『マジカル・ガール』魔法少女は国境を超えた!

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eiga.com 作品情報 『マジカル・ガール』
■解説:日本の魔法少女アニメにあこがれる少女とその家族がたどる、思いがけない運命を描いたスペイン映画。独創的なストーリーや全編を貫くブラックユーモアが話題を集め、スペインのサン・セバスチャン国際映画祭でグランプリと観客賞を受賞するなど、高い評価を獲得した。監督はこれが長編映画デビュー作となる新鋭カルロス・ベルムト。白血病で余命わずかな少女アリシアは、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」の大ファン。ユキコのコスチュームを着て踊りたいというアリシアの夢をかなえるため、失業中の父ルイスは高額なコスチュームを手に入れようと決意する。しかし、そんなルイスの行動が、心に闇を抱えた女性バルバラやワケありな元教師ダミアンらを巻き込み、事態は思わぬ方向へと転じていく。
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■スタッフ:/監督 カルロス・ベルムト /脚本 カルロス・ベルムト /撮影 サンティアゴ・ラカハ /編集 エンマ・トゥセル
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■キャスト:バルバラ・レニー(バルバラ) ルシア・ポシャン(アリシア) ホセ・サクリスタン(ダミアン) ルイス・ベルメホ(ルイス) イスラエル・エレハルデ(アルフレド) エリサベト・ヘラベルト(アダ)
■作品データ:/原題 Magical Girl /製作年 2014年 /製作国 スペイン /配給 ビターズ・エンド /上映時間 127分 /映倫区分 PG12
オフィシャルサイト
※昨年末の『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』に次いで、日本のアニメがモチーフに
なっているヨーロッパ映画を鑑賞す。この手のリスペクトものはウマイなぁー、と
つくづく思う。加工貿易が得意だったはずの日本が、どうしてこの手のオマージュ
が苦手なんだろうな?

●映画『マジカル・ガール』予告編


facebook 滝本誠×町山広美 トークレポートの模様
(ネタバレ部分はカットして引用~~。右下クリックで拡大します。)
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※2度観るとまたいろいろな発見がありそうな、綿密に計算された脚本デス。
確認できていないのだが、バルバラが愛飲する酒のボトルのラベルには「SA
ILOR MOON」と記してあるそう・・。

「マジカルガール」の魔法少女の好物たち
『ベルムト監督がインタビューで挙げていた2本の日本のアニメを紹介しておこう。1本目は「魔法少女まどか☆マギカ」(2011〜)。魔法少女ものの形を借りながら、残酷で深淵なテーマを描いて話題になったハードSF&ダーク・ファンタジーである。そして2本目は今敏監督の「パーフェクト・ブルー」(1997)。女優への転身を図るアイドルがさまざまな出来事によって精神的に追い詰められていくサイコスリラーである。これらの作品を見れば、本作における監督の狙いがより明確に分かることだろう。』
※海外クリエイターたちへの『パーフェクトブルー』の影響も多大だな!

amazon.co.jp MilicaBooks 魔法少女まどか マギカ 鹿目まどか Mサイズ ソウルジェム付 コスプレ 衣装
→価格:¥ 12,800
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※コスプレ衣装が何ウン百万もするという設定は、現状を知らないスペイン人の
方々にはすんなり納得できるんだろうかねーーー?ま、ファンタジー要素の一環
と捉えるべきなのかも知れないがーー。

