『劇場版アイドルキャノンボール2017』

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eiga.com 作品情報 『劇場版 アイドルキャノンボール2017』
■解説:2014年の解散を経て16年に再始動したアイドルグループ「BiS」のドキュメンタリー。14年の解散時の模様をアイドルにAV監督が密着するという異色の企画で描いて話題となった「劇場版 BiSキャノンボール2014」、16年の再始動をとらえた「劇場版 BiS誕生の詩」と、これまでもBiSのドキュメンタリーを手がけてきたカンパニー松尾監督が三度、BiSを題材に撮り上げた。AV監督が撮影対象の女性たちに迫っていく様子をドキュメンタリーで描く、カンパニー松尾監督の代表作「テレクラキャノンボール」の設定・手法を取り入れ、BiSの所属事務所WACKが開催したオーディション合宿の裏で密かに撮影を敢行。BiSをはじめとしたWACK所属のアイドルグループのメンバーたちや、オーディション参加者などに、AV監督たちがどこまで迫れるかを競った。
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■スタッフ:/監督 カンパニー松尾 /プロデューサー 渡辺淳之介 高根順次
■キャスト:プー・ルイ(BiS) ペリ・ウブ(BiS) ゴ・ジーラ(BiS) キカ・フロント・フロンタール(BiS) アヤ・エイトプリンス(BiS) アイナ・ジ・エンド(BiSH) セントチヒロ・チッチ(BiSH) モモコグミカンパニー(BiSH) ハシヤスメ・アツコ(BiSH) リンリン(BiSH) アユニ・D(BiSH)
カミヤサキGANG PARADE) ヤママチミキ(GANG PARADE) ユメノユア(GANG PARADE) キャン・マイカGANG PARADE) ココ・パーティン・ココ(GANG PARADE) テラシマユウカ(GANG PARADE) ユイ・ガ・ドクソン(GANG PARADE) 渡辺淳之介 高根順次 平澤大輔 今田哲史 カンパニー松尾 バクシーシ山下 アキヒト 梁井一 嵐山みちる 岩淵弘樹 エリザベス宮地
■作品データ:/製作年 2018年 /製作国 日本 /配給 日活 /上映時間 135分 /映倫区分 R15+
オフィシャルサイト
※なんか話題になってるな~、と思いながらも確認しようと思わなかったシリーズ。
最新版から見てしまったわけだが、これはひょっとしたら1作目から見ることを
推奨される系の続き物、と考えたほうが良いのかも。。。

●【映画 予告編】 劇場版 アイドルキャノンボール2017

※2018年2月公開。

Real Sound 『劇場版 アイドルキャノンボール2017』は“中年アイドルファン”の気持ちを代弁する
『今回はWACKオーディションに参加したアイドル候補生を対象にした企画となっている。参加する監督はカンパニー松尾バクシーシ山下、梁井一、嵐山みちる、アキヒト、エリザベス宮地、岩渕弘樹。/見どころは世代交代だ。これまでの『テレクラキャノンボール』にはカンパニー松尾バクシーシ山下がAV監督として老いていく姿が刻印されていたのに対し、今回はエリザベス宮地と岩渕弘樹というAVやキャノンボールに憧れてMVやドキュメンタリー映画を撮っていた監督が参加したことによって、今までとは違う化学変化が起きている。
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特に岩渕弘樹の、自分が尊敬する先輩たちに認められたいという気持ちと、なんとか爪痕を残したいというドキュメンタリー監督としての執念が、どんどん加速していくのは見どころである。大森靖子のMV「魔法が使えないなら」や彼女が出演した映画『サマーセール』でその存在は知っていたが、ここまで面白い人だとは思わなかった。考えさせられるのはAV監督VSアイドルという構図だろう。これは、翻訳するとカメラを構えたおっさんVS何者かに成りたい若い女の子という対比なのだが、これはそのまま高齢のアイドルオタクとアイドルの関係にも見える。/本来なら相いれない存在が、偶然出会ってしまった時に起きるコンフリクトの奇蹟。特におっさん側の、狼狽する様は愛おしいものがある。だからこれは、おっさんアイドルファンの気持ちを代弁した映画でもあるのだろう。』
※アイドルオタクとアイドルの関係・・・というテーマ性で、『堕ちる』
(まだ観られていない!30分の短編作品)を連想してしまった。でも、そ
こまでは踏み込めていないようでー。ワチクシもヲタクの端くれだが、ア
イドルヲタクとだけは昔からソリが合わず(ラジオ関西のアイドル番組
「ピーターパンクラブ」を手伝っていた時ですら、MCの岡島信子さん以
外にはちーーっとも食指が伸びなかった!)未だに心境はわからんのだ。

