【バーバー吉野】もたいまさこ主演

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かもめ食堂』の荻上直子監督作品、『バーバー吉野』をDVDでようやく鑑賞す。
ずーーーーーっと探していたのだが、なかなかTUTAYAで見つけられず、、、どうやら新作コーナーに
並べられることなく、一般邦画コーナーの「その他」の片隅に直行していたらしい。
それぐらい地味な映画だ。内容もさることながら、タイトルも、パッケージ写真も。
主演女優・もたいまさこ、って時点で、きっと多くの人が躊躇するかもしんないw(もたいさんゴメン)
たかがもたいまさこ、されどもたいまさこ、である!
かもめ食堂』では日本アカデミーの助演女優賞にもノミネートされていた、実力派・庶民派・個性派の稀有なる女優さん。良くも悪くも本作は、もたい色満開♪な作品に仕上がっていたヨ~。

公式サイトから引用
バーバー吉野 その町の少年は皆、 同じ髪型をしていた…
第13回PFFスカラシップ作品「バーバー吉野
<かいせつ>
どこにでもあるような田舎町。だが、一つだけ他では見られない特徴があった……。
突拍子もない発想が可笑しくて、かつ、小学生時代の甘酸っぱい気持ちも追体験させてくれるウェルメイドなスモール・タウン・ストーリー。笑わせながらも、伝統と個性について、コミュニティの意味について、あるいは勇気について、しみじみ考えさせもする作品だ。もたいまさこが伝統を守る“床屋のおばちゃん”を好演し、森下能幸が町の道化役を演じているのも楽しい。

<ものがたり>
小学生の子供たちは、床屋の「バーバー吉野」の前を通るとき、店の前を掃除するおばちゃんに必ず挨拶をする。誰もが顔見知りで、夕方には町内放送が響き渡る田舎町。だが、男の子たちの頭は前髪を一直線に切りそろえた妙ちくりんな髪型で統一されている。男の子は「バーバー吉野」でその髪型にするのが昔からの慣わしなのだ。だがある日、東京から茶髪の転校生がやって来たことから、町全体を揺るがす問題へ発展していく……。

監督・脚本: 荻上直子
出演: もたいまさこ/米田良 大川翔太 村松諒 宮尾真之介 石田法嗣 岡本奈月森下能幸 たくませいこ 三浦誠己/浅野和之桜井センリ

2003年/日本映画/1時間36分/カラー/35ミリ/1:1.85/モノラル
製作: PFFパートナーズ(ぴあ+TBS+TOKYO FM+日活+IMAGICA
配給: ユーロスペース

※『かもめ食堂』同様、淡々とした日常、美しい田舎の風景などが、目に心地良い♪
都会から来た転校生が触媒となって、自我に目覚めた主人公たちが少しずつ成長してゆく・・・といった児童小説では定番の設定がよく効いている。(古くは宮沢賢治の『風の又三郎』、井上ひさしの『青葉繁れる』などがそうだなー)
女性監督だけに、ちと男の子の体験談が紋切り型になってしまってるきらいはあるが(好きな女の子の縦笛吹くってwww苦笑)、全般的にほのぼの~としたノスタルジィに浸れる、癒し系の一本だった。


もたいさん演じる床屋のオバチャン。このキャラクターが映画の雰囲気に及ぼす影響は多大!!!
言い換えれば、別の女優さんバージョンを創れば、また一風変わった『バーバー吉野』も出来上がるのかなぁ~~?って。またちょっと妄想タイム。

●こんなバーバーへ行きたい!!
ふせえり主演。とことんシュールな、『バーバー又来』(又来は「時効警察」での役名w)
夏木マリ主演。「ピンポン」のオババ風・熱血スポ根モノの、『バーバー・タムラ』
樹木希林主演。「寺内貫太郎一家」のおきんバアサン風・ほんわか人情ドラマの、『バーバー・寺内』
小林聡子主演。「かもめ食堂」つながりでw 助手にはもちろん片桐はいり♪『バーバー・かもめ』
・根岸希衣主演。「ババアゾーン」メイクのおっそろしい鬼婆ァが子供たちを襲う!ホラーな『バーバー・ゾーン』(そのままやないかっ!!) オチがついたところで、幕w