☆とも思ったが、こんな高価なキャラグッズのサイトも見てしまうと、ワラエナイ。
ナリナリドットコム 世界初“ロリータ包丁”に騒然、「これが日本だ!」と称賛相次ぐ
『「暗黒の円舞曲を奏でる、漆黒を纏う乙女の為の料理包丁」と、「ハートの形をした刃とウサギのついた持ち手で、夢の世界へ誘うロリータ包丁」。斬新さの中に伝統の技量が確かに息づく製品が話題を呼んでいる。播磨国風土記の時代から鍛冶の町として知られる兵庫県三木市播州三木打刃物の新たな時代を切り開くのは「世界初のロリータ包丁」だ。
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これらは「田中一之刃物製作所」の四代目・田中誠貴氏と、武器ブランド「TAKUMI ARMORY」がコラボしたもので、蝶と薔薇をモチーフにした、ヴィジュアル系の雰囲気も纏うゴスロリタイプの「JULIETTE」(198,000円/税込み)と、ハートとウサギがモチーフのロリータタイプ「Lappin」(168,000円/税込み)の二振り。この斬新すぎる包丁にネットは騒然、すでに大人気となっており、「完璧。2本とも欲しい」「包丁なのかどうかわからないけれど買いたい」「買って、ヤンデレ化した恋人に刺されるところまで想像できた」「これが日本だ!」といった称賛が相次いでいる。』
西原理恵子のかあさん包丁は売れてないようだがなーーw ア、ジャンルガチガウカ・・・

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※乱歩のまがまがしさも感じたゼヨ。超好み~~~~~♪

SANSPO.COM 『マジカル・ガール』のカルロス・ベルムト監督は日本の大ファン!
白血病で余命わずかな少女アリシアは、日本のアニメ『魔法少女ユキコ』の大ファン。失業中の父ルイスはアリシアが欲しがっているユキコのコスチュームを手に入れようと、ある危険な行動に出る。やがてルイスの行動は、心に闇を抱える女性バルバラ、訳ありの元教師ダミアンを巻き込み、予想もしない悲劇的結末へと向かっていく…。「そう、僕は日本のアニメや漫画の大ファンなんだよ(笑)」と笑うカルロス・ベルムト監督。イラストレーター、漫画家としてキャリアをスタートさせ、劇場用映画第1作目となる本作で、サン・セヴァスチャン国際映画祭グランプリと監督賞をW受賞するというまれに見る快挙を達成。巨匠ペドロ・アルモドバル監督からも大絶賛された逸材だ。
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「僕は何度も日本に来ていて、実はこの作品の脚本も、日本滞在中に書いていたんだ。友人の家に泊まり込んでね。昼ごろ起き出して、原稿書いて、たまに近所のコンビニや飲み屋に行ったりして、明け方寝て…。東京は僕のような人間が暮らすのに最適な場所だね(笑)」/架空のアニメ「魔法少女ユキコ」をはじめ、日本のコンテンツが随所に仕込まれている。「スペインのアニメは単純な子供向けのものがほとんどだったからね。日本のアニメに出会って夢中になったよ。ドラゴンボールとか新世紀エヴァンゲリオンとか」/本来ファンシーな“魔法少女”という要素で、不穏さを醸し出す演出に観客は思わず絡め取られていく。「そのギャップが面白いと思ったんだ。魔法少女から始まった連鎖がどう転んでいくのか。悲劇とみるかブラックユーモアとみるかは見た人しだいなんだ」(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)』
魔法少女の名前「ユキコ」は「岡田有希子」からとったのかねー?
だとしたら、不穏な結末を暗示させる秀逸なチョイスと言えそうだ。
そこまで凝ってそうだわ、ヲタ監督の面目躍如で。。。

