漫画タイトル「みんなで居酒屋」/ウートピ インタビューなど

毎日新聞 りえさん手帖
毎日新聞 2018年4月30日 東京朝刊』

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※オチが強引デッス!

ウートピ 西原理恵子さんイベントレポート第3回 失敗しない人はいないから…「転び上手なおばさんになってください」
『◆聞き手・・・フリーライターの瀧晴巳(たき・はるみ)さん。【自分がやりたいことは絶対に譲らないで】/瀧晴巳さん(以下、瀧):「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」の中で、「優しくていい子」は幸せを取りっぱぐれるよ、ということも言っていますね。/西原理恵子さん(以下、西原):いい嫁っていうのはいいお手伝いさんなんですよ。どっかの家にもらわれて、付属品のように一番いいように使われて、じゃあ、あなたの幸せはどこにあるの? って。私たちの母親が「あんたたちのために離婚しない」ってことばかり言って、自分の幸せを全部先送りにしちゃった。女は家の付属品じゃないんですよ。自分が幸せになるためには自分の主張、やりたいことを譲っちゃいけないの。お菓子でも、譲っちゃったら、その人たちは感謝するかって言ったらしないんですよ。「得した」って思っちゃう。譲ってもらって「当たり前」になっちゃうんですよ。
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【「女の一途」は相手の悪いところが見えない病気】/西原:女の子の場合は出産の適齢期もあるし難しいですよね。本当にいろいろタイムキーパーが必要で。だって「ハタチまで貞淑でいなさい」って言っておきながらハタチになったらクソみたいな男がウヨウヨ泳いでいる大海原に放りだして、「いいの見つけなさい」って言ってもさ、3人ハズレに当たってみ? 10年経ってるよ。キツイよね。男にはわかんないんだから二股、三股かけとけよって!/瀧:女の人ってね、「この人は私がいないとダメかもしれない」って思っちゃう。/西原:うん、「女の一途」は相手の悪いところが見えなくなる病気なんで。ちょっと“マイルドなヤリマン”でいいから、って言っているんですけれどね。
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【いい“受け身”のとれるおばさんになってほしい】/瀧:「転ばないこと」がいいことじゃないんだよ、ってことですよね。/西原:この歳になって、私もいい受け身を取れるようになったんです。背中にいい感じの背脂もついて。50歳くらいになるとどんなに失敗しても笑って起き上がれる。ヤワラちゃんみたいないい受け身が取れるようになった。娘もね、早くたくさん転んで受け身の練習をして早く笑ってほしい。失敗しない人はいないんで。人間はみんな転ぶので。笑ってればどうにかなるから。動きのいい転び上手なおばさんになってねって。この本のあらすじを他のところで書こうとしたときに「世の中は腐れちんぽばかりですから、うっかりくわえても決して恥ではないんですが、くわえているうちにどうにかなると思ってクチャクチャいつまでもくわえているのが一番いけません。ダメだと思ったらすぐに吐き出してください」って言ったんです。そしたら出版社の人に怒られちゃった。「もっと品よく言ってください!」って(笑)。/瀧:品よく要約すると「転んでも、また立ち上がれる、取り返せる」というのが大事ってことですよね(笑)。/西原:(ルパン三世の)石川五ェ門じゃないけれど「またつまらぬものを食うてしもうた」ってね(笑)。/瀧:自立をするために娘さんや女の子たちに伝えたいことは?/西原:よく失敗してほしい。元気でやってくれればいい。でも男に依存しないでねって。自分だけの人生を歩んでほしい。人生の舵取りを人に任せないこと。うまくいかない自分の人生を、あの人のせいでこうなったって言い続ける人にならないで。自分で幸せはがっつり取りにいく。そういう女の子になってほしいですね。』

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※今はかっちゃんとの「ちくわタイム」が充実している西原さんであった・・。
 (漫画:「ダーリンは73歳」ビッグコミックスペリオール 2018年5月11日号より)

