『カメラを止めるな!』大好きな映画の要素てんこ盛り!!

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eiga.com 作品情報 『カメラを止めるな!』
■解説:映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しなど、さまざまな挑戦に満ちた野心作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督はオムニバス映画「4/猫 ねこぶんのよん」などに参加してきた上田慎一郎。とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、18年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月からアスミック・エースが共同配給につき全国で拡大公開。
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■スタッフ:/監督 上田慎一郎 /脚本 上田慎一郎 /プロデューサー 市橋浩治 /撮影 曽根剛 /録音 古茂田耕吉 /特殊造形 下畑和秀 /メイク 下畑和秀 /ヘアメイク 平林純子 /衣装 ふくだみゆき /編集 上田慎一郎 /音楽 永井カイル /主題歌 鈴木伸宏 伊藤翔磨 /メインテーマ 鈴木伸宏 伊藤翔磨 /助監督 中泉裕矢 吉田幸之助 /制作 吉田幸之助 /スチール 浅沼直也 /アソシエイトプロデューサー 児玉健太郎 牟田浩二
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■キャスト:濱津隆之(日暮隆之) 真魚(日暮真央) しゅはまはるみ(日暮晴美) 長屋和彰(神谷和明) 細井学(細田学) 市原洋(山ノ内洋) 山崎俊太郎(山越俊助) 大澤真一郎(古沢真一郎) 竹原芳子(笹原芳子) 吉田美紀(吉野美紀) 合田純奈(栗原綾奈) 浅森咲希奈(松浦早希) 秋山ゆずき(松本逢花) 山口友和(谷口智和) 藤村拓矢(藤丸拓哉) イワゴウサトシ(黒岡大吾) 高橋恭子(相田舞) 生見司織(温水栞)
■作品データ:/製作年 2017年 /製作国 日本 /配給 アスミック・エース、ENBUゼミナール /日本初公開 2017年11月4日 /上映時間 96分 /映倫区分 G
オフィシャルサイト
※うわ、完全に予想の斜め上をいかれてヤラれまくりや~、これ!
マイ・フェイバリット・ムービーである、『地獄でなぜ悪い』やら
ラヂオの時間』、さらに『運命じゃない人』のアツアツポイント
が盛り込まれていて、サイッコー!な90分を楽しませて貰った。
二度目も早々に駆けつけてもうたっちゅーねん!!

●予告編

※今年のベストバウト決定かなぁ~~?こりゃあ。

まずは一度目の鑑賞前に読んでも構わない、ネタバレなしゾーーン!


