【BARカモは閉店ナリ】第6回

鴨志田穣のコラムが更新されたよ。例によって、一部引用するヨ
サイバラとの離婚から3年。モテ女子との合コン企画で「復活か?」と思われていたカモちゃん。またもや吐血でついに強制入院することに・・・。その病院で起こった事件の結末は、ハッピーそれとも大問題!? ※この物語はフィクションです。
↑あ、よく読んだら、“フィクション”て書いてあるなぁ~。かなり脚色してエンターテイメントに徹してるとでも言うのかぁあ~?そこまで自分の身を削って、書く必要があるのか、カモちゃん!身を削るという意味では、元・妻の西原理恵子サンも同じか・・・。似たもの夫婦、いや、元夫婦、ってとこかもな?


第6回 ついにきた

(前回、奈良漬けが元で再び酒の誘惑に負けて泥酔、倒れて頭を打ち、病院行きになったにもかかわらず・・)

イメージ 1
昼に目を覚まして、さっそく家を出て、震える指で自販機でビールを買い、一息入れると今までと同じように起きているあいだ、ずーっと飲みつづけた。週に一度向かうクリニックで処方してもらう抗酒剤も、苦い経験から飲むフリをして、ゴミ袋にそのまま捨てて母の目をごまかしていた。
しばらくすると、例のごとく黒っぽい便が出はじめ、そうするとあわてて抗酒剤と導眠剤を飲み、酒にはほとんど手を出さずにいると、三日もすると便は元の色に戻る。そんなことを何度もくり返しているうちに、また白目は黄色く変色し、腹もふくらみはじめる。

でも酒はやめない。やめられない。

(中略)

携帯が鳴って、出てみると、めずらしく元妻からだった。
「どう、お酒のほうは、止まっている?」
嘘は彼女には通用しないことはわかっていたので、倒れて頭を割ったことを話した。
「あーあ。またやっちゃったか。まあいいや、元から信用してなかったから。ところで今日空いてる? 息子のお友達の家族と集まって夕食食べるんだけど、体つらくなかったら来ない?」
「ああ大丈夫。行くよ、何時にどこに」
時間と場所を聞いて電話を切った。内心、『よかった、酒まだ飲んでなくて』と思う。

居間にいる母に夜出かけると告げると、
「彼女がどれだけ迷惑しているか、よくわかってあげなさい。お酒なんか絶対だめよ。約束よ」
「わかってるよ」
と返事をしながら抗酒剤を飲みこんだ。息子の友達家族と妻はよく食べ、そしてよく飲んだ。指の震えが大きくなる。元妻が
「平気? 指すごく震えているけれど」
「あぁ、いつものことさ」
宴も子どもたちの睡眠時間を考えて九時には終了となった。

席ではウーロン茶で自分をごまかしていたが、コンビニの前で足が止まり、前に進めなくなった。
「焼酎一カップならいいだろう」
自分に言い訳をして、つい二本買いもとめ急ぎ足で家に帰り、母が寝ているのを確かめてからカップのふたを“パカリ”と開けた。

(その夜、また倒れ、強制入院となる。鴨の苦悩はまだ続くのか・・・)

前回の、西原さんとのあの感動的な触れ合いは一体何だったのだろう?TVドラマやったら、あまりの進展のなさに、みんな観るのやめるで!ホンマに!

逆に言えば、アルコール依存症、それほどまでに人の意志をコントロールしてしまいよる、恐ろしいモノってことなんだろうか~?チョトだけ調べてみた・・・↓
アルコール依存症と治療について

気になったところを少々、引用。。。
①一次性の病気です
アルコ-ル依存症の人の過剰なアルコ-ルの飲み方は、意志が弱いからとか道徳感が低いからと言われたり、不幸な心理的、社会的問題が原因であると考えられがちですが、決してそうではありません。このように見えるのは、多くの場合、この病気の結果であることが多いのです。「一次性の病気」と聞き慣れない言葉かも知れませんが、これは、アルコ-ルによって病的な変化が身体に生じ、そのために上記のような飲酒行動が起こるということを意味しています。あたりまえのことを言っているようですが、このことを理解し認めることは、この病気から回復するうえで欠かせないことです。

②進行性の病気です
飲酒行動は段々と自分の意志でコントロ-ルできない状態になっていきます。それに伴い身体的精神的、社会的経済的状態が悪化し続けます。時に、飲酒量が停滞しているような状態が数箇月ないし稀に数年続くこともありますが、一定の時期が過ぎますと、飲酒を続ける限り必ず悪化していきます。

イメージ 2
ストップ!!ザ・アルコール (*≧ー≦)m ☆彡





③慢性の病気です
アルコ-ル依存症者が示すコントロ-ルを失った飲酒行動は、現在の医学では治すことができません。何カ月間、何年間アルコ-ルを絶とうとも再飲酒によって必ずコントロ-ルを失った飲酒状態にもどってしまいます。一方、断酒を続けていてもスリップ(再飲酒)しやすいことが、この病気の特徴ですので、注意が必要です。

④人格の変化を引き起こす病気です
アルコ-ル依存症という病気のために過剰な飲酒行動をとり続けているということに気づかない人は、自身の飲酒行動を他の人の責任にしたり自分自身を責めたりするようになります。その結果、自己中心的で我がままで他罰的性格傾向が強まります。反面、自分を責め、罪責感、後悔、不安、孤独から自殺に走ることもあります。

死に至る病気です
以上のようにアルコ-ル依存症は、アルコ-ルを絶たない限り慢性に進行性に悪化していきます。その結果、先に述べたような身体合併症、事故、自殺などで死亡する人が実に多い病気です。ところで、一般の死亡統計では、死因としてアルコ-ル依存症という病名が出ることはありません。そして、上記のような合併症、事故、自殺が死因とされるため、死に至るというアルコ-ル依存症の恐ろしい面が見過ごされています。

⑥家族をも病気にします
アルコ-ル依存症者の家族は、患者のアルコ-ルを止めさせることばかり考えて生活しています。これは、アルコ-ル依存症者の症状を悪化させるばかりでなく、家族全体の健康な生活を奪ってしまいます。この結果、アルコ-ル依存症者の家族がノイロ-ゼとなって精神科を受診したり、子供が非行に走ったりすることがよくあります。アルコ-ル依存症者がその家族によって殺されたという悲しい事件はしばしば聞かされます。また、幼少期にアルコ-ル依存症者のいる家庭で育てられた子供は、大人になっても社会生活の中で支障となるような人格が形成されるとも云われています。

※子供の声を録音しておいて、ヤバくなったら、「お父さん、お酒、ダメ~~~!」ってゆー声を聞くようにしたらどうか?など、いろいろ考えてみたが、どうやらそんな生半可なやり方じゃあ無理なんやねぇ~。そうかー、人格も変わってしまうんかぁ~~~。その瞬間に記憶も何も消えてまうんやろねー。


イメージ 3

●追記●アルコールに苦しんだ、特別病棟での経験のあれこれを、漫画家の吾妻ひでおさんが作品にしていると知った。吾妻さんと言えば、ロリロリな作風でお馴染みの大御所さんではないか。昔、新井素子さんとの共著(それこそ、漫画家さんと作家さんのコラボの走りだったような・・・)を何冊か買って読んだことがあった。永らくご無沙汰している間に、失踪したり、放浪生活したり、といろいろあったみたいやなあ~。今度、本屋さん行ったら絶対買お~~~っと。今は復帰してるんだろうし、アルコール依存症のやっつけ方も参考になるやも知れんしネェ~。