似顔絵ブログのようなもの 高須克弥・西原理恵子
『■新作似顔絵。熟年バカップル漫画・ダーリンシリーズは、ついニヤニヤしながら読んじゃう。』

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※二人の企みがダダ漏れしているような似顔絵ですw

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※西原さん、ツイートで返事されてるなーー

Amazon.co.jp ことばの劇薬 西原理恵子 (文春MOOK) ムック 西原理恵子(著)
『■内容紹介:「洗えば使える泥名言」「生きる悪知恵」ベストセレクション。きれいごとじゃない。だから効く。【はじめに】◎第1章「洗えば使える泥名言」セレクション/その1【仕事の名言】/その2【お金の名言】/その3【男と女の名言】/その4【家族の名言】/その5【生と死の名言】/◎第2章「生きる悪知恵」セレクション/その1【仕事編】商いは小さなことからコツコツと/その2【家庭編】近くて遠くて好きで嫌いで/その3【男と女編】ヤリたいときがヤレるとき/その4【性格編】直すより慣れろ/その5【トラブル編】上手なウソは人生の通行手形
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/■登録情報:/ムック 189ページ /出版社 文藝春秋 /言語 日本語 /ISBN-10: 4160086713 ISBN-13: 978-4160086715 /発売日 2018/4/17 /梱包サイズ 19 x 13 x 1.4 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.0 /■カスタマーレビュー:mitsukoyamato 5つ星のうち4.0 「読む人によって毒薬、劇薬、画期的な新薬になるよ。」2018年4月21日・・・西原理恵子さんの漫画も好きですが、私は断然エッセイがお気に入り。ついでに、事実婚高須克弥氏の著書も昔から大好きで、今お二人が仲良しで嬉しい。この本は、これまでに出版された漫画とエッセイの中で、西原さんが読者に発信してきたセリフだ。子供の頃から苦労されて、自分自身の壮絶な体験談から出てきた言葉なので嘘がなく、きれいごとも書いていないし、読んでいて納得できる。特に若い女性に向けて世間の荒波を乗り越える方法を、人生の先輩として是非伝えたい。そんな西原さんの熱い思いがひしひしと感じられる。(中略)人生は長いようで短い。出来たら、なるべく若い時に読んでいた方が絶対にためになる。だけど、人生は失敗しないと分からない事も多いから困ったものだ。西原さんだって、若い頃に何度も痛い目にあって多くの涙を流している。そして、今は仕事でも成功し財産も得て、愛する人と出逢えて人生を謳歌してる。本当に羨ましいぐらい幸せそうだけど、妬んだりしない、彼女の努力はマネができないから。自分で幸せをつかみ取った西原さんの名言集で1つでも、胸にぐぐぐっと刺さる言葉に出逢えたら最高。私も今まで西原さんの名言で元気をもらってきたけど、本棚から薬になる熱い言葉を探し出すのは面倒だ。今回は1冊にまとめてくれたので、落ち込んだ時、道に迷ったときにすぐに再読できて感激。』

週刊サラダぼうる・おかん飯 今回の料理 ジャガベーとタマベー
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『Q:テレビで「二つだけレシピ」というのを知りました。エダモン流を教えてください。(大阪市の50代女性)/枝元 リクエストにお応えして、二つの材料だけの料理をやるよ。まずはベーコンとジャガイモを組み合わせた「ジャガベー」です!/西原 ジャガイモは水にさらすの?/枝元 私はさらさず切ってすぐ料理する派。長くさらすと硬くなってホクッとしにくい。そうそう、私はベーコンはブロックが好きなんです。/西原 そうですよね、そうですよね。ベーコンっていっぱい脂が出るから、先に炒めてこの脂を食材に吸わせないともったいない。/枝元 うん。しっかりジャガイモが吸ってくださります。それでジャガイモに火が通ったら、フライパンの上でケチャップとマスタードを混ぜるだけ。ケチャップ好きですか?/西原 どちらかと言えば、マヨネーズとかしょうゆとか……。/枝元 私、子どもの頃、ソーセージをケチャップと粗びきマスタードで炒めるのが大好きだったの。ナポリタンと同じで、ちょっと焦げ付いてくるような匂いが大好きで。/西原 私は田舎だったのでケチャップという食材がなくて、ナポリタンのあるこじゃれた喫茶店ってのが存在しなかった。
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/枝元 最後にパセリを。好みで粉チーズを振ってもいいと思います。「麺のないナポリタン」な気持ちでね。辛いペッパーソースでもいい。/西原 麺なしナポリタンって言われると急に心が躍ってきますね。これ、子どもの頃の私に食べさせてあげたい。喜んだだろうな。とにかくハイカラなものがなくてベーコンもなかった。魚肉ソーセージくらいしかね。/枝元 子ども味で、お弁当に入れたい感じですね。もう一つのベーコンとタマネギを組み合わせた「タマベー」の味付けはしょうゆです。/西原 こっちはすごく大人の味。マスタードの粒をブリンブリンに入れるのがコツですね。
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/枝元 マスタードって酸味もあって辛みもあるじゃないですか。だからね、ヒーッていうほど辛くないけれど、味が締まると思うんですよ。/西原 これは朝ご飯でも昼ご飯でも晩ご飯でもいけますね。/枝元 二つの材料で2品、面白いのでまたやりますね!【構成・矢澤秀範、写真・根岸基弘】』