●BiS 映画『アイドルキャノンボール』公開記念コメント

※アイドルの定義がまったく解らん。本質的なところで引っ掛かっちゃう。

HUMAX CINEMA 監督・ハメ撮り隊長カンパニー松尾コメント
『映画「劇場版 アイドルキャノンボール2017」2/3(土)公開!また性懲りもなくアイドルを撮りました。だってまたマネージャーが「本人の許可さえあればハメ撮りOK」とか言うから。こっちも「もしかしたらキスくらいは出来るかも!」と思うじゃないですか。しかし、そんな淡いスケベ心は前回のBiSキャノンボールで玉砕されているので、今回は僕らキャノンボールチームもそれなりの楽しみを用意して挑みました。 5泊6日、千葉のスポーツ合宿所にアイドルと寝食を共にしながら、走ったり、食べたり、戦ったりしました。結果は意外な方向に転がり、最後、大きな大きな愛が見えました。ホントです。もしかしたらテレキャノ2013より面白いかもしれません。ご期待ください。』

★もっとくわしいインタビュー
PG by HMJM
『●初参戦の純粋坊やたちに、初心を突きつけられた。Q:岩淵さんの結婚の話が、とても印象的でした。A:あの話は、純粋でいいですね。カメラが回ってるというのもありますけど。今回、アイドルキャノンボールとかいっておいて、出口が全然違う。そこは面白かった。「やりたいことやるために一緒になったんじゃないですか」というのは「え?」と思った。ずいぶん前に忘れてたこと。素材を見た時、面白いなと思ったのはそれでした。結婚というテーマだと「え?」と思うけど、仕事として考えると、初参戦の岩淵や宮地のような純粋坊やによって忘れてた初心を突きつけられた気がして、素材を発見した時は嬉しかったんです。ちゃんと根っこの部分で持ってるのは良いなと思った。僕は愛情とか家族は、許し合える、許すことだと思うけど、その許すというのを純粋に言葉にするとあの言葉になるのかも。夫婦、仕事も、本来そういう形で結びついてる。やりたいことをやるために一緒になった。でも現実的なしがらみがある。例えば岩淵と僕だって、社員として来てもらったにもかかわらず、こちらから辞めてくれと言ったりね。僕と岩淵でさえ、ある。だけど根本に戻れば、そういう精神性を共有して、改めてそう思ってやりたい。彼が持ち出してきたものは、青臭いけど忘れちゃいけないのかな、と思った。そんなとこまで行くと思ってなかったしね。Q:エリザベス宮地さんは、また極端でしたね。A:宮地はこれを見て、自分のことをどう思うのか分からないけど、思うところがあってほしいなと思う。あの中で宮地が「キャノンボールだからといって、人の心を踏みにじるわけには~」とか言ってるけど、自分が勝手に言ってるだけ。仕事としてぶつかってるわけだから、恋愛感情があったとしても、そこは置いといて、仕事としてぶつかっていかないと突破できないわけ。つまり取引先の女に惚れたわけじゃないですか。他の会社の受付に惚れたって話でしょ?「仕事はさておき、プライベートで食事しませんか」。本末転倒じゃんって話ですよ。でも彼は唯一、サラリーマン経験がない。一応みんなあるもんね。会社組織に一度も属してない宮地は、あまりにコドモなんですよね。中学生を通り越して、俺は小6説を唱えてる(笑)。だから、仕事をちゃんとやった上なら良いし、出会いは職場でもいいんですが。Q:仕事で知り合って、恋愛になるのは普通によくある話ですよね。A:よくあるけど、仕事をほっといて「付き合ってから仕事したいです」ってか? 俺は上司としてビビりましたよ。Q:そうですね(笑)。A:むごいけど、あの出来なさ加減は知っておかないと。こっちも遠慮するわけにいかない。もっとみっともなくさせても良かったけど、そこは武士の情け。武士の情けがもう公開されてます。もっとクソみじめな話にしてあげるのが、愛情ある話ですよ。あいつ、泣き散らかしてるけど、実際はあんなもんじゃないもん(笑)。マンガみたいな提灯鼻水をワンカット使ってますけど、小学生が泣き散らかしてます。