1990年度アニソンランキング発表「 その手があったか!」

アニアカ 公式 ランキング部
『1ヶ月かけて、ある年に本放送されたアニソンのランキングを決める【アニソンランキング部】!あらためて過去の年代のランキングを調査し、当時とは違った魅力を発見していきます。』

【1990年】のアニソンランキング投票結果♪
第1位… 陽春のパッセージ/田中陽子(「アイドル天使ようこそようこ」OP)
第2位… Gatherway/三浦秀美(「勇者エクスカイザー」OP)
第3位… Fight!/高橋由美子(「魔神英雄伝ワタル2」OP)
第4位… ゆめいっぱい/関ゆみ子(「ちびまる子ちゃん」OP)
第5位… コンディション・グリーン ~緊急発進~/笠原弘子(「機動警察パトレイバー」OP)
第6位… これからのあなたへ/三浦秀美(「勇者エクスカイザー」ED)
第7位… ダイナマイトCAT/久川綾(「RPG伝説ヘポイ」ED)
第8位… 男と女はパピプペポ/横山智佐(「NG騎士ラムネ&40」ED)
第9位… めざせ!1番!!/草尾毅、ラムネス応援隊(横山智佐松井菜桜子玉川紗己子
(「NG騎士ラムネ&40」OP)
第10位…キミの風/堀江美都子(「私のあしながおじさん」ED)
第11位…ブルーウォーター森川美穂(「ふしぎの海のナディア」OP)
第12位…熱血!!勇者ラムネス/草尾毅(「NG騎士ラムネ&40」OP)
第13位…君はオリジナル/大石ルミ(「アイドル天使ようこそようこ」)
第14位…まるごと/影山ヒロノブ、Ammy(映画「ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦」)
第15位…雲のように風のように佐野量子(「雲のように風のように」テーマ曲)
第16位…タリラリラーンロックンロール/嘉門達夫(「平成天才バカボン」OP)
第17位…おっとどっこい日本晴れ/谷沢伶奈(「キャッ党忍伝てやんでえ」OP)
第18位…光の旅/影山ヒロノブ、KUKO(Waffle)
(映画「ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」)
第19位…ドリーム・チェイサー/山野さと子(「ピグマリオ」OP)
第20位…天までとどけ武田鉄矢(映画「ドラえもん のび太とアニマル惑星」)
第21位…オレ タルるート/TARAKO(「まじかる☆タルるートくん」OP)
第22位…絶対!Part2/早坂好恵(「らんま1/2熱闘編」OP)
第23位…カモン!ヘポイ/草尾毅久川綾増田裕生(「RPG伝説ヘポイ」OP)
第24位…夢の世界へ/白鳥英美子(「楽しいムーミン一家」OP)
第25位…REAL HEART/松下里美(「ふしぎの海のナディア」)
第26位…Step by Step/高橋由美子(「魔神英雄伝ワタル2」OP)
第27位…ピッコロさんだ~いすき▽/孫悟飯野沢雅子)(映画「ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ」) ※▽の正しい表記はハート
第28位…星空のラビリンス/下成佐登子(「ロビンフットの大冒険」ED)
第29位…ムサシ!BUGEI伝!!/子門真人(「からくり剣豪伝ムサシロード」OP)
第30位…夢を信じて/徳永英明(「ドラゴンクエスト」ED)
第31位…恋かくれんぼ/富田靖子(「三丁目の夕日」OP)
第32位…KA・BU・TO/串田晃(「カラス天狗カブト」OP)
第33位…グローイング・アップ/堀江美都子(「私のあしながおじさん」OP)
第34位…はちゃめちゃ姫/かまいたち(「つる姫じゃ~っ!」OP)
第35位…ミントの夢旅行/笠原弘子(「魔法のエンジェルスイートミント」ED)
第36位…がってんロール/ちるる(「江戸っ子ボーイ がってん太助」OP)
第37位…To be Yourself/谷沢伶奈(「キャッ党忍伝てやんでえ」ED)
第38位…キミと世界征服!?/秋山みどり(「まじかる☆タルるートくん」ED)