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●おかん飯「ジャガベーとタマベー」


Yes!高須克弥のコーナ~~~~~


Yes! 高須克弥 菜々緒、波瑠、木村文乃の新・主演女優対決に高須院長「仮に彼女が整形だとしたら」
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『――今や人気、実力ともに文句なしのアラサー人気女優である波瑠さん、菜々緒さん、木村文乃さんですが、みなさんおきれいですよね!(3人の写真を見せる)/高須「木村さんだけは、数年後に美的レースからは脱落するかも」――美人女優と評されることも多いですが、どの部分がそう予感させるのでしょうか?/高須「人間は太っても、ヤセても、年齢を重ねても、エラと骨格っていうのは変わらないんです。今はまだ30歳で頬の肉もそこそこ残ってるけど、ヤセ型のようだし、このまま加齢で更にヤセたら、頬の肉だけ減り、頬骨だけはそのまま……となると、頬がくぼむんですよ。そうなるとグッと老けるよね。これ以上ヤセずに、せめてエラだけはボトックス注射で対策してほしいな~」――まさかの老け予告! では、残り2名の老け予想は?/高須「波瑠さん、菜々緒さんの顔は骨っぽくないから、体形には左右されないでしょう。なので、こけた頬など老け顔になる可能性は低めです。それにしてもこの3名、意外にパッと目立つ美人はいないね」――菜々緒さんは今や“美悪女”の代名詞、波瑠さんは伝説の美人女優・夏目雅子さんに激似と言われるなど、どう見ても美人だと思いますが……?/高須「菜々緒さんは、顔は普通ですよ。目・鼻・口などのパーツに比べて顔も大きいし。ただ、あの圧倒的なスタイルとクールな雰囲気で“美女感”を演出しているんじゃないかな?」――菜々緒さん、確かに高校時代は普通の雰囲気ですね(と、高校1年生当時に載った雑誌を見せる)。ところで、菜々緒さんはこの10代の頃と顔が違うと、整形疑惑もささやかれています。/高須「う~ん、目をいじってるのか、アイプチでもしてるのか? 整形したとも言えない微妙な変化だね。でも、誰でも10代から20代後半は、顔や雰囲気が劇的に変化するんだよ! 顔も伸びて顎も成長するしね。それと、全体的に整ってるけど派手顔じゃないし、こういうタイプの顔ってメイク映えするんだよ。歌舞伎メイクが決まる系統の顔だね」――若くてほぼスッピンだった頃と、メイクテクが上がった今では、顔も違って見えるのかもしれませんね。/高須「ちなみに、仮に菜々緒さんが整形だとしたら、今の流行の整形具合ですね。昔は驚くほど変わるのが良しとされていたけど、今は『メイクしている顔とすっぴんの差がない』程度にいじるのが人気で、菜々緒さんみたいな『アレ!? 最近きれいになった?』という微妙な変化こそ、今の整形なら理想的です」
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――メイク感覚でちょっと可愛くするのがトレンドなんですね。ところで、先ほど話題に上がった波瑠さんが夏目雅子さんに似ている説ですが、夏目雅子世代の院長としてはいかがでしょう?/高須「写真によってはハッとするほど似ているね! 特に目と口はかなり近いです。ただ波瑠さんのほうが、鼻があぐらをかいてるな」――やはり、美容のプロである院長から見ても似ているんですね!/高須「大きくも小さくもない目と口はバランスがちょうど良く、輪郭とパーツのバランスもすごくいい。この3人の中なら、波瑠さんが一番美人でしょう。ただ小鼻が大きいのがちょっと残念かな。ちなみに美的ランキングでは、次点が菜々緒さん、最後に木村さんです」――先ほど、老化警告が出た木村さんの顔はどんなタイプですか?/高須「男顔!! 京女とか、はんなり弱々しい役柄より、弁護士役とか強めのキャラクターがハマりそうですね」――確かに、昨シーズンのドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-SEASON II』では弁護士を演じて好評でした! その理由は、やはり骨っぽい顔にエラのせいでしょうか?/高須「そうです。やっぱりエラが張ってると、強情に見えちゃうしね」――意外でした。一番クセのない顔で、いろいろな役がハマりそうだったので。女優としてのイメージは、菜々緒さんが一番強そう・怖そうなんですが……。
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/高須「それは、高身長だったり、役柄、それとこのキツネ顔メイクのせいだろうね。目と眉をキッと吊り上げてるメイクだから、そう見えるんでしょう」――なるほど。3人ともブレイクするまでの下積み時代があり、となると根性があり、強い部分がありそうですが、そういう部分も顔に表れるものなのでしょうか?/高須「悔しい! 負けたくない! と思うと人は歯ぎしりをするし、歯ぎしりばかりしているとエラが発達します。全部のエラがそうではないけど、やっぱり根性があって負けん気が強い方は、エラ顔の方が多いですね」――そうなんですね! ところで、3人とも今後も更なる活躍が期待されますが、「主演女優にふさわしい顔」というのはどんな顔だと思われますか?/高須「主張する顔であること! 韓流ドラマの女官役なんて、みんなきれいだけど、どなたも同じに見えるじゃないですか。なので、主演を張るなら個性があり、主張する顔であることだね。この3人にはすでにそれぞれ個性があるし、もっと飛躍すると思いますよ!」』
※意外!この3人の中では、木村さんが一番西原さん寄りの顔だから、褒める
んじゃないかと思ってたら、最下位とは・・・。ワカランもんですねぇーー。