Q:会議では本当に亡霊みたいな姿でしたね。A:もう、ねー! ずーっと石のように固まってますからね。すごいっすよね。会議の態度も、そもそもダメじゃないですか。あんな落ち込みやすい人、会議に入れたくないですよね。普通はリカバリーも考えて会議するじゃん。「今回、結果は出なかったんですが、次はこうします」というタフさで、みんなやるわけじゃん。何もしていないことに会議中に気づくという(笑)。Q:岩淵さんの最後の言葉を、宮地さんが言えばまだ良かったのに…と思いました(笑)。A:うんうん、確かに。それくらいの気概があればねー。俺にやらせてくださいって。宮地には酷だけど、ああいう男だからね。これを自分で見ても今後、小6がどうなるか分からない。もちろんフリーランスの宮地の良さはあるから、皆が買ってるわけだしね。でも俺は宮地が男の子から男になるものも見てみたい気もする。このまま天然ピュアでいくのか。酸いも甘いも嚙み分けた宮地も見てみたい。
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●結婚は理想からかけ離れた現実が待ち受けている。A:ミュージシャンの豊田道倫さんが、俺が撮った『映像集3』で良いことを言ってるの。「結婚せず、ピュアなままでやってる音楽家もいる。純粋に音楽を追求している人もいるけど、このまま自分もそうなっていくのはつまんない。結婚して子どもができて、濁っていく部分に興味がある」みたいなことを言ってる。俺は当時ピンと来てなくて、豊田さんはピュアなままでいいじゃん、と思った。けど、今は、なるほどと思う。受け入れることで豊田さん自身もだいぶ苦労するし、歌も変わっていくけれど。Q:「モノを作る人は幸せになっちゃいけない」という話も、一般的にあると思うんです。「結婚して子どもができて幸せです」となっていいのかって。A:でも、俺は結婚して子どもがいても幸せじゃないと思うよ。苦労の方が多いぞ。ピュアなままの方が楽。結婚しない方が、楽。だから、そういうことも受け入れた宮地も見てみたい気がする。今のままじゃ小6だもん。確かに俺も、結婚する前は、結婚は良いもんだと思ってた。だから結婚してるんだけどね。でもやっぱり結婚するのは大変ですよ、本当に。俺もこんな大変だと思ってなかった。耐えがたきを耐え、って感じですよね。「やりたいことをやるために一緒になった」は理想だけど、そこから遠くかけ離れた現実が待ち受けている。やっぱり夫婦は他人だから、他人が一緒に暮らしていくのは、すごくお互いを考え、許していないと成立しない。結婚するまでは、自分がやりたいと言えば言うことを聞いてくれると思ってた。ADとは思わないけど、そういう感じしか思ってなくて。Q:サポートをしてくれる。A:そうそう。もちろんサポートしてくれるけど、それ以上に相手のことをいかに許すか。できない人が多いし、できるようになるまでがね。結局そういうことだから。…なんで結婚の話になったかな?(笑)Q:結婚も、テーマの1つにある映画ですから(笑)。A:そうですね(笑)。だから、出口が違うんです。アイドルから始まり、撮影とは、監督とは、仕事とは。俺もそっちに行っちゃったんです。本当に自分たちがその時受けた衝撃をそのまま伝えたい編集になっちゃった。だからアイドル映画だけど、出口は違うんです。Q:「アイドル映画」といわれると、語弊がありますよね(笑)。A:今回はね(笑)。「アイドル」と書いてあるだけで見ない人はいっぱいいると思うけど、そもそも「テレクラ」と書いてあって見に来たんだから、アイドルと書いてあっても見に来い! って感じだけどね。テレクラも意味不明だけど(笑)。意味不明の方がいいのかな?Q:分からないから良いんですよ(笑)。「アイドル」と言われると「あ、僕だ、私だ」とか「アイドル興味ないから」と思っちゃう人がいるから。うん。だから、これはアイドル映画ではないです! 強く言いたい! 男の仕事映画です!』
※「プロレスキャノンボール」や「芸人キャノンボール」の方がハマる
かもしんない・・・。