●本国版予告


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前田有一の超映画批評 「マジカル・ガール」85点
『予測のつかないストーリー展開でスペイン語圏の映画祭等で高く評価された「マジカル・ガール」は、一筋縄ではいかない奥深さを感じさせる良作である。白血病で余命わずか娘(ルシア・ポリャン)のため、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」のレア衣装を入手しようとする父(ルイス・ベルメホ)。だがその衣装はプレミアが付き、高額となっていた。仕方がなく、失業中の父がとった手段とは……。青白い顔をした女の子が一心不乱にアニメソングを踊る。どこかドン引きしてしまうシーンから始まる「マジカル・ガール」は、その不穏な映像の質感通り、たんなる美談や感動もの方面には進まない。むしろホラーでもスリラーでもない、大人のためのすこぶるガチな恐怖映画と言えるだろう。主人公は娘への溢れる愛情により、なんとか彼女の欲しがるものを手に入れようとする。簡単に入るものではないから、手段を選ばず奔走する。愛の大きさだけは、誰の目にもあきらかになる。
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だが彼の運命、そして周りの人々の運命は想像を絶する悲劇へと突き進む。いったいなぜ、優しいお父さんがこんなことになってしまうのか。監督の性格が悪いのか?!もちろんそうではない、結局のところ、愛とは身勝手なもので、エゴと紙一重だとこの物語は語っている。じっさい父親はキング・オブ・クズといっていいほどの裏の顔を持っているし、その他の人物も似たり寄ったり。そういう人間の愛いやエゴに振り回され、多くの人間の運命が狂う。シニカルでブラックな、愛の本質というやつである。監督はそうした愛の深さそのものを皮肉り、その身勝手な裏の一面をさらけだす。極端に描いてはいるが、教訓はシンプルである。だがここでもうすこし先まで踏み込んでみよう。そもそも、この悲劇の原因はなんなのか。それはいうまでもなく、くだらないアニメグッズが馬鹿げた値段に高騰している悪しきプレミア主義である。このことにどれだけの人が気づくだろう。この映画に出てくる人物たちは、その意味で資本主義の犠牲者ともいえる。とかくこの世はインチキなものだらけ。なのに買えないものを無理して入手しようとするモンスター消費者たち。これはサブプライムローン問題の本質でもあるが、そういう人々によって現在の資本主義は成り立っている。動機は家族のため、愛する人のため。だがそのツケはいったい誰が支払うというのか。
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システムが悪いというのは簡単だ。だが、家族愛の名のもとにエゴを覆い隠し、無理をすればいったいどういう結末を迎えるのか。それをこの映画は示している。映画のなかで、おそらくもっとも法的に重い罪を犯している人物がそれほど悪く感じられず、主人公こそそう見えてしまうところにもポイントがある。こうしてみると、こういう狂った世の中で道に迷わず生きていくには、まさに欲望や誘惑に惑わされず、「足るを知る者は富む」の価値観を実践していくほかはない。つくづくそう感じるのである。逆にアメリカ人はかなりまずいだろう。お前たちのやり方には出口はないぞと、お前たちが世界に広めた価値観とはこういうものだぞと、痛烈に「マジカル・ガール」はつきつけてくる。一番暴力的な連中が見えない、見えにくいというのも彼らが築き上げた現実社会そのもの。ショーウインドウのあちらとこちらというのも、格差社会を感じさせるモチーフである。とかく思わせぶりで、語りたいことが溢れてくる。痛快さや感動、そういうものとは無縁の映画だが、優れた作品であることは疑いようがない。』
※アニメグッズの高騰は、テーマでも何でもないのだが・・・。
さすが深読みの帝王!これからも付いて行くッスよ~~~~~!

長山洋子 春はSA RA SA RA

※アニメソングがクライマックスでかかるというのは『皆はこう呼んだ、
鋼鉄ジーグ』と似た手法。。。見慣れていない手法だけに新鮮に感じる!