miyearnZZ Labo 吉田豪『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督インタビューを語る
吉田豪さんが「猫舌SHOWROOM」火曜日「豪の部屋」の中で伊藤麻希さんと映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎をインタビューした際の模様を話していました。/(吉田豪)夢のある話だなと思って。今日、僕昼に「カメラを止めるな!」っていう映画の……。(伊藤麻希)見たよ! 伊藤も見た。うんうん。(吉田豪)あ、見に行った? 僕も見て。で、今日その監督のインタビューをしたんですけど。(伊藤麻希)いま、ちょっと問題になっていない?(笑)。(吉田豪)あれもまあね、両者の言い分を見ていると、まあ監督は悪くなさそうだぞ感はあるんですけど。とにかくあの人の黒歴史だけを掘るインタビューをやったんですよ。あの人も本当に、本当に死ぬほど恥ずかしい歴史を持っている人で。ひどいんですよ。いま活動をしていたら、確実に山ほど炎上しているような人なんですよ。(伊藤麻希)あ、そうなの? へー!
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吉田豪)現代に生きていたら確実にユーチューバーになっているような人で。一言でいうと「痛い人」なんですよ。で、その痛さを残しながら多少の修正をして大きくなって。で、いま成功をしつつあるっていう感じで。(伊藤麻希)はいはい。ああ、そう? 勇気もらえる!(吉田豪)だから本当にどんな人でもなんとかなったりするっていう人に今日2人、会ったんだなっていう。今日、ふと。「そういえば……」っていう。(伊藤麻希)私もか!(笑)。(吉田豪)「今日は昼も夜も、そういえばいろいろあったけど、なんとかなった人たちだ!」っていう。(伊藤麻希)フフフ、いいことじゃない!(吉田豪)そうなんですよ。(伊藤麻希)うん。素晴らしいわね。へー! そうなんだ。「カメラを止めるな!」、面白かった。(吉田豪)ねえ。本当にね、ちょっとあの人のブログを……全然消されていないので。消し方わからないらしくて。(伊藤麻希)えっ、えっ? 絶対に見る!(吉田豪)ヤバい話がいっぱい載っているんですよ。有名なのは手作りのイカダで琵琶湖を横断しようとして。で、友達とかが嫌がっているのを無理やり連れて行ったら、友達が溺れかけて、遭難しかけて。で、結局レスキュー隊を呼んで翌日の新聞に載って。それでも一切反省なく「やった、新聞に載った!」みたいなことをブログで書いてちょっと炎上とか(笑)。(伊藤麻希)ああ、そうなんだ(笑)。(吉田豪)とかあったような人が現在に至る、なんで。(伊藤麻希)へー! じゃあ、長かったね!(吉田豪)そうなんですよ。25歳ぐらいまで迷走を続けて。で、25からようやくちゃんと映画を作り始めて、いま34ぐらいで成功に至るっていう。(伊藤麻希)ああ、そうなんだ。うわーっ、じゃあ伊藤も30歳ぐらいかな?(吉田豪)でもだから、本当に途中から方向転換してもなんとかなるんですよ。意外と。(伊藤麻希)ねえ。そうみたいだね。
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吉田豪)で、今日もその監督と意気投合したんですけど、僕もそうなんですけど、遠回りが無駄になっていないと思うんですよ。僕も高校を出た後、1年間無職期間があったりとか。結構遠回りはしているんですよ。でも、その経験は絶対にプラスになっているし。(伊藤麻希)そうかー。(吉田豪)たぶん普通にプロレスをやっているんじゃなくてアイドルを通過しているのとかもなにかのプラスになっているわけじゃないですか。(伊藤麻希)わかる! それはすごくわかる。うん。(吉田豪)普通に高校を出て練習生とかじゃなくて。この道を通ったのって絶対に他の人たちと違うと思うんですよ。(伊藤麻希)そうそうそう。たしかに。(吉田豪)という美しい締めを今日はしましたよ(笑)。(伊藤麻希)いや、いい話よ。今日はいいSHOWROOMだったよ! 素晴らしいわ!(吉田豪)フハハハハハッ!<書き起こしおわり>』
※さっそく、監督のブログとやらも検索してみたが、、、去年で更新止まってた。
「カメラ」は止めてもいいから「ブログを止めるなッ!!!」

