【フラガール】ベタだが感動!このテイストは・・・

HAT神戸へ『ユナイテッド93』と『フラガール』の連続鑑賞に行くぞ!と目論んでいた昨日。
しかしやはり、予想通り、くじけた。起床が遅れた・・・5時間ほどw

『ユナイテッド93』は、もうほとんどの劇場で上映終了しているからなぁ~。最後のチャンスやったかも知れんのに~。(あとは、10月から開館するOSシネマズ・ミント神戸でチョットの期間だけ上映されるのみかな?)HAT神戸って、車で行くには大儀ィし・・電車で行くには、あのJR灘駅からの延々の歩きが超タルい!!
てなわけで、しゃあなくワーナーマイカルシネマズ加古川で『フラガール』だけ、と相成った次第。

イメージ 1

もし『ユナイテッド93』の続きで観てたらどうなってただろ?あまりの9・11の重さに、フラダンス村興しのドラマなんてアフォらしく思えてしまって、興ざめだったかもナァ~。その意味では、単独で観て正解だったワナ♪


いやぁ、実に爽快な邦画だった。テイストとしては、『ウォーターボーイズ』や『スウィングガール』、『Shall we ダンス?』に『がんばっていきまっしょい!』などをまぜっこぜにした感じの定番の青春ドラマ。寂れた炭鉱の街で、新たな道を求めて奮起する若者という設定は、イギリス映画『リトル・ダンサー』や『遠い空の向こうに』の筋をそのまま頂いて来たような匂いすら感じる。。。でも、逆に言うと、裏切られる気が全くしない、安心して観ていられる娯楽大作!という趣の作品でもあった。


上記サイトから引用↓
昭和40年代初頭に福島県いわき市の町興しとして作られた“常磐ハワイアンセンター”の誕生秘話を映画化した感動コメディ。石炭から石油へとパワーシフトがされる中、いわき市の炭坑も次々と閉山。そこで市民たちは、町興しとして“常磐ハワイアンセンター”の建設を計画。施設の目玉として、フラダンスショーを取り入れることになり、東京からはダンス教師を呼び寄せ、町からは踊り子を集めてレッスンを始めようとするが……。監督は「69 sixty nine」の李相日。

監督:李相日(り・さんいる) 脚本:李相日、羽原大介 撮影:山本英夫 美術:種田陽平
音楽:ジェイク・シマブクロ
出演:松雪泰子豊川悦司蒼井優山崎静代岸部一徳富司純子
2006年日本映画/2時間 配給:シネカノン

↓監督インタビューと、予告編・舞台挨拶などの動画
シネトレ 李相日監督インタビュー
Movie Walkerレポート 動画いろいろ

事実を基にしたストーリーということで、現在は、スパ・リゾート・ハワイアンズという名になっている、地元の娘が踊るハワイ・ダンサーが売りのアミューズメント施設が舞台。とにかく、出てくる人ひとりひとりが、個性強烈!主役(?)の松雪泰子は、ダウンタウンの『ごっつえええ感じ』の初期に出ていた時くらいの印象しかなくて、自分の中では凡百の“大根女優”の一人でしかなかった。今日この映画を観るまでは・・。いやこれがまた、ええ具合に年食って、雰囲気のあるオバサン女優に変貌していてビーックリ。このなんというか、“昔はベッピンさんでチヤホヤされまくったけど、今は落ちぶれて酒浸りの日々ですよ~”的なやさぐれ感が、ピッタシカンカン♪ハマッてた。フラダンスの動きに手話の意味があったとは、今の今まで知らなんだよ~う。

イメージ 2


実質主役(?)の蒼井優チャンは、もう言うまでもないネ。名演!この人の場合、『花とアリス』でも思ったが、最初は全然イケてないイモ娘をじょぉ~~~~~ずに演じるんだワ、これが!で、後半とのギャップで世の男性を“ドキッ!”とさせる。そういうテクを明らかに身に付けておるワナ。“昔、小学校の時おんなじクラスでブスやった○子が、大人になって同窓会で久々に会ったら、綺麗になっててドキドキしちゃった~”という、そんな気持ちにも似た意外性の喜びを、『花とアリス』ではラストのダンスで、見事に感じさせてくれた。そして今回もまた、彼女の一人舞台が、富司純子さん演じる母親との絡みで、重要なシーンとなって、観客の涙腺直撃弾を投下するのだ!!詳細は言わない。ぜひ、観て感じて欲しい♪