NIKKEI STYLE 「日本文化は僕の血肉」 映画監督、カルロス・ベルムトさん
『ネットで世界とつながる現代でも、洋画の中の日本は障子に鳥居、いかめしい武術家など定型化したイメージが少なくない。だが、この人の映画には取って付けたような日本はない。「格好いいからと日本文化を取り込む監督もいるが、表面をなぞる空っぽな表現には興味がない。日本の漫画や映画、小説に親しみ、自分の血となり肉となっている。自然な形で作品の中ににじみ出てくるのは当然のことなんだ」
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  スペイン・マドリード生まれの35歳。少年時代、ブームを呼んだ鳥山明の漫画「ドラゴンボール」に夢中になった。そんな世代が今は創作の一線で活躍する。ブラックユーモアと洗練された映像に彩られた「マジカル・ガール」(日本公開は3月12日)は、劇場デビュー作だ。サン・セバスチャン国際映画祭グランプリなど、数々の映画賞を獲得した。病気で余命わずかな少女アリシアの夢は、日本のアニメ「魔法少女ユキコ」のドレスを着て踊ること。高価なドレスを買うため、失業中の父ルイスが犯罪に手を染めてしまう。ルイスのこの行動が引き金となり、心を病む女性バルバラと暗い過去を抱える元教師ダミアンを巻き込みながら、物語は悲劇へ向かう。アリシアは友だちと日本風のあだ名で呼び合い、歌手・長山洋子の楽曲でダンスを踊る。監督によれば、さらに深いところで日本と結びついているらしい。「自分なりのフィルム・ノワール(退廃的な犯罪映画)を目指した。古典的なフィルム・ノワールは善と悪という対立軸がはっきりしているが、実際には誰しも善と悪の部分がある。人間の光と影を描きたいと思ったんだ」。根底にあったのが、忍者を目指して学校に通うものの、落第してばかりの問題児が成長する岸本斉史の漫画「NARUTO―ナルト―」だった。「スペインの漫画は善悪がはっきりしている。つまり作者が判断した善と悪が描かれているんだ。ところがナルトは悪に『なぜ?』という視点を持ち込み、原因を追究する。子どもながらに感銘を受けた」/漫画やアニメで日本文化に最初に触れ、友人たちと同時代の作品をむさぼり読んだ。手塚治虫水木しげる浦沢直樹らの作品に手を広げ、新藤兼人大島渚今村昌平勅使河原宏らの映画にうなった。
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  主人公・悟空が秘宝を求めて冒険する「ドラゴンボール」で印象深い場面がある。復活を遂げた敵が悟空と再度戦おうとする。「どんな戦いになるかとわくわくしてその場面をずっと待っていた」。ところがじらされたうえ、戦う前に敵があっさり死んでしまう。「次はこうなるはずと踏んでいた観客の期待を外す。でも怒りは全くなかった。むしろ驚き、すごいと感じた」。今回の映画で父ルイスが宝石泥棒を働こうとした瞬間、ある出来事で物語が一転するのも、この時の実体験が影響しているという。また映画に登場する豪邸の黒とかげのマークは江戸川乱歩の「黒蜥蜴(とかげ)」へのオマージュだ。自らを「映画オタク」と称するが、「日本オタク」とは言わない。自分にとって、日本文化は当たり前の存在だからだろう。
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あこがれ続けた日本はスペインから遠く、旅費もかかる。ようやく夢が実現したのは2008年だった。「まとまったお金が手に入り、翌日には飛行機の切符を購入。計画も立てないまま来日し、独りぼっちで浅草のとんかつ店に入ったのを覚えている」と笑う。「日本は第2の故郷」と語る。今では1年のうち合わせて4~5カ月は日本に滞在し、主に映画脚本を書いているという。「スペイン人は感情を表に出すと思われがちだが、必ずしもそうとは限らない。怒っていても顔にはあまり出さない日本人との接点を感じている」/行きつけの場所という東京・新宿のゴールデン街で写真を撮影した。お気に入りの歌手・浅川マキは晩年まで新宿を拠点に活動していた。影響を受けたという日本アート・シアター・ギルド(ATG)の作品上映でにぎわったのも新宿だ。「歌手では他にちあきなおみも好き。彼女たちには“カワイイ”とは違う、力強さを感じるんだ」(文化部 関原のり子)』