●拡大版メイキング


Real Sound バクシーシ山下 × さやわか『アイドルキャノンボール』対談 「腹黒い気持ちで女の子と接していた」
リアルサウンド映画部では、参戦者のひとりであるAV監督のバクシーシ山下氏とライター・物語評論家のさやわか氏の対談を行った。5泊6日の過酷な合宿の中で、バクシーシ山下氏は何を思い、額に汗して踊り続けるアイドルたちにカメラを向けていたのか? 監督同士による狡猾な頭脳戦の裏側、被写体の心理を巧みに操る戦略、そしてWACK代表・渡辺淳之介氏の奇特なパーソナリティーについてまで、さやわか氏が舌鋒鋭く切り込んだ。
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さやわか:今回の映画『劇場版 アイドルキャノンボール2017』は、最後の最後までどんでん返しがあってすごく面白かったです。やっぱりレース方式だと、みんな勝ちに行きたくなるんですかね? 参加者の方々の気持ちがどんどん研ぎ澄まされていくのを感じました。エリザベス宮地さんなんて、最後には悔し涙さえ流していて。
バクシーシ山下(以下、山下):まあ、僕は横で見ていて「泣くほどのことかな?」って思いましたけれどね(笑)。そもそもアイドルがどんな存在なのか、僕がよくわかっていないからかもしれないけれど。それはカンパニー松尾さんとかも同じだと思います。基本的には、女の子がいて、僕らは仕事としてミッション通りにエロいことを仕掛けようと頑張る感じ。とはいえ、途中でアイドルの子たちの本気ぶりを見て、自分たちの小ささに気付かされたりはしますけれど。「俺たちはいったい何をやっているんだ?」って(笑)。
さやわか:男たちのしょうもなさが映し出されている映画でもありますよね。そこがむしろ、同性としては共感できて、後半はほとんど男たちが会議室でああだこうだ言っている場面ばかりなのに、面白いんですよ。特に良かったのは、このご時世になかなか言いにくいところではあるのですが、女の子たちの写真を並べて「誰が良いか?」を言い合いながらチーム分けをするシーン。誰が誰にアタックするかをじゃんけんで決めたりとか、ホント最低なんですけれど、“男子の部活感”が出ていて微笑ましかったです。ところで、ルールがだいぶ複雑でしたが、皆さんちゃんと理解して参加している感じなのでしょうか?
山下:ルールは会議とかで話し合いを重ねて決めていったんですけれど、正直なところ、僕は途中からわかんなくなっちゃいましたよね(笑)。だから、何かをするときはいちいちルールブックを見ながらやっていました。
さやわか:女の子に「やめてください」と言われたら減点、というルールがありましたけれど、山下さんは撮っているときにまったく気付いていませんでしたね。あとからみんなで映像を見て、ようやく気付くという。あのシーンは熱かったです。ルールを厳格に守っているだけではダメで、攻められるときは攻めなければいけないんだけれど、やっぱり落とし穴にハマってしまう感じで。相手が、「これはキャノンボールだ」って気付いているのを前提としてホテルに行って、そこで相手に納得してもらってどこまでポイントを稼げるか、そのせめぎ合いが見えました。これは、アイドルがファンと築いている関係性とも似ていますよね。お互いに、「これはルールのもとにやっているプレイなんだ」ってわかりながら、どこまで行けるかを探っている感じで。
山下:僕が接した女の子の中では、あのシーンが唯一、山あり谷あり的なところでしたね。実は他にもたくさんビデオを撮っていたんですけれど、ほとんど何も起きなかったんですよ。基本的に、オーディションに落ちた女の子をターゲットにしているから、みんなテンションが下がっていて、うまく物語が進んでいかないんです。
さやわか:なるほど。例のホテルまで行った女の子のとき、山下さんは「情に訴えかける作戦」を実行していたじゃないですか? 「キャノンボールは大変なんだ、なんとか協力してほしい」っていう感じで。逆に、こういったシチュエーションで「情に訴えかける作戦」以外に、どんな作戦があるんですかね?
山下:お金とか、夢とかですね。カンパニー松尾さんは実際に、夢破れた子にまた新しい夢を与える作戦を実行して、「オーディションには残念ながら落ちてしまったけれど、君の次なる夢としては……」とか言ってAVデビューを勧めていたけれど、あの戦法は結局ダメですよ(笑)。