デイリー 「カメラを止めるな!」俳優陣がブーム始まりの地で舞台挨拶を続ける理由
『昨年11月のイベント上映に始まり、今年6月23日の都内2館での公開、そして予定のものも含め8月20日時点で190館を超える全国上映にまで人気が広がった映画「カメラを止めるな!」。その中にあって、最初に商業公開された2館、東京・新宿のK’s cinemaと東京・池袋のシネマロサで出演者は可能な限りの舞台挨拶を続けている。その思いを今月17日、山ノ内洋(カメラ助手)役の市原洋と、音楽を担当した鈴木伸宏に聞いた。-キャストの誰かが舞台挨拶に来ていますね。/市原「基本的には、必ず誰かを置くという決まりではなかったんですけど、メンバーで時間の空いている人とか、行けそうな人とか自主的に来てやる、という形になっていまして。上演回数が増えたので毎回、誰かしらいるというのではないみたいなんですけども。1日のうちどこかでは誰かが行っている感じです。劇場は池袋シネマロサさんとK’s cinemaさんのどっちかであることが多いですね」-その2館から広がっていった。
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(画像:四コマ映画」のフクイ ヒロシマスター映画伯)
/市原「作品自体も上田監督をはじめ、キャストやスタッフが一生懸命やって、いいものができたという気持ちと、口コミやSNSとかの力が大きかったかなと思います。自分でも聞いたことのない、ここまで広がるのかという風になりましたね。また、著名人の方とかも見ていてだいて、SNSで発信されたというのも大きかったかなと思います」-皆さんの環境に変化は。/鈴木「僕は主題歌とタイトルが流れるところの音楽を担当したんですけど。見て、声をかけられたりとかという機会はすごい増えているので。環境的には広がっていることで、自分たちの名前も広がっていっている感じはしていますね」/市原「上田慎一郎監督はメディア出演が多い。で、主演クラスの役者さんとかも『こういうの出ます』というのはよく見たりするので、この作品からの注目と、オファーみたいなのが増えているのかなと思いますね。僕の方にも来てほしいなと思ってるんですけどね(笑)。頑張って呼んでいただけるように作品だけでなくアピールしていきたいと思っております」-実際見ると制作費が300万円とは信じられない。/市原「この例えがあっているか分からないですけど…。野球のトライアウトみたいなことをした後に夏合宿をやってから作ったりすると思うんですけど、練習期間を設けて、こいつはこれがうまいなとかいうのを試して、この作品をつくるためのラインナップを当てはめていく感じだったのかなと思います」/鈴木「もともと僕は上田監督と幼稚園からの幼なじみだったんですね。ちょいちょい仕事で一緒になることがあったり。ロゴとか美術をやっているのが上田監督の奥さん(ふくだみゆき氏)だったり。今まで積み重ねてできたものを全部ここで使ったイメージが、(監督と)話していてもあるので。ある程度お金じゃなくて、集まっている。信頼関係とかそういうので集まって全員でいい作品をつくろうと思ってやった作品だと中に居る人間としては感じますね。それは役者の方も一緒だと思いますけども」
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-今後考える次のステップは。/市原「『カメラを止めるな!』で好きになっていただいて、声をかけていただいてすごくうれしいんですけど、『カメラを止めるな!』なしでも自分の作品を見てもらえるかどうか。『カメ止め』じゃない自分のお芝居を見てもらいたいと思うので、この時期に交流、関わって、次の作品も見てもらえたらいいなと思います」-挨拶を続ける理由は特別なものがあるんですか。/市原「やっぱり、作品自体がワークショップで十何人使っていますけど、上田監督自身が『みんなの代表作だと言ってもらえるような作品を作りたい』と言っていまして。もちろん出演時間とかは全員一緒ではないんですけど、キャラクターに見せ場があるので、演じた側とかもそういうのを言ってくれてうれしいなという気持ちもあるので。こういう場になるべく出て御挨拶したいと。絶対、こういう風にしましょうというより、自然発生的にこうなったので。それが『カメラを止めるな!』なのかなという気がしますね」-連絡はどう取り合っているんですか。
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/市原「グループLINEとかで『今日、誰かが行ける人、いますか?』というのもありますし、なくても自分が行けるという人がぽんっと(来たりします)」-ファンにメッセージをお願いします。/鈴木「僕は(撮影の)後から(チームに)入っていったんですけど。すごいチームワークで。もともと舞台挨拶の前に、チラシ配りとか、キャストが何百店舗か分からないぐらい、あちこち回っていて。グループLINEでも、その経過だけは僕も見ていて。ニュースとかですごい低予算でみたいなことは書いてあるんですけど、お金には代えられないみんなの思いが集まっているからできることだなと。報われてほしいという言い方はおかしいですけど、もう報われはじめているので。役者の方の今後につながるようになれば、監督の気持ち的にも本望なのかなと。僕も幼なじみなんで(監督と)話したりするんですけど、キャストの(他の)仕事が決まると結構、喜んでいるので。そういう気持ちで頑張ってください」/市原「…頑張ります。もともと演技レッスンっていうワークショップに通っていまして、講師を担当されていたのが上田監督で。別の機会で4カ月ぐらいお世話になっていたことがあって、映画をとるかもしれないという話があったんですけど、結果的に撮れなかったことがあった。でもずっと出たいなと思った時にこの企画(「カメラを止めるな!」)があったので。出られて本当、良かったなと思いますね。(上田監督は)短編映画はたくさん撮っていて、映画祭の賞とかも取っていて、いい感じでステップアップされていた。次は渾身の長編映画を撮ると言っていたので。正直、僕なんかが出られる映画作品じゃないと思っていたんですよ。たまたまENBUゼミナール(今作を企画、制作した専門学校)に来て、これは本当キャリアとか関係なく応募ができるものだったので、これ受けるしかないと思って出ましたね。作品とか、大きくなったりとか、ワークショップとかやってて自分でうまくいかなかったりとかたまにあった時に、振り返った時に、この作品に出たいと思って応募して出られて良かったなという感謝っていう気持ちが大きいです」』

スピードワゴン小沢が出演者と大熱弁!!