☆最後は「かっちゃん音頭」でちょちょいのちょい~~♪
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●「かっちゃん音頭~謡バージョン~」謡・歌唱 田中敏文能楽師



☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日5月日()の、「元気が出る言葉」は~?

『天国へ行く 最も有効な方法は、地獄へ行く道を 熟知することである。』
出展:?
発言者:ニッコロ・マキャヴェッリ (イタリアの政治思想家 1469年5月3日~1527年6月21日)
『解説:マキャヴェッリ、またはマキアヴェリ、「君主論」の著者だ。彼は理想主義全盛のルネサンス期において、現実的な軍事論を唱えた。この有名な言葉だが、待てよ、地獄に行く道を熟知すれば、必ず天国に行ける、とはいっていない。しかし敵を知らなければ勝利の道はないのだ。ライバル会社の分析、マーケティングの重要性しかりだ。これは「孫子の兵法」の“彼を知り、己を知れば百戦危うからず”にも通じる。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

Amazon.co.jp 君主論 Kindle版 ニッコロ・マキャヴェッリ (著)
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『■内容紹介:歴史上の様々な君主および君主国を分析し、君主とはどうあるものか、君主として権力を獲得し、また保持し続けるにはどのような力量(徳、ヴィルトゥ)が必要かなどを論じている。その政治思想から現実主義の古典として位置づけられる。読みやすさを重視し、各作品、章へのリンク付の目次を採用。 /■登録情報:/フォーマット Kindle版 /ファイルサイズ 290 KB /紙の本の長さ 80 ページ /出版社 MUK production; 1版 (2015/9/6) /販売 Amazon Services International, Inc. /言語 日本語 /ASIN: B01522A0RI /Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) 有効  /X-Ray 有効にされていません  /Word Wise 有効にされていません /おすすめ度 5つ星のうち 4.0 /■カスタマーレビュー:よしぴん 5つ星のうち4.0 「言い回しは少しとっつき難いですが良書」2017年3月15日・・・こういった書籍は翻訳者の意見的なものがちょいちょい挟まれるのですが、よくも悪くもダイレクトです。その為、当時の時代背景に沿った例え話がよくでて来ますので少しとっつき難いかもしれません。個人的に、そこから自分で消化する余地があるので、価格と比較しても大満足です。』


