【サヨナラCOLOR】竹中直人のこだわり

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eiga.com 作品情報 『サヨナラCOLOR』
■解説:多方面で活躍を続けるかたわら、映画監督としても評価の高い竹中直人の4年ぶりの監督作。馬場当のオリジナル脚本を読み、ファンクバンド“SUPER BUTTER DOG”の名曲『サヨナラCOLOR』を想起した竹中が馬場と共同で脚本を執筆。ヒロインに原田知世を迎えて描く大人のラブストーリー。永積タカシの個人ユニット・ハナレグミと、クラムボンナタリー・ワイズらが音楽を担当。
■ストーリー:海を臨む病院に勤める医師・正平(竹中直人)の元に、子宮がんを患った未知子(原田知世)が入院してきた。偶然にも未知子は、正平が高校時代思い焦がれた初恋の人、その当人であった。気軽に独り身を謳歌しているかに見える正平には、長年付き合っている居酒屋の女将・聖子(中島唱子)や、最近知り合い、いきなり援交を申し込んできた女子高生まなみ(水田芙美子)がいるが、心の中は二十数年もの間、一途に想い続けてきた未知子でいっぱいだ。「思い出してくれましたか? 僕のこと」。そう問いかける正平だが、肝心の未知子はすっかり正平を忘れている様子。一方の未知子にも、長年の恋人・雅夫(段田安則)がいた。雅夫は今をときめく売れっ子スタイリストだ。しかし浮気性の雅夫には、未知子の友人で、彼女が作るガラス細工のランプを売るアンティーク・ショップの経営者・あき子(雅子)という愛人がいた。献身的に治療を施しながら、なにかと自分を思い出してもらおうと試みる正平。始めのうちはしつこくされて迷惑気味の未知子だったが、いつしかそんな彼に心を開いていく。(後略)
■スタッフ:/監督 竹中直人 /脚本 竹中直人 馬場当 /プロデューサー 新藤次郎 /撮影 佐々木原保志 /美術 斎藤岩男 /音楽 ハナレグミ クラムボン ナタリー・ワイズ /録音 北村峰晴 /照明 安河内央之 /編集 奥原好幸 /衣装デザイン 伊藤佐智子
■キャスト:竹中直人佐々木正平) 原田知世笈川未知子) 段田安則(鈴木雅夫) 雅子(あき子) 中島唱子(聖子) 水田芙美子(沢井まなみ) 内村光良(前田) 大谷直子(木村道子) 久世光彦(田村先生) 中島みゆき(巌岳)
■作品データ:/製作年 2004年 /製作国 日本 /配給 ザジフィルムズ /上映時間 119分
公式サイト
竹中直人の、原田知世に対する想いを、ストレートに表現した作品だと感じた。
奇をてらったような演出はほとんどなく、とても好印象。そして、何よりも主題
歌の素晴らしさによって、最後の最後で本作は、傑作カテゴリーに分類されることと
なったのだったー♪バンジャーイ!

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竹中直人監督作は、気合十二分に張り切って撮った意欲作よりも、身の丈
に合ったライトな題材を、肩の力を抜いて創った本作みたいな作品の方が断
然イイわぁーー♪

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※ある意味、ストーカーの純情が実を結ぶ、という話でもあるかな~

●予告編


出演者ミニインタビュー
カメオ出演者が多くて、なんか愛されてる映画なんだなー、って思える。
ここのラインナップには含まれてないけど、井口昇カントクもチョコッと
出てて・・・愛嬌たっぷりに病院内を走り回ってた(片桐はいりさんを
呼びに行く役回りだったヨ♪)

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シネマトゥディ 竹中直人 単独インタビュー
『Q:「サヨナラCOLOR」という映画を作られたきっかけはなんですか?/竹中:共通の友人を通して友達になったSUPER BUTTER DOGの永積タカシくんが僕の家に遊びにきてくれて、うちにあったギターを弾きながら「サヨナラCOLOR」を歌ってくれたんです。その時、タカシくんの歌が心に染みて……。それで、「この歌をテーマに映画を撮りたい」と思ったのがきっかけでした。/Q:主題歌が先に決まっていて、それから映画が作られていく、というのはとても珍しいと思うのですがー。/竹中:大学生のころ映像演出研究会に所属していたんです。そのとき、自分が大好きだった、フォークデュオ「古井戸」の歌を題材に監督、脚本で「ポスターカラー」という8ミリフィルムで映画を撮ったことがあるんですね。だから、僕にとっては、とても自然な成り行きでした(中略)
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/Q:今はメールで簡単に告白できるような時代ですが、竹中さんには最近の若者の恋愛がどう映っていますか?/竹中:いや、それは時代によってその時代に合わせた恋愛の形があるから、いいんじゃないですか。ただ僕たちが学生のころは、携帯電話じゃなくてダイヤルの電話だった。指でまわすやつ。今は好きな女の子に電話しようと思ったら、ピッピッピッでかかっちゃうけど、黒電話って回してそのままジーって1回戻るのを待つでしょ。1回数字回してジーッ、また回してジーッ。それで、最後にジーッて戻るの見てたら、だんだん不安になってきて、「やっぱりだめだ!」とかって電話を切ってしまうんですよね(笑)(中略)/Q:竹中直人監督として、次に挑戦したいことはなんですか。/竹中:次回は岩井志麻子さんの「チャコイ」を撮りたいと思っています。かなりセックスシーンが多いのですが、ぜひ撮ってみたいんです。「映画作りは本当に楽しい」と語ったとき、竹中監督はまるで恋人のことを話しているような笑顔をみせてくれた。主人公佐々木の初恋の女性に抱きつづけた純粋な愛情が、竹中監督の映画への愛情にリンクした瞬間だった』
※もう10年前のインタビューになるのかなぁー、しまん子先生の「チャコイ」の映画化、実現するといいなぁーーー♪