※お笑いの人、特にコント師なんかは、今回のこの映画の手法に、「やられた!
クソッ!俺が先に取り入れておくべきだった!」などと口惜しがりつつも絶賛
している、、といったパターンが多そうだなーーーw

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↑この映画を褒めちぎっている人一覧

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☆原作パクリ問題も浮上しているが、、、モノは考えようだな↓
スポーツ報知 坂上忍、「カメラを止めるな!」著作権疑惑に言及「この騒動でさらにお客さんが入る」
『23日放送のフジテレビ系「バイキング」(月~金曜・前11時55分)では、大ヒット映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督、2017年)の著作権侵害疑惑を特集した。/原作者という和田亮一さん(32)は、映画の原作は自身が手がけた劇団「PEACE」の舞台「GHOST IN THE BOX」(2011年)だと主張。上田監督も「2013年、とある小劇団の舞台を見て、その構造に着想を得て本作の企画を発案した」とパンフレットに記している。/和田さんは「カメラを-」を観覧した後、「その時はすごく嬉しくてツイッターとかフェイスブックで見て嬉しかった旨を(SNSに)投稿したがエンドロールに劇団名と作品名が入っていなかったことに違和感を覚えた」といい「劇団が作った舞台が原作だと世間に知ってほしい」と訴えた。現在は映画のエンドロールに原案:劇団PEACE「GHOST IN THE BOX」、スペシャルサンクス:和田亮一と記載されている。しかし和田氏は「原作という形で載せて欲しい」と法廷闘争の構えを見せている。
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MCの坂上忍(51)は「逆にヒットしてしまったからこういう騒動になってしまったんですかね」と分析し、「日本て、きれい事ですませるから、口約束できちゃっている。もらえるものはもらうべき」と見解を示した。/上田監督は21日、自身のツイッターに「和田さんや劇団の方の主張にもしっかり耳を傾け、お互い円満な解決が出来ればと思っています。よろしくお願いします!」とつぶやいた。坂上はこのツイートに騒動の収束を期待し「これで、さらにお客さんが入る可能性がある」とさらなる盛り上がりを期待した。』

上田慎一郎の短編作品 その1 『テイク8』


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※役者が来られなくなって本物が代役に立つ、という設定が共通デスなー♪
「監督の才能」を保証できるかできないか、といったやりとりのところで
ちょっとウルウルしてしまったではないか。作品がヒットしているこのタ
イミングで観ると、また違った趣を感じるねえー。

●同上 その2 『正装戦士スーツレンジャー』


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※むっちゃよく出来たパロディやなーーー。松本人志イズムも感じる♬
松っちゃんのセンスを、映画に活かせる人だっているんだね~~♬

二度目の鑑賞前に復習していってほしい、ネタバレ・ゾーーン!


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※すべての項目が、改善されててワロタ。せっかくのアイディアを活かし切れてない
舞台作家の無能さがはっきりしただけのことだな。右下クリックで拡大します♪

俺だってヒーローになりてえよ 【ネタバレあり】映画愛に溢れた傑作「カメラを止めるな!」を観よ!
『中には「本当のワンカット撮影」という都合上、撮影の際に本気で起きてしまったハプニングもあったようなのですが、それすらも「劇中劇の撮影中のハプニング」として上手く使われていたりします。タフすぎます。/この映画の衝撃は事前情報無しの1度目しか味わえません。しかし、裏側を知ったからこそ余計に笑えて仕方ない2度目以降の楽しみもあります。一粒で二度美味しいってやつですね。映画でしか出来ないこと、映画だから面白いことに溢れている作品です。こんな体験ができる映画はなかなか出会えない!というか、他に知りませんっ。』
※まさしく、ゾンビに噛まれるが如く感染者を増やしていってる本作。
クチコミという名の毒の威力をまざまざと見せつけてくれる結果とな
っているなぁ~。

