【ブタがいた教室】妻夫木聡・主演邦画

気になっていた邦画をDVDで観る。

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監督:前田哲 脚本:小林弘利 撮影:葛西誉仁 音楽:吉岡聖治 美術:磯見俊裕 原案:黒田恭史 主題歌:トータス松本 製作国:2008年日本映画 上映時間:1時間49分 配給:日活
☆解説:新米教師の星先生は、小学6年生の26人の生徒たちと、卒業までの1年間“食べる約束”で子ブタを飼い始めるが、子供たちはブタをPちゃんと名づけて世話をするうちに愛情が芽生え始め、やがてPちゃんを「食べる」「食べない」でクラスの意見は真っ二つに……。1990~93年に大阪の小学校で実際に行われた授業を原案に、命を育むことや、生命とは何かを問いただす。妻夫木聡が初の教師役に挑戦。監督は「ドルフィンブルー」の前田哲。
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☆キャスト:妻夫木聡大杉漣田畑智子池田成志ピエール瀧清水ゆみ近藤良平大沢逸美戸田菜穂原田美枝子甘利はるな、池田彩由佳、石川すみれ、伊藤奈月、大和田結衣、小川美月、柏りし菓、金子海音、斉藤みのり、櫻木麻衣羅、桜あずき、新川奈々、夏居瑠奈松原菜野花、東圭太、石井千也、鵜木伸哉、大倉裕真、岡駿斗、緒形博紀、柿澤司、景山樹生弥、樺澤力也、北村匠海、寺田英永、向江流架
オフィシャルサイト

※主演の妻夫木クンは、好青年な熱血教師役が、なかなか似合っていた。うん、「熱中時代」の水谷豊にも匹敵するくらいの爽やか新米先生だった。子供たちも、あまりスレた感じ(劇団臭のするタイプ)じゃあなく、自然体の台詞の応酬が、好感持てた。よって、おおむね、好感蝕♪しかし・・・
やっぱり、自分も子どもを教えている立場からすっと、あの授業展開は「どうだかなぁ~」と正直、疑問が湧いたのも事実!「命を食べている」ことの重大さを理解させることと、ペットとして飼ってしまったブタを殺すか否かを討論させることは、まったくリンクしないのだ。その部分が、ど~~~うも、ラストでスッキリさせてもらえない大きな要因になったと思われる。(以下、ネタバレになるので、未見の方はこの下の、予告編とブタのイラストで囲まれた部分は読まれませぬように。。)

●予告編(ショート・ヴァージョン)


※はっきり言って、命の授業をしたいのならば、長期間ブタを飼う必要性はないと思う。丸一日ほど、生のブタさんに触れたあと、食肉センターなり屠殺場なりを見学して、解体の現場を見せるだけで宜しい。もしくは、一貫して家畜として育て、ちゃんと生徒全員で食べてあげて、授業を完結させるか、のどちらかだろう。ブレるのが一番良くない。一緒に遊んだり学んだり(教室内にしょっちゅう乱入して来るのはどうかと思ったがw)、風邪を引いたら看病したり(これ、豚インフルエンザ報道が過熱してた時期と被らなくて良かったなぁー。同じ時期に当たってたら、公開が危ぶまれていたかも!(; ・`ω・´)ムムウ~)、さんざん感情移入させといて、その後、食べるかどうか決めるって・・・ただの嫌がらせだよぉ~~。あの結末は「Pちゃんが可愛そう」という至極マトモな意見を述べている子どもたちの純真な気持ちってものをないがしろにしてた気がする。
要は、その後のフォロー次第だとは思うけどね。つまり、我々人間は、生きるためには他の生物の命を戴かなくてはいけない。だけど、毎日食べているお肉のブタさん一匹一匹にも、実は一生懸命育ててくれた人たちの愛情が込められてる。(ソレ自体を否定しちゃイカンと思う)その上で、感謝の念を持って有り難くいただく、つまり、食べ残したり、無駄に捨てたりしてはいけないんだ、ってこと。そのことが実感できれば、それで十分だと思う。Pちゃんは、最終的に生かし続ける選択肢をとったって、何ら問題はない。方法論が確立されてなかっただけ。それが正直な感想ダ。

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↑このつばさブタのイラストはインパクトあったなぁ~。いったい、どう、この混乱したクラスをまとめてくれるのか?このイラストは何かの伏線???などと、チョト勘繰りすぎたヨ。別になーんにも関係なかったみたいネ。゚(゚′д`゚)゚。ショボーン

映画芸術 前田哲監督インタビュー
→『Q:ブタは撮影用にどれくらい用意したんですか?/A:11頭いました。「幼」「小」「中」「大」と大きさを分けて。子どもたちには毎日当番制で世話をさせました。当番じゃないのに毎日来る子もいて。だからシンクロしています。「撮影後はどうするんですか、小さいのをうちで飼いたい」と言う子もいました。でも子どもたちには「先生が決めたことと同じことをするんだ」と言ってありました。食肉センターにも撮影前に見学に連れて行っているので、解体されるところを知っています。』

※○ツゴロウさんの映画に出てたブタさんみたいに、腹を縫い合わされるようなことはなかったようで、、、そういう面では良かった良かった~♪ってか?

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↑妻夫木クン以外のキャストで目を引いたのは、3年生の担任教師を演じてたPちゃん、もとい、田畑智子さんw 映画のイメージに合わせたの?と思うくらい、ヴィジュアルがブタさんっぽくてワロタ。サブストーリーとして妻夫木クンとのロマンスがあるかも?と少し期待したけど、全くかすりもせなんだナ。残念ッ!/あと、教頭先生役の大杉蓮さんが、メチャ良かった。一応、立ち位置的には、新任の熱血教師(妻夫木)と、話のわかる校長先生(原田美枝子)、そして分らずやの教頭先生(大杉蓮)と。そういう構図にしたかったんだろうと思うけど、冷静に考えたら、この教頭先生が一番マトモなこと言ってた気がするんだわな~。正論を堂々と述べてた。さてさて、最後に、実際に「命の授業」を行ったエピソードを紹介しているTV番組をば・・・。えーっと、この邦画観るんなら、コッチのTV動画で十分かも。内容にほとんど違いなし!下手に、Pちゃんとの交流を強調してる分、映画のほうが焦点ボケてる気も・・・。


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ミライ、僕の何が気に入らないんだ?ミライ、教えてくれ。直してみせるよ 君のためならば。ミライ・・・ (by カムラン・ブルーム)

第33話「コンスコン強襲」より。中立コロニーで平和ボケしているカムランと、戦場を潜り抜けてきたミライとでは、価値観に大きな隔たりができてしまっていた。ミライのために、精一杯の骨折りをしてやろうとするカムランは、ミライがなぜその申し出を断るのかが、全く理解できないのであった