イメージ 1

※1位に輝いた、よっきゅん♪

●アイドル天使 ようこそようこ OP

※個人的にはこの番組の前身の、「アイドル伝説えり子」(田村英里子
の方が印象は強いのだがな。その後コンババとも言われた田村えりりん

イメージ 2
しょこたん☆ぶろぐ よっきゅん
キュアドリームじゃなくてアイドル天使ようこそようこです!懐かしいwwwww陽春のパッセージ!!!!あせってひらいた辞書の1ページめに載ってる言葉よだけどこわいまぶしいこんな気持ちがきっと愛ね!現実のアイドル田中陽子さんをモデルにつくられたアニメです、数少ない勝彦との思い出のひとつで、「しょうこ、ようこそようこはじまっちゃうよ見なくていいの??」と心配されたことがあるwwwwwなぜパパがようこそようこ知ってて名指しなんだwwwwwとびっくりしてそれからはなんか毎週ちゃんと見たの覚えてます。わたしにとって人生で初めて主題歌ちゃんと歌えるようになりアイドル、を認識し憧れたのは、ようこそようこの前にやってた田村英里子さんがモデルのアニメアイドル伝説えり子、でした。えり子はそれはもうはまりまくりで毎日真似して歌ったり絵を描いたりしてました、だからアイドルイコール田村英里子さん、という図式がかたく強くあります。ピンクが使いたくてようこ描いたけどえり子のイラストもかきたいなぁ!同世代のかた、なつかしくない??』
※勝彦パパの思い出と共に甦る,幼少の頃の懐かしアニメの声を
あてていた人と遭遇、、、って、一体どんな気分だろうなーー。

☆そもそも、2週間前にツイッター上で、田中陽子さんにアニアカの事を
(ランキングの上位に入ってますよ~、って)教えてくれたリスナーがい
て、ご本人さんが出る気になったのがすべての始まりだった!

イメージ 5

※その流れで先週、夫であるアレクサンダー大塚とともに、アニアカに
電話出演を果たしたのであった!そのインパクトたるや物凄いものがあ
って・・・。その勢いのままに1位を独走したという感じであるーーー。

デイリー アレクサンダー大塚が結婚を発表 元アイドル?と 2017.08.14
『PRIDEやバトラーツで活躍したプロレスラーのアレクサンダー大塚(46)が13日、公式ブログやツイッター、インスタグラムで「この度、同郷で同級生の妹・田中陽子さんと結婚しました」と、結婚を公表した。お相手は同名の元アイドル(43)とみられる。/大塚は「少し前に、facebookのプロフィール設定で既婚とした事で、お祝いメッセージいただいたりしていましたが、改めて、この度、同郷で同級生の妹・田中陽子さんと結婚しました。婿入りしアレクサンダー田中になったら弱そうやなぁ…(笑)と、婿入りはしませんでした」と報告。「先日亡くなった陽子さんのお母さんにも安心して頂き、これからも仲良く楽しく共に生きて行く事を伝えられ良かったです」と、田中さんの母親も了解していたことを説明している。
イメージ 3

田中さんも同日、ツイッターに大塚の投稿を貼り、「結婚しました」と報告した。大塚は1998年、総合格闘技イベント「PRIDE」で強豪マルコ・ファスにTKO勝ちする大金星を挙げてブレーク。豪快なスープレックスが十八番で、近年はリアルジャパン、IGFなどに参戦している。田中さんは1989年、ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、90年に「陽春のパッセージ」でデビューしたが、91年に引退した元アイドルとみられる。』
※このニュースは知らなかったのでビックリ!どこにどんな縁が転がってるか
わからんもんですなぁ~。この夫婦コンビ、仲間割れだけはしないようにっ!

●♪ ゆめいっぱい ♪ [関ゆみ子] 【高音質】


※4位「ゆめいっぱい」の関ゆみ子さんも出演!