チェ・ブンブンのティーマ 【ネタバレ解説】
『本作はどんな映画なのか?まず、実は三部構成になっていたのだ。第一部で、ダメダメ低予算ゾンビ映画が展開される。そして、残りの二部でそのゾンビ映画が作られるまでの過程を描かれる。第二部で、下準備を整えた上で、第三部に移る。第三部では、37分ワンカットゾンビ映画を舞台裏目線で描写していくのだ。なので、第一部で「このゾンビ映画ダメダメじゃん!」と思っていた人は、第二部、第三部で裏切られることとなる。/37分ワンカットゾンビ映画の正体が、映画内幕ものだと言うことは、コロンブスの卵、言われれば分かる。しかし、こうもまんまと第二部に衝撃を受けてしまったのはなんなんだろうと思って、800円のパンフレットに掲載されている脚本を熟読した。そして気が付いた。第一部内で伏線を張り、しっかり回収する描写があったのだ。それが、しゅはまはるみ扮するメイクさんの描写にある。突如、扉の方から「ドン!」と音がする。すると急に怖くなったのか、男優がメイクさんに「趣味って何ですか?趣味」と訊く。急に訊かれたもんだから、メイクさんは「護身術」という。急に冷めていく会話。何とかギコチナイ空間を元どおりに戻そうとする三人。そしてメイクさんは男優さんに、羽交い締めされた時の対処として「ポン!」っと両手をあげる技を魅せる。このシュールな珍場面が、劇中で伏線として使われるのだ。ガチなゾンビに襲われていくスタッフ。極限状態により狂気にかられるメイクさんを周りは止めようとする。その時に、あの「ポン!」という技が使われ、伏線として回収されるのだ。ワンカットの中で既に小さな伏線張り及び回収を行うので、その外側にある大きな伏線が見えなくなるのだ。この細かいテクニックに一本やられました。
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ブンブンが本作で一番気に入ったキャラクターは、濱津隆之扮する日暮隆之だ。第一部では、狂気にかられるクソ監督にしか見えない。どうかしている鬼畜さっぷりに、サイコ以外のものは一切感じなかった。しかし、第二部に移ると、ゾンビ専門チャンネルの企画で30分生放送のゾンビドラマ制作に携わる羽目になってしまった男としての彼が映し出される。家族からは尊敬されておらず、いく先々で謝ってばかり。涙が出るくらい気弱な男なのだ。しかも、第二部の前半の時点では、ゾンビドラマ本編に出演しないことになっているのだ。そんな彼が、何故、本編で監督役として出演し、女優に対して狂気じみた演技をするようになったのかという謎解きが第二部全体で描かれていたのだ。突如、監督役が当日に欠席するアクシデントが発生してしまうのだ。窮地に陥った監督は、自らその役を演じる。そんな彼が放つ「本物をくれよ!恐怖に染まった本物の顔、顔、顔!」というセリフは、娘が撮影現場で役者である少女に本物の涙を引き出す為放った言葉でもある。娘が、本気で仕事をしている姿に自らを重ね、あまりにもリハーサルで生意気な態度をとる女優に対して、自分も何とかしないといけないという想いが炸裂する。そして、狂気じみた監督を止めようとする男優に対してのビンタも本気のものと化けた。文句だけいって、何も改善しようとしない彼に対する怒りのビンタを日暮隆之は男優にするのだ。そう、ドラマでの彼の振る舞いは、無茶振りに耐えきれない、でも企画を成功させたい男の《演技》を超えたものだったのだ。この哀しすぎる展開、泣けてきます。
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K’s cinemaで並んでいる時、前に並んでいた上田慎一郎監督ファン、「カメラを止めるな!」ファンの方がこう語っていた。「ある業界人が言っていたのだが、これは今年の作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞を与えるべきなんだって」/鑑賞前、「作品賞、監督賞、脚本賞は分かるが、主演女優賞?」と疑問だった。しかし、これはマジで秋山ゆずきに主演女優賞を与えたい素晴らしい演技を魅せていた。ネタバレなし評でも書いたが、第一部の37分ワンカットゾンビ映画で彼女は成長を遂げる。最初は大根演技。