【罪の手ざわり】恋する惑星+北野映画の風情

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※劇場の予告編で観て以来、気になって仕方なかった作品!!
何となく既視感があったけど、そうかーーー、あの人の影響なのかぁーー?

eiga.com 作品情報 『罪の手ざわり』
■解説:中国の名匠ジャ・ジャンクーが、長編劇映画としてはベネチア映画祭金獅子賞受賞作「長江哀歌」(2006)以来7年ぶりに手がけた作品で、2013年・第66回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した。急激に変化していく中国現代社会で実際に起きた事件から着想を得て、村の共同所有だった炭鉱の利益が実業家に独占されたことに怒る山西省の男、妻子には出稼ぎだと偽り強盗を繰り返す重慶の男、しつこく迫る客を切りつけてしまう湖北省の女、ナイトクラブのダンサーとの恋に苦悩する広東省の男という、時代の波に乗り遅れ、もがきながらもひたむきに生きる人々の姿を描く。
■スタッフ:/監督 ジャ・ジャンクー 製作総指揮 ジャ・ジャンクー 森昌行 /プロデューサー 市山尚三 /アソシイトプロデューサー 川城和実 定井勇二 ジャ・ビン /脚本 ジャ・ジャンクー /撮影 ユー・リクウァイ /音楽 リン・チャン
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■キャスト:チャオ・タオ(シャオユー) チアン・ウー(ダーハイ) ワン・バオチャン(チョウ) ルオ・ランシャン(シャオホイ) チャン・ジャーイー(ヨウリャン) リー・モン(リェンロン) ハン・サンミン(サンミン) ワン・ホンウェイ(サウナ客)
■作品データ:/原題 天注定 A Touch of Sin /製作年 2013年 /製作国 中国・日本合作 /配給 ビターズ・エンド、オフィス北野 /上映時間 129分 /映倫区分 R15+
オフィシャルサイト
※配給に「オフィス北野」が名を連ねているが、北野武映画に通ずる部分の多い
作風であった。猟銃で、気にいらない人々を次々に撃っていく小気味よさー。
なんか、そういう夢をよく見ていたような記憶があるヤー・・・

●『罪の手ざわり』予告編

※第66回カンヌ映画祭脚本賞を獲ってるんだなぁーーー。

huffingtonpost 『罪の手ざわり』ジャ・ジャンクー監督に聞く「微博」が変えた中国社会
『■監督が4つの事件を選んだ理由:監督は、4つの事件を選んだ理由を語った。「今までショッキングな事件を取り上げたことはなかったが、人のありふれた日常のなかに悲劇は起こる」として、なるべく異なる4つの事件を選んだという。/「最初の山西省の事件は、社会が生んだ暴力。司法・法律的な暴力です。みんなが取り合ってくれない、自分の行動を阻害される。そういった社会から生まれた事件です。ふたつめは、個人に根ざした暴力です。地方の窒息しそうな閉ざされた社会。そこに暮らしていても、生き生き暮らせない精神的な困難や、さみしさ。強盗や殺人を犯しますが、わりと個人に根ざした暴力です」/「3つめ、女性のストーリーは、一言でいうなら“尊厳”の問題。人間としての尊厳を傷つけられ、生きていく価値を守ろうとしたときに、自分が受けた暴力に対して、暴力が出てしまった。4つめは、隠された暴力。工場やナイトクラブの給料はどうなっているのか、誰が家族の家計を支えているのか。直接的ではない、隠された側面がありました」』


◎男は咆哮して虎に変身し、女は身をくねらして蛇に変身し、けだものと呼ぶしかない人間どもを屠る。馬と牛とがそれを寡黙に祝福するという現代中国のこの武侠的な変身譚を、見逃してよいはずがない。ジャ・ジャンクーの演出が、彼自身を思いきり変身させていることを、心から祝福せずにはいられない。必見。蓮實重彦(映画評論家)

◎リアルなものと詩的なものが両立している。今までと同様、きちんと人間を描きつつ、暴力に正面から向き合っている。いい意味で驚きだった。是枝裕和(映画監督)

◎映画の中の映画、って何か知らないけど、映画の中の映画って気がした。俺の中で何かが目覚めたし……。それにしても久しぶりに余韻の残る映画を拝見したね。寺島進(俳優)

◎暴力は、それ自体が、洗えども洗えどもぬめって取れない血糊のようなものなのだと、この映画を見てひどく実感した。西川美和(映画監督)

◎圧倒的な映像の美しさは、大国の片隅に暮らす人々の悲しみを繊細に語ってくれる。ジャ・ジャンクーという才能が新しい境地に辿り着いたように思え、私は興奮している。渡辺真起子(女優)

