の赤組大将のジイサンまでも、登場していたんだとか♪ウオゥ!もっかい確
認しに行きたくなったじゃまいか!!/篠原涼子とYOUの絡みは、「ごっつええ感じ」を連想させてグッド
♪だった。/冒頭のシーンで灰皿で食事してた夫婦って、前作「みんなのいえ」のココリコ田中と八木
亜希子夫婦だったんだねえ~。あとで聞かされて感動!どうやら次の家を建てる相談をしていたらしいw
西田敏行演じる演歌の徳川を除けば、みなちゃ~~んと成長しているのが嬉しい♪筆耕係のオダギリ
ジョーも地味に最後、チョコッとだけ成長してるし・・・。
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オダジョーのキャラクターは、マジ最高♪だった。ホテル専属の筆の達人て・・・w 倉庫みたいなとこに篭ってずっと字ィ書いてる役って・・・w アンタ、その髪型は反則やで!ブハハハハハ・・・その瞬間、劇場の満席の観客たちの心が、笑いで一つになるのが解った。コメディは偉大だ・・・オダジョーも偉大だ・・・。鹿を被った斉藤一、バンザーーイ♪

/サントラよかったッスね~~。これは買いかも!
サントラ
近いうち買いに行こうかなっと。ただ、一番気に入ってる、香取クンの「♪~ドンキホーテ、サンチョ
パンサ、ローシナンテ、アンド俺~♪」はサントラに収録されてないと知り愕然・・・ジャニーさ~ん、
権利関係が大事なのもわかるッスけど~、、、この作品の音楽はコレが肝なんスよぉ~~!何とか頼ん
ますよぉ~~ぅ!! て、今さら頼んだって無駄か。ハハ。