ハナレグミ忌野清志郎 サヨナラCOLOR

※アカン、清志郎さんとのサヨナラにも意味があったのだろうか?
・・・などと余計な思考が入ってきて、違う意味でジンジンしちゃうー

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忌野清志郎サンは、原田知世さんが参加する同窓会の盛り上げMC役を
自然体で演じる!これはイイ出演作です!(『妖怪大戦争』とかはダメ
な出演作の代表ねw)

☆感想ブログ(画像多し♪)
ブタネコのトラウマ サヨナラCOLOR
『この「サヨナラCOLOR」を見てつくづく思ったのは「原田知世」のナレーションの秀逸さ。「木村多江」や「綾瀬はるか」を語った時に 私はナレーションの巧い女優さんが大好きだと述べたが、「原田知世」も 実に良い。単に巧いだけでは無く、声質が とても私には癒し効果が大で、物凄くシットリと惹き込まれる魅力があるんだな。その上で、こんな笑顔を見せられると… もうダメだ。/物語の内容的、というよりも 竹中直人をどう見るかで この作品に対する評価が大きく分かれるようだけど、私には この作品は とても秀逸な一本だと思える。要するに、これは せいぜい30半ば過ぎか40代以上のオッサンにしか判らないノスタルジィなのだ。/好きな女の子の下駄箱に手紙を入れたり…好きな女の子の帰り道をつけたり…今、こんな真似をしたら どんなにその子が好きだから…と言っても ストーカーだとか、バカじゃない?と アッサリ、片付けられて別の話になってしまうのだろうけど 昔は そんなのが学生時代の微笑ましいエピソードで普通の話だったのだ。/そんなマドンナ的存在が 病に冒され、医者である自分の前に患者として現れたら…。しかも、数十年ぶりに再会した その子から好意的な言葉を貰ったら…。オッサンとしては とても感情移入できるストーリーについつい遠い目をさせられてしまうのだ。
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/あと、忘れずに述べておけば…。この上の画だけを見れば ギャグコント(小須田部長?^^)ですか?と思われるかも知れないけど、「内村光良」が 実に渋い演技を見せている。それは充分に個性的な俳優としてのポテンシャルを 彼が持っている証だと私は確信する。そして、少ないシーンではあるけれど「三浦友和」や「中島みゆき」も 良い演技を見せてくれる。これは、本当に 良い作品だと お薦めする次第である。』
カメオ出演の方々のさり気ないストーリーへの関わりが、これまた誰も彼も
みな優しい~~~~のだ。中島みゆきの執刀医なんて、手術中に急に「かぁ~
~~~~ぞくのしょうぞぉ~~~っ♪」などと叫びだしやしないかと、ちょっ
と心配になったりもするんだが・・。おっと、演技と素の姿を混同しちゃあい
けませんナw

※パンフレット情報:打ち上げで、出演者たちが「記念品」をスタッフに進呈したらしいのだが、原田知世のあげたモノは、なんとなんと「キス」だったんだって!このスタッフ、うらまましすぎるぅ~う!

●最後は竹中直人自身が歌う主題歌 CM うぃらぶみゅ~じっく


6月14日の雑学問題は・・・?(簡略解答は一番最後に!)

Q:堅実に農業を営むアリとは?

(解説)中南米熱帯雨林に住む」ハキリアリ(葉切り蟻)は作物(キノコ)を栽培し、それを食料としている。/ハキリアリが地下に作った大きな巣には、1匹の女王アリと数千匹の働きアリがいる。葉を噛み切って、長い行列を作りながら巣に運び、さらに集めた歯を噛み砕いて肥料とし、キノコを育てる。そしてキノコが成長したら、ハキリアリはそれを食べるのであるー

オコタエ~(o ̄∇ ̄)σ ハキリアリ



関連雑学

・ハキリアリの農業以外のもうひとつの特徴が牧場経営。ハキリアリは巣の中で、アブラムシを飼っている。アブラムシは食用ではなく、アブラムシから分泌される糖分をエサとしている。また、アブラムシの卵を巣の中で育てたりもする。なぜ、そのような事ができるのかというと、キノコの菌もアブラムシも外敵からハキリアリに守ってもらうという相互共生が成り立っているからなのだ。

関連動画

モントリオール 植物園の中の昆虫館のハキリアリ展示


●ハキリアリの巣作り