監督が、「本物をくれよ!恐怖に染まった本物の顔、顔、顔!」罵声を浴びせるのも無理ない程酷い。それが、「ゾンビ映画を撮っていたら、本物のゾンビに襲われ窮地に陥る」という極限状態を通じて彼女は成長していくのだ。37分後半では、もはや《演技》であることは捨てられ、《本物》を魅せる。この「ハッピーアワー」に近い女優の演技の変化に燃えた。本作はENBUゼミナール映画。ワークショップ映画だ。なので、「ハッピーアワー」のように等身大の演技の成長を撮ったものだろうと思い込んでいた。しかし、この演技の変化は、本物ではなくフェイク、《演技》だったのだ。第二部で本作が作られるまでの過程が描かれる。そこで37分ワンカットゾンビ映画のヒロインを演じた女優が相当な大根、クズ女であることが分かる。できない、やりたくない演技は「事務所がNGなんで」「涙は目薬でいいですか」と飄々と回避する。本作に情熱はなく、ただギャラの為に仕事しているだけの女優なのだ。そう、37分ワンカットゾンビ映画本編での彼女の変貌は、本当に大根女優が成長する姿を収めたドキュメントとなっているのだ。つまり、秋山ゆずきは、「大根女優が成長するまで」を重層的に演じきった。その姿は、虚実が分からなくなるほど精巧で、もはや秋山ゆずきというアイデンティティは映画の中では無となっていた。これは凄い!凄すぎる!
第一部で、謎に映り込む録音マン。彼の扱いがありそうでなかった。てっきり、演出ミスかと思ったら、いきなり扉を飛び出し、「うわーーーーー」と叫ぶ。あまりにトリッキーなゾンビに襲われる場面だと思い込む。そんな彼の正体の答え合わせは、じっくりと時間をかけて明かされていく。第二部での彼は、強面の録音マン。スタッフにいちゃもんをつけるイヤーなスタッフだ。
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彼のこだわりは、「水」。硬水は苦手なんだとか。そんな彼が、生放送直前に、うっかり他のスタッフの「水」を飲んでしまうのだ。それが硬水だった。そして、彼は本番生放送中にゲリラゲリに襲われてしまうのだ。もう、録音どころじゃない。彼の脳裏にはもはや「ゲリラゲリ ゲリゲリゲリラ ゲリラゲリ」とゲリ川柳しか流れない。それ故に、うっかりカメラに写り込んでしまったのだ。そして、彼が飛び出した扉の先で何が行われていたのか?それは、ウンコに行きたい彼と、それを止めるスタッフのバトルだった。この展開にまたしても一本取られました。/ドラマ本編、途中でカメラワークが変わる。これにもきちんと仕掛けがある。腰痛持ちのカメラマンが撮影中にコケて、戦闘不能となり、その助手がその後の撮影を担当していたのだ。この腰痛持ちのカメラマンという要素、さらっと流していたので無意識の彼方に追いやられ気がつかなかった。それだけにネタあかしされた時、そこも伏線回収するんだと驚かされました。そして、本作のクライマックスは、壊れてしまったカメラのクレーン装置の代わりにスタッフ、役者の組体操でもって代用する。このシーン、めちゃくちゃスリリングで手汗にぎる緊張感がある。カメラが何度パンしても、組体操が出来上がっていないのだ。パンフレットを読むと驚きの事実が明らかに!何と、本番当日まで組体操は一度も成功していなかったのだ。あそこのスリリングな場面は、演出ではなく、ガチで組体操に苦戦している人を撮ったドキュメンタリーだったのだ。完全にまいりました。/本作は、改めて、今年の作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、主演男優賞ノミネート確実、何なら賞を総ナメしてもおかしくないほどに面白い作品でした。最近の賞を獲るような映画、ベストテンに挙がるような映画は政治的だったり貧困等の社会問題を扱った作品が多い。どうしてもそういった作品の方が評価しやすい。しかし、ここまで純度の高い娯楽に徹した映画を観ると、ブンブンがすっかり忘れてしまった映画の《娯楽性》を思い出させてくれる。』
※『湯を沸かすほどの熱い愛』の組体操シーンは酷かったが、、、本作のそれ
はもう涙腺決壊必至の鉄板感動シーンと化していた。「組体操」の威厳をも救
うアッパレ脚本だったと思うナリーーー!!