☆eiga.com ニュース
eiga.com ニュース 「罪の手ざわり」ジャ・ジャンクー監督「暴力は人間の本質的な問題」
『これまでの作品も高い評価を世界で得ている一方、中国で公開されないことにジレンマはないのかと問うと、「もう10年以上映画を作り続けているので、それについてはとても穏やかになりました(笑)。今作に関しては、これまでのものを打ち破って作ったテーマで、暴力そのものが中国では容認されない題材です。外国の皆さんは、まず中国当局の圧力を考えると思いますが、保守的なのは社会の問題。観客もまたしかりなのです。受け入れられるかどうかというのは、国だけの問題ではありません。ですから、そういう中で僕はこの題材、方法を選んだので、忍耐強くいたいと思っています」
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/そんな現状が続くなかでも、長年にわたり現代中国社会を切り取った作り続けている。やはり今の中国を世界に伝えたいという使命感から題材を選んでいるのだろうか?「私は特別に使命感を持って、中国社会を描いた作品を作ろうと思っているわけではありません。やはり映画を作ることは、人間の気持ちに根ざして撮っていくもの。その中で、その背景に置かれる社会の描写が深いときも、浅いときもある。私が今回の作品の素材にひかれたのは、暴力には様々な暴力の形があり、日常生活にぽとりと落ちてきた暴力がだんだん広がって形になってしまうということなのです」/そして最後に「人間の歴史は暴力の歴史だと思います。それは地域差があることではなく、世界のどこにでも存在します。私が強調したいのは暴力は社会の問題だけではなく、人間の本質的な問題でもあるということ。この作品ではそれを語っていますし、日本皆さんにも見てもらえたら」と結んだ』

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※左の人物はたかじん!?一瞬のカットだがそっくりだったのでビックリした!
少林サッカー』の悪役もクリソツだったが、あの人以上かもーーー

産経ニュース 「罪の手ざわり」ジャ・ジャンクー監督 人間の本質に迫る4つの事件
『「4つの事件はどれをとっても1つで映画になったと思う。でも1つだけなら偶然で片付くかもしれないが、度重なると根底に何があったのか、社会背景が浮き彫りになる。誰もが向き合わねばならない現実を描きたかったので、4つで1本の映画にしました」とジャ監督は打ち明ける。/その社会背景としてたびたび登場する象徴的な映像が、近代都市と荒廃した風景の共存だ。ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した「長江哀歌(エレジー)」をはじめ、ジャ監督が常に描いてきたことだが、「たとえば私の出身地の山西省では学校にも行けない貧しい子がいる一方で、自家用の飛行機を何台も持っている人がいる。現在の社会格差は、都市と地方という地域差と、同じ地域内の貧富の差の2つがある」と指摘する』

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※4つのエピソードの重なり方は、『恋する惑星』っぽいと感じる。
お洒落なカットが多い点も共通してる?「恋する惑星のバイオレンス
ちょっと多目ヴァージョン」、とでも形容すべきか・・・


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Global agenda 「映画」という手段を使って現代中国の光と影を炙り出す 賈樟柯 (ジャ・ジャンクー) インタビュー
『アジアという地域は政治的、社会的に波がある穏やかならざる地域ですが、そういった垣根を越えて、東京フィルメックスはアジアの才能を発掘し続けている素晴らしい映画祭で、現代中国のトップとして活躍する婁燁(ロウ・イエ)、寧浩(ニン・ハオ)も東京フィルメックスによって見いだされた才能だ。僕自身、この映画祭のディレクター市山尚三さんがデビュー作の「一瞬の夢」を気に入ってくれたことから、第2作の「プラットフォーム」以来、彼が所属するオフィス北野とのコラボレートが続いている。中国インディーズ作家が世界に出て行く術をまったく持たなかった時代に、日本のコラボレーターは、僕の映画を理解して、的確なアドバイスと資金を提供し、支えてくれた。どんな時勢のときにあっても、このプロの姿勢が変わらなかったことが有り難かった』

ジャ・ジャンクー監督って、オフィス北野と密接に関係あったんだネー
全く知らなかったヨーーー

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ほぼ日手帳」より、“日々の言葉”

■4月4日の言葉:小学生のころにいつも食べていたガムがあって、その包み紙に、こんな回文が書いてあったんです。 「桜取るのにパパにのると楽さ」(さくらとるのにぱぱにのるとらくさ)いまも、桜の季節になると必ず思い出します(秋山具義さんが『ひっくりかえしてみよう。』の中で)



※回文は秀逸なものは本当に感動するやねえ~~~~~!最新のヤツ調べて
みようかしらんーーーー?

「今日の歴史出来事カレンダー」より、“今日も明日も歴史的一日”

《江戸時代》慶長20年(1615年)4月4日:家康、大阪夏の陣に出発

・・・徳川家康が居城の駿府城を出発し、西へと向かいました。表向きの理由は合戦ではなかったものの、このまま家康は豊臣家と徳川家の最終決戦・大阪夏の陣の指揮に向かうこととなりますー

細かすぎて伝わらない関連動画や雑学、感想など

◎関連動画
手賀沼ジュン 爆笑!回文ソング

※「クリリン、離陸!」「野茂に煮物」「野茂の酢の物」は
かなり好き~♪