【かもめ食堂】の~んびり(゚∇゚*)~゜ほっこり

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上映館数が少ないせいもあるのだろうか、東京でも大阪でも大盛況で、あちこちの劇場動員数の記録を更新中、というホッコリ系映画『かもめ食堂』を観てきた。人生こんなゆったり生きて行く事だって出来るんだなぁ~~、としばし至福の時を味わえた。普段忙しく働いているようなお方には、GWのお休みにでも、足を運んでみられるとよいのではないだろうか。。。大勢の日本人に見て貰いたいと思える作品ダ。


ひょんな事からヘルシンキの、とある食堂で一緒に働くことになる三人の女性。役者が巧いせいもあるが、やっぱり原作と脚本の“妙”というのだろうか、リアルな人間関係(ひっつき過ぎず、離れ過ぎず、ていう微妙な心地よい距離感ネ♪)に惹きつけられる。細かいストーリーについては、この下の写真から後で書くが、まだ観ておられない方には、読まないでおいてもらいたい。ストーリーの本筋とはまるで関係ないヨタ話がほとんどなので(いつもそうだがw)、絶対、イメージがこの映画の良さをブチ壊してしまうから。。。既に観た人はぜひ、共感できるところ、反論したくなるところ、などどんどんコメント戴きたい。そのさらに下の写真までで内容に絡めた話はおしまい。未見の方はそこまで読み飛ばしておくれ。
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ヤフー!ムービー 解説
《引用》
【解説】群ようこが本作のために書き下ろした小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化した人間讃歌。凛としたたたずまいの中に優しさをのぞかせる食堂の店主役には、テレビドラマ「やっぱり猫が好き!」などで活躍する小林聡美。共演は『過去のない男』のマルック・ペルトラや片桐はいり、『ALWAYS三丁目の奇跡』のもたいまさこ。この個性的な面々がフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていく様子を見るだけで幸せな気分になれる。

製作年度 2005年  上映時間 102分  監督 荻上直子
出演 小林聡美片桐はいりもたいまさこ 、ヤルッコ・ニエミ 、タリア・マルクス

何といっても、小林聡美さん演じるサチエさんの魅力が満載だ。冒頭、聡美さんのモノローグから入るのだが、「太った猫を飼っていた。それ以来、美味しそうに食べる太った生き物に弱いのだ」の台詞にいきなりニンマリ。旦那の三谷幸喜サンを想像したから。ミタニンが美味しそうに食べる姿が好きになったのかなぁ~、などと妄想を働かせてしまった。。サチエさんはある意味、つかみ所のない人。なぜ客が一人も来ないのにそんなに悠長にしていられるのか、など。ただ、これには原作でしか触れられてない事実がある。サチエさん宝くじに当たって、お金イパーイ持ってらっさるという設定なのだそうな。余裕ブッこいて道楽で始めたお店だったわけだ。それ知ってチョット納得。疑問氷解。でもそれを映画の中では言わなくて、それも正解だったと思う。言わないからこその不思議さ、奇妙さ、ワケわかんないけど、前向きなサチエさんに感情移入♪が、し易かったと思うな。イメージ的には、高野文子さんの漫画「るきさん」に出てくる主人公みたいな感じ♪元気が貰える。女性にはもっと切実に感じられることだろう。


片桐はいりと、日本ヲタクのフィンランドの青年・トンミくんとの交流もオモシロス。最初の切っ掛けはガッチャマンだが、その後もいろいろとスクリーンの片隅で文化交流を育んでいる様子にほのぼのした。日本じゃあ、ブスのカテゴリーに入れられがちなはいりさんだが、きっと北欧の男の子からしたら、「オリエンタ~ル!」で「エキゾチ~ック!」に見えるんじゃないかな?そう思わせる説得力が、二人のやりとりから十分感じ取れたよ。はいりさん演じるミドリがフィンランドへ来た理由も、はっきりと台詞では説明されないのだが、多分失恋か何かで自暴自棄になって海外脱出した、てな類の理由じゃないかと推測される。さすれば、そのストーリーの気持ちいい続き方は、フィンランドの青年との恋愛(ヲタクだけど)に尽きるだろう。トンミくんの目には、ミドリは白鳥のジュンに見えているはずなのだ!!w

そして最後に控けえしは、存在感バリバリ女優・もたいまさこ! もう、立ってるだけで笑えるし泣けるし感動も与えてくれる、、って、何なのだ、この人は!人間じゃないかもネ。現地のオバサンと、強いお酒(コスケンコルヴァ)の飲み合いをして心通わせるシーンが好きだなぁ~。あ、あのお酒の説明メッケ↓
フィンランド・ディスウィーク こぼれ話

荷物を空港で失くして、それを見つけている間に別のものを見つけました、っていうエピソードはお洒落で好みだったワ。ただ、最後のシュールな2点(見つかったカバンの中にキノコ、と急にネコ預けられるシーン)がそれゆえに引っ掛かった。別にトリッキーな展開にしなくても、もたいさん演じるサチコは、もうその存在だけでミラクルなのだから。。。チョトしつこいっつうか、蛇足っつう感じが強くしたや。原作にはその辺の真相も載ってるかもね。また見つけたら買ってみよ。ツン読になるの覚悟でw

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登場した料理たちもまるで出演者みたいな感覚。いよっ!待ってました!真打ちのおにぎり登場!!!みたいなネ。ホント、ホカホカおにぎりの美味しそうだったこと。これから観に行く方にアドバイス。ぜーーーったい、おにぎり持って入るべし!ですよ。お店内のシーンでお客さんたちに混じって食べるよろし。ウァ~~、よだれ出てきた。さて、ではそのおにぎり談義で締めくくろう。上記写真のように、3人でおにぎりを握るシーンがある。そこで、ラジオ大阪「ぬかるみの世界」のネタでもある、「誰が握ったおにぎりなら食べられるか?」論争を、頭の中で勝手にやって盛り上がってしまったのだ♪皆さんも考えてみてくだされ。因みにわたくしは、小林聡美さんの握ったおにぎり→メ~~チャ食べたい!!愛情たっぷり、微妙な味付けも申し分なさそうな気がする(毎日食べられるミタニン、コニクラシス!!)片桐はいりさんの握ったおにぎり→ウン、食べたい♪けっこう塩味きいてて、濃い~けどンマイ!!って雰囲気。顔がどことなく、四角い海苔オニギリっぽいし(そんな理由かよ!!)で、もたいまさこさんのオニギリは、、、→正直言ってあまり食べたくないんだなぁ~~~ン。何となく、シャレで毒キノコとか入れてそうwあくまでもシャレでね。悪意はないんだけどw悪意がないからこそ、自覚がないからこそ、怖ぁ~~~いwこの映画内でのマサコさんは暖かい心根の人なんだけど、もたいさん自体から醸し出されるオーラは、一歩間違うと恐怖につながる何かがあるんだわなぁ~~~~。眼鏡の奥の目がコワイ!!
以上、とりとめのない話ばかりになってしまったが、とにかく、コレは必見だよ。劇場が無理でも、ゼターイDVDになったらご覧あれ。そんでは。