●『カメラを止めるな!宇多丸×上田慎一郎監督 対談 2018年7月23日


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※このシーンとか、かなり感心した。初見では恐怖シーン以外の何物でも
ないと思ってたワンカットが、二度目には超絶爆笑シーン(まさか笑いを
こらえている姿だったとは!!)に変貌するという・・・。ここの反応で、
初見の客かリピーターかを判別できるんでしょうねぇーーーw

●【鑑賞後の視聴推奨】『カメラを止めるな!』”感染”拡大公開御礼舞台挨拶





☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日8月24日(金)の、「元気が出る言葉」は~?

『勝ち好き ~負けず嫌いではない。負けるのは嫌いではない~』
出展:テレビ朝日報道ステーション」2016年2月22日
発言者:白井健三体操競技選手 1996年8月24日)
『解説:白井健三は、10代にしてシライと自分の名前が付く技を複数持つ、体操界のニュースターだ。そんな彼が、松岡修造のインタビューに答えて、自分の性格を“勝ち好き”と言った。負けず嫌い、ではないのが面白い。「負けから教わることがいっぱいある。負けが悪いものだとは思わない。そういう意味で負けず嫌いではない。世界選手権で1位になれなかったのは「おなじことをやっていたから負けた」と冷静に分析もできる。彼の奮闘もあり、リオ・オリンピックでは、団体金メダルを取れた。白井のように、「勝ち好き」といえば、「負けず嫌い」よりなんだか楽しそうな気がする』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

小学館 2016.8.16 練習をサボる白井健三を変えた内村航平のひと言。『12歳の約束 そして世界の頂点へ』
『 リオデジャネイロオリンピック、体操の男子団体総合決勝で日本は2004年アテネ大会以来3大会ぶりの優勝! 予選でミスが相次ぎ、決勝でも苦しんだ日本ですが、エース内村航平選手がひっぱり、加藤凌平選手が安定した演技で支え、白井健三選手もメンバー最年少とは思えない落ち着いた演技で、金メダルに大きく貢献しました。さらに、白井選手は種目別でも、跳馬で新技の「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を成功させ、銅メダルを獲得!!世界を驚かせた、この恐るべき19歳は、いったいどうやってつくられたのでしょう?
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白井健三選手は元体操選手で体育の先生でもある父・勝晃(まさあき)さんと母・徳美(のりみ)さんの間に生まれました。学校の体育館で体操教室を開いていた父のもとで、おむつをつけていたころから遊んでいた健三選手。彼が体操をはじめたのは3歳のころ、初めて大会に出たのは5歳のときでした。その後、ズバ抜けた運動能力をみせ、体操関係者の間で話題になっていた健三選手ですが、中学1年生でブランクがやってきます。地味な基礎練習がイヤになり練習をサボりはじめ、小学6年生のときはナショナル強化選手に選ばれたのに、中1では落選。そのことがまた彼のモチベーションを下げました。/練習に身が入らない・・。そんなとき、健三選手に声をかけたのが、ほかならぬ内村航平選手でした。 ‹‹「もう少しちゃんと練習しないと伸びていかないよ」›› /小学6年生のとき、内村選手から「きみはとってもひねりが上手だね。19歳か20歳になったら僕と一緒にオリンピックに出よう」と言ってもらった嬉しさでがんばってきたのに、このままではダメだ、とやる気が芽生えてきた健三選手。それにくわえて、中2のとき、父・勝晃さんがつくった「鶴見ジュニア体操クラブ」も、彼にとって転機になりました。父がアイディアを出して特別につくった特製トランポリン「タントラ(タンブリング・トラック)」を使った練習が楽しかったこと。また、同体操クラブの水口晴雄コーチの「体操を楽しむ」指導法がしっくりきたことで、基礎練習の反復に折れかけていた心に再び火がつきます。 ‹‹「水口先生と出会ってからは、一度も自分から練習をサボったことはありません。けれども、やらなきゃいけないという感じがあったわけでもなく、自発的に練習に行きたくて行っていたのです」››
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(※内村=スマイル、白井=ペコみたいじゃね?体操版「ピンポン」!)
/あこがれの内村選手からの"喝"、難しい技にチャレンジすることでモチベーションが上がっていく健三選手の"性質"と水口コーチとの"相性"があいまって、彼はグングン成長していきます。そして、12歳のとき卒業文集に書いた「オリンピックで金メダルを取る」を、その7年後のリオ五輪で実現しました。白井健三選手のチャレンジは、2020東京五輪に向けて、これからも続いていきます!』

白井健三 得意のゆかで高得点<NHK杯体操>

※「シライがシライ3を決めました!」って、シランがなw 凄過ぎる!