イメージ 6

※ゆみ子さんて、まるちゃんの声をあててるタラコさんにも
雰囲気似てるやなぁ~~~~~。

ウィキペディア 有馬ゆみこ
『有馬 ゆみこ(別名:関 ゆみ子/瀬木 佑未子)は、カナダ・クランブルック(英語版)出身の日本のシンガーソングライター、舞台女優、ナレーター、帽子作家である。大沢事務所所属。血液型はB型。/来歴:カナダのクランブルックに生まれる。その後、日本、香港、アメリカ合衆国のカリフォルニアに渡る。1987年、日本に帰国。高3時に都内の女子高に編入、卒業。学習院大学文学部英米文学科卒業。1987年、ビーイングアーティストオーディションに合格。ボイストレーニングを受け始める。1990年、「関 ゆみ子」(せき ゆみこ)名義で、フジテレビ系のテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』初代オープニング曲「ゆめいっぱい」で歌手デビューを果たした。(「ゆめいっぱい」の音源発表は関ゆみ子が先行だが、CD発売はB.B.クィーンズが先行した)。ラジオたんぱで受験番組のアシスタントを担当。/1991年、11月1日に学習院大学ピラミッド校舎前ステージで学園祭コンサート。11月3日の東海大学沼津キャンパス学園祭では、大ブレイク前のZARDのライブのオープニングアクトとして出演している。/1993年、「瀬木 佑未子」(せき ゆみこ)と改名してシンガーソングライター活動し、女性ボーカルグループ「Beaches」(ビーチーズ)を高田万由子、黒澤摩璃子と結成している。テレビドラマ「サード・ウォッチ」の声の吹き替え、エンターテイメント・ニュースキャスターとしてレギュラー出演した。その後、「有馬ゆみこ」と改名。
イメージ 10

2001年からは一の宮はじめの演劇集団シアターワンのメンバーとして、舞台「JazzSinger」「JazzSinger II」「JazzSinger III」二人芝居シリーズ「帰ってきたかもめ」「美少女ナナ」「あざみ野珠子〜某月某日日記」などに出演。以降、歌・ダンスを取り入れた舞台活動を、新宿界隈で続けている。2004年、NHK教育テレビの番組「さわやか3組」に主人公・公平の亡き母親役で出演。2010年4月、手作りの帽子工房「アンクア工房」を仲間と共に立ち上げる。同年8月25日、アメリカのロックシンガー、スコット・マーフィーがアルバム「Guilty Pleasures 4」の中で、「ゆめいっぱい」をパンク調にカバー。2017年11月、日本のビジュアル系エアーバンド、ゴールデンボンバーが「おどるポンポコリン」カバーCDシングルを発売、カップリングで「ゆめいっぱい」をオリジナルキーでカバーし、金爆ファンの間で話題となる。』

☆現在は、こちらの工房でのお仕事をメインにやられているとか。
アンクア工房
イメージ 4

『アンクア工房(un-qua)のホームページへようこそ。横浜市青葉区あざみ野の帽子屋です。手づくりの美しさにこだわり、作家によるオリジナル作品をデザイン・制作・販売しています。』
※思い出の曲を歌っていたお方の現況が知れるというのも、またこのラジオの
醍醐味になっていきそうだワー。今回、ほかにも複数の、歌い手の方々との電話
トークが実現。「そうか、この手なら、お気軽に番組に出演してもらうことが
できるじゃあないか!」とやっとスタッフが気付いた模様。開始から5年目に
してようやく新機軸が出来上がったといえようーーー。

●ヘポイ エンディングテーマ「ダイナマイトCAT」/久川綾


イメージ 7

久川綾さんも電話出演!!新ブルマへの意気込みなどを熱く語ってくれた!!

☆個人的トップ1はこの曲!高橋由美子さんにも電話出演して貰いたかったが・・・
高橋由美子 「Fight!」 魔神英雄伝ワタル 2nd OP Live

※文春の不倫報道などで世間を騒がせているこのタイミングじゃあ、昔のアニ
ソンの話とかをほのぼのと聞くってワケにはいかんワナァーーー。
いや、あえて、そんな大人として苦悩しているグッピーにこそ、かつての
純粋だった自分の楽曲を振り返ってもらう良い機会だったかも?

イメージ 8

※応援の意味を込めて歌詞を貼ろう。
♪ファイト!振り向かずに ファイト!歩き出すよ
 涙は光る勇気の しずくに変えて一歩ずつ
 ファイトファーイト!もっと自分を信じたい