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さやわか:あはは、あれすごい論理でしたよね(笑)。結局、女の子との間に「これはキャノンボールなんだ」っていう共通認識があった上で、協力してもらうしかない。BiSのプー・ルイさんなんかはもうわかりきっているから、交渉次第ではある程度サービスしてくれますし。その上で宮地さんがBiSHのアイナ・ジ・エンドさんにガチ恋したことを考えると、実はかなり複雑な話ですよね。まず、宮地さんは仕事として相手を騙さなければいけないというのがあって、アイナさんはそれに気付きつつもレッスンを頑張っていて、宮地さんはそのうちにガチ恋してしまって、「仕事とは別に、本当に好きだ」ってアピールするわけで、三重のレイヤーになっている。最後に現実を突きつけられて泣いてしまったのも、わからないでもないというか……。
山下:なるほど。僕はもうそういう感情をなくしてしまったから、彼の気持ちがよくわからないのかもしれません。アダルトビデオの撮影では、女優さんにちょっかいを出そうものなら、相応の手痛いペナルティがありますから、そういう感情を持たないようにして撮影を進めていくのが普通です。ちゃんと感情を切り離している。アイドルも、スタッフが惚れたりするのはタブーですよね?
さやわか:もちろん、完全にタブーです。ただ、アダルトビデオの世界の方がむしろしっかりしていて、地下アイドルとかになってくると本当にグダグダだったりして、Twitterでファンとのよろしからぬ関係性が暴露されたりとか、しょっちゅうあります。僕はそういう現場をよく知っているからこそ、宮地さんの気持ちがわかったのかもしれません。WACK代表の渡辺淳之介さんは、そういう風に二重三重に人の思惑が動いていくこと自体を見せたいのかなと思います。
山下:WACKのオーディションに集まってる子たちは、他のアイドルを目指す子とはちょっと違うんですか?
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さやわか:おそらく、少し違うと思います。例えばハロプロのオーディションを受ける子は、「ハロプロのアイドルになりたい」という具体的な像があって、言ってみれば「宝塚に入りたい」という感覚に近いんですよ。でも、WACKオーディションの子たちは、「とにかくアイドルになりたい」という感じで、目指しているアイドル像はそれぞれ違っているのかなと。だからこそ、『アイキャノ』の企画も成り立っているところがあって、それぞれが抱くアイドル像が違うから、ファンにしてあげられることの範囲も違っていて、そこに「ひょっとしたら、この子だったらワンチャンあるかも」という希望を感じさせるんです。
山下:僕らも「まあ、うまく行くことはないだろう」と思いつつ、そのガラスに小さなヒビさえ入れば、そこからこじ開けていくことはできるんじゃないか? とは思います。個々の性格を見ていると、これがオーディションの場じゃなければ……と感じる女の子は確実にいますね。たぶん、顔を隠しても良いと言えば、いける子はいたんじゃないかな? 結局、そういう女の子は自分のパーソナリティーがバレるのが怖いわけで、興味はありますから。
さやわか:そもそも、よく考えれば企画の成り立ち自体が不思議ですよね。悪魔合体的というか、なぜアイドルオーディションとキャノンボールを組み合わせたのだろうと。ところが、よく観ているうちに、実は理にかなっているような気もしてくる。オーディションに落ちた子を狙っていく感じとか、すごくAVの企画っぽいですし。
山下:僕らの役割は、女の子たちが橋を渡っている下で、池で落ちてくるのを待っているワニみたいな感じですよね。下からジーっと見てる(笑)。常に腹黒い気持ちで女の子たちと接していました。
さやわか:たしかに(笑)。女の子たちが泣いている時に、優しいフリをして順番に肩を叩いていくシーンとか、単純にゲームのポイントを稼ぎにいっているだけで。でも、アイドルの女の子たちだって、ファンのことが大事、大好きって言っていて、それは本気の部分もあるかもしれなけれど、仕事としてやっているという意味では同じだから、案外、おたがい様なのかもしれませんね。(後略)』
※会議室でのワチャワチャは、どことなく「エンドレスナイト」のディレク
ターたちのノリを連想した。エロを前面に出すとその良さもかき消えてしま
うかな~~?というのが個人的見解だー。

●裏アイドルキャノンボール2017 予告

※とりあえず、近所のTSUTAYAに置いてあったのはコレぐらいかーーー。




☆書籍「元気が出る言葉」&サライ「日めくり漱石」をお届け♪

(詳細は、1月2日の日記を参照のこと!)