●「アクエリアス」新CMに体操の白井健三選手が登場!


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ペットボトルをきりもみさすなさすな!w

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“多量の血を一度に失って、死生の境に彷徨していた(『思い出す事など』より)”

【1910年8月24日、43歳の漱石修善寺の大患夏目漱石、大吐血し死の瀬戸際に至る

今から106年前の明治43年(1910)8月24日、43歳の漱石は伊豆・修善寺の菊屋旅館にいた。持病の胃潰瘍による入院加療のあと、転地療養のためこの地に足を運んで、19日目を迎えていた。この日、漱石は朝から胃の調子が悪く、顔色もまるで半紙のように白かった。東京から呼び寄せられていた妻・鏡子の手によって、夕刻、水のみで牛乳を飲ませてもらったあと、東京の長与胃腸病院から副院長の杉本東造が到着し、診察を受けた。先に同病院から修善寺に送り込まれていた主治医の森成麟造も、傍らに控えていた。

このときは、病状はそれなりに落ち着いているように見えた。診察を終えると医師たちは、ひと風呂あびて夕食でもということになり、いったん別室に引き上げていった。鏡子が話でもしようと思って枕辺に寄ると、漱石は苦しさに表情を歪めた。「気持ち悪いですか?」鏡子が思わず尋ねる。尋ねる方はもちろん心配しているのだが、具合が悪いときに「大丈夫?」などと訊かれると答えるのも大儀で、つい「ほっといてくれ」などと思ってしまう。病人とは、えてしてそうしたものである。漱石もこのとき、苦し紛れにつっけんどんに突き放すように口走った。「あっちへ行っててくれ」そして仰向けの体勢から、右を下に寝返りを打とうとした刹那、漱石はげえっという声を上げて血を吐いた。

こういうとき鏡子は肝がすわっている。夢中の中でたじろぎもせず、漱石を支えながら、なりふり構わず大声で廊下の女中や番頭を呼びつけ、医者を呼び戻してもらうように頼んだ。漱石はその間も鏡子に掴まったままさらに夥しい血を吐く。鏡子の着物は胸から下が一面紅に染まった。すぐに医者たちが駆けつけた。/漱石は人事不省に陥りほとんど死にかけていた。なんとか助けようと、医師たちはカンフル注射を立て続けに打つ。それでも意識は戻らぬから、もう1本、もう1本と追加する。その数はとうとう16本を超え、もはや医師たちも数えるのをやめてしまった。

30分ほど経過するうち、閉じかけた死の扉の隙間をすり抜けるように、漱石はどうにか意識だけは取り戻した。が、相変わらず危うい状態は続いていた。医師たちは漱石の脈をとりながら、小声で、「弱い」「駄目だろう」「子供に会わしたらどうだろう」といった会話を交わしていく。漱石はそれを、不思議にせいせいとした心持ちで聞いていた。/まだ半ば臨死状態ででもあったのだろうか。日頃の苦痛の固まりを一度にどさりと、うっちゃりきったというような落ち着きが、衰弱しきった体の奥に沈んでいた。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「大吐血」「死」で動画検索してみました!!)

●【閲覧注意】:プロレス試合中に衝撃の吐血

※これはブックじゃなさそうだなー。そんな血みどろの展開になりそうにない
正統派プロレスの最中だし。演出だとしたらやりすぎで興醒めもいいとこダ。
「吐血」ではないけど、ワチシが印象に残ってる大量流血試合といえば、、
前田日明のニールキックで藤波辰爾の額が大きく割れたあの試合かなぁー。
両者KOという消化不良な決着に終わってしまったのが勿体無かった・・・。

●「吐血少女」

・バンド。2013年4月頃に結成、福岡を中心に活動中。

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ツイッターでは2016年4月に「辞めます」の記述が・・・。
 やはり体調不良による解散なのだろうかーーー。

ジョニーAのつぶやき:自分はまだ経験ないが、血を吐くって苦しそう~~~。