●Akihiro Miwa - Song of the Black Lizard


産経ニュース 日本オタクのスペイン人が描く脅迫の連鎖
『カルロス・ベルムト監督(36)は、年に4カ月ほど東京で暮らしているという日本通で、初の劇場映画となるこの作品にも日本文化の影響が色濃く反映されている。「西洋では何を語っているかが重要なのに対し、日本ではどう語っているかに重きを置いている」と研究の一端を披露する。4歳のときに母親に連れられて「悪魔のいけにえ」を見にいって以来、ホラーやミステリー映画が大好きだったが、やがてテレビアニメの「ドラゴンボール」がスペインでもヒットし、日本のアニメに興味を抱くようになる。特に10歳のころに出合った大友克洋監督の「AKIRA」には衝撃を受けた。「なぜこんなに暴力的なのか、なぜアニメなのにここまで厳しく描くのか。実存的な疑問が次々と湧いてきて、哲学的思考を大いに刺激してくれた」と振り返る。マドリードの美術学校に進学して最初は映像を専攻したが、漫画をやりたくてイラストのコースで研鑽を積む。やがてコミック作家として4~5作品を発表するものの、スペインでは漫画で食べていくのは難しかった。「映画は作りたかったけど、多くの人とチームを組んで作業するというのは僕には怖くてできないと思っていた。自分のアイデアを最後まで完成させたいと思っていたんです」/そのうち動画機能付きのデジタルカメラが登場し、友人と遊びで撮影してはインターネットに上げるようになる。2009年には短編映画「マケータス」がノトド映画祭(スペイン)でグランプリを受賞するなど高い評価を獲得。自主映画を経て、今回の初の劇場作品へとつながっていった。
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アリシアの踊りが、一部にゃんこスターみたいでワロタwww)
実は初の短編となるこの「マケータス」にも、すでに日本文化が投影されている。「アニメだけでなく、ゴジラガメラといった怪獣映画も好きでよく見ていたが、いつも疑問に思ったのは、ゴジラの尻尾で倒されたビルの中にいた人はどうなったのだろうということです。きっと誰かの子供だったり母親だったり、いろんな人がいるはずで、そんな人たちの物語を描きました」とベルムト監督。ほかにも映画だと勅使河原宏監督や増村保造監督、小説では安部公房など、好きな作家の名前が次々と飛び出してきたが、生まれ育ったスペイン文化の影響も受けているはず。それらは創作においてどのような兼ね合いで表れるのか。/「自分では合理的に説明できるものはなくて、興味のあるものがあれば、日本だけでなくどこの国の文化でも研究して取り入れたいと思っている。例えば勅使河原宏監督の『他人の顔』で、人体のパーツが水の中に落ちていく映像を見た瞬間、自分はこんなふうに自由に想像して映画を作りたいと思った。それは無理やり誰かにオマージュをささげるというものではない。もちろんスペイン文化にもそういうものはあると思うが、スペイン人としてではなく、一人の映画監督として自由に取り入れていきたいと思っています」ときっぱりと語った。』