☆さ~~て、本日9月8日(土)の、「元気が出る言葉」は~?

『俺のライバルは明日の俺だ。過去の俺とは戦わない!』
出展:?
発言者:松本人志 (お笑い芸人 1963年9月8日~)
『解説:チャップリンは晩年、代表作を聞かれて「Next one(次の作品さ)」と答えた。チャップリンも天才肌だが、松本人志もまた天才だ。著書も多く、映画監督もこなす。ライバルは昨日の自分ではなく、明日の自分だ。昨日の自分と戦っているなんて、嫌だな。「いいじゃないか、明日の俺、顔を洗って待ってろよ!」と自分に言ってやれ。』

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◎関連書籍、楽曲、映画(ドラマ)などなど・・・

シネマトゥディ 『大日本人』アメリカで意外な好評価!
『Rottentomatoes.com(アメリカの批評家の記事が載せてあるサイト)でアメリカの批評家の反応で見ると、21人中16人がお勧めの作品として評価しており、その比率は100パーセント中76パーセントと、基本的に75パーセント以上が高い評価とされるこの批評家のサイトでは、まずまずの評価がされている。その中の一つ、ニューヨーク・タイムズの批評家ネイサン・リーによると「この映画のスペシャルエフェクト(特撮)は、松本氏のおかしいくらい抑制された演技と、喜劇的な簡潔の力、そして映画の中で非現実的に膨らまされたモンスターによるものだ」と語っているくらい高い評価をしていて、この作品をモキュメンタリー(ドキュメンタリーをこっけいなアプローチで撮った作品)としている。
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アメリカの配給会社マグノリア・ピクチャーズの広報マット・コーワルに見どころについて聞くと「日本の典型的なアプローチを覆したこっけいなモンスターに、アメリカ人は新しい日本の可能性を見ることになるだろう」とコメントを残してくれた。日本では賛否両論だった本作だが、アメリカでは、まずまずの評価を得ているようだ。コメディアンである松本という先入観を除いて映画を鑑賞してみると、また別の感覚で観られる映画なのかもしれない。個人的に松本のお笑い番組を見つつ、現在ニューヨークに住んでいるわたしは、非常によく日本人を観察した映画という感じを受けた。』
※日本では酷評が多かったデビュー作だが、個人的には終盤まで楽しめた。
最後をどうして「ごっつええ感じ」にしてしまったのか、そこだけが凄く
残念だった。「ごっつ」を知らない外国人にとっては、好評でもおかしく
ないだろう。この結果は想定内だ。

松本人志の名言集


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※「元カレの名前のタトゥーをどうしたらいいか?」に対する解答。
 ジョニー・デップに教えてあげたかった・・・

Amazon.co.jp 図鑑 単行本 松本人志(著)
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『■内容(「BOOK」データベースより):ようこそ松本界へ…。この本はただのイラスト集ではありません。松本人志の発想をそのまま、まるごと、本人直筆で描いた、100パーセント純粋な松本人志の頭の中身“図鑑”なのです。まずイラストを眺め、おもむろにコメントを読み、ややあってまたイラストを見、最後に全体を見渡す。快楽中枢が刺激され、ダイレクトに松本人志の頭にアクセスできます。/■登録情報:/単行本 47ページ /出版社 朝日新聞社 /言語 日本語 /ISBN-10: 4022575506 ISBN-13: 978-4022575500 /発売日 2000/11 /梱包サイズ 21.4 x 15 x 1.4 cm /おすすめ度 5つ星のうち 4.1 /■カスタマーレビュー:hama 5つ星のうち5.0 「忘れた頃に見れば笑える」2003年3月8日・・・何度でも楽しむコツは、一回見たら、しばらく見ないことです。この図鑑は、"松っちゃん、うまいこというなぁ"とか"そうきたか"とか、言い乍、松本人志の世界を堪能するためにあります。"何故そこで笑えるか?"みたいな疑問も出てくるかと思いますが、体調と同じでその時その時の"(笑)のリズム"みたいなものがあると思います。全体を通して、松本人志ファンなら楽しめます。彼を嫌いだとこの世界観は受け付けません。』

