【百日紅 Miss HOKUSAI】原恵一&プロダクションIG

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eiga.com 作品情報 『百日紅 Miss HOKUSAI』
■解説:江戸風俗研究家で文筆家や漫画家としても活躍した杉浦日向子の漫画代表作「百日紅」を、「カラフル」「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメーション映画化。浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍した女性・お栄が、父・北斎や妹、仲間たちとともに生きた姿を、江戸の町の四季を通して描く。アニメーション制作は、原監督作では初となるProduction I.Gが担当。声優には、お栄役の杏、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊ほか、濱田岳高良健吾、美保純、筒井道隆麻生久美子ら豪華俳優陣が集った。
■スタッフ:/監督 原恵一 /原作 杉浦日向子 /脚本 丸尾みほ /キャラクターデザイン 板津匡覧 /美術監督 大野広司 /色彩設計 橋本賢 /CGディレクター 遠藤工 /撮影監督 田中宏侍 /演出助手 佐藤雅子 /編集 西山茂 /音楽 富貴晴美 辻陽 /主題歌 椎名林檎 /アニメーション制作 Production I.G
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■キャスト(声の出演):杏(お栄) 松重豊葛飾北斎) 濱田岳(池田善次郎) 高良健吾(歌川国直) 美保純(こと) 清水詩音(お猶) 筒井道隆(岩窪初五郎) 麻生久美子(小夜衣) 立川談春(萬字堂) 入野自由(吉弥) 矢島晶子(茶屋の子供) 藤原啓治(遣いの武士/放し鳥売り)
■作品データ:/製作年 2015年 /製作国 日本 /配給 東京テアトル /映倫区分 G
オフィシャルサイト
eiga.com 映画評論 北斎と娘の破天荒な創作と喜怒哀楽の日々が、現代に息づく傑作アニメに
『アニメーション制作のProduction I.Gと原監督は初のタッグ。原作漫画と浮世絵の豊穣な世界を2Dアニメで再現しつつ、街並みや建物、橋などにはパースペクティブを強調した3D描画を織り込むことで、カリカチュアライズされた妙味と引き込まれるような質感、奥行き感を両立させた。船遊びに出た穏やかな川面がにわかに荒れて、有名な北斎画「神奈川沖浪裏」の逆巻く波になるダイナミズムは、アニメならではの楽しさだ。/評価が分かれそうなのは、主な登場人物のボイスキャストを著名俳優で固めた点。個人的には各キャラの登場からしばらくは発話のたびに俳優の顔が浮かんでしまい、没入の妨げになった。もちろん、ひいきの俳優を目当てに観るファンも多いだろうし、難しいところだ。/北斎の盲目の末娘・お猶は、原作では1つのエピソードにのみ現れ、ほぼ病床に伏したまま幼い命を散らすが、アニメではお栄に連れられ両国橋で活気ある往来を聞き、茶屋の男の子と雪遊びを楽しむ。原監督が不憫に思い、アニメの中の「浮き世」でお猶に生の喜びをプレゼントしたかのようで、胸が熱くなった』
公式フェイスブック
※『河童のクゥと夏休み』や『カラフル』といった、情緒豊かなアニメの
名作を作るかと思えば、意外や、実写で木下恵介監督の実話を元にした作
品『はじまりのみち』なんかもシレッと創ってみせる・・・。なんかちょ
っと予測できない作品群を生み出すイメージの強い原監督が、今回は時代
モノを手がけたぞ!というので、興味津々。さっそくに早々と、劇場へ赴
いたのだったが。。。

●予告編

※アニメ独特の手法で、いかに江戸時代の風俗を描き切れるのか?が
焦点のひとつ・・。ソレはなん~となく、クリア出来ていたように思うー
肝心なのは、ストーリーの方であろうー

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※まずは、一番ネックになるであろうことは容易に想像できた、キャスト
(声をアテた俳優・女優のお歴々の仕事っぷりである、平たく言えば・・・)
の問題。

アニメ!アニメ!
『2005年に逝去した江戸風俗研究家で文筆家、漫画家・杉浦日向子さんの傑作を長編アニメ化した『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』の完成披露試写会が4月17日(金)、都内で行われ、杉浦さんを敬愛しメガホンをとった原恵一監督が作品にこめた思いを語った。本編は完成したばかりで、この日がマスコミに向けた初めてのお披露目。上映が終わり、会場が拍手に包まれると、原監督は「ものすごく手応えを感じています。自信をもってお届けできる作品」と誇らしげだった。浮世絵師・葛飾北斎の娘で、同じく浮世絵師として活躍したお栄が、自由快活にアートの道を突き進む姿を、江戸の四季を通して映し出す。女優の杏が主人公・お栄を演じ、長篇アニメ作品の声優に初挑戦するほか、今作で声優初挑戦となる北斎役の松重豊濱田岳高良健吾、美保純、筒井道隆麻生久美子ら豪華な俳優陣が声優を務めている。/「監督にとって、杉浦さんはどんな存在ですか?」と問われると、原監督は「天才ですね」と即答。「20代後半に初めて作品に出会って以来、僕の仕事には杉浦さんの影響が色濃く出ている」と自己分析した。それだけに「一番の問題は、原作を好き過ぎるということ」とふり返り、「絵コンテを切っていても、粗悪なコピーを作っている気分になった。仕事は遅いが、手は止めない自信がある僕でさえ、何も描けなくなる時期があったほど」と完成までの苦労を明かした』
※「粗悪なコピーを作っている気分」・・・。この感覚が、実はまんま観客にも
伝わってしまってたんではないか、と。