KAI-YOU まどマギが与えた影響とは?
『──魔法少女といえば、日本ならではの存在だと思いますが、日本の影響は受けているのでしょうか?/ベルトム:魔法少女といえば、日本以外にないですよね(笑)。まず、美的な点に関しては、子供の頃から大好きだった『美少女戦士セーラームーン』の影響があります。一目見ただけで、「魔法少女」というイメージを持ってもらえるビジュアルですね。内容的には、「魔法少女まどか☆マギカ」の影響を非常に受けました。普通、アニメや漫画に登場する魔法少女が自分の欲求を満たすということは、その少女にとってのご褒美になると思っていたのですが、「まどか☆マギカ」では、まどかが自分の願いを叶えても、それはご褒美になるのではなく、罰になる。まどかが自分の願いを叶えようとすると、他の人たちが罪をかぶる、罪人になってしまう気がして、往来の魔法少女の作品にはなかった、非常に暗くて憂鬱、ダークな印象を受けました。私は、その『まどか☆マギカ』のダークな部分からインスピレーションを受け、ただ真似をしたのではなく、自分の考えていたイメージと合致させて、「マジカル・ガール」に落とし込んでいます。
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──たしかに『マジカル・ガール』には独特すぎるダークさがあり、『まどか☆マギカ』よりも、とても強い衝撃がありました……。ベルムト監督は、歌手の浅川マキや映画監督の勅使河原宏といった日本の60年代的な表現に惹かれているとうかがいました。そうした60年代のアンダーグラウンドなダークさに通じるものを、「まどか☆マギカ」にも感じたのでしょうか?/ベルムト:難しい質問ですね……。「マジカル・ガール」では、江戸川乱歩の「黒蜥蜴」が重要なモチーフとなっています。江戸川乱歩さんの原作はもちろん、美輪明宏さん主演の映画版(1968年)からも影響を受けていて、「黒蜥蜴」へのオマージュ的な要素が入っています。「黒蜥蜴」は、登場人物が自分の欲求を満たすためにどんどんと姿を変えて、変容していきますよね。「マジカル・ガール」をはじめ、フィルム・ノワールでも犠牲を払ってでも自分の欲求を満たす様を描いています。そして、それは「まどか☆マギカ」も一緒です。まどかが変化しながら、何があっても願いを叶えようとする。そこに共通点があると思います。』

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※黒蜥蜴の部屋に入ってゆくバルバラは、「黒蜥蜴」の丸山明宏っぽい♪

細かすぎて伝わらない懐かしの魔法少女モノ オープニング


魔法の妖精ペルシャ OP

※心キュンキュンしちゃう永遠のオープニング曲ズラ~。




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日1月11日(木)の、「元気が出る言葉」は~?

『エベレストよ、今回は私たちの負けだ。だが、必ず舞い戻って登頂して見せる。なぜなら、山はこれ以上大きくならないが、私はもっと成長できるからだ。/あいつを打ち負かしたよ。』
出展:?
発言者:エドモンド・ヒラリーニュージーランドの登山家 1919年7月20日~2008年1月11日)
『解説:1つ目の言葉はエベレスト登頂を断念した時のもの。2つ目はエベレスト下山後、登山隊員らに最初に告げた言葉。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

Amazon.co.jp ヒラリー自伝 単行本 エドマンド・ヒラリー (著),‎ 吉沢一郎 (翻訳)
『■概要:ニュージーランドの養蜂業者の子として育ち、たまたま友人に誘われて登山を始めた著者が、エヴェレスト初登頂の栄光を担いつつ歩んだ豊かな半生の記録。/■登録情報:単行本 369ページ /出版社 草思社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4794200633 ISBN-13: 978-4794200631 /発売日:1977/01 /梱包サイズ 18.6 x 13.2 x 3 cm /おすすめ度 5つ星のうち 5.0
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/■カスタマーレビュー:Heidi 5つ星のうち5.0 「High Adventure」2008年1月11日・・・2008年正月明けに、ニュージーランド(NZ)の誇る登山家ヒラリー卿が米寿(88歳)を全うして、この世を去った。NZの北島に住む養蜂家の息子の一人として生まれた彼は、少年青年時代は、父や兄と一緒に養蜂に従事していた。そのうちに、山歩きが好きになり、南島にあるニュージーランド最高峰のクック山(海抜3754メートル、槍ヶ岳のように切り立った岩山)の冬山登山に挑戦した。以後、登山が病み付きになった。そして、1953年の春に、英国のエベレスト登山隊にスカウトされる。この英文自伝「我が半生:エベレスト登頂まで」は、もともと1955年に初版が出版された。ネパール出身のシェルパ、テンジン・ノーゲイと一緒に史上初めて、世界最高峰エベレストをいかに征服したかが、彼自身の手で描かれている。/その圧巻はなんと言っても、頂上の直ぐ数百メートル下にある肩(サウス・コル)から、めざす頂上までの中間にある最後の難所(今日「ヒラリー・ステップ」と呼ばれている)をいかに克服したかを、熱っぽく語る手に汗を握るくだりである。当時まだ小学生だった私のために、(アマチュア登山家であった)父がこの原書を読んで、その場面を邦訳して説明してくれたのを、今でもはっきり憶えている。以後、私も登山に病み付きになった(もっとも、エベレストには挑戦したことはないが)。』