☆本日の、『日めくり漱石』は・・・
サライ 「夏目漱石」の記事一覧

“船酔いにて大閉口に候(『書簡』明治33年9月19日より)”

【1900年9月8日の漱石】33歳の夏目漱石、横浜から客船に乗って英国留学へと出発

今から116年前の今日、すなわち明治33年(1900)9月8日、33歳の漱石は早朝の新橋停車場に立っていた。漱石の横には、芳賀矢一、藤代禎輔もいる。3人とも大きなトランクを抱えている。彼らはこれから午前5時45分発の汽車で横浜に向かい、そこから船に乗り、はるかヨーロッパを目指す。漱石先生、英国留学への出発であった。

留学を前にした7月中旬、漱石は身支度を整えるため、勤務していた熊本を離れ、家族とともに上京していた。漱石が故国を留守にする間は、身重の妻・鏡子と長女の筆子は、鏡子の実家の中根家(東京・矢来)に身を寄せることにしていた。この頃、中根の家に不幸などもあって大変だったことが、鏡子の回想録『漱石の思い出』から読みとれる。

《この四月私の祖父が亡くなり、父もその後間もなく官職をやめて、矢来の宅に引き籠もっておりました。ちょうど祖父のいた離れが空いたわけなので、洋行の留守中そこを借りていることにして、夏じゅうはともかく皆が大磯へ海水浴に出かけたので、私どもで留守を預かっていたことです。

すると八月の中旬になって、私の妹が大磯で赤痢を病んで亡くなり、続いて母も赤痢をやって一時は大騒ぎをやりましたが、それでも夏目が出立する時には、いい按排に母も辛うじてではありましたが、玄関まで見送れるようになってくれました。私たちは横浜まで見送りました。プロイセン号という外国船で、日本人の客といっては、芳賀さん、藤代さん、それに夏目の三人でした。それは九月八日のことでした》

横浜埠頭から漱石らが乗り込んだプロイセン号(3278トン)はドイツ汽船。それなのに、出航に当たって奏されたのは、フランス国家の「ラ・マルセイエーズ」。そして、いくつかの寄港地を経て、最終の行き先はイタリアのジェノバ。なんとも国際色に富んでいた。港には、漱石を見送るため、鏡子の他、門弟の寺田寅彦、学生時代からの友人の狩野亨吉などがきていた。正岡子規高浜虚子からは、こんな送別の句がすでに届いていた。《秋の雨荷物ぬらすな風引くな》《二つある花野の道のわかれかな》

芳賀矢一や藤代禎輔らが、威勢よく帽子を振って見送りの人々に挨拶をしているのと対照的に、漱石は少し離れた舷側にもたれて、身動きもせず波止場をじっと見下ろしていた。そんな師・漱石の姿を、寅彦は印象深く胸の中にとどめた。それは2日前、自分に寄越した葉書にしたためられていた次のような一句が、そのまま当てはまるような情景に思えているのだった。

《秋風の一人をふくや海の上》同じ句をしたためた短冊は、漱石の留守宅(中根家の離れ)にも置かれていた。まもなく到来する、漱石先生のロンドンでの孤独な勉強の日々をも予見するような一句であったのかもしれない。遠州沖(静岡沖)を航行する船が揺れて船酔いし、漱石はこの日、夕飯を摂ることができなかった。

細かすぎて伝わらない関連動画など

(「英国留学」「漱石」で動画検索してみました!!)

夏目漱石・東京散歩第四回~英国留学から終焉の地まで~


●「ロンドン漱石記念館」今月、30年以上の歴史に幕(16/09/22)


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※ありゃりゃ、2年前に閉館していたか。。。キリのいいところで、ってか。

ジョニーAのつぶやき:留学先ネタもこれで減ってしまいそうですなー。