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松重豊さんの北斎、杏さん演じるお栄、濱田岳の善次郎、、、おいおいおい、
そのまんま実写で見たくなるじゃないの!!むしろ実写の時代劇にしたほうが
ずっと原作の雰囲気はストレートに伝わってたはずだしー

eiga.com 映画ニュース 松重豊、葛飾北斎役でアニメ声優初挑戦! 原恵一監督作「百日紅」主要キャスト発表
『今回アニメの吹き替えに初挑戦した松重は、「娘の視点から描かれている北斎を、原作の絵にあるような茫洋とした感じで、作りこまずに北斎の大きさみたいなものを表現したいと思い演じました」と述懐。原監督も「思った通り北斎の声にばっちりはまっていました」とコメントを寄せた。/そのほかの主要キャストでは、原監督初の実写映画「はじまりのみち」に続いての参加となった濱田が浮世絵師の池田善次郎役、「カラフル」で主人公の母親の声優を努めた麻生が花魁の小夜衣役を担当する。高良は歌川国直、美保はこと、詩音ちゃんはお猶、筒井は岩窪初五郎に声を吹き込んでおり、立川が萬字堂役で自身初のアフレコに挑んだ。すでに収録は終了しており、原監督は「手ごたえを感じている」と語っている。/また、完成前にも関わらず、フランス、イギリス、ベルギー、ルクセンブルグ、スイス、アイルランドの6カ国での配給も決定した。海外にも熱烈なファンの多い原監督の最新作というだけでなく、いまなお世界を魅了する浮世絵と江戸の美を映し出す作品であることから国外からの注目度も高く、今後さらなる海外展開が期待できるという』
※ま、一言でいっちゃえば、ストーリーの起承転結に大いに不満が残った、
という感想である。いくつかのエピソードが連なり、一つ一つの話はそれ
なりに面白いのだが、ブツ切り感がハンパねえ。病弱な妹・お猶の行く末
がひとつのゴール地点とするならば、そこへ向けて、各エピソードが、や
はり集結していってほしかった。多少無理やりでもいいから(『エイプリ
ルフールズ』並で十分!)繋がりを持たせていけば、多分、不満分子の
うちのいくばくかは好意的に見てくれるようになりそうなモノだったワー)

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※妹・お猶のエピソードは、さり気なくも悲しい人の死を真正面から
描ききっており、好印象ではあるんだがー。子役の流暢な、そして
現代的な?物言いにちょっと違和感もぬぐいきれなかった。むしろ、
実写映画で、下手糞な子役を使ったほうが、リアリズムが出る、と
いう場合もあるんじゃないかなぁー、と痛感せり。

映画ナタリー 「百日紅~Miss HOKUSAI~」主題歌、原恵一ラブコールで椎名林檎に
『5月9日公開の「百日紅~Miss HOKUSAI~」の主題歌が、椎名林檎「最果てが見たい」に決定した。「百日紅~Miss HOKUSAI~」の原作マンガを手がけた杉浦日向子が生前椎名の楽曲を愛聴していたことを受けて、椎名に主題歌の提供を依頼した監督の原恵一。椎名がこれを快諾し、石川さゆりに提供した「最果てが見たい」を映画のために新たにレコーディングした。椎名は「この曲は、富士を望む東海道で生まれたナンバーで、大胆かつ繊細な映画のアニメーションを拝見して僭越ながら好相性なのではと感じた次第です」と「最果てが見たい」について述べ、原監督も「椎名さんの持つロックな要素と歌詞が映画に合うと感じた」とコメントしている。なお「最果てが見たい」は、5月13日にiTunes Storeレコチョクなどで世界同時配信リリースされる』

●映画「百日紅」ヒット祈願イベント

松重さん、「孤独のグルメ」では下戸の役をしているが、お酒は
イケル方なんだろうな~。酒好きの知り合いができて、少しずつ
飲めるようになっていく、っていう筋で、「シーズン5」を創っ
てくれんもんだろうかーーw