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●『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』予告編

・1953年にニュージーランド人の登山家エドモンド・ヒラリーと、シェルパ
テンジン・ノルゲイらによって成し遂げられたエベレスト初登頂を描いた山岳
ドラマ。人類の挑戦を拒み続けてきた前人未踏の高峰への困難な冒険を、再現
ドラマや当時のアーカイブ映像、本人たちへのインタビューを交えて解き明か
す。遠征隊のたどった過酷な道程のみならず、祖国では紙幣に印刷されたほど
エドモンドの知られざる内面も描かれている。

NAVERまとめ エベレストに立ち向かった登山家の名言集
★日本の登山家の名言も貼ろう・・・。
『・三浦 雄一郎(青森県青森市生まれのプロスキーヤー及び登山家)の名言:①「老いは怖くない。目標を失うのが、怖い!」何のために長生きしたいのか。健康の先に何を見たいのか。その目標がはっきりしないと、ただの怠け者になってしまう。②エベレストに登るという夢を持った途端、人生が変わった。そして、夢を持てば実現できることを改めて知った。』

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・最高齢登頂者である三浦雄一郎氏。

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“ 人間は自分だけを考えるべきではない。少しは人のために何かしなくっては心持のわるいものだ(『それから』より)”

【1913年1月11日の漱石小泉八雲との思わぬ不思議な縁に驚く。

今から103年前の今日、すなわち大正2年(1913)1月11日の午後、数え47歳の漱石は、前夜にしたためた1通の手紙を投函した。

宛先は、俳人で金沢第四高等学校教授の大谷正信。正信から漱石のもとに数日前、正信の著書『滞英二年 案山子(かかし)日記』が送られてきていた。その巻頭に《此書を恩師故小泉八雲先生の霊に捧ぐ》という献辞があった。正信は生まれ故郷の松江で、わずかながら八雲の薫陶にふれていた。

正信が著書に記したこの献辞を見つけ、漱石の胸には響くものがあった。漱石小泉八雲の間には、ちょっと不思議な縁がある。漱石は30歳の頃から4年間、熊本の第五高等学校で教鞭をとったが、八雲も漱石が赴任する2年前まで同じ五高に在籍していた。また、ロンドン留学から帰国した漱石は、ほどなく東京帝国大学・英文科の教壇に立つが、その前任者も八雲だった。

八雲は漱石より17歳年長。日本文化の研究者としても国際的に認められた存在だった。一度口を開けばたちまち教室全体を詩的空気に包み込み酔わせてしまうような八雲の講義は、学生たちを魅了していた。そのため、後任の漱石に対し、はじめはいわれのない反発心を見せるような学生もいたらしい。漱石にとっては、とんだとばっちりだった。

だが、そんなことに巻き込まれ、ものごとの本質を見失う漱石先生ではない。漱石が投函した正信宛の手紙には、こう綴られていた。《巻頭の小泉先生へのデヂケーシヨンは甚だ結構に候。いまだ日本の著書にて八雲先生に捧げたものは一つも無之(これなく)大いに嬉しく存候》

ギリシア生まれの英国人でありながら、日本文化の研究と紹介に高い業績を遺した八雲を、漱石はきちんと評価し、尊敬の念をも抱いていたのである。

細かすぎて伝わらない関連動画など



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※これが噂の「文豪ゲーム」かっっっ!!

●3分で分かる小泉八雲の怪談


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※鷹の爪シリーズで、一番興味の持てる内容やったわーー♪

ジョニーAのつぶやき:「雪女」をメジャーにしたのも八雲なんだなぁーーー。