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※「君主論」、、、今の日本の統治者に必要な書物じゃないだろうか・・・

●TVアニメ「武装少女マキャヴェリズム」PV第2弾


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※これは別にニッコロ・マキャヴェッリとは何の関連性もなく、
ただ語感がカッコイイから拝借しました?的なノリで付けられた
名前のようだー(異論のある方はお教えくだされ・・・)。

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“思い切って野(や)に下り候。生涯はただ運命を頼むより致し方なし(『書簡』明治40年3月23日より)”

【1907年5月3日の漱石】40歳の夏目漱石が東大教授への昇進話と引き替えに手に入れた人生の宝物とは

今から109年前の今日、すなわち明治40年(1907)5月3日、漱石は東京朝日新聞に『入社の辞』を発表した。そこには、次のような言葉が書かれていた。《大学を辞して朝日新聞にはいったら、逢う人が皆驚いた顔をしている。中には何故だと聞くものがある。大決断だと褒めるものがある。大学をやめて新聞屋になる事がさほどに不思議な現象とは思わなかった。余が新聞屋として成功するかせぬかはもとより疑問である。成功せぬ事を予期して、十余年の径路を一朝に転じたのを無謀だといって驚くならもっともである。かく申す本人すらその点に就ては驚いている》/東京帝国大学の教職をやめて、東京朝日新聞に小説記者(専属作家)として入社する。その決断を聞いて、周囲の者は一様に驚きを示したというのである。漱石は続ける。

《しかしながら大学のような栄誉ある位置を抛(なげう)って、新聞屋になったから驚くというならば、やめてもらいたい。(略)新聞屋が商売ならば、大学屋も商売である。商売でなければ、教授や博士になりたがる必要はなかろう。月俸を上げてもらう必要はなかろう。勅任官(ちょくにんかん/明治憲法下の官吏区分のひとつで高等官の一種)になる必要はなかろう。新聞が商売である如く大学も商売である》

英国留学から帰国し、講師として東京帝国大学の教壇に立って4年が過ぎ、漱石には教授昇進の内示も出ていた。でも、それを断って、東京朝日新聞入りを決めた。大学側にはすでに辞意を伝えて認められ、「講師嘱託解除辞令」も受け取っていた。/まだまだ官尊民卑の色合いの濃いこの時代、東京帝国大学教授といえば世間の評価は非常に高かった。民間企業と違って倒産の心配もなく、定年退職後の恩給(年金)も含め経済的にも優良で安定的な職業といえた。だからこそ漱石も、「栄誉ある位置」という言い方をしている。かたや明治期の新聞界はまだまだ未成熟で、先行きがどうなるかわからない。また、創作家として、この先どれだけのものを生み出し続けていけるのか、幾ばくかの不安が胸をよぎるところもあった。/それでも、あえて「新聞屋も大学屋も同じ商売だ」と言い放ち、前に踏み出す。不安もないわけではないが、期待も大きい。今は「官」の縛りを脱した晴れ晴れとした解放感と、「ひとりの物書きとして行けるところまで行ってやろう」という軒昂たる意気が、漱石の胸の中にあふれていた。

『入社の辞』は、こんな一文で結ばれる。《人生意気に感ずとか何とかいう。変り物の余を変り物に適する様な境遇に置いてくれた朝日新聞のために、変り物として出来得る限りを尽すは余の嬉しき義務である》/漱石先生このとき、満40歳。『論語』にいう「不惑」に達しての、新たなスタートの決断。幕末の志士の如き気概で文学に立ち向かう--そんな覚悟さえ、腹の底に据えているのであった。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「岐路」「再始動」で動画検索してみました!!)

●「スタートライン」馬場俊英


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※声の枯れ具合がまたいい感じで楽曲に合っているなァーー。

ジョニーAのつぶやき:エレカシ新譜、6/6が待ち遠しいぞっ!!