 いらないものを捨てたら こんなにも心の中に 無限に広がったよ
 
 傷ついた時にしか 見えないものが 今なら瞳に映り始める
 Just Try again 強くなるチャンスさ~♪

日刊ゲンダイDigital 不倫報道で謝罪…高橋由美子は女優として新境地を開けるか
『女優・高橋由美子(44)の不倫を15日発売の「週刊文春」が報じている。相手は40代前半で和食居酒屋を2店舗経営する、妻子ある実業家。身長154センチながら豊満な胸の持ち主で「チビボイン」の異名を持つ、90年代清純派アイドルに初のスキャンダルである。/2人は歌舞伎町のラブホテルから出てくるところをスクープされるも交際は否定。相手の男性について“飲み友達”と答えつつも、相手が妻との間で離婚話が進んでいることを語り、所属事務所も「ホテルに行ったことは事実」と回答した。同誌は相手の妻側の告白を掲載。今年の元日に高橋のことを「好きすぎる」と妻に語り、1月中旬に「(高橋に)告白を受け入れてもらったので、離婚の話を進めたい」と言われたという。
イメージ 9

  報道を受け、高橋は所属事務所を通じてコメントを発表。「理性を欠いた時間を過ごしてしまったのは確かです」と認め、「軽率過ぎた行動は非難されて然るべきであります。悔い改めましてここにお詫び申し上げます」と謝罪した。/またしても芸能人の“ゲス不倫”である。しかも当事者である妻の告白という強烈パンチだ。今後は不倫バッシングのあおりを受けて、高橋の芸能活動も影響を受けるのかと思いきや「その逆」だと芸能評論家の肥留間正明氏は言う。「CMなど広告契約があれば損害賠償など問題が生じますが、今の高橋さんには広告契約がないのでダメージはゼロ、むしろ有利でしかないでしょう。スキャンダルは人生の彩りと言った人もいますが、週刊誌で書かれることによって彼女の存在を思い出した人も多いでしょう。今まで優等生のまま年を重ねてしまったためにタレントとして方向性を見いだせずにいた部分もあるはず。最近は酒好きキャラも解禁していますが、不倫をきっかけに“熟女”のイメージが加わり、“禁断の恋”に挑む女心や“熟年の情熱的な恋”に共感する人もいるでしょうし、仕事が増えるのでは。斉藤由貴さんがブルーリボン賞を受賞したように、女優はスキャンダルがあっても実力で評価される世界です。今後は女優として一皮むけた“艶技”で新境地が開けるのではないでしょうか」』
※ファイトだ、グッピー!!!




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日4月3日(火)の、「元気が出る言葉」は~?

『ただこうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。』
出展:「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」(集英社
発言者:中島らも (小説家、随筆家、ロッカー 1952年4月3日~2004年7月26日)
『解説:人はどういう一瞬一瞬に生きているのだろうか。生きている限りは、悲しみにも出会うし、生きていてよかったという瞬間にも遭う。そんなとき、どう思うのか。中島らもの言葉は厳しく、温かく、そして泣けてくる。中島はあまりに多才すぎて、何が本職なのかもよくわからない。52年の短い人生を多彩に駆け抜けた。』

イメージ 11


◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

Amazon.co.jp らもチチ 私の半生 青春篇 (講談社文庫) 中島らも(著), チチ松村(著)
『■内容紹介:らも&チチ流人生 読むと楽になる!/らも「役に立ちますかいな、そんな」。/チチ「おもろいな。らもさんも不思議やね。聞けば聞くほどいろいろなことやってるな。ほんまに」。
イメージ 12
本書で初めて語られる、しょうも無いけどオモロイ話。生まれてすぐの頃から20代半ばまで、らも&チチのデュオが奏でる爆笑対談青春篇。ひさうちみちおを迎えた番外篇も。/■登録情報:/文庫 232ページ /出版社 講談社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4062749335 ISBN-13: 978-4062749336 /発売日 2004/11/16 /梱包サイズ 14.8 x 10.6 x 1.4 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.0 /■カスタマーレビュー:さらぴん 5つ星のうち3.0 「還暦を待たずして」2005年1月13日・・・どうして死んだんだ、中島らも。まだまだ「おっさん」だった故人。彼が「じいさん」になったら、どんなことをやるんだろうか。そんなワクワクは宙ぶらりんのままだ。中島らもと、ゴンチチチチ松村の対談集。幼年期から順に、二十代前半までの半生を振り返るこの本。両氏の感性の基礎部分が語られる。中島氏の著作をある程度読んだ事のある読者には、氏についての新しい情報はほとんどない。だから、チチ氏のぶんだけ、「半分」ということになるかもしれない。でも、まるで、故人の声をまた聞いているような気分になれる。私にはそれで充分だった。』
※らもちち、TVでもやっていたっけなー。なんだかよくわからないんだけど和む番組。