そしてそして、今回の目玉! 出演者中、最も注目度が高かったのが・・・しずちゃん、こと南海キャンディーズ山崎静代サンなのだった♪ 結論から言おう。彼女は今回、ものすごい存在感を見せた!(童話さるかに合戦で言うところのウスのような存在カイ?) ※()内は相方のヤマちゃん風に呼んで貰えると感じが出るかもヨ♪
イメージ 3
はっきり言って、もうキャスティングした時点で、監督の勝ち!ってところだろーな。100%キャラクターのみの勝利。( 本人の努力は皆無って訳だね、オーケイベイベー♪ )台詞はほとんどないwそれゆえに成功したといえよう。前半は特に、独り言をブツブツ言ってるだけ。それもシーンの変わり目とかにボソボソッと聞き取れるか聞き取れんかくらいの微妙~な発言で・・・。 「ダレノシワザヤァッ!」とかネwww( ナイスしずちゃん) しかし、前半は壁に向かって喋ってるだけだったしずちゃんが、後半、俄然ドラマの表舞台に立ち始める!台詞も重要なところで2回!( ヤッタ!ザッツ・セイイッパイ! )こ、これって・・・蒼井優方式のギャップ演技ではないのかっ!!しずちゃん恐るべし!初出演で主演女優からそこまで盗むとは・・・。ひょっとして将来、しずちゃんってば、第二の渡辺えりことか言われるようになったりして~。( ナイナイ、アリエナイッテ~!ソウナッタラ、オレガステラレルヨゥ~





さて、ここからは、映画をこれから観ようと思っている方、及び、関西圏にお住みでない方には、解り難いと思うので、読むのハショッてもらっていいッスよ~~。

ある意味、何の目新しい演出もなく、大体ストーリー展開も読める部分が多かった。親友が引越しするのに、お別れの場所に来ていなかった蒼井優は、案の定、列車を見下ろす高い土手の上を走って見送るし(TVドラマ「北の国から」でお母さんの乗った列車を追いかけ、涙を拭いながら走る蛍チャンの昔から、この演出は定番中の定番だお!)、途中でフラガールの皆で撮った集合写真は、案の定ラストシーンで印象的に使われたし、松雪泰子演じる先生を生徒たちが駅へ呼びに来るシーンも(フラの手話を使うところは、ヤラレタッ!とちょっと思ったけどw)予想通り、少し電車が走り出してから止まるしwww(あそこは田舎の電車ならではヤネ~♪)

このベタな演出が、鼻に付く人もきっと多いと思う。でも・・・僕は昔、この手のベタな、汗と涙の「熱血青春感動ドラマ」を好きでよく見ていたんだ。。。半年に一回。頑張った娘たちが、最後に一言、涙をこらえてお別れの言葉を言うんだ。そう、アレは、、、

エンドレスナイト』の卒業記念ドラマ、および、卒業式のテイストだ!


かつて関西テレビに『エンドレスナイト』という番組があった。8人の素人ギャルがオーディションで選ばれて、半年間のレポート&コーナー司会を務め上げる。そしてその最後の放送では、記念のスペシャルドラマを披露するのだが・・・。そのドラマのテイストと、今日観た『フラガール』に同じ匂いを感じ取れたのだ。一人一人は、大して美人ではない(失礼!)。むしろチョット個性的な顔だなぁ~と思えるような子もいて、イラストコーナーでは、デフォルメされてひどい目にあったりもしていた。(イヤ、かく言う僕も実はイラスト描いていた常連の一人で・・・アイスイマセーン!)

イメージ 4


映画を観てるうち、松雪さんが兵藤ゆき姐に、岸部一徳さんがばんばひろふみさんに見えて来たしw
きっと一生懸命、フラを練習したんだろう。最後に見せる涙は、だから演技なんかじゃあない。本当に心の底から流してる涙なんだ。そんなところも、エンギャルに似てる。番組当初、イモっぽかった姉ちゃんも、最後には光り輝く。折りしも岸部一徳が、松雪に向かってアドリブで言ったような台詞を、ばんばんもよくギャルに投げかけていたっけ。「いい女になったナ。。。」エンドレスギャルズの8人は、その瞬間、誰にも負けない、僕らファンにとっての エイト・ビーチェス だったんだよ。

あ、今夜はちょっと思い出が過ぎた。ヤマちゃんツッコミで締めくくろう。
可愛かったエンギャルも今じゃみーんなオバサンだよ~!時間の神様って、ときにザ・ン・コ・ク!

オマケ!!コレ、すごくイイ♪映画の感動、甦りまくり!!

ソニー・ミュージック提供 フラガールPV