【ゴールデンスランバー】【おとうと】邦画のハシゴ

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監督:中村義洋 原作:伊坂幸太郎 脚本:中村義洋、林民夫、鈴木謙一 製作国:2010年日本映画 上映時間:2時間19分 配給:東宝
☆解説:山本周五郎賞を受賞した伊坂幸太郎の逃亡劇を、「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」でも伊坂作品の監督を務めた中村義洋が映画化。主演に堺雅人、共演に竹内結子吉岡秀隆香川照之大森南朋柄本明ほか。野党初となる首相の凱旋パレードが行われている仙台で、ラジコンヘリ爆弾を使った首相暗殺事件が起きる。時を同じくして、久々に旧友・森田と再会を果たしていた青柳は、突然現れた警官から発砲され、追われる身となってしまう。
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☆キャスト:堺雅人竹内結子吉岡秀隆劇団ひとり香川照之柄本明濱田岳、渋川清彦、ベンガル大森南朋貫地谷しほり相武紗季伊東四朗、永島敏行、石丸謙二郎ソニン、でんでん、滝藤賢一木下隆行木内みどり竜雷太
ゴールデンスランバー対談

●予告編

※これ、絶対ネット情報などでネタバレされんうちに観に行かねば!という強迫観念に近い心境で初日に
観に行ったわけだが。。。 結果、ネタバレだとかは一切、気にするようなストーリーじゃあなかった・・・。
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※『アヒルと鴨のコインロッカー』や『アフタースクール』のように、もう一回観てみたい衝動に駆られる
作品デシタ。途中に散りばめられた数々の小ネタ(伏線)が、終盤キチッキチッと回収されてゆく。
しかし、事件の真相(どういう目的で?とかなぜ主人公が?などの謎は放ったらかされる・・・)の点で
不満の残る部分もあり、個人的評価としては、劇中の竹内結子の台詞ではないが、「ハナマルのたいへんよ
くできました、ではなく、二重丸のよくできました、止まり」だったカナァ~~~~?
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※中村監督作品の常連さん、濱田岳が、またまた癖のある役柄で出ていて、存在感をアピールしていたナァ。
とは言え、『アヒ鴨』のイイ人椎名のイメージが強すぎて、通り魔ってのは如何せん、納得いかなかった。
あのイイ人過ぎるほどだった椎名クンが、ホルモー部なんかに入って性格ゆがまされ、(「鴨川ホルモー」)
あげくに、仙台で通り魔殺人犯かぁ~~。って妄想働かせてしまい、ちょびっとウツになってもーたワw
その他の出演者だと、地元の警官役のでんでん、TVプロデューサー役のTKO木下、あたりがいい味出
してたゾー☆

最後にオマケ↓
仙台市下水道HP

続きましては。。。

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監督:山田洋次 脚本:山田洋次平松恵美子 撮影:近森眞史 美術:出川三男 編集:岩井巌 音楽:冨田勲 製作国:2010年日本映画 配給:松竹
☆解説:「十五才・学校IV」以来10年ぶりとなる山田洋次監督の現代劇で、吉永小百合笑福亭鶴瓶姉弟を演じる家族ドラマ。共演に蒼井優加瀬亮。東京郊外のとある商店街で薬局を営む吟子は、夫を早くに亡くし、女手ひとつで娘の小春を育てていた。ある日、エリート医師との結婚が決まった小春の結婚式に吟子の弟・鉄郎が突然現れ、泥酔して披露宴を台無しにしてしまう。親族に責められる鉄郎をかばう吟子だったが、鉄郎の恋人だと名乗る女が借金返済を求めて吟子の薬局に現れ……。
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☆キャスト:吉永小百合笑福亭鶴瓶蒼井優加瀬亮小林稔侍、森本レオ、芽島成美、田中壮太郎、キムラ緑子笹野高史ラサール石井佐藤蛾次郎池乃めだか小日向文世横山あきお近藤公園石田ゆり子加藤治子

●予告編


※まず率直な感想は、ベタなストーリーながら、ホッコリ気分に浸れる、いい邦画でしたー。
数式で表すならば、『男はつらいよ』+『終末医療』-『恋愛指南』といったところ。
全体的な雰囲気はモロ寅さんワールドだった。お寺の源ちゃんも出てきたしw 
奇しくも『ディア・ドクター』&『おとうと』と、鶴瓶師匠が携わった2作品は「終末医療」というテーマが
共通項だったヨウダ。関西弁の鶴瓶師匠は、『ディア・ドクター』の時ほど演技をせずともいいので、苦労は
少なくて済んだのでは。その面で逆に素の師匠の顔が垣間見えて、役柄から乖離していたようにも思う。
「ムチャやってた若いころ」というナレーションと共に映し出されていた、カーリーヘアーのべえ師匠の写真
は、ギャグとしてもやり過ぎやったんでは?あの瞬間、観客の誰もが落語家鶴瓶を頭によぎらせた筈だから。

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オリコン・スタイル 鶴瓶、2か月15kg痩せの甲斐あった! 吉永小百合に優しくされ「死んでもいい」
『役作りのため、2か月で15キロもダイエットした鶴瓶は「吉永さんが大根スープを差し入れてくれたり、優しくしてくれるので、痩せるのが楽しみだった。最後には『これ以上痩せないで、私が太るから』とまで言ってくれはったんですよ。死んでもいいと思いました。本当に幸せです」と興奮気味に振り返った。 (中略)吟子の娘・小春役で出演した蒼井は「山田監督の映画に出るのがずっと夢だったので、嬉しかったです。監督を中心とした輪ができていて、その一員として自分がいることができて幸せ。現場のまなざしのあたたかさが、劇場の観客にも伝われば」と話していた。 』


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通天閣の近くで病床に就く鉄郎(べぇ師匠)というアングルは、『東京タワー~オカンとボクと時々オトン~』
のパロディちゃうん?とちょっと思った。もう少しリアリティをつけるなら、ホスピスに勤める小日向文世、石田
ゆり子あたりにも、ベタベタな関西弁で喋って貰いたかったが・・・。まぁ、そこまでの無理は言うまい。
ちゃんと、アパートの大家さんとかで、池乃めだか師匠あたりを起用してくれてたこっちゃしナ・・・
って、あれ?めだか師匠、吉本やん!どうせやったら、横山たかし師匠あたりの松竹芸能の大御所さん、使こぅ
たって欲しかったノォ~。スマンノォ~~~ゥ。それか、せっかく通天閣が舞台やねんから、週末は通天閣劇場へ
お笑い観に行きました~~、ってなエピソードも入れて、宣伝すりゃあ良かったのにぃー。残念ヤデー。
これぞ、終末医療、ならぬ、週末医療♪なんてな。

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山田洋次監督作品での蒼井優チャンも輝いてたねぇ~~。ぜひとも『男はつらいよ』シリーズに、出ておいて
欲しかったモンダワ。今回の『おとうと』になくて『男はつらいよ』にはあるもの、それが、恋愛指南である。
べえ師匠扮する鉄郎が、姪っ子の小春(蒼井)&彼氏の亨(加瀬)のカップルの後押しをするようなシーンが
入っていたら、もうそれは笑福亭鶴瓶版の「男はつらいよ」に他ならないと思うのだ。


◎シャア語録
シャア専用手帳
赤外線探知機だ。あれに引っかからんように機雷を仕掛けろ!(ファースト第4話)

◎シャア・トリビアシャア・アズナブルの名前の由来は、富野監督が好きだという、シャンソン歌手で俳優のシャルル・アズナヴールから。