大槻ケンヂ 中島らも

※らもさん、明らかになにがしかのクスリをやってきとるw

イメージ 13


NAVERまとめ 中島らも語録
わけのわからないのは、人生だけでたくさんだ。
生きるということは、死ぬまでの時間をどうやり過ごすかということだ。
心の中にハンドルの遊びのような部分がないと「おもしろさ」に感応することはできない。
「優しい」という言葉はしばしば「優柔不断」の同義語です。
ロックとは音楽のジャンルではなくて、一つの生き方だ。
人間にはみな「役割」がある。その役割がすまぬうちは人間は殺しても死なない。逆に役割の終わった人間は不条理のうちに死んでいく。
自由、自由って言ってるけど、拘置所へ入るとよーくわかるんです。拘置所の中も外も一緒や。世界中が監獄なんや。
コマーシャルというのは人を欲求不満にさせるためのものだ。

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“今日、大なる作物ができんのは、生涯できないという意味にはならない(『書簡』明治39年2月15日より)”

【1905年4月3日の漱石】まだ無名だった島崎藤村自費出版本を読み終え舌を巻く

今から110年前の今日、すなわち明治39年(1906)4月3日、漱石は5日ほど前に買い求めた1冊の本を読み終えた。自費出版された本だったが、深く胸を打たれていた。「明治の小説として後世に伝えるべき名篇だ」と感じた。人生のテーマと真剣に向き合い、余計な細工の施していない文章で、真面目に、すらすら、すたすたといった調子で書いてあるのも、漱石の頗(すこぶ)る気に入った。この作品こそ、島崎藤村の『破戒』であった。当時の藤村は詩人としては知られていても、小説家としては無名の存在。その作品の価値を、漱石はいち早く見出していた。漱石は近代日本を代表する書き手であるとともに、読み巧者であり、出版プロデューサーのような役割さえ果たした人だった。芥川龍之介野上弥生子という、日本文壇史にその名を刻む男女ふたりの才能を見抜き育て上げたのも、漱石だった。
イメージ 14
朝日新聞で自作品を執筆・掲載していた漱石だが、他の書き手による小説連載の相談にも預かっており、まだ無名だった中勘助(なか・かんすけ)の『銀の匙』の連載も実現している。島崎藤村の『春』、永井荷風の『冷笑』、長塚節の『土』、徳田秋声の『黴(かび)』、高浜虚子の『柿二つ』なども、漱石の推薦によって朝日新聞に連載された作品だった。

志賀直哉にも連載小説の舞台を用意したことがあった。このときは直哉の方がどうしてもうまく筆が運べず、漱石に詫びて別の作者を探してもらうという一幕となった。それまで直哉は、『白樺』などの同人誌で、原稿枚数も気にせず、自由に書いた作品を自由に掲載してきた。そんな直哉にとって、1日分ずつの決まった分量の原稿を、しかも毎回読者を惹き付けるような創意を凝らしながら書きつらねていく新聞連載は、あまりに勝手が違ったのである。漱石は、直哉の申し出に創作家としての真面目な態度を見出し、嫌な顔ひとつせず、急遽、連載に穴のあかないよう対処したのだった。/さて、『破戒』を読み終えた漱石は、すぐに門弟の森田草平に手紙を書いた。率直な感想を記した上で、雑誌の書評欄でこの傑作をぜひ紹介すべきだと薦めた。漱石先生の目は、50年、100 年という遥かな時間軸をも見据えつつ、文学作品の価値を読み取っていたのである。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「島崎藤村」「破戒」で動画検索してみました!!)

●破戒(予告)


島崎藤村の「破戒」を巡る、藤村と高野辰之との確執(1998年作品) 9分53秒


イメージ 15

・童謡『故郷』の作詞者・高野辰之と、島崎藤村。藤村が「破戒」の中で
生臭坊主と書いた「蓮華寺」は、高野の奥様の実家だったというのです。

ジョニーAのつぶやき:作家たちの交流・確執などの裏事情を知ることで、文学作品や楽曲から受ける印象も、若干変わるのかもしれませんーーー。