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シネマトゥディ 漫画家・杉浦日向子さん実兄、アニメ化作品『百日紅』に感謝!
『2005年に亡くなった漫画家・杉浦日向子さんの実兄である鈴木雅也氏、そして弘子夫人が17日、スペースFS汐留で行われた長編アニメーション映画「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」完成披露イベントに来場し、原恵一監督に謝辞を述べた。/江戸の浮世絵師・葛飾北斎と、その制作をサポートした娘・お栄(後の葛飾応為)を取り巻く人間模様を描き出した本作は、杉浦さんの代表作のひとつとして名高いコミックが原作。登壇した原監督は「杉浦さんは、僕には絶対に超えられない天才。20代後半で初めて杉浦作品に出会い、その後は杉浦さんの影響が大きい」と思い入れの強さを語る。この日は、そんな杉浦さんの実兄である雅也氏も映画を鑑賞。「すばらしい作品を作っていただいて。兄としては妹に代わってお礼をします」と原監督に語り掛けた雅也氏は、「彼女がいたら(本作を)どれだけ喜んだか。(『百日紅』だけでなく)過去の作品など、うちの妹の作品のことをいろいろとわかっていないと、(原作にないことなども)とてもあのようなふくらませ方はできない。(日向子さんも)きっと喜んでくれていると思います」と称賛。
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  さらに日向子さんの人柄について「天才というよりも、相当な努力家でしたね。家にある資料もすごい量でした。“漫画家って小説家に比べると損だよね。小説は文字だけだけど、漫画家は背景にあるものなども描いていかなきゃいけないから”と言いながらも、歯をくいしばって頑張っていた。彼女が遺(のこ)した作品を振り返ると、頑張りすぎて燃え尽きたような感じがします」と述懐。さらに「杉浦日向子を知らない人も多いとは思いますが、この作品を通して杉浦日向子というヤツがいたんだと思っていただきたい。そしてもっと彼女の作品を好きになってもらえる方が増えることが1番の願いです」と付け加えた。/本作の主題歌は、生前の杉浦さんが大ファンだった椎名林檎の「最果てが見たい」に決定している。雅也氏も「彼女が病院に入院していたころに聴いていた。若い看護師さんからも『(日向子さんは)林檎さんが好きでしたね』と言われた。だからこれが(主題歌に)実現して、すごいよね、と彼女に声を掛けたいような気持ち」と晴れ晴れとした顔を見せた』

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※実写映画『さくらん』の主題歌あたりはピッタンコだったけどな~~~。
やはり、作品世界に合うかどうかを考えるより先に、「作者の好みだったから」
みたいな判断基準で選んでいるから、どうしても根っこのところで、ズレに繋
がる(・・・と感じる人が出てくる)んじゃなかろうかーーー。

杉浦日向子の『百日紅』をおすすめする杏
2015.05.09 24:00〜25:00 ナビゲーター:杏&大倉眞一郎

※コミックに興味出てきたっ!!そしてそして、実写映画も出来るってー?
なるほど~~。そういう年なワケね。

Amazon.co.jp 百日紅 (上) (ちくま文庫) 文庫
※なるほど、いろいろ調べていくと、原作のテイストが、起承転結などに
拘らない、フワッとしたオムニバス形式なんだな、と解った。そのテイス
トを原監督が大事にして、そのまんまアニメ化したのだということもーーー。
だがしかーーし!ごくごく主観的な意見を申し上げると、そこはやはり、
ジャンルが変われば、表現技法も変えて欲しかったナ、と思う。浮世エン
ターテイメント!という宣伝文句で煽るんならなおさらさぁー!!



ほぼ日手帳」より、“日々の言葉”

■5月11日の言葉:「コピーライターっていうのは、芸者なんだよ」という土屋耕一さんの言葉をいつも思い出します。たぶんサービス精神みたいなことだと思うのです。「その現場にコピーライターが入ることで、 お座敷をいかに盛り上げられるか」というような(マツヤマジュンコさんが『土屋耕一さんの、伊勢丹・12枚の広告』の中で)



土屋耕一さんは2009年3月27日、肝細胞がんで死去された。享年78歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻郁子さん。後日お別れの会を開く。/資生堂の「君のひとみは10000ボルト」「A面で恋をして」など、名コピーを多数残し、東京コピーライターズクラブ会長も務めた。回文作家として「軽い機敏な仔猫(こねこ)何匹いるか」などの傑作も残した。(朝日新聞より)

「今日の歴史出来事カレンダー」より、“今日も明日も歴史的一日”

《近代史》1891年5月11日:大津事件

・・・来日中のロシア皇太子・ニコライが、滋賀県大津市において、巡査・津田三蔵に斬られ負傷しました。この後の裁判において裁判所が政府からの干渉を退け、司法権の独立を守ったことがよく知られる事件ですー

細かすぎて伝わらない関連動画や雑学、感想など

◎関連動画
宣伝会議コピーライター養成講座 TV-CM


◎関連雑学
『同日の主な歴史出来事:和同開珎(銀